ドラゴンタイプジムリーダー。ただし自称。   作:ロクロー

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(フライ)ゴン「ズルいぞチクショウ!!」
(フライ)ゴン「なんでガブばっかり!!(フライ)ゴンにはあんな非道い事したくせに!!」
(パ)ルキア「ゴン!!」
(フライ)ゴン「何でだよっ」

前回のタイトルこっちに付けようと思ってたんすよね。
やらかしちゃった


旅立ちと伝承

次の日

 

ジェスターさんから新聞を叩きつけられて目を覚ます。どうやら昨日のバトルが一面を飾ったようで………

 

「この新聞のせいで君と戦いたいという人たちがジム前に押し寄せてきているのだよ。何処から聞きつけたのか…」

 

「今朝五時半っすよね?」

 

「うむ。」

 

「ッス~~~~……流石にマズいっすよね……」

 

「このままではジムの役目にも支障が出かねないからね。」

 

「あー……俺、出てきますよ。」

 

申しわけなくなってきた。今のとこ怪我してたからで拾われて療養のためで客室にお邪魔させて貰って……6日目、そろそろ厄介になるのもマズイ……というか居座りすぎたな。だってしょうがないじゃん居心地よかったしひこうジムだからリザードン気分良さげだったし

 

「む?それには及ばない。まだ怪我も治ってない。火傷痕も……」

 

「ほとんど消えてるっすけどね。」

 

「……少なくとも10日かかるんじゃなかったのかな?」

 

「このぐらいの怪我なら1日休めば大丈夫っすけどね。」

 

「……君、なんなんだい?」

 

「ドラゴンタイプジムリーダーです。」

 

ジェスターはため息をつきながらあーしようこーしようと提案を出している。

リュウ自身流石にお邪魔しすぎていることもあり出来る事なら出ていきたい。しかし先日の集金目的の出張ジムバトル(違法)も一戦だけで中断することとなりまともに金銭を集められておらず、出て行こうにもこの世界に付いて知らなさすぎる為どこでどう生きていこうか・どこでどうドラゴンを探そうか考え切れていないところがあった。

良い案無いかと考えていたところ……窓が叩き割られ黒い影が部屋に突入して来る

 

「何だっ!?」

 

「私だっ!!」

 

「アッシュさん!?」

 

窓ガラスを割り入ってきたものの正体はアッシュだったようで

 

「何してくれているんだい?」

 

「リュウ君を助けに来たんだ!!この調子じゃ外に出られない+ジムの方も成り立たないでしょ?」

 

「いやそうじゃなくて窓の方をね?」

 

ジェスターのアイアンクロー!!

 

「リュウ君!!君、思い切って旅に出ないかい?」

 

「い、いきなりっすね………それはなんで?」

 

「まず確認。君、別の世界から来たんだって?」

 

……話したことは無かったと思うんだが。どこから漏れたんだろうか。いや別にバレて困ることは無いんだが……

 

「ジェスターの書斎を漁ったらメモが出て来てね?」

 

「アッシュ君、人の書斎を勝手に荒すのはどうかと……」

 

アッシュが顔を真っ青にしながら必死に話しかける。そんなアッシュのこめかみをジェスターが青筋を浮かべながら鷲掴みにしている。相当力が入っているようでアッシュがプルプル震え滝のような汗を流している。

 

「私はそんな境遇の人物に1人心当たりがあってね?」

 

「アッシュ、こっちを向け。逃げるんじゃない。」

 

「その人に会いに行ったらどうかなーって!!あれでしょ!?帰りたいとか思ってるんじゃないの!?手がかり掴めるでしょ!!」

 

「今の所はあんまり…」

 

ジェスターはリュウと同じ境遇の人物がいるという事に顔をしかめ、話を聞くべく手を離す。

 

「か、顔歪むかと思った……」

 

「で、アッシュ君。その境遇が同じ人物というのは誰かね?」

 

「現リーグチャンピオンのTだけど?」

 

「………」

 

ジェスターが名前を聞くと黙り込んでしまう。アッシュもその反応を見て苦笑いを浮かべる。

少し変になった空気を打ち破る為質問をかます。

 

