東に復讐する者   作:チャキ

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どうもチャキです。この作品ではメモリブレイクの設定を変えております。魔防隊にはガイアメモリ無いのでそのようにしております。


第6話

 

とある日。九番組で組員の誉が副組長である麻依亜に話しかけていた。

 

誉「なぁ、麻依亜。ちょっと聞きてぇことあるんだが今いいか?」

 

麻依亜「あら?誉が私に聞きたいこと?珍しいですわね。何か変なものでも食べました?」

 

誉「んなんじゃねぇよ!この前の晩餐の時に現れた麻依亜と八千穂の弟のことなんだが。私はさあんまり記憶が無いから知らないからさ、どんなヤツだったのかなって思ってさ」

 

麻依亜「なら、私より母様に聞いた方が良いのでは?」

 

誉「いや、それはそれで聞きづらいっていうか…」

 

確かに麻依亜の言う通り、八幡の事を知りたければ母親である風舞希に聞けば良いと思うが、誉自身は聞きづらいようだ。その様子を見た麻依亜は覚えている限りの八幡の事を話す事にした。

 

麻依亜「わかりました、話しますわ。……そうですわね。まずはじめに八幡が生まれてきた時、それは私も喜びましたわ。初めてできた弟ですもの」

 

誉「そういうものなのか?」

 

麻依亜「ええ、八千穂もものすごく喜んでましたわ。それから私も八千穂も八幡のお世話を時間がある時は手伝いましたわ。母様も喜んでました」

 

誉「そうか…やっぱり組長は息子が生まれて嬉しかったんだな」

 

麻依亜「ええ、それはもう大喜びでしたわ」

 

風舞希は娘だろうが息子だろうが、どちらが生まれてきても喜んでいた。

 

麻依亜「そして数年後のことでした。ある日、家に帰ろうと帰路を歩いていた時でした。近くの公園を通った時、八幡の姿を見ました。何をしているのかと思い近づいて見ると、どうやら木に登った猫が降りれなくなったようで、それで八幡は木に登って猫を降ろしてあげていましたわ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

麻依亜『何をしていますの?八幡』

 

八幡『あ、麻依亜姉。猫が木に登ったんだけど、どうやら降りれなくなっちゃったみたいで』

 

麻依亜『猫?』

 

視線を上げると確かにそこには、木に猫の姿が見えた。猫はまだ子供のようで、木から降りれなくて怖がっていた。

 

八幡『よっと…』

 

猫を見ていると八幡は木を登り始めた。

 

麻依亜『ちょっ、何をしていますの八幡!』

 

八幡『何って猫を助けようと思って』

 

麻依亜『危ないですわ!』

 

八幡『大丈夫っ、だよ麻依亜姉』

 

八幡はそう言いながら木をどんどん登っていく。麻依亜はそんな八幡を見てアワアワと焦っている。それでも麻依亜は八幡が落ちてこないように木の下で立っていた。そして、八幡は猫の近くまで来た。

 

八幡『ほら、おいで』

 

八幡はそう言いながら片手を猫の方へ伸ばす。猫は初めは少し警戒していたが、自分を助けてくれると感じたのか、八幡の手に乗っかった。そして、八幡は猫を胸に抱きかかえ、少しずつ降りてくる。そして、何事もなく八幡は猫と一緒に木から降りることができた。それを見た麻依亜は胸をホッと撫で下ろした。

 

八幡『ほら、自分で登ったのに降りれないのなら、もう登るんじゃねぇぞ』

 

八幡はそう言いながら猫を地面に下ろす。猫はその言葉を理解したのか、してないのか分からないが、ニャアと鳴いてどこかへ行ってしまった。

 

八幡『わかってるのかな』

 

麻依亜『さぁ?それはあの猫に聞いてみないと分かりませんわね。それよりも八幡!もうあんな危ない事しないで!』

 

八幡『うっ、だってあれぐらいなら俺にだって助ける事できるし』

 

桃の恩恵を受けれなくても、八幡は猫を助けたい気持ちがあった。

 

麻依亜『確かに助けたい気持ちは良い事ですわ。でも、それで何かあったら、私や母様達が心配してしまいますわ!』

 

自分の弟が怪我でもしてしまったら、心配するのは当たり前。だから、思わず強い口調になってしまった。

 

八幡『…ごめんなさい』

 

八幡は麻依亜の気持ちがわかったのか、申し訳なさそうに謝ってきた。

 

麻依亜『わかってくれたのなら良いですわ』

 

八幡『…うん』

 

麻依亜は八幡の頭を優しく撫でる。大声で言ってしまったから、少し怖がらせてしまったかもしれない。そう思ってしまう。

 

麻依亜『さぁ、帰りましょう八幡』

 

麻依亜はそう言いながら八幡に自分の手を差し出す。

 

八幡『うん』

 

八幡は差し出された麻依亜の手を握る。そして八幡は麻依亜と一緒に帰路についた。家帰った後、麻依亜はさっきの事を母親である風舞希に伝えると、すぐに八幡に怪我が無いか調べられ、八幡は麻依亜や八千穂に助けを求めたが、素直に受け止めろと言われた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

麻依亜「まぁ、こんな感じですわ」

 

誉「へぇ〜、優しいんだな」

 

麻依亜「ええ、自分のことなんて二の次。自分より他人優先するような人ですわ」

 

誉「そうなんだ」

 

当時のことを聞かされた誉は、晩餐の時に会った八幡では想像もできなかった。ガイアメモリという得体の知れない物を流通させている奴が、そんな行動をするとは思えなかった。

 

誉「でもさ、そいつは男だからという理由で捨てられるなんて酷すぎるだろう。桃の恩恵を受けれないからってさ…」

 

麻依亜「そうですわね……私はその時、八幡を守れませんでしたわ。あの時は海桐花様に逆らえなかったという理由もありましたが、それは言い訳にしかなりませんわね」

 

誉「麻依亜…」

 

麻依亜の顔は悲しい表情になっていく。当時の当主だった海桐花に逆らう事もできず、八幡を守ることができなかった。

 

麻依亜「八幡がああなってしまったのも私にも責任があります。だから、なんとしても八幡とその仲間を止めなくてはいけませんわ」

 

八幡をあんな風にしてしまったのは自分達だ。そして自分達に復讐をしようとしている八幡を止めなくてはならない。八幡だけではなく、八幡の仲間も一緒に止めるために決意の目になる。

 

誉「私はその八幡って奴の事は知らない。けど、私もそいつを止めるのを手伝うぜ」

 

麻依亜「っ!…ありがとう誉」

 

誉の言葉を聞いて一瞬目を見開いたが、手伝ってくれる事に感謝を伝える。感謝を真正面から言われたからか、誉は少し照れくさくなってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

そんな時、同じ九番組の組員である海桐花が部屋に入ってきた。

 

海桐花「麻依亜、誉ここにいたか」

 

麻依亜「どうかされたんですか?」

 

海桐花「現世にドーパントが現れたそうじゃ」

 

「「っ!?」」

 

ドーパントと聞いて頭に浮かぶのは八幡の顔。八幡がまた一般人にガイアメモリを売ったのだと気づいた。

 

海桐花「しかも現れたのは此方達の管轄の地域じゃ。その為此方達も対処する事になった。準備するのじゃ」

 

麻依亜「はい」

 

誉「わかりました」

 

海桐花「もしかしたら八幡について何か手掛かりを掴めるかもしれん」

 