女尊男卑な異世界で成り上がるためにはわからせとハクスラが必要らしい 作:ベリーナイスメル/靴下香
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あ、オリ日間ランキング2位
あ、オリジナル日間加点ランキング1位
あ、オリジナル日間新作ランキング1位
びっくりしました、みんなわからせたいんやなって
お気に入りとか評価とかありがとうございます、未だの方はこれを機にオナシンス。
これからもカツオくんの長い長いわからせロードをお楽しみ頂けるようヤっちゃいますね。
幸いにしてと言うべきか。
名も知れぬ女様とキュリオさんはこちらから何か介入しないと反応を示さないらしく。
「や……もう、さっきからちゅー、しすぎ、だよ」
「やーん、いいじゃないかーもっとしよーよー」
「いや、とは、言ってない、から」
「んきゅー! キュリオ、かーわーいーいー!」
ただ目の前でちゅっちゅうふふとレディファイトし続けているだけだった。
そういうわけで。
「現実逃避しますね良いですねはいします」
言うまでもなかろうが俺はオタクである。もちろん自他共に認める。
どの程度のと言われたら答えようがないけれど、少なくとも百合の間に挟まる男はしまっちゃおうねって言うのがマナーであることくらいは知っているし、目の前の光景を生々しいと思いながらも美しい……はっ!? なんて思わなくもない。
もちろん逆もそうだ。
ユリリンピック開催中であろうが何だろうが、間に挟まってチャラ男よろしくオトコの良さってやつをわからせて寝取りメス堕ちさせる気持ちよさってのだって理解に及ぶところ。
「少なくともキマシタワー建ててる場合じゃあないよねって」
二人の関係性がどんなモノなのか知らん以上尊みはほぼ無いに等しく、ただオカズには悪くないと思う感じ。
何よりごしゅ通り世界の女尊男卑っぷりは、意図的に男をサゲにサゲまくった結果女性上位となったって形のものだ。
つまり男が魅力的に描かれていない世界である。
ならば、女同士で引っ付くのは自明の理というか、ごしゅ通りの世界ではむしろ普通なんだよね。それこそサティアとアイリのように。
「とはいえ」
キュリオさんのダルそうにしながらも何でもしていいよって感じのママみある受け入れっぷりとか。
相棒だろう自分のことボクとか呼んじゃいそうな快活系ボーイッシュ巨乳おっぱいちゃんが絡み合う光景は中々に下半身が熱くなる。なった。
「……ふぅ。賢者タイムはいい加減にしてどうすっかね」
あの二人は幻影である、すなわち分類上はトラップだ。
そしてこの状況を打破するための手段、その答えは既に示されている。
「うーん」
仮に、だが。
チャラ男よろしくウェーイしてどしたん仲いいね? 俺も一緒していい? とか突っ込んで行けばまず間違いなく殺されるだろう。
さっきまでやってたサティアたちの幻影を利用してのスキルレベル上げ効率を鑑みるに、出力された幻影はおおよそ本人の持つステータス、四分の一程度だと予想できる。
あのボーイッシュちゃんは置いておくにしても、キュリオさんは限りなく中流階級に近い下級民って設定だ。
少なく見積もってもレベル300相当、その四分の一なんてアリが象に戦いを挑むようなもの、同じ舞台に立てやしない。瞬殺どころか指先一つでダウン余裕でしたってなもんだ。
「現実的じゃない、な」
……当然ながらではあるが。
「わ、わからせてぇ……」
どうやっても勝てない相手が戦える状態で目の前に居る。
やっぱりふつふつとこみ上げてくるものがあった、勝ちたい、すなわちわからせたいという欲求だ。
わかってる、わかってるさ。
そうとも現実的じゃない、勝ち筋なんて現状無いに等しい。
勝つために来た、来れたこの世界で、勝つための何かを積み重ねきれてない状態で勝負を挑むなんて無謀だと。
無謀に、破れかぶれに突撃して、やっぱり予想通り負けましたなんて。
「俺は、負けたがりじゃねぇんだよ」
だから、そう、考えろ。
どうすれば勝てる?
何に勝てる? あの幻影たちをどうすればわからせることができる?
攻略方法なんぞ用意されていない。
これは未知のイベントだ、何より俺が発生させた新規イベントだ。
ならばこそ攻略方法は自分で作り上げなければならないだろう?
「……さぁ、悪巧みを始めよう」
負けちゃいけない戦いが、ここにあるから。
プランは決まった。
いや、博打と言うべきだろう何せ不確かな情報と想定しかないのだから。
「キュリオ、きゅり、おぉ……」
「ん、あた、しも……もぅ……んんぅっ」
クライマックスまであと少し、最後の覚悟を定めるべく大きく深呼吸をする。
共通デバフ、賢者タイム。
これは男であれ女であれ致し切った際一時的に受けてしまうデバフだ。
効果に関してはお察しの通りだろう。ゲーム的に言うのなら少しの間ステータスが下がるというものだが。
……ククク、まさか早くも俺がカウントダウンする側になるとはね?
いずれの予行演習には丁度いい、勉強させてもらうよ、授業料はちゃんと命をかけてやっから安心しろ。
「キュリオ、きゅりおっ!」
「うん、うんっ、きて、きてぇ――」
さーん、にぃーぃ、いーち。
「「イ――」」
「ゼロだっ!!」
絡み合っていた二人が仰け反った瞬間にまずはキュリオさんへと小石を投擲して目潰しを図ると共に駆けだす。
「痛っ!?」
「――キュリオッ!?」
「あんたにもだよっ!!」
「へ? あ、きゃっ!?」
相棒ちゃんにも同じく投擲するが。
「この――ブタがぁっ!!」
「ちっ……ステ差、デカすぎだっての!!」
目潰しにはならず、ただちょっと気を引けただだけ。
……まぁ、及第点だ!
「アンタ程度のゴミ男が――ボクとキュリオの情事を邪魔するなっ!」
近場に置いてあったシーフナイフを手に取られた。
わーお、カツオくんよりずっとはやぁい。
「そりゃ――悪かったよっ!!」
「んなっ!?」
間合い内、腕一本丸ごとぶった切られた。
その代わりに。
「トラップ、解除っ!!」
そうともこいつらは幻影だ、トラップだ。
すなわちさっきまで鍛えていたトラップ解除が有効である。
そして。
「遠見の、鏡ぃっ!!」
解除して一つの手応えを感じた瞬間、遠見の鏡を起動した。
「――はぁっ! はぁっ! は、ぁ……く、っそ、いてぇ……!」
こればっかりは気持ちいいじゃ済まない。
なんかもう痛いを通り越して熱いもん、よくやったよ俺。
「あーあ……こりゃ、魔力ゲットは避けられねぇ、か」
代償がそれなら十分お釣りが出ると思っておこう。
なんだって。
「ふ、ふふ。クク、はははは……!」
トラップ解除で、腕一本を犠牲に。
「疾風のバンダナ、とったぞおおおおおおおおっ!!」
見事、キュリオさんの依頼品を手に入れられたのだから。