(元)暗殺者とテストと召喚獣   作:藤の星

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バカテスト
第一問

問 以下の問いに答えなさい。
『調理の為に火にかける鍋を製作際、重量が軽いのでマグネシウムを材料に選んだのだが、調理を始めると問題が発生した。この時の問題点とマグネシウムの代わりに用いるべき金属合金の例を一つ挙げなさい』

姫路瑞希の答え
『問題点……マグネシウムは炎にかけると激しく酸素と反応する為危険であるという点
合金の例……ジュラルミン』

教師のコメント
『正解です。合金なので「鉄」では駄目という引っ掛け問題なのですが、姫路さんは引っかかりませんでしたね。』

土屋康太の答え
『問題点……ガス代を払っていなかったこと』

教師のコメント
『そこは問題じゃありません。』

吉井明久の答え
『問題点……マグネシウムは炎にかけると激しく酸素と反応する為危険であるという点
合金の例……ステンレス鋼やアルミニウム合金(特にAI-Mn系合金やAI-Mg系合金などが適している)ジュラルミンは腐食しやすいので適さない』

教師のコメント
『正解です。それと今回の問題は先生が間違えていたので特例で全員に点数をあげます。』

Fクラス男子(一部を除く)
『合金の例……未来合金(←すごく強い)』

教師のコメント
『すごく強いと言われても。』


第一問

 拝啓、殺せんせーへ。そちらの世界ではどのようにお過ごしですか?僕らと過ごしていた時と同じように愉快にお過ごしでしょうか?僕らE組は貴方から教わった事を大切にして日々を過ごしています。さて、手紙みたいなやり取りはここまでで現在僕は桜が舞う通い慣れた道を。

 

「遅刻だぁああああーっ!」

 

現在全力疾走していた。家を出た時、本当は遅刻だったんだけどショートカットを使いまくって何とか時間を短縮できた。本当は危ないから駄目なんだけどね。それから十数分全力で走ってようやっと見慣れた門の前には浅黒い肌の先生が立っていた。

 

「吉井っ!遅刻…ではないが、ギリギリだぞ!」

「すみ…ません。おはよう、ございます、西村先生。」

「ああ、おはよう。」

 

この人は西村先生。生徒指導の先生で補習の担当もしている。趣味がトライアスロンという事で一部の生徒から『鉄人』の異名で呼ばれている。正直初めて見た時、烏間先生とどっちが強いのだろうと思った。

 

「む、走ってきたのか。感心な事だ。少し息を整えろ。」

「ありがとう、ございます。」

 

数十秒程吸ったり吐いたりを繰り返してようやく落ち着いてきた。

 

「ふむ、落ち着いたな。それでは吉井、これを受け取れ。」

 

西村先生が脇に置いてある段ボールの中から長方形の封筒を差し出してきた。

 

「?なんですか、これは。」

「お前のクラス分けの結果が入っている。」

「いちいち手渡ししてるんですか?こんなめんどくさい事…。掲示板に張り出したりしないんですか?」

「それなんだがな、うちの学園は最新のシステムを搭載しているからな。逆にクラス分けは古風でいこうと学園長の指示でな…。」

「お疲れ様です…。」

「ありがとうな。それだけで少し報われる。」

 

西村先生と会話しながら封筒を開ける。ちょっと苦戦したけどようやっと開いた。まぁ結果は分かってるけどさ。

 

吉井明久 Fクラス

 

実際文字で見ると少しショックだなぁ。なんて思っていると。

 

「すまなかったな、吉井。」

 

西村先生が頭を下げてきた。

 

「どうしたんですか!?西村先生頭をあげて下さい!」

「お前の事を聞いてな、再試験を学園長に掛け合ったんだ。俺ら教師の不甲斐なさで途中退室を強いてしまったんだからな。」

「そんな事をしてくれたんですか…。」

「だがな、規則だから出来ないと言われてしまってな。お前ならもう少し上のクラスを目指せただろう。」

 

この先生は本当に生徒のことを第一に思ってくれる。厳しい一面もあるがそれは生徒のことを思っての行動だと知っている。だから。

 

「ありがとうございます、西村先生。僕なんかのために何かをしてくれて。」

「なんかってなぁ、吉井。お前は…。」

「僕は僕が動いたことに関して後悔していません。それに。」

「それに?」

「それに、姫路さん以外でもそうしていると思います。僕は勉強はできますけど、"バカ"ですから。だから、先生。頭をあげて下さい。」

 

そこまで言うとようやっと頭を上げてくれた。

 

「…そこまで言われたら、これ以上は何も言わん。ただ最後に言わせてくれ。」

「はい。」

「お前がしたことは、人として立派だ。胸を張れよ。」

「はい。ありがとうございます!」

「うむ。せっかく遅刻せずに来れたのだから早く教室に向かえ。」

「失礼します。」

 

西村先生に会釈をしてそのまま脇を通り抜ける。うーん、ちょっとAクラスでも覗いていこうかなぁ。なんて考えながら校舎に入った。

 

 

 

「………。」

 

