シェリィがぐったりとしているポケモンを見てムンクの叫びのような顔になる。
「わ、わわわ私……ぽ、ポケモンを……殺して……」
「いや生きてるぞ。」
ぐったりしたポケモンの匂いを嗅ぎドラゴンではないと判断した後、背中をつまみ目線の高さまで持ち上げる。
踏まれていたポケモンはジト目でシェリィを睨む。まるで
『……よくもミーを踏んでくれたでシュね!』
とでも言いたげな………
「……今喋ったかコイツ」
『コイツじゃないでシュ。ミーにはシェイミという名があるでシュ!』
「しゃ、喋りましたよ!確かに!!」
今まで何度か珍しいポケモンに出会う事はあったし、意思疎通の取れるポケモンを見る事はあったが、喋るポケモンは初めて見た。
そもポケモンが喋るって話は聞いたことが無い。異世界だからだろうか?
「しぇ、シェイミさん申し訳ありませんでした!!踏んでしまって……」
『まったくでしゅ!!ミーは謝罪の意を要求するでシュ!!』
「謝罪の意?」
『そうでシュ!!謝罪の意として、ミーの介抱を手伝うでシュ!!』
「ポケセンにでも連れてきゃ良いのか?」
『違うでシュ!!ミーが吸収した毒の排泄を手伝うでシュ!!』
「毒ゥ?」
『ミーのこの花は毒を吸収して分解することが出来るでシュ!!ただ……なぜか今は分解が出来なくなったんでシュ。』
「花……この黒くて萎んでいる花でしょうか?」
シェイミと名乗るポケモンの頭には確かに花のようなものがついている。がしかし、それは黒ずみ萎んでしまっており、とても花のようには見えない。
「で、どうやって毒を排泄させんだよ。」
『分からないでシュ!!』
「じゃあどうしろってんだよ」
『とりあえず排泄できるようになるまでミーの生活を手助けするでシュ!!』
「したらモンスターボールに………」
「そっちのオマエは嫌でシュ!!なんか………変な臭いがしてるでシュ!!こっちの方がいいでシュ!!」
シェイミはリュウの手から体を大きく捩じり跳躍し、シェリィに飛び移る。
「コイツ喧嘩売ってるだろ。その喧嘩、買ったァ!!」
「りゅ、リュウさん!!シェイミさん怖がってます!!やめてあげてください!!」
シェイミは鳴き声を上げながらシェリィに顔を埋める。そしてリュウにちらりと目線を向け、へッと笑った。
「こんなに怖がっちゃって……」
「……………」
一旦〆てやろうとリザードンのボールを握りしめながらもなんとか怒りを収める。
シェリィもそれに気づいたのか苦笑いする。
「わ、私がお世話しますので……踏んでしまったのは私ですし………」
「まァ……そっちは任せるけど……」
「シェイミさん!私はシェリィと申します。私が責任もってお世話させていただきます。よろしくお願いしますね!それとそちらは……」
「ドラゴンタイプジムリーダー(非公認)のリュウだ。つかシェイミお前毒つってたけど……」
何処でそんなもん拾ったのか……と言いかけたところで面白可笑しな格好をした2人が走ってくる。白いタイツスーツに黄色いラインが入った服を着ており、その服には大きくAの文字が刻まれている。
「そこの2人組!!」
「そのポケモンを……こちらに渡しなっ!!」
「っ!?アルテマ団!?」
「待ってシェリィさん、ついてけないついてけない。おかしいでしょ色々と。」
「そのポケモンは我が団の幹部、マキシム様の物!!」
「どうしても渡さないというなら……力づくで頂いて行くッ!!」
「だから待てって!!色々とツッコミどころというかまず聞きたいことが」
「「問答無用!!」」
アルテマ団を名乗る2人組がモンスターボールを放り投げアーボックとマタドガスが飛び出してくる。
「コイツら……」
「り、リュウさん!まずは戦いますよ!!」
リュウとシェリィもモンスターボールを放り投げる。
リュウ
ドラゴンタイプジムリーダー(非公認)
ドラゴン臭い
シェリィ
草タイプお嬢様
ノリが良い