ドラゴンタイプジムリーダー。ただし自称。   作:ロクロー

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音速、そして約束された逆転

「フリーザーにダークライ…………こんなのどかな平原で出てきちゃダメだろ……!!」

 

頬が引きつる。頬を冷や汗が落ちていくのが分かる。

知っているのは名前と大体の姿……それも石板とか絵本でしか見たことがない。

そしてその伝わり方は如何にそのポケモンが強力な力を持っているか、英雄的行動・災害的行動を取ったかの圧倒的強さを表すものばかり。

そしてそれは盛られた話出ないとリュウは感じ取る。2匹から放たれるプレッシャーはムゲンダイナを髣髴とさせる。

 

「フリーザー…ダークライ。君、この子達の名前を知っているのかい?」

 

「あ?まァ御伽噺ぐらいでなら……」

 

「この子達はね、この世界で僕が初めて発見して世に出回っていないポケモンなんだよ?それを姿どころか名前まで?……おもしろいね君……!!」

 

厄介だなぁと考えながらボールに手を伸ばす。

リュウは考える。切り札……はまだ早い。ので、ここは1つ尖兵を出すことにする。腰のホルダーからモンスターボールとスーパーボールを取り出し上空へと放り投げ、そのボールに封じられた名を呼ぶ。

 

「頼んだぞ……ラティオスッ!!ラティアスッ!!」

 

赤と青のボールから解き放たれたそのポケモンらは飛び出してすぐ目標を定め飛び出す。

 

「2人とも!!」

 

ダークライとフリーザーは相手の攻撃を受け止める体勢を取ろうとして……赤と青の2匹を見失う。2匹は瞬時に周囲に意識を向け、ダークライがフリーザーの方面に目を向ける。その視界に映ったのはフリーザーの腹部にラティオスのラスターパージが突き刺さる光景。そして次の瞬間にその光景は遥か上空の光景へと移り変わる。下に視線を向けるとミストボールを放ったラティアスの姿。

ダークライは視界が定まらない頭を振り驚愕すべき事に身を震わせる。自身の体力が残り1割まで削られているのだ。ダークライは自身が少々心もとない防御力をしているというのは理解している。だがそれにしてもおかしい。減りすぎだ。一旦冷静になって状況を立て直さなければならない。

だが音速2匹の前ではその一瞬の思考時間たりとも致命的な傷を与える隙となる。

 

「ラティオォスッ!!りゅうせいぐんッ!!」

 

空からりゅうせいぐんが落ちてくる。それに対してフリーザー、余裕の表情でぜったいれいどを自身上空に放つ。それによりフリーザー上空のりゅうせいぐんが止まり軽々と凌ぐ。が、そこにラティアスが突撃してくる。

フリーザーはぜったいれいどを発動させようと口に冷気を集めようと大きく息を吸い込もうとする。がしかし息を吸う事が出来ない。ラティアスの突進は未だに続いている。それによって身体が圧迫され息を吸い込むどころか呼吸すら困難になってしまっているのだ。

 

「アレは一体何の技を……」

 

「アレ?技も何もなくただ体当たりしているだけだがァ?」

 

「それであの速度…?はは……」

 

フリーザーは残されたわずかな力を振り絞りブレイブバードを発動する。それによりフリーザーラティアス共に少なくないダメージを受け大きく離れる。そして弾かれたラティアスにダークライが放ったあくのはどうが命中する。

リュウのラティアスとラティオスは速度と攻撃力を限界以上に盛り、耐久度を削ぎ落した零戦のような性能をしている。そんな零戦が御伽噺に出るようなポケモンのブレイブバードとシャドーボールを食らった。正直ここで堕ちてもおかしくないのだが……根性で、気を保つ。

 

ラティオスもそれを確認するとダークライへと突撃する。亜音速いや音速に匹敵する速度のそれはダークライを仕留める一撃を放とうとして……意識を手放し地面へと落下する。

 

「ラティオスッ………!?ッラティアスまで……」

 

ダークライの専用技、バークアウト。

ラティオスとラティアスは意識をもぎ取られ地面に衝突するほかない。その衝撃はぎりぎりで耐えていたラティアスを気絶状態へと追い込む。

そして地面に墜落し眠りこけるラティオスに向けてフリーザーがトリプルアクセルを3段キッカリ命中させる。

氷技をもろに受けたラティオスは耐え切れずに気絶する。

 

「ラティオスとラティアスがやられるかァ………!!」

 

「すごく危なかったけど……流石の2人、と言わせて貰いたいね。」

 

リュウ残り手持ち3匹、内1匹は瀕死。

リンボ残り手持ち4匹、削れているとはいえ盤面の二匹は未だ健在。

 

実質残り手持ちは2匹。その逆境をひっくり還す為、リュウは切り札を出す。

 

「来い、ムゲンダイナ……ドラパルト。」

 

全長40mのポケモンとは思えない生物、それから6匹のドラメシヤを格納したドラパルトが姿を現す。

 

「それが君の切り札かい……?」

 

「そういうことになるなァ……恐ろしいモン見せてやるよ。……ドラパルト、グロウパンチ。」

 

リンボが技名を聞き“え?”という顔をした次の瞬間、6匹のドラメシヤが一斉に飛び出しフリーザーを襲う。避けても追尾し当たるまで追いかけるドラメシヤから逃げる事は出来ない。フリーザーに6発全て命中しそのまま見えなくなる距離まで弾き飛ばす。それに気を取られたダークライに本体ドラパルトのグロウパンチが突き刺さる。

弾けるような音が鳴り響き、ダークライがアルテマ団二人組の隠れる岩に激突し岩がはじけ飛ぶ。

ドラパルトのグロウパンチ。6匹のドラメシヤすべてがグロウパンチを放つことで攻撃を6段階上昇させるあほの考えたあほの戦法。一撃ごとに跳ね上がる威力、それに耐えたとして本体から放たれる一撃は必ず相手をノックダウンさせる。

 

リンボは戦慄した。一回、たった一回の攻撃で自慢の2匹が倒された。リンボがこの2匹を捕まえる際、大きな代償に加えて多くの犠牲を払った。手持ちのポケモンをいくつか失いもした。そこまでしてようやく、ようやく手に入れた2匹が……これ。

 

リンボの余裕はこの2匹から生まれてくる者だった。それをただのポケモンに蹴散らされた上、目の前には得体の知れないポケモンが残っている。

リンボの心は、ぱきりと折れた




リュウ
ドラゴンタイプジムリーダー(夢)
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リザードン
ドラパルト
ムゲンダイナ
の順

リンボ
謎の男
金髪蒼目のテンプレイケメン

ムゲンダイナ
エッ、俺の出番終わり!?
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