陸也達が黒幕を追っている中、別の方面では死を振りまく部隊が悪事を続けていた。
「ど、どうなっている!?フェイタリティの連中は大したことはないと聞いているが、話が違うぞ!?」
「第120番艦隊から第96番までの艦隊からの通信が途絶!81番艦隊の旗艦「ノーズ」の艦長以外のクルーは全員脱出。第70番艦隊から第56番艦隊から、援護要請が出ています!」
戦乱同盟軍がフェイタリティと交戦し、甚大な被害を出していた。
そんな様子を見守る中央艦隊である第1番艦隊の旗艦である巨大戦艦「ブラック・エーテル」の艦長「コモル」は恐怖を抱いていた。
フェイタリティは合計100万程度の軍勢でしかないが、その数倍に誇る戦乱同盟軍を押しているのだ。
「クソ!どれも高性能MSだが、サイコフレーム持ちに、一部は魔法とやらの非科学的な力を持つガンダムが配備されてるとは…!」
「このままでは全滅は確定と思われます」
「ええい!フェイタリティめ…!この借りはいずれ数倍にして返させてもらうぞ!全艦隊に通達!撤退せよ!最前線の者達は助からん!遺憾ながら、戦線を放棄する!」
戦盟軍の艦隊が撤退行動に移る。しかし、それを逃がさないという意志の現れか、追撃が行われた。
「逃がすな!我々に喧嘩を売ったことを後悔させてやる!」
フェイタリティのMS「量産型Hi-νガンダム」がフィン・ファンネルを展開し、逃げる小型機やMS隊を次々と撃墜。
次第には大型のビームライフルで戦艦を撃ち抜き、その命を刈り取っていく。
「はははっ!きたねぇ花火だ!だがこれだけじゃ足りねぇ!もっと死を振りまくのだ!」
更に別の艦隊を追いかけ、1機のマナテックガンダムが逃げ遅れた戦艦を超遠距離から撃ち抜き、巨大なビームが一列に並んだ艦隊を屠っていく。
「敵艦隊の撃破を確認。リソースを消費しすぎた。撤収する」
「おいおい!撃ちすぎだろ!魔法王国は相変わらずリソース管理が雑過ぎないか?」
「しょうがないだろう?こいつを動かすのに莫大な魔力が必要だし、これが限界だ」
大艦隊を半壊させたフェイタリティの部隊は追撃を止め、旗艦に戻る。
その後、デッドセイバーズが陸也率いる組織「ヘヴンリペアラーズ」に対する襲撃に失敗した情報が公開され、一部の部隊が補充と、追跡を余儀なくされていた。
*
「デッドセイバーズか…」
「死の刀剣という意味だが…恐らくボク達が来る前は相当な悪事に働いていたようだね。奴ららしい」
「フェイタリティとは別の部隊…紛れもなくあの二人の私兵部隊ですか…ね?」
「息はかかってるだろうな」
フェイタリティとデッドセイバーズ。この二つの部隊を相手にするのは骨が折れる…そう考えた陸也はマニーに近くのスペースコロニーに戦艦を入港させ、補充と修理を指示する。
少しの休憩の間、陸也は可能な限り傭兵をかき集めることに注力する。
僅かでも戦力が欲しい―――
黒幕を追うにしても共に戦う仲間がいなければ、この先進むのは難しいだろう。
「集まるかい?」
「そこはわからん。だが少なくとも捨て駒にする気はないさ」