東京都練馬区月見台すすきヶ原。
今日は月見台高校の入学式である。
「うわああああ! 遅刻だああああ!」
と、高校の制服を着たメガネの男子生徒が駆け足で校門を潜り抜ける。
彼の名は
どこにでもいる普通の少年である。
成績は最下位。
あやとりと射的のセンスは群を抜いてトップクラスである。あと寝ること。
「すいません! 遅れました!」
のび太が教室に入る。
「お前が野比か?」
と、教師が訊ねる。
「はい、野比 のび太です」
「遅いぞ! 入学式当日に遅刻してくるやつがあるか!」
「先生、こいつ遅刻魔なので気にしないでください」
そう言うのは、幼稚園のころから同じ学校に通う
その側で、端正な顔立ちをした女子生徒が恥ずかしそうな顔をする。
彼女の名はのび太にお熱の
中学時代にのび太への恋心に自覚をもち、のび太に告白をして交際が始まった。
彼氏ができの悪い人間だと胸を張れないしずかだった。
「おい、のび太。お前も高校生になったんだから、いい加減に遅刻グセは治せよな」
と、のび太に向かってそう言い放つのは、
「武さんの言うとおりだわ」
「しずかちゃん……」
と、しょんぼりするのび太。
他のお初にお目にかかるクラスメイトは、関わりたくないのか、みんなスルーをしていた。
各クラスの生徒たちが講堂に集まり、入学式を行なっている。
のび太はパイプ椅子に座り、
「のび太さん、起きて」
しずかがのび太を揺さぶるが微動だにしない。
(やれやれ……)
「おいそこ!」
と、壇上の教師が叫ぶ。
「大事な入学式だぞ! 起きろ!」
怒号でのび太は目を覚ました。
「なに? もう朝?」
「やる気のない奴は出て行け!」
気分を害したのび太は席を立つ。
「お……おい、本当に出ていくのか?」
のび太が無言で講堂を出ていく。
「のび太さん……」
しずかも席を立ちのび太を追った。
「お……お前もか?」
教師は呆れた顔で二人を見つめるだけしかできなかった。
「しずかちゃん、僕のことはいいから、入学式に参加しなよ」
「ううん。式はいいわ。つまらないし」
二人はトコトコと歩く。
「追い出されちゃったし、このまま下校しちゃおうかしら」
「でも行く当てがないよね」
教室に着き、下校の支度をする。
「ゲーセンにでも行きましょうか」
二人は学校を出ると、商店街へ向かう。
「きゃああああ!」
女性の悲鳴。
「何かしら今の?」
「誰かがゴキブリを見て声を上げたんじゃない?」
しかし、しずかは気になって悲鳴の元へ駆けった。
「待ってよしずかちゃん!」
後を追うのび太。
悲鳴の元に辿り着く。
いつもの空き地だ。
ただ一つ違うのは、スペードのカテゴリー2ことリザードアンデッドが女性を襲っている光景があること。
「何だよあれ?」
リザードアンデッドは二人に気づくと、ゆっくりとこちらへ歩き出す。
しずかは横目でのび太を見る。
(のび太さんに知られるわけにはいかないわね)
「し、しずかちゃんに手を出すな!」
のび太がしずかを庇うようにリザードアンデッドの前に躍り出るが、殴り飛ばされて壁に激突し、衝撃で気を失って地に
(ありがとう、のび太さん。少しそこで休んでて)
しずかは懐からブレイバックルとスペードのカテゴリーAが封印されたチェンジビートルのカードを取り出した。
ブレイバックルにカードを装填すると、ベルト帯が出現して腰に巻き付く。
「変身!」
ターンアップハンドルを引くと、”ターンアップ“の電子音と共に、バックルが回転し、前方にエネルギースクリーンであるオリハルコンエレメントが出現。
リザードアンデッドはオリハルコンエレメントで後方に吹き飛ばされ、地面に転がる。
しずかはオリハルコンエレメントに突進し、潜り抜けると同時に全身にブレードアーマーが装着され、仮面ライダーブレイドへの変身が完了する。
「はっ!」
ブレイドはブレイラウザーで立ち上がったリザードアンデッドに斬りかかった。
ご拝読ありがとうございました。
ドラえもんの世界で繰り広げられる仮面ライダー剣はいかがだったでしょうか。
本編は連載としての掲載ですが、更新はまったり行います。