東に復讐する者   作:チャキ

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どうもチャキです。第5話どうぞ。


第5話

 

とある日の東家

 

竹美「海桐花様」

 

海桐花「ん?なんじゃ?」

 

竹美「東の晩餐のあの日の東家周辺の防犯カメラ映像を調べてみましたが、ミュージアムの八幡ともう1人の姿が映ってませんでした」

 

空子「どうやらダミー映像に変えられていたようで」

 

警察の空子と竹美は東の晩餐があった日の防犯カメラ映像を調べていた。だが、見つけることは出来なかった。それもそうだろう。材木座が防犯カメラをハッキングし、八幡達が通った道にあったカメラの映像を書き換えたのだから。

 

海桐花「そうか…ご苦労じゃった」

 

空子「はい」

 

竹美「それで義妹の様子は?」

 

海桐花「…いつも通り平常心を装っておるが、やはり八幡のことが気になるようじゃ」

 

あの日以来風舞希は、いつもの自分を装っているが1人になると小さく泣いているのだ。

 

空子「そうですか」

 

竹美「まさか、ガイアメモリという恐ろしい物を流通させているのがあの子だったなんて」

 

海桐花「そうじゃのう。まぁ、元はと言えば此方のせいじゃ。風舞希は何も悪くない」

 

空子「ですがずっとあのままにしておくつもりですか?」

 

海桐花「確かにそうじゃのう。あのままでは今度八幡と会った時、風舞希は何も出来ないかもしれないからのう。……仕方あるまい、もう一度此方が話をしておこう」

 

空子「わかりました」

 

竹美「まったく…」

 

 

 

 

 

 

海桐花「風舞希よ。話がある」

 

海桐花は風舞希の部屋の戸を開けそう言い放つ。

 

風舞希「…なんですか母様」

 

海桐花に呼ばれた風舞希は涙を拭って何も無かったように見せるが、目元が少し赤くなっているのを海桐花は見逃すことは無かった。だが、海桐花はその事に触れることなく話を始める。

 

海桐花「風舞希よいつまでそうしているつもりじゃ」

 

風舞希「なんのことです」

 

海桐花「とぼけるではないわ。いつまでうじうじしているつもりじゃ。そんなんでは八幡を連れ戻すどころか、八幡にやられてしうぞ」

 

風舞希「…わかってます。わかってますが…ですが八幡は私の事を……」

 

海桐花「わかっておる。前にも言ったが、八幡をあのようにしてしまった元凶は此方じゃ。それによりガイアメモリという恐ろしい物を使ってあのような姿になってしまった。それだけではなくそれを現世に流通させているとは。だから、そんな事をしている八幡を止めなくてはならん!」

 

風舞希「それは…わかってますが……」

 

海桐花「あの八幡を止められるのは誰でもない風舞希!お前しかいないのじゃ!」

 

風舞希「私しか…」

 

海桐花「そうじゃ!魔防隊九番組組長でもなく、東の当主ではなく、八幡の母親である風舞希が止めなくて、誰が止めるのじゃ!良いのか!?母親であるお前じゃなく、他の誰かにやってもらうのか!?」

 

風舞希「っ!?」

 

海桐花「母親なら!自分の子供が誤った道に言ってしまったのを正さなきゃいかんのではないのか!?」

 

風舞希「それは…」

 

海桐花「どうなんじゃ風舞希!このまま八幡に殺られるか、他の者に八幡を止めてもらうか?それとも八幡が怖くて会うのが怖いのか?」

 

風舞希「そんな事一言言ってません!」

 

海桐花「だったらどうすか!決めい!」

 

風舞希「私は…私は…!八幡と再び会って!八幡を止めて!そして今度こそ迎えに行きます!」

 

風舞希の目は今までと違い、決意をしたかのような目をしていた。今までの不安や悲しみなどを吹っ切り、八幡を止めて、今度こそ必ず迎えに行く決心をしたのだ。

 

海桐花「……ふっ、良い目になったのう風舞希。それでこそじゃ!」

 

風舞希「母様ありがとうございます」

 

