酒寄研究所の禁止リスト   作:白鷹泉

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間が空いてしまい申し訳ない。
地味に難産でした……。

近況ですが、昨日はウェルカムアナウンス第4弾を聞くべく、通算8回目の劇場視聴を敢行しました。何がとは言いませんが、だいぶ火力が高かったですね……。
あと本編。もう視聴回数は二桁に達してるのに、未だ飽きるどころかより泣けてくるのはどういうことだ。感動で泣けない体質だったはずなのに、最近視聴中は目が潤むようになってきたんだが?

※今回、ある項目にこれまで以上の独自解釈を含みます。ご注意ください。



第21項〜第30項

 

 

 

 

 

21.ミニヤチヨは研究員のサポートアプリケーションとして配られるべきではありません。

 

 ⅰ.ちびヤチヨはもっと駄目です。等身大分身モデルなど以ての外です。

 ⅱ.貴女の好意が余計なお世話という訳ではありません、月見ヤチヨ。隣で殺気を放っている酒寄所長を見れば理由は明確な筈です。

 

―あ゛? ヤチヨの好意を無下にするんか?? /狂犬いろP

 

―うわこいつめんどくさ。/研究員C

 

 

 

 

 

22.FUSHIは月見ヤチヨのサポートAIです。便利なニューラライザーとして濫用してはいけません。

 

―……おお、これが記憶消去の感覚か。確かに少し頭が軽くなった気がするな、あくまで錯覚なんだろうが。ありがとうFUSHIくん、ばっちり消えているようだ。/研究員E

 

―いや、お前たちがそれでいいなら僕も否やはないんだが……本当に良かったのか? 好きな創作物の記憶を消すなんて。/FUSHI

 

―ふふ、この世には「記憶を消してもう一度観たい」なんて言葉があってだね……。あくまで物の例えだが、そこまでの衝撃を与えてくれる作品というのは確かに存在する。それを本当に「もう一度初見で観る」ことが叶うんだ、これ以上の幸福はないさ!! /研究員E

 

―……僕は未だにお前たちがよくわからない……。/FUSHI

 

 

 

 

 

23.月見ヤチヨがCIAに対し、無駄に難解、かつ解いたとしても豆知識程度の情報しか得られない暗号文を送りつける事は許可されていません。

 

 ⅰ.何故か抗議文どころかワインが1樽届きました。メッセージの一言もないのがかえって不気味です。月見ヤチヨは今すぐ出頭しなさい。

 ⅱ.酒寄所長、何故笑っているんです。さては何か知っていますね? 今すぐ説明を……おいこら逃げるな!! 

 

―報告ありがとう。今後この案件はこちらで預かろう、下がってよろしい。/ジョン・カーター

 

―……確かに、解読文は一見して日常生活程度の豆知識だ。しかし、それらが複数送られてきたこと自体におそらく意味がある。……試しに、まずは発信元の言語に翻訳して……。/ジョン・カーター

 

……………………

 

―……ははっ。「ワインは確かに極上だった」、か。……そうか、君は辿り着いたのか。/ジョン・カーター

 

―……どれ、ならば私も。流石に8000年物は用意しようもなかったが、君と出会った年のヴィンテージを出すとしよう。しぶとく生き残ってきた甲斐があるというものだ、こうして友の節目を祝えるとは。/ジョン・カーター

 

―カグヤ、この素晴らしき日に、そして一層の幸福を願って……乾杯! /ジョン・カーター

 

 

 

 

 

24.研究所敷地内で蟹の大軍を指揮することは許可されていません。

 

 ⅰ.兎でも同様です。そもそも何処から調達してきやがった。

 

 ―つまり海でならいいってこと!? /かぐや

 

 ―……せめて私に嗾けるのはやめてよ? アレ地味に怖かったんだから。/酒寄所長

 

 

 

 

 

25.研究所敷地内で「Ex-Otogibanashi」を再生する事は許可されていません。月見ヤチヨ・かぐや両名の楽曲(オリジナル・カバー問わず)を酒寄所長に聴かせる行為は全て禁止されました。

 

 ⅰ.「Remember」もです。

 ⅱ.「星降る海」もです。

 ⅲ.第25項は改定されました。その理由を貴女達はよく理解している筈です。

 

─……で、懲りずに「瞬間、シンフォニー」を口ずさみやがった馬鹿は何処のどいつだ。/研究員B

 

─かぐやちゃんですね。すみません、さっきすれ違ったんですが捕まえ損ねました。様子からして、おそらく聴かれていた事には全く気付いていないようでしたし、悪気はないはずですが……。/研究員A

 

─KG型は無駄に運動性能高く設定されてるからな、しょうがない。しかしこれどうするんだ、早くかぐやちゃんに戻ってきてもらわないと、多分今日1日はずっとこのままだぞ……。/研究員B

 

─……うぅっ、かぐやぁ……ヤチヨぉ……! /泣き崩れている酒寄彩葉

 

 

 

 

 

26.酒寄所長・かぐや・月見ヤチヨの三名が、「ジャンル:ツクヨミ」を含む同人誌即売会に参加する事は禁止されています。

 

―えー、絶対おもろいのにー! /かぐや

 

