【読者参加型SS】異界戦線   作:ヒラーズ

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4話 本物を救え!

「成程、それが例の…」

「ああ。士の物なのか、それとも量産されたベルトなのかわからない。このまま知らない状態で持つのも嫌だし、これは一先ず、本物のディケイドに返すべきだと俺は思う」

「そうですね。返すべきものは早く返した方がいいです」

 

アクトマン達と早めに合流した陸也は手に入れたドライバーを見せて会議をしていた。

データ採取エリアまでは残り1㎞に差し掛かったところ、再び黒色の仮面ライダーの軍団を撃破している。

 

「それにしても、ここはモブライダーが多い。余裕で倒せるとはいえ、早めに終わらせないとジリ貧まっしぐらだ」

「賛成だ。ボクも先ほどから嫌な気配を感じている。他の課がやられた原因も探さないといけないしね」

 

陸也達3人はできるだけ敵と遭遇しない範囲で接近し、採取エリアを目指す。

その時だった。

 

「何だ?」

 

どこからか戦闘音が聞こえた。そして陸也にとって聞いたことがある機械音もしたのだ。

 

『ATTACKRIDE SLASH!』

 

凄まじい斬撃が直撃し、爆散する。

目の前には仮面ライダー同士の戦いが起きていた。

そこには『世界の破壊者』仮面ライダーディケイドが邪悪な色に輝く謎の仮面ライダーと交戦しており、ディケイドが押されていた。

 

「クッ…!」

「どうした?世界の破壊者?この程度で折れてもらっては困るぞ」

「(あいつは…)」

 

陸也はディケイドと交戦している仮面ライダーに描かれた紋章を見る。

竜と獅子が互いに睨み合う紋章。それを見た陸也は確信した。

 

「成程、他国からの妨害は本当だったな。相手は覇王国…無理もないな」

 

自然とベルトに手を伸ばす。ライドブッカーからカードを取り出しセットした。

 

「変身!」

『KAMENRIDE DECADE!』

 

陸也は白いディケイドに変身し、本物のディケイドを助けるべく戦線へ突入した。

途中でモブライダー軍団が白いディケイドの前に立ちふさがる。しかしそのとたんに炎の魔法が降り注ぐ。

 

「【死炎の豪雨(デスフレイム・シャワー)】!行ってください!課長!!」

「雑魚はボク達に任せてもらおう」

 

途中で邪魔に入った白いディケイドを見た両者は驚いた。

 

「白い…ディケイド!?」

「ぬぅ…別動隊からの通信が途絶していたが、貴様か!」

「そうだが?それと、こいつを始末したらこのベルトは士に返すつもりだ。そして…お前は何者だ?」

「オレか?オレは覇王国の異界管理部、第2課の課長…仮面ライダーアンドラスの事…「アージャン=クロウ」とはオレの事よ!」

「(素直に言ってくれるんだ…)」

 

白いディケイドはライドブッカーをソードモードに変形させ、構える。

 

「その傲慢な態度…お前の種族は魔族か」

「ほう、知ってるのか?」

 

白いディケイドはアンドラスに突っ込み、剣戟を交えながら話す。

 

「知ってるも何も。お前の手によって倒された課の仇だ!」

「レクス公国の使者か!面白い!」

 

格闘で攻撃を受け流し、アンドラスが構える不気味な銃火器を避け、ライドブッカーから別のカードを取り出す。

 

「高速戦闘はどうだ?」

『ATTACKRIDE CLOCK UP!』

 

白いディケイドが高速で動き、アンドラスを翻弄し、斬りかかる。

 

「ぐおっ!?こいつ…!」

「何だか知らないが、助かったな…!」

 

一方で白いディケイドの横槍があったおかげか、本物のディケイドが立ち上がり、加勢する。

最初はバラバラの攻撃だったが、次第に連携攻撃になっていき、様々なATTACKRIDEで徐々にアンドラスを追い詰めていく。

 

「排除するなら、こいつが一番だろ?」

 

白いディケイドと本物のディケイドが同じカードを取り出し、ドライバーに差し込む。

 

『『FINALATTACKRIDE DECADE!』』

「ぞ、増援は何をしている!」

 

アンドラスは後ろを見る。そこには魔法や武装改造が施された車椅子でモブライダー軍団を蹂躙するアクトマン達の姿があった。

 

「残念ながら助けは来ない。諦めろ」

 

二人は飛び上がる。アンドラスの目の前に無数の光のカードが並び、その光のカードを通り抜け、強力なキックを叩きこむ。

しかも同じ技を二つもぶつけるため、差し詰め「ダブルディメンションキック」という形で、防御をしようにも、最早耐えきることは不可能。

 

「ぐわあああああ!」

 

アンドラスが衝撃に耐えられずに爆散する。

親玉が倒されたのを知ったのか、モブライダー軍団の残党が逃げ出すが、アクトマン達の追撃で一人残らず壊滅させられた。

 

 

それから数分。変身を解除した陸也は本物のディケイド事、門矢士に自分が使っていたディケイドライバーを手渡す。

 

「勝手に変身して悪かった。これは返す」

 

陸也に渡された変身ベルトを見て士は陸也にベルトを逆に返して、言う。「俺の物じゃない、これはもうお前の物だ」と。

 

「それに…いい写真が撮れたからな」

「……これからも旅を続けるのか?」

「俺は一つの世界に留まる器じゃないからな」

 

士はオーロラカーテンを使用し、去ろうとする。

しかし、その前に。

 

「精々頑張れよ。白いディケイド…いや、今日からお前は仮面ライダー「ホワイトディケイド」だ。白の破壊者…そう名付けておこう」

 

そう言って士はカーテンを潜る。

残された陸也率いるチームは異界データを回収し、その世界を後にした。

 

「白の破壊者…か。悪く無い響きだが…貰ってよかったのか複雑だな」

 

陸也はディケイドライバーを異次元インベントリに収納し、追放世界へと戻る。

「また書類が増えそうだな」と愚痴を漏らしながら、主に事の顛末を報告したのだった。

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