海桐花「なに、気にするでは無いわ。まぁ、でもさっきまでの事は此方が言う資格など無かったがのう」

 

風舞希「そんな事ありません。おかげで目が覚めました」

 

海桐花「そうか?なら良かったのじゃ」

 

風舞希がさっきより良い顔になったことで、海桐花は一先ず満足したような顔になる。

 

海桐花「そうじゃ、風舞希お前にも言っておこう。竹美達があの日の周辺の防犯カメラを調べたが、ダミー映像に変えられていたようじゃ」

 

風舞希「では、八幡ともう1人のフードの者がどこに行ったか分からなくなったと?」

 

海桐花「そういうことになるのう。どうやら、八幡の仲間はまだいる可能性がある」

 

風舞希「確かにそうなりますわね」

 

八幡の仲間は少なくとも東の晩餐の時に現れた1人と、防犯カメラ映像を細工できる者、最低でも2人だと言うことがわかった。

 

海桐花「此方の予想じゃが、その防犯カメラ映像を細工した者と、我ら魔防隊の情報を盗み見とる者は、同じ人物で間違いないじゃろう」

 

風舞希「そう考えるのが普通かと」

 

海桐花「うむ。じゃが八幡の仲間も気になるが、最も重要なのは、八幡がガイアメモリで変身した姿。仮面ライダーエターナルのことじゃ」

 

風舞希「はい。あの時は頭が混乱していましたが、今思い返せば、今までのドーパントとは違う雰囲気でした」

 

海桐花「それはあの時いた全員そう思っただろうな」

 

 

 

あの時の事は鮮明に思い出せる。八幡がエターナルメモリを使い、仮面ライダーエターナルになった時の事。

 

八幡『さぁ…地獄を楽しみな!』

 

あの時は羽前京香が戦った。スピードもパワーもあり、後ろからの攻撃を察知するほどの反応速度。今はこれしかわかっていない。だから八幡の強さはまだわかっていない状況だということ。

 

風舞希「八幡がどれだけ強かろうと、私は八幡を止めてみせます」

 

海桐花「うむ、その意気じゃ風舞希!」

 

風舞希「はい!」

 

その後、風舞希は海桐花と一緒に竹美と空子の所へ向かった。そして、風舞希を見た瞬間口を開く義姉達。

 

 

 

 

 

 

空子「やっといつものあなたに戻ったわね」

 

竹美「まったく世話の焼ける義妹ね」

 

風舞希「ええ、その事については申し訳なかったわ」

 

風舞希はそう言って深々と頭を下げ謝罪した。

 

竹美「まったく…今度あのような姿になったら、東の当主は代わってもらうわ」

 

空子「そうね。あんな状態で当主をやっていけるわけ無いものね」

 

風舞希「ええ、以後気をつけますわ」

 

風舞希の顔が変わりそれを見た2人は気づいた。これならば、当主を任せられると。

 

 

海桐花「それで?ガイアメモリの調査はどうなっておるのじゃ?」

 

竹美「その事ですが、購入した場所がどれも違う場所で、特定の場所で販売されている訳ではありませんでした」

 

空子「調べようにも、これも防犯カメラの細工があり調査のしようもできない状況です」

 

海桐花「そうか…中々やるのう。ガイアメモリ自体も調べているが、まだ何も分かってないそうじゃ」

 

竹美「桃とは違う物だからでしようか?」

 

海桐花「それもあるのう。まだまだガイアメモリは未知の物。それを一般市民が使って暴動を起こしておる。しかも使っているのは全員男」

 

空子「調べによると全員、女性に何かしらの不当な扱いを受けて、復讐する為に購入し使ったと言っておりました」

 

海桐花「この世界が女尊男卑となってから、好き勝手している女は少なくない。それに耐えきれなくなった男がガイアメモリに手を出してしまった訳か」

 

竹美「そう考えるのが妥当と思います」

 

海桐花「となると八幡もそのうちの1人なのかもしれないのう」

 

そう、男だからという理由は建前、本当は分家からの攻撃から守る為とは言え孤児院にやってしまった。もしあの時、本当の理由を話して迎えに行くって言っていればこうんなことにはならなかったのかもしれない。そう考えてしまい海桐花の顔は暗くなっていく。