目の前に現れたのは通常の5倍はあろうかと言う広さを持つ教室だった。少しだけ足を止めて覗いてみると担任の挨拶が始まっていた。

 

「皆さん進級おめでとうございます。私はこの2年A組の担任、高橋洋子です。よろしくお願いします。」

 

Aクラスは高橋先生か。かっちりとした姿は知的女性の代表のように見える。

 

「まずは設備の確認をします。ノートパソコン、個人エアコン、冷蔵庫、リクライニングシートその他の設備に不備のある人はいますか?」

 

ちょっと豪華しすぎやしないだろうか。

 

「参考書や教科書などの学習資料はもとより、冷蔵庫の中身に関しても全て学園が支給致します。他にも何か必要なものがあれば遠慮などすることなく何でも申し出て下さい。」

 

ここまで来たら教室というより高級ホテルみたいだと思う。

 

「では、はじめにクラス代表を紹介します。霧島翔子さん、前に来て下さい。」

「……はい。」

 

やっぱりAクラス代表は霧島さんか。一年の頃から知ってるけど、凄いなあ。

 

「……!……。」フリフリ

 

前に出る途中で僕に気付いたのか軽く微笑んで腕を上げずに手を振ってくれた。

 

「………。」フリフリ

 

それに対して僕も手を振りかえす。彼女の事を知らない人はその微笑みだけで勘違いしそうだけど僕は彼女の事を知っているから勘違いなどしない。さて僕もそろそろ自分のクラスに向かわないと。歩みを旧校舎に向ける。歩いている途中、視界の端に見知った人が見えたけどたぶん気のせいだろう。彼女は違う高校に行ってるんだから。なんて考えながら廊下を歩いていく。

 

 

 

僕はいつ山に迷い込んだんだろか。僕の目の前には古びた壁と扉、木製のクラスプレートがあった。

 

「…まぁ外見だけボロくて中は普通…だと良いなあ。」

 

ガラッ

 

「おう、明久。遅刻ギリギリなんて珍しいな。」

「そうじゃな、お主がギリギリなんぞ滅多にあらんからのう。」

「…非常に珍しい。」

 

扉を開けた先で見たのは教壇に立っている雄二とその近くで氷嚢で頭を冷やしている秀吉と康太だった。

 

「おはよう、雄二、秀吉、康太。」

「おう、おはようさん。」

「うむ、おはようなのじゃ。」

「…おはよう。」

 

朗らかに挨拶を交わして一間。

 

「…何で3人共ここに居るのっ!?」

 

僕のツッコミが繰り出された。

 

「何でって言われてもな。点数が悪かったからとしか言えんが。」

「じゃな。」

「…何も間違ってない。」

「な訳ないでしょ!?特に雄二っ。霧島さんと一緒じゃなくて良いの?」

「…説得もして納得もしてからいるから別に大丈夫だ。したい事があってここに来たんだ。…ただ説得するのに条件としてやっちまって、処女ももらっちまったがな

 

どうやら雄二は目的があってここに来たらしい。最後はなんて言ってるか分からなかったけど。

 

「秀吉と康太はどうしてここに?」

「雄二の目的に協力しようと思うてな。それに儂だけAクラスに行ってもつまらんからのう。」

「…俺も同じ。」

「そっかぁ。」

 

2人とも雄二の目的に協力するためにここに来たみたいだ。

 

「騙されやすいのう。」

「…それが明久の美点の一つ。」

 

2人が小声で何か話していたけど分からなかった。とりあえず先生が来るまで4人で固まって会話を続けていた。




〜グダグダコーナー〜

藤「ここではこのシリーズの登場キャラを1〜3人呼んで本編とは関係なく雑談するコーナーです。初回という事で今回はこのシリーズの主人公、明久を呼んじゃいたいと思いまーす。それでは、どうぞっ!」
「初めまして、吉井明久です!」
藤「はい、初めまして。ここはゆったり雑談するコーナーだから緊張せずいこう?甘い物でも食べながらさ。はい、高級チョコ。」

コトリ←小包のチョコが入った置き物を置く。

藤「ほら食べなよ。それと普段通りの喋り方でいいからさ。」ぺりぺり
「ありがとう。それで雑談って何話すのさ。」ぺりぺり
藤「何でもいいよ。このシリーズの結末とかこの先の展開とか。気になった事を聞いてもいいし、話題があるならそれについてでもいいし。和気藹々と話しててもいいくらいだよ。」
「それならこの先の展開かな?どのくらいまで思いついているのさ。」
藤「とりあえず夏休み辺りまでかな?そこから先はまだ未定だよ。」
「ふぅん。そこまで思いついてるならスラスラ書けそうだね。」
藤「実はそこまででもないんだ。アイデアはあってもそれを書く文章力が乏しいからね…。」
「うわぁ。それは悲惨だね。大丈夫なの?」
藤「何とか頑張るよ。他に聞きたいことは?」
「特にないかなぁ?」
藤「それじゃあ今回はここまでにしとこうか。次回も宜しく〜。」
「次回もおたのしみにっ!」
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