【読者参加型SS】異界戦線   作:ヒラーズ

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12話 補給路、完全遮断。反撃の狼煙を上げろ

「どうやら、レクス公国の奴らは我々と完全に戦争がしたいらしい」

 

陸也達が奮戦する一方で、シュトロークとヴァデッドが会議室で会話をしていた。

補給基地が3つともやられてしまい、補給路を完全に分断されてしまい、現状フェイタリティの士気は落ちている。

凄腕の集団だが、相手が悪いのであって決して弱くない軍団でもあるが…。

 

「奴らはここに迫り来るつもりだが…これ以上兵を殺させるわけにはいかんな。ジュフォンのならず者を集めたが、所詮はこの程度ですよ」

「どうするんだ?奴らは次に脱出路を潰しに来るぞ?」

「その前に脱出すればいいのですよ。どうせ、フェイタリティの総司令官は、「あの女」なのですから」

 

ヴァデッドはタブレットを取り出し、その総司令官のプロフィールをシュトロークに見せる。

 

「む?「シオン=ディミット」だと?確か、レクス公国に喧嘩を売って惨敗した敗残小国の姫騎士だと聞いている」

「ええ…本当の彼女はレクス公国とやり合う気はないし、むしろ吸収される方側でしょう。本来ならば、ね?」

 

ヴァデッドは「クククッ…」と笑いながら話を続ける。

 

「彼女には…ちょっとした洗脳魔法をかけてやりました。やられても義体放棄(ボディペイルアウト)する程度なので、我々が脱出する頃には奴らと交戦しているはずです」

「ほう…」

 

洗脳した優秀な将校はまさに使いやすい捨て駒に入る。

それらを良く知る二人は、脱出についての話を進めた。

 

「逃走先の世界は知っているのか?」

「ええ、レクス公国は情報のみ知ってる世界ですよ。シャドウミラーという部隊はご存じですか?」

「……スーパーロボット大戦AやOGの地球連邦軍特殊任務実行部隊か…それがどうかしたのか?」

 

シュトロークは知ってる情報を吐く。シャドウミラーはまさに二人が唱える「永遠の闘争」を実現した存在であり、一部ではその概念と世界を融合させた異世界が存在するという。

しかし、その世界域のルートは未だ不明となっており、クロスゲートが無ければ入れないという。

 

「まさかだが…見つけたのか?」

「はい。因みにこれは両国すでに耳に入っております。レクスやシュルケンはこのことを知りません」

「それなら話が早いな」

「恐らく奴らは我々が要求しているデータに関して焦って止めに来るでしょうが…あの要求はデコイですよ。むしろ引っかかったのに驚きでした。戦争原因になるデータなど、「無い」というのに、ね」

「……して、いつ実行するんだ?」

 

シュトロークは立ち上がり、実行日をヴァデッドに問う。

 

「2日後です。奴らは三日以内にはここに来るでしょうから、あの手駒と戦ってる隙を見て離脱するのです」

「しかし、それだとフェイタリティが置いてきぼりになるのではないのか?」

「そこは安心してください。我々の二人ではなく、我々の部隊事、あのゲートに移動するのですよ」

「ほう、それ以外は?」

「所詮は捨て駒です。あの姫騎士がやられても他の連中はレジスタンスに八つ裂きにされるのがオチでしょう。我々は奴らが来るまで準備してきましたが、シュトロークさん、貴方の支援のおかげで準備ができたのです。代理戦争をこの星で終わらせる訳にはいきません…どうせなら、でっかくね」

「……なぜ貴様のような奴が我が国にいないのか、悔やまれるな」

「私とて、いつまでも商売国家に頭を下げたり、謀略国家の期限を伺ったりする所業は飽きたのですよ。やはり戦争!戦争は全てを解決する!平和ボケで腐敗していく社会は追放世界でも同じだった!だがあそこで殺し合いをしても誰一人も死なない!ならばどうするか?異世界の住人を使って倒すんですよ。追放世界の住人は不老不死だが、それらを倒す手段はレクス以外は持っていない!しかも渡さないし。逆に異世界の住人は多くの奇跡を身に纏っている!その力でレクス公国とシュルケン聖国を倒すんです!奴らはあの世界の害虫でしかない!平和という1枚ガラスの世など…あってはならんのだ!」

 

 

「これで全ての補給基地を制圧したな…随分と時間がかかった。マニー、任務が始まってどれくらい経った?」

「かれこれ2ヵ月ちょいですね」

「早期終結は出来そうだな…」

 

陸也は何か言いづらそうに外を見つめる。

 

「どうしたんだい?」

「いや、あまりにも敵が呆気なさすぎるんでな…何かあるんじゃないのかと考えているんだ」

「確かに…こっちに出た被害が民兵とレジスタンスのパイロットで合計30名弱しか犠牲になってません。逆に敵の犠牲は1個師団は越えるかと思う」

 

味方に比例して敵の損害が多すぎる。まるで、誘われているかのように感じた陸也は、最終フェイズに入るため、各隊長クラスのパイロットを呼び集める。

 

「奴らの本拠地を偵察隊が確認した。ここを落とせば、ジュフォンはフェイタリティから解放されるだろう。残党も、レジスタンスの実力があれば倒せるし、時間の問題にもなるだろう。だが、どうも嫌な予感がしてならない。敵の抵抗がより激しくなるだろう。レジスタンスの連中にとっては開放の最終決戦となるだろうが、犠牲が大きくなる。それは了承してるな?クロウザー」

「勿論です、課長。ついてきてくれたレジスタンスの各メンバーは死ぬ覚悟はできています。この星を…取り戻しましょう!」

 

作戦を決め、本拠地を包囲する形で戦う感じとなった。

しかし、陸也の勘は当たることになる。




残り2~3話で第一次代理戦争篇は終わりとなります。
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