─ぶーぶー。/月見ヤチヨ

 

─いやいや、行かせる訳ないでしょ。ただでさえナマモノはデリケートなのに、本人が巡回しに来るとかどんな拷問よ。/酒寄所長

 

 

 

 

 

27.酒寄朝日さん、貴方は当研究所のスポンサーであって、かぐやいろPチャンネルの専属護衛ではありません。また、犬DOGEもかぐやの防犯ブザーではありません。

 

 ⅰ.酒寄所長も張り合うんじゃない。いくら厄介ガチ恋ファンが相手とはいえ、最上位プレイヤー2人がかりで競争しながら蹂躙するなど、人の心は無いのですか。

 

―ワン、ワンワンッ、ワンッ! (特別意訳:お~い、みかど~っ!)/犬DOGE

 

―……ん? 犬DOGEじゃねえか。お前だけか? ご主人様はどうしたんだ? /帝アキラ

 

―ワンワワン、ワンッ、ワワワンッ! (特別意訳:かぐやにまたわるいむしがよってきてる!)/犬DOGE

 

―あー、この鳴き方の符丁は……そういうことか。よし、かぐやちゃんのところに急ぐぞ犬DOGE、祭りの時間だ!! /(セコム)アキラ

 

―……え。帝、犬語わかるの? /一部始終を横で見ていた乃依

 

―……っっ。/思わず笑いそうになるのを堪える雷

 

 

 

 

 

28.「天の羽衣」解析プロジェクトは、無期限停止となりました。

 

 ⅰ.該当システムコマンドの解析・応用は、当研究所の主旨とは全く関係ありません。ましてやその成果を、当研究所をバッシングしている著名人で試そうなど言語道断です。

 

―という訳で。ほら、さっさと出しな。/酒寄所長

 

―な、何をです? /研究員F(「天の羽衣」解析プロジェクト主導担当員)

 

―しらばっくれない。例の「天の羽衣」構成技術を応用したマインドコントロール装置、隠してるバックアップデータ……あるでしょ? /酒寄所長

 

―いや、その……はい。確かにあります、けど。/研究員F

 

―だと思った。あのね、うちは別に後ろ暗いことは……まあ、してないとは言い切れないけど。でも、私はこれまでの10年を後悔はしてないし、ついてきてくれた君たちを誇りに思ってる。言いたい奴には言わせておいて、私たちは堂々と胸を張っていればいいのよ。/酒寄所長

 

―…………い、/研究員F

 

―……「い」? /酒寄所長

 

―イヤダ──ッ!! 俺たちの所長を悪くいう奴なんか全員[削除済]してやるんだ────っ!!! /5徹目で超無理限界ギリの研究員F

 

―あ、こら逃げるなぁっ!! /酒寄所長

 

 

 

 

 

29.月見ヤチヨは、いかなる御伽噺の主人公でも、たった1人でツクヨミを作り出した存在でも、本当に8000歳である訳でも、歴史上の人物の友人でも、月の超級AIでも、当研究所の最重要研究対象でも、パンケーキに取り憑かれた生霊でも、酒寄所長の子供・幼馴染・母親のいずれか或いは全てでも、宇宙人でも、未来人でも、異世界人でも、超能力者でもありません。第29項は削除されました。

 

 ⅰ.大変申し訳ありませんでした。腹を切ってお詫び致します。

 

―ええい放せ、放してくれお前達っ。こうでもしないと私の気が済まないんだっ。/死装束を着たリスト編纂担当者

 

―止まるのはあんただ! クソッ、ご丁寧に畳だの屏風だの短刀だの、ちゃんと作法通り用意しやがってっ。/羽交い絞めにする研究員A

 

―ヤチヨも私も気にしてないから! なんなら気にしたとしてもここまでは望まないから! /短刀を取り上げる酒寄所長

 

―……お願いだから、簡単に死ぬなんて言わないで……ひっく、ぐすっ……。/数あるトラウマの内一つを刺激された月見ヤチヨ

 

―……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!! /壊れたリスト編纂担当者

 

 

 

 

 

30.いろPファンクラブは存在します。存在しません。

 

 ⅰ.実在します、他ならぬ我々がその証拠です。否定をするな酒寄所長。

 

―いや、あくまで私は裏方だから……。それよりもっとかぐやとヤチヨを見なよ。/酒寄所長

 

―復活ライブでダンスまで披露しといて「裏方」は無理があります。貴女は自身の需要がどれほど大きいか、もっと自覚するべきです。……偉業リスト*1の復唱ノルマ増やしてやろうか? /研究員A

 

―ごめん、後生だからそれだけは許して。/酒寄所長

 

 

 

 

 

*1
第8項を参照





23項のあの人については、ヤチヨと出会った正確な年代はわかりませんが、ひとまず本作ではまだ存命ということにします。(元ネタだと噂される人物は20世紀中に亡くなられているのですが、あの回想シーンが時系列順とするなら明らかに見た目の年齢が合っていなさそうだったので……。)

次話以降なのですが、流石にここまで投稿ペースがバラバラなのは読んでくださっている皆様に申し訳ないので、書き溜め・定期更新に慣れる為という意味合いも込め、一旦週一投稿に固定しようと思います。
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