 

風舞希「それでも止めなくてはなりません。八幡…いえ、八幡達を止めましょう。そして今度こそ八幡とやり直すんです」

 

海桐花「そうじゃな」

 

たらればの話をしても仕方ない。こうなってしまったのは自分達の責任。だからなんとしても八幡達を止めて、今度こそ八幡を迎え行って、一からやり直すんだと決意するのだった。

 

 

 

 

 

 

風舞希「麻依亜」

 

麻依亜「母様…」

 

風舞希「私は決めたわ。八幡を必ず止めると」

 

麻依亜「母様…」

 

風舞希「麻依亜はどうなの?このまま八幡とは和解できないままでいいの?」

 

麻依亜「それは嫌ですわ!八幡は私にとってはたった一人の弟ですわ!弟が間違った道言ってしまったのなら、姉としてもそれを止めなくてはなりませんわ!」

 

風舞希「よく言いました麻依亜。一緒に八幡を…八幡達を止めましょう」

 

麻依亜「はい母様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天花「八千穂」

 

八千穂「…組長」

 

天花「八千穂は弟さんの事どうするの?」

 

八千穂「どうするって言われても…」

 

天花「八千穂はこのまま弟さんを放ったらかしにしてもいいの?」

 

八千穂「そんな訳ないのじゃ!あんな恐ろしい物を流通させているのに野放しにしておけぬ!それに、八幡は私様にとっては大切な弟じゃ!そんな弟が犯罪に手を染めてしまっているのを、見過ごす訳にはいかんのじゃ!姉としてきっちりと止めてみせるのじゃ!」

 

天花「そっか……良かった」

 

八千穂「?」

 

天花「八千穂が弟さんの事をちゃんと止めるって言ってくれて。風舞希さん達も弟さんを必ず止めるって言ってたよ」

 

八千穂「母様たちも…そうか」

 

八千穂(待っておれ八幡!必ず私様達がお前を止めてみせる!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京香「日万凛ちょっと良いか?」

 

日万凛「はい大丈夫です」

 

京香「日万凛は東八幡の事どうするんだ?」

 

優希「確か日万凛のお兄さんなんだよな」

 

日万凛「うん、でもあまり記憶がなくて写真でしか見た事ないの」

 

朱々「そうなんだ」

 

そう、日万凛は八幡の事はあまり記憶になかった。それもそのはず、八幡は日万凛がまだ物心が着く前に孤児院に行ってしまったからだ。だから、八幡の記憶がないのだ。

 

京香「それで日万凛はどうするんだ?」

 

日万凛「……正直、兄の気持ちはわからなくもない。私も少し前まで憎かった。同情もしてしまう事もありました」

 

日万凛もまた東の人間でありながら、あまり良い成果を出せない自分を身内が見下され、酷い扱いを受けていた。だから、八幡の気持ちも理解してしまう。そんな事情を知っている七番組はそれを黙って聞く。だが、日万凛は何か決意をした目になり口を開く。

 

日万凛「だけど、身内が犯罪に手を出したのに、それを見過ごす訳にはいかない。絶対にぶっ飛ばしてでも止めてみせます!」

 

京香「よく言った日万凛!」

 

それを聞いたみんなはホッと胸を撫で下ろした。

 

京香「実は言うと風舞希さん達も東八幡を止めると決心したそうだ」

 

日万凛「そうこなくちゃ!」

 

こうして東家は八幡達を倒し止めることを決めたのだ。もちろん魔防隊全員も同じ気持ちである。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

一方ミュージアム

 

材木座「八幡よ。この前言っていた八雷神の情報を手に入れたぞ」

 

八幡「そうか」

 

材木座「だが、情報が少ないがな」

 

八幡「魔防隊もあまり把握してないのか?」

 

材木座「かもしれないのう」

 

八幡は材木座から八雷神についての情報を受け取り見る。

 

八幡「八雷神。醜鬼を束ねる者。自らを神と称える謎の集団。おいおい、自分を神とか言い出すとか厨二病かよ。材木座じゃあるまいし」

 

