【読者参加型SS】異界戦線   作:ヒラーズ

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24話 ヘヴンリペアラーズVSデッドセイバーズ その2

「流石だな…私も負けてられないな」

 

陸也とアクトマンの活躍を見ていたシオンはゲシュペンストMk-Ⅳを動かし、プラズマカッターを抜き取り、迫り来るデッドセイバーズの機体を斬り捨てていく。

昔ながら王族の家系で尚且つ過酷な環境で育った彼女はMSやPTの操作はすぐに覚えた。

 

「エネルギーを貰うぞ」

 

シオンの機体の胸部から凄まじいレーザー砲が飛んでいき、直撃した敵機のエネルギーを奪っていく。

 

「何だ!?損傷もするが、エネルギーが減っていくだと!?」

 

シオンの機体にはヴァンピーア・レーザーという武装が搭載されている。

直撃した相手のエネルギーを奪う代物で、かつてはギリアムという人物が愛機として乗っていた「ゲシュペンスト タイプRV」が装備していた武装であった。

 

「自動追尾システム、オンライン…!」

 

背部の一部のパーツが飛び、一つのリング状の兵器が完成する。

凄まじい速度で回転しはじめ、デッドセイバーズの編隊に向かって飛んでいく。

 

「いけ!リープ・スラッシャー!」

 

直撃した敵機が次々と撃墜され、まるで超高速で回転するブーメランのように、彼女の元に戻ってくる。

 

「シオンさんが頑張ってる…こっちも頑張らなくちゃ」

 

シオンの戦いを見届けながらアクトロンも動く。

アクトロン専用のザクⅤはジェネレーターを改造しており、内部にはアクトロン独自が開発案として出した特殊な動力炉「魔動輪」が搭載されており、他の機体とは違って高い出力と機動力を誇り、操縦者が魔力を持つなら、魔動輪を介して魔法を放つことができる。

 

その為、彼女の機体はこう呼ばれている。「魔法を扱うザクⅤ」の事「ザクⅤ ウィザード」と。

 

「まずは邪魔な重武装を排除する…!」

 

操縦桿に魔力を込め、魔法を詠唱する。

アクトロンのザクマシンガンが冷気を纏い、その弾丸がマナテックガンダムやジェガンⅡに直撃し、機体や武装を凍結させた。

 

「き、機体が凍った!?動かない…!!」

「あのMS…魔法が使えるのか!?」

「早速だけど落ちて」

 

アクトロンのザクⅤがヒートホークを構え、凍った敵機を次々と砕く。

囲まれてもジェットパックに風と重力の魔法を纏わせ、フルスピードで囲んだ敵機を撃墜する。

 

「クソ…!奴らは化け物か!」

「恐れるな!敵の数は少ない!こっちは数は多いんだ。やがて疲へ―――」

 

言い切る前に強大なエネルギー砲撃が直撃し、薙ぎ払われる。

マニーの乗るマクロス・クォーター[罪業]の艦砲射撃が行われ、あんなに多くいたデッドセイバーズの艦隊を悉く破壊していったのだ。

 

一方、最奥の艦隊でアグリスはニヤけていた。

 

「ほう…ここまでやってくれるとはな。流石、陸也の部隊か……」

「このままでは前衛が全滅します。いかがなさいますか?」

「そうだな…これ以上の戦力の損耗は見てられん。全部隊に伝えよ。戦闘を中止し、撤退せよ」

「かしこまりました」

 

 

「……?攻撃が止んだ?」

「結構撃墜したけど…今になって逃げるのか」

 

敵軍の撤退を感知した陸也は追撃不要と指示を出し、旗艦に戻る。

 

「攻めもあっさりだが、逃げもあっさりですね…」

「課長。このやり方に覚えはありますか?」

 

シオンが陸也に問いかける。陸也は少し無言になるが、次第に口を開く。

 

「もし、奴らの部隊に総大将がいるなら、このやり方はあの女しかおらん。名は「アグリス」。昔の侵略戦争で俺に敗れ去った鬼人族の女将校だ」

 

 

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