ザク・マナファイター
陸也がガルマ専用にザク・リベンジャーを作ろうとしていたところにアクトロンが要望を出し、それを聞いて再設計。魔動輪システムを取り入れ、見た目がサイコ・ザクだが、リユース・P・デバイスが無いため、義肢は意味を成さない。その代わり、凄まじい出力と豊富な武装を取り入れた。全く新しいザクが陸也とアクトロンの手によって完成した。欠点はやや小回りが利かないことである。通称:「魔法戦士のザク」または「サイコ・ザクの皮を被った新型機」。
作戦を伝えて3日後。
ゲルセトに向けて接近してくる艦船の影が迫っていた。
「……迂闊だったな。もうあの組織が本拠地に向かっていたとは…」
「ですがここで、奴らと遭遇しても、数ではこちらが上です」
フェイタリティの艦隊の一つラー・カイラム級の艦長が不安を漏らす。
それを副官がなだめる。
「気を付けろ。もし、白いザクを見かけたら奴だ」
「……白皇陸也が跨るザクリベンジャー…。こちらに来たのなら、その対策は出来ています」
「何事も無ければいいが…」
不安を拭い切れないまま進軍している時、突然アラートが鳴った。
通信兵や観測を担当している兵士が画面を見る。
「正面に敵影!敵は白いザク…白皇陸也のザクリベンジャー単騎です!」
「やはり来たか…!総員!対MS戦用意!MS隊も出撃を開始せよ!」
ヘヴンリペアラーズの待ち伏せに気づき、艦船から多くのMSや戦闘機が飛び出す。
*
「来たな。まぁ偽の情報じゃないからな。普通につられてきて当然だ」
陸也はデブリの陰から敵を待ち伏せ、その数を数えていた。
「敵の数は…およそ5~6艦隊辺りか?結構湧いてきたな」
『課長。こっちも敵艦隊を確認した。数は3艦隊』
『こっちも確認できました。数は3艦隊程』
「ご苦労。では作戦通り、攻撃を始める。各自油断するなよ」
陸也は機体を動かし、敵艦隊に突っ込んでいく。
艦隊の各司令塔は彼の接近に迎撃の命令を下す。
「来るぞ!レクスの稲妻…白皇陸也だ!」
フェイタリティ、デッドセイバーズのMSが彼の猛攻を迎撃すべく前線へ加速していく。
「見せてもらおうか…お前たちの新型機の性能とやらを」
陸也は接近して来たジェガンⅡの腹部めがけてキックをお見舞いし、後方へ蹴り飛ばす。
次に接近して来たマナテックガンダムをヒートホークで叩き斬り、敵を往なした。
「畜生…!何なんだあのバケモンは!こっちは30機もいるのにまるで疲れもない動きだぞ!?」
「慌てるな。所詮1機のMS…先にエネルギーが尽きるはずだ」
連携を取るように陸也のザクリベンジャーを追い詰めるべく攻撃を始める。
それに気づいた陸也は動きを回避に設定する。
「おっと…流石に連携はしてくるよな」
流石に避け切れないのか、被弾し、右肩のシールドがビームで焼け焦げる。
「シールド代…所持金の10分の1も持ってかれるからなぁ…壊してくれやがって。反撃と行きますかね」
多少の被害は出たものの、反撃としてマシンガンとヒートホークによる攻撃でまた1機、また1機と撃墜していく。
ただ、彼はMS戦のみ人を殺していない。あくまで機体を破壊してるだけでパイロットはそのまま逃がした。
「さて、まだ出せる
次々と出てくるフェイタリティとデッドセイバーズのMS隊に陸也は恐れずに突っ込み、戦艦とMSを撃墜する。
*
一方、アクトマン側では…
「課長からもらった新型機の乗り心地はどうだい?ガルマ君」
「ああ。私向けに作ってくれたこの機体なら、後方支援は可能だろう」
陸也から貰ったザク・リベンジャー似た新型機「ザク・マナファイター」。それにガルマは乗っていた。見た目はサイコ・ザクに似た重武装のMSだが、内部にはアクトロンが設計した「魔動輪システム」が採用されている。
追放世界に流れ着いたガルマに僅かに魔力が宿っていたことに気づいた彼女が調整がてら陸也に進言したことでこの機体の完成に至る。
いわばこれはサイコ・ザクの皮を被った新型機である。
会話を交えながら現れた3艦隊に接近するアクトマンの部隊はさっそく出てきたフェイタリティとデッドセイバーズのMS隊と交戦する。
「ガルマ君。背中は任せたよ」
「ああ。任せてくれ」
アクトマンは先陣を切り、ジェガンⅡや量産型Hi-νガンダムに接近し、自慢のアイアンネイルで1機のジェガンⅡを破壊する。
「気を付けろ!悪夢の車椅子と呼ばれたアクトマンがいる!」
量産型Hi-νガンダムのパイロットが声を上げ、連携を取ろうと離れようとする。
しかし、逃がさんと言いたいのか、ガルマの乗るザクのジャイアントバズが命中し、背部のフィン・ファンネルを破壊する。
「サイコミュは使われる前に壊した方がいいと言われてるんでな!」
次にシュツルムファウストで戦艦のブリッジを狙い爆砕する。
「ニュータイプでもないのに敵の位置が手に取るようにわかる…これが彼女の作り上げたシステムか…」
アクトロンの魔動輪システムのおかげで僅かな魔力を流しただけで敵の位置を把握できるようになったガルマは隠れている機体も軽々とビームバズーカで撃ち抜いた。
アクトマンは「やるね。新人とは思えない働きだ」と褒めつつも迫る敵機を落としていく。
そんな時だった。
MS隊が引き始め、それをかき分けて出てきた巨大な機体があった。
紫色の巨大なガンダム。サイコガンダムMk-Ⅱだ。
「何だ!?あのでかいガンダムは!?」
「サイコガンダムMk-Ⅱか…とんだ骨董品を掘り出してきたね…」
繰り出されるビーム砲を避けるが、ガルマが間に合わなかったのか、被弾する。
「ぐっ…無傷までとはいかんか!」
「やれやれ…ティターンズの亡霊を叩き潰すかね」