材木座「なぬっ!?なんでここで我に攻撃する必要があるのだ!?」

 

八幡「なんとなく?」

 

葉山「なんで疑問形なんだ?」

 

戸塚「まあまあ、とりあえず八幡続きは?」

 

八幡「ん?ああ、そうだな。それでその八雷神の目的は人間を滅ぼす事らしい」

 

戸塚「人間を滅ぼす?」

 

八幡「ああ、どうやら奴らは人外らしいな」

 

葉山「そういう目的があるのなら、こっちも標的じゃないか?」

 

八幡「だろうな。そうなってしまってはこっちの目的の邪魔になるだろう」

 

材木座「あとそれと、八雷神の内3人の姿を手に入れた」

 

そう言って材木座は机に3枚の写真を見せる。

 

材木座「まずこやつの名前は紫黒と呼ばれている」

 

黒髪で着物のような物を着た女。

 

材木座「どうやらこやつは魔防隊の七番組内に侵入した事があるらしい」

 

八幡「は?確か魔防隊の寮には結界があるらしいじゃねぇか。それなのに侵入できたのか?」

 

材木座「どういう理屈か分からぬがそうらしいぞ」

 

八幡「さすが神ってか?」

 

中々厄介な奴だ。何をしたのかわからんが魔防隊の基地に侵入できる能力か。

 

材木座「次にこの大男のような見た目の奴の名は雷煉」

 

八幡「ほんと大男のような見た目だな」

 

戸塚「本当だね」

 

材木座「こやつは雷や炎を操るそうだ。そしてこやつは七番組と六番組の交流戦に乱入し、魔防隊の組員の能力で作った結界を壊す程の力を持っているそうだ。それにかなりの防御力が高いようだ」

 

八幡「雷と炎を操るだけではなく力もあり防御もある。こいつも厄介だな」

 

雷煉、確かに材木座の言う通り大男のような見た目で、仮面のような物までつけているな。

 

材木座「次に壌竜。こやつはどうやら先程の雷煉同様、力があるようで、七番組と六番組をほぼ壊滅させるほどにな。だが、情報によればその前、魔防隊は人型の醜鬼とか言う奴らと戦闘をしていて、それにより疲労している所に乱入してきたらしい」

 

八幡「これもまた厄介だな。で、何?八雷神って言うことはこの他にもまだ5人はいるの?」

 

葉山「名前的に考えてそうじゃないか?」

 

八幡「はぁ…まったく厄介な奴らが現れたな」

 

戸塚「どうする八幡?」

 

八幡「そうだな…まだ情報が足りんから、情報収集からだな」

 

葉山「そうだね」

 

材木座「あいわかった」

 

戸塚「わかったよ」

 

ミュージアムはまだ魔防隊ほど、八雷神についてはわかっていなかった。これから、魔防隊と八雷神と戦っていくのかもしれない。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方ここは魔都のとある場所

 

紫黒「ねぇ、知ってる。今現世の人間の間で、ゆーえすびーめもりとか言う物に似ている物で、醜鬼みたいな化け物に変えてしまう物があるんだって」

 

壌竜「ほう…なんだそれは?魔都の桃の能力か?」

 

紫黒「いんや、それが違うんだって」

 

雷煉「ふん!それがなんだって言うんだ!結局はそいつらも廃れ者よ」

 

紫黒「もう、雷煉ったら。それを言ったら会話止まっちゃうじゃん!」

 

雷煉「我は何も間違った事は言っておらぬ」

 

紫黒「はいはいそうだね〜」

 

壌竜「それで?その物は一体なんなんだ?」

 

紫黒「僕もまだそれはわかってないんだよね〜」

 

壌竜「その事は空折には言ったのか?」

 

紫黒「ああ、言ったさ。こういうのがあるから一応気をつけてねって。それに僕の醜鬼デッキを持たせてるし大丈夫でしょ」

 

壌竜「そうか」

 

八雷神もまたミュージアムについては一切何も知らない状況にある。これからどうミュージアムの事、ガイアメモリの事を知っていくのだろうか。

 

 

 




いかがでしたか?ではまた。
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