「あれが敵の本拠地か…」
作戦を伝えて数時間後。傭兵、民兵、レジスタンスはフェイタリティ本拠地から数キロ離れたところから進撃してくる。
本拠地を陥落させれば開放だが、問題は黒幕がどこにいるかが問題になっている。
「本拠地内部の制圧は現地の奴らに任せて、俺達は黒幕を探すぞ」
「ああ、わかった」
各自散開しながらフェイタリティの本拠地攻めを始める。
しかし、敵の数が思った以上に少ないことに陸也達は疑い始めた。
「おかしい…敵が少ない。まさか、もう逃げたのか!?」
「バカな!?まだ二日しか経ってない!あんな大所帯、二日で逃げ切るのは不可能だ!!」
「で、でもMS隊だけでも20個師団も残って…え、まさか」
ジェガンⅡやジェスタ、リゼルやデルタプラスを撃墜しながら進んでいると、別の場所から何かが空にあがった。
「何!?ロケットだと…?」
凄まじい速度で空に上がっていき、陸也達では追えず、撃ち落とせなかった。
そして、陸也達が戦っているところを見ていたヴァデッドとシュトロークは笑み浮かべる。
「レクス公国の狗よ!その惑星はくれてやる!だが代理戦争はこれで終わりではないぞ!!」
実質陸也達、データ回収部第一課は黒幕を逃してしまったのだった。
「クソッ…!恐らくあの大型ロケットに黒幕が乗ってやがるな!?計算高い奴らだ…!」
「どうするんだい?実質任務失敗じゃないか?」
「……」
陸也は考える。黒幕は逃げた。もし、戦争原因のデータを持ってかれたとわかれば、追えばいいが、本拠地の防衛戦力が多い。
時間が経てば傭兵やレジスタンスの全滅が火を見るよりも明らかであり、ここで追えば現地の仲間を裏切ることになる。
「やられた…!この屈辱、忘れないぞ…!」
陸也は拳を握り締めて怒りを抑える。
今は惑星開放が先…そう考えたのだ。
「逃がしたならしょうがない。今は惑星開放に注力する!本拠地を攻め落とすぞ!!」
「そう言ってくれると思ったよ…!了解だ!」
「うん。まずは現地の人を助けなきゃ…」
「了解!レジスタンスの援護を始める!」
作戦を変更した陸也は本拠地に突撃し、マニーに連絡を入れる。
「マニー!マクロスキャノンをいつでも撃てる状態にしててくれ!20個師団は流石にキツイからな!」
『わかりました!本艦はマクロスキャノンを使用します!戦闘中の味方機は射線上から外れてください!』
「聞こえたな?でかいものが飛んでくるぞ!」
射線データが味方全員に送られ、一部は修理や俸給で離脱。一部は陸也達の後方まで避難した。
それを終えたと同時にマクロスキャノンが放たれる。
20個師団もいた大軍団が1発で半分である10個師団が消し炭になったのだった。
「流石2発も撃たれれば艦隊が壊滅するレベルの高出力ビームだな…」
「あれと戦ったヴァジュラもヤバいけどね…」
『エネルギーチャージまで時間を要します!』
「了解だ。残り10個師団をどうにかしてみよう」
それから数時間、陸也達の奮闘で残り5師団まで減っていた。
「これじゃキリがないな…」
補給と修理を繰り返しながら戦闘を継続してる中、陸也は打開策を練っていた。
もし、敵の総司令官が出てきたなら、それを倒せれば士気が落ち、投降せざる得なくなるが、ここまで削られて出てこないのはおかしいという事もあった。
それは次に放たれたマクロス・クォーター[罪業]のクォーターキャノンによる薙ぎ払い攻撃で蹴散らした時に現れたのだった。
『よくもここまで暴れてくれたものだ…!レクスの狗共め!』
「女性の声…?」
「でも、何か聞き覚えが」
陸也達は声のした方を見る。そこにはGNドライヴと無数の魔力が込められたガンダムが多くの友軍機を撃墜していた。
「あれは…ガンダムエクシア!?」
「魔力機構とGNドライヴを持つ国はあそこしかないな…」
「マテリアソーン…あいつらまで敵になるのか…!」
データ回収部第一課の前にマテリアソーンの機体が姿を現し、GNソードを構えて斬りかかってきた。
『いくぞ、祖国の仇!』