「あの~、そのTさんってのは?」

 

「……現リーグのチャンピオンを務める方の事で、Tと名乗り本名は不明。リーグのチャンピオンの部屋から外に出ることが無い……少々不気味な方なんだが……」

 

「ポケモンのこと以外口にしない変人でね~………」

 

「それ俺行って話聞けるんすか?」

 

「聞けるとも!!……条件を満たせば」

 

「条件?」

 

「……四天王を倒してチャンピオンの部屋に行ければ!!」

 

「結構厳しいな!?……だから旅に。」

 

正直、帰ることは考えてなかったしこっちの世界に居るかもしれない知らないドラゴンポケモン探したいしな~と考える。

そしてやめとく……と言おうとして口を紡ぐ。ふと思い出す。

 

………帰る過程であの空間に行けるなら、あのムカデドラゴンに接触する機会があるんじゃないか……?

そう思うとどんどんとあのドラゴンが欲しくなってくる。ムゲンダイナの時と同じくらい欲しくなってきてしまう。こうなったらもう止められない。

 

「急に帰る気湧いてきました。」

 

「そうかいそうかい!!なら旅決定だね!!」

 

「アッシュ君?彼はまだ怪我がね…」

 

「そうと決まったら善は急げ!!説明は後で!!行くぞリュウ君!!」

 

え?と反応を返そうと…返す間もなく首根っこを掴まれ窓の外に放り出される。

窓の外にはフライゴンが待機していたようで、お姫様抱っこで抱えられる。

 

「キャアアアアアア!!ドラゴンにお姫様抱っこされてるぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

「ちょ、待つんだアッシュ君!!」

 

「私は面白そうなことに目が無い。そして面白そうな私を止める事が出来るのはりゅうのまいのみ!!」

 

遅れて窓から飛び出たアッシュがフライゴンに跨ると、街へ向かって飛び出していく………

────────────────────────────────────────────

アッシュさんに連れられた喫茶店で飯を奢られながら話を聞く。

ざっくり言うとジム巡って頑張ってチャンピオンまで辿り着こう!!初期費用は出してやるから代わりに自分のチームのイベントに出席してりゅうまいガブリアスを使ったバトルをしてほしいとの話だった。

 

「んで、この街から出発してジム巡って四天王倒せと。」

 

「そうそう!!それと私は流石についてけないからちょっと………最近チームのイベント休みすぎてて怒られちゃって…たはは!!」

 

「……アッシュさんのチームってなんすか?」

 

「む?そういえばそういうの紹介してなかったわね……ウチ有名だからさ、言わずとも知ってるかな~って思ってたわ。……コホン……改めまして私はアッシュ!!シェイタウンっていう街でダブルバトルを専門で行うチーム、“Ryu-mai”の運営をやってるの。」

 

「なんつー安直な名前…」

 

「はぁぁぁぁぁ!?安直な名前!?三日三晩考え抜いたのに!?っていうか~……リュウ君に言われたくないんだけど~。ドラゴン使いのリュウって…」

 

「あぁ……俺元々まったく違う名前だったんすけど役所でリュウに変えて貰ったんですよね。元の名前ドラゴンっぽくなくて」

 

「えぇ……」

 

そんなこんなでギャーギャー言い合って、喫茶店から追い出されてしまう。

 

「……まぁ何にしても道具一式集めに行きましょうか!」

 

「……っすね。」

 

「で、ですね!」

 

ちょっと気まずくなりながらも適当に予定を立て向かいだす。

 

ん?

 

「俺基本日帰りの旅しかしたことなくて。何が必要か教えて下さいよアッシュさん。」

 

「任せときなさい!これでも1回ジム巡りをした身、先輩としてなんでも教えてあげよ~!!」

 

「べ、勉強させていただきます……!!」

 

………。

なんか1人増えてる??

