3時間後、一通り仕事を済ませた陸也達はレクスのオフィスに来る。
そこにはレクスと黒色の金属鎧を身に纏った女騎士が待っていた。
「シオンも呼んだのですか?」
「まぁね。洗脳されてたとはいえ、君に敵対した事に罪悪感があるようだしね」
「……え?俺って恐怖の対象だったの?」
陸也はただ仕事をこなし、敵を倒し、人を救ったりと様々な任務をこなしていただけと言い訳するが、レクスからは「それが原因で君に対する敬意と畏怖があるんだよ」と返される。
「あくまで洗脳されただけで、俺に敵対しても別に罪には問わねぇよ…あの魔法馬鹿共の国の魔法は強力無比だ。俺でも抵抗は難しいってのに…ここでいざこざは作りたくない」
陸也はあくまで罪はないと言って話を進める。
完成したゲシュペンストMk-Ⅳは紫色に塗装してあり、武装は5種類だった。
「武装は…スプリットミサイル、Hiプラズマカッター、リープ・スラッシャー、ヴァンピーア・レーザー、メガ・バスターキャノンか…タイプRVの武装をそのまま付けた感じだな」
「ああ、テスラ・ドライブが内蔵されたフライトユニットも取り付けてるし、機動性もばっちりさ。後はパイロットの腕次第だけどね」
「そのテストパイロットにシオンが選ばれ、データを取りながら戦場に立つと」
「そうだ。後、他に呼んだのは奴らの逃走先がわかった。と言えばわかるかな?」
陸也はその言葉で「ついに見つけましたか…!」と言って拳を強く握る。
あの時、部下に事を任せ、自分達だけ逃げた黒幕を始末できなかったことを根に持ち、動きがあるまで修行をしていた陸也にとってはまたとない好機だった。
「いつ頃、その世界に向かえばいいですか?」
「そうだね。明後日の午前8時半。データ回収部第一課全員でその世界に向かってほしい」
*
「それで、その異世界名とコードは教えてもらったわけかい?」
「ああ。名は異次元大戦領域。コードは4196だ」
「4桁の中で4000は未知の領域と聞きます…大丈夫なんでしょうか?」
陸也は「油断はできないが、俺達ならできると信じよう、結局は根性論だ」とアクトマン達に返し、シオンを見る。
「テストパイロットとして選ばれているが、大丈夫か?」
「問題ありません、課長。任された以上、やり遂げて見せます」
「そうか…だがこれだけは覚えておけ。機体は使い捨てだ。重要なのはパイロットの命だ。死の概念は無いものの、現地の連中を雇用した時はこれが優先事項となる」
「…心得ておきます」
各々はマクロス・クォーター[罪業]に乗り、時空のゲートが開かれたとたんに、その中へ飛び込む。
「それと、レクス様からその世界での活動時はデータ回収部を名乗ることは禁止されている。その為、その世界での行動時の俺達の組織は「ヘヴンリペアラーズ」と名乗れとの事だ」
「
「もう一つは、この艦に、量産化されたヒュッケバイン30がある。名はヒュッケバインΔ。ザクⅤに続く次世代の量産機だ。リベンジャーシリーズと同等の強さらしいが、パイロットも限られるだろう」
「それは重畳。愛機が修理中の場合は是非とも乗らせてもらおう」
アクトマンはMSが保管されている格納庫に向かって転移魔法で移動する。
陸也はエレベーターに乗り、異世界の宇宙を見ようと、ブリッジへ来て窓の外を見る。
「(待ってろよ…黒幕め。侵略戦争を優位に進めるつもりかもしれないが…俺がいる限り、そうはさせないぞ……!)」