サイコディケイドである陸也が上層で幹部級バイシャードと戦っている一方。
増援として来た警官隊が突入し、人質の救出に成功していた。
その警官隊の中にいた一人の女性がサイコディケイドの戦いを見ていた。
「あれが…白の破壊者…」
恐怖なのか希望なのか、彼女はそれを見つめ、見届ける。
*
「死ねぇ!」
「言葉が乱暴になってきたな…俺に兵隊を倒されるのがそんなに気に入らないのか?」
幹部級バイシャードが水晶で出来た剣を取り出し、振り回す。
サイコディケイドはソードモードのライドブッカーで応戦し、剣戟に入る。
ただ、強者の余裕みたくサイコディケイドはその場から一歩も動いていない。
それに腹を立てたのか、強力な攻撃を仕掛けてきている。
振り上げては上段の攻撃、下段の斬り上げ攻撃など多種多様な攻撃を仕掛ける。
しかし、サイコディケイドは1枚のカードを差し込み、別のライダーに変身した。
『KAMENRIDE BLADE!』
カブトの次は仮面ライダーブレイドに変身し、もう1枚のカードを差し込む。
『ATTACKRIDE METAL』
ラウズカードの力が顕現し、鋼以上の硬さ発動する。
直後に攻撃を加えた幹部級バイシャードの攻撃は悉く弾かれていく。
「なっ…!?」
「流石ラウズカードの効果だ。じゃあ、仕返しといこう」
『ATTACKRIDE MACH!』
別のラウズカードの効果を発動し、音速で走る。
同時に斬り裂いていく。
「ぐああああ!何だ…その力は…!?」
「トドメだ。このテロを終わらせるぞ」
『FINALATTACKRIDE BLADE!』
高く飛びあがり、電撃を纏ったライダーキックが直撃する。
結晶で覆われた身体でもこの攻撃には耐えることができず、幹部級バイシャードは爆散した。
見事に着地したサイコディケイドは変身を解除し、陸也に戻る。
「ふぅ…死人は出たが、テロは排除した。後は警察の仕事だな」
陸也はバレないように姿を隠しながらその場を去る。
見返り血などが無いため、見た目の服装からすぐに雑踏に紛れることに成功した。
*
翌日、ジャック・ランダーのテロ事件は取り上げられ、テロリストのリーダーは、一人の仮面ライダーによって倒されたという情報が回る。
しかし、どんなライダーなのかは明記されておらず、謎の仮面ライダーという事で処理された。
ホテルでその新聞紙を読んでいた陸也は安心の表情になる。
「修行早々、邪魔が入ったがこれで何とかなるだろ」
テレキネシスでコーヒーの入ったカップを引き寄せて手に持ち、コーヒーを飲み干す。
「さて、山にでも行って基礎を鍛え直さないとな」
荷物を纏めてホテルを出る。暫くして人気のない場所へ来ると陸也は何かを察したのか、言葉を投げる。
「おい、ついてきてる奴。出てこい」
「もう…気づいていたのか」
出てきたのは変身ベルトを持つ茶髪の男だった。
「……その紋章、マテリアソーンか…。差し詰め、テロを阻止した俺を消しに来たな?」
「はっ!お見通しってわけかい!それなら話が早え。オレは西海タクト。マテリアソーンの仮面ライダー…「ビフロンス」だ」
自分のライダー名を言ったタクトは変身ベルトをセットする。
「マテリア様からの命令だ。てめぇをぶっ倒せだとよ」
『SOLOMONS SEVENTY-TWO!』
「悪く思うなよ?この世界に来たてめぇの真っ白な頭を恨め!変身!!」
『CONTRACT!№.46 BIFRONS…!』
タクトはライダースーツの上に悪魔の骨を全身に纏う邪悪な仮面ライダーに変身する。
仮面ライダービフロンス。ソロモン72柱の悪魔の1体とされているビフロンスから来ている名を持つ仮面ライダー。
陸也の前に追放世界の魔法国が立ちふさがった。
「やれやれ…連日連戦は結構だが、覇王国といい、魔法国といい…碌なライダーがいないな」
陸也はカードを取り出し、ドライバーを起動させる。
「変身!」
『KAMENRIDE DECADE!』
サイコディケイドに変身し、軽く埃を払う。
「来るなら来い。全て破壊してやる」
仮面ライダービフロンス
陸也が修行でやってきた世界で立ち塞がるマテリアソーンの仮面ライダー。
身に着けている不気味な変身ベルトは「ソロモンドライバー」というマテリアソーンとシェキナーが共同で作り上げたベルトで、「始まりの動き」篇で登場したアンドラスも同じタイプである。炎の剣を使い、対象を斬るだけではなく燃やすこともできる。
ソロモンドライバー
上記と同じ通り、マテリアソーンとシェキナーが共同で作り上げた変身ベルト。
名の通り、ソロモン72柱の悪魔がモチーフとなるライダーに変身できる。