声の主に目線を向けると、そこにはでっかいリュックに是でもかと物を詰めたシェリィが立っていた。リュックにはちゃっかり出張所看板まで刺さっている。

 

「……………待って、言いたいことは分かるわ。」

 

「わ、私もついて行かせてください!」

 

「しぇ、シェリィちゃん?それされると私滅茶苦茶怒られるからちょっと……」

 

「俺も誑かしたってボコボコにされる気がする。」

 

シェリィはぐっ……!とダメージを受けたかのように一歩後ろによろける……が、こちらをキッと見つめ直し頭を下げる。

 

「……そ、そこをなんとかお願いします!!わ、私もうちょっとリュウさんの意見が欲しいんです!!戦い方を見たいんです!!私なりの戦い方を見つけるまでどうか……」

 

ちょっと困った。あんまり意志が強い子じゃないと思ってたんだが………

視線をアッシュさんに移す。向こうも相当悩んでいるようだ。

 

「あー……いや、俺シェリィさんがなんで強くなろうとしてるかとか分かんないんで、いきなりそんな言われてもちょっと……それにジム回るのについてきたところで何も……」

 

リュウは勘違いしていた。出会っていきなりバトルを挑んでくるようなバトルジャンキーでなかったから、この子はバトルに興味はあるけどそこまで乗り気じゃない、一線置いてる人なんだと思っていた。

実際のシェリィはそのよわよわしい雰囲気・言動から勘違いされやすいが……生粋のバトルジャンキーである。ただ、負けるのが嫌でたまらないので相手に必ず勝てるという算段を付けてから挑むタイプの。

そんなバトルジャンキーがおもしろポケモン・戦術を駆使するトレーナーを逃すわけがなく。

 

「そこをなんとか!!」

 

リュウが突き放そうとしてもダメだ、全く折れる気配がない。

 

「………まぁいいんじゃない?責任は私が持つからさ~」

 

アッシュが折れた。お前は折れちゃあかんやろ。

 

「アッシュさんは折れちゃダメじゃないっすか?」

 

「ン~……ちょっと情が移っちゃったんだよね。この子昔からあんまり主張してなかったし、ここまで意地張るのも初めて見たからさ」

 

「……旅、俺と二人旅っすよ?守り切れるかどうか…」

 

「最低限戦えるだけの強さはあるでしょ。」

 

「自分の事はなんとかします……のでなんとか……ダメでしょうか…?」

 

何故か初期資金を出資する方が敵に回った。この世はお金とドラゴンが全てである。お金を出す側の意見に反対することは出来ない。よって……

 

「…………………………まぁ、そこまで言うなら……」

 

リュウは折れた。────────────────────────────────────────────

お店で買い出しをした後、アサイの平原。

アッシュと別れ、花畑をリュウとシェリィが横断していく。

 

「いい天気ですね!!絶好の旅立ち日和です!!」

 

「そっすねぇ…」

 

「リュウさんは別の世界のトレーナーさんという事で……私が行く先々で色々解説しますので!!分からないことがあったらどんどん聞いてください!」

 

「あ~……そしたら、その時はよろしくお願します。」

 

「では早速!!実はこのアサイの平原にはとある伝承があるのです!!」

 

「お~……」

 

シェリィ、初めての旅にて興奮気味。リュウはそのテンションに押され既に疲れ気味だった。

 

「あの……俺のリザードンで飛んで行かないっすか?」

 

「何をもったいない事を!!旅と言えば徒歩!!歩いて色んなポケモンに出会うんです!!」

 

完全にペースを持ってかれていた。

 

「リュウさん!!このアサイの平原にはとある伝承があるんです!」

 

「伝承?」

 

「そうです!!遥か昔、この地に黒い霧が現れたんです!!それは毒性を持っていて、いろんなポケモンと人々を苦しめたのですが……ある日現れた花を頭に持つポケモンが、その霧を晴らし日の光をこの地にもたらしたのです!!それ以降、この平原にはそのポケモンの頭に咲いていたような花を植え……」

 

シェリィの解説に熱が入ってきたところで、シェリィの足元から鈍い鳴き声が聞こえる。

足元に目をやると……そこにははりねずみのようなポケモンがぐったりと倒れていた




リュウ
ドラゴンタイプジムリーダー
役所では凄い顔された

アッシュ
ダブルバトル専門チームRyu-maiリーダー
手持ちにりゅうまいしか覚えていないフライゴンがいる

シェリィ
草使いお嬢様トレーナー
ジェスターには何も言わず旅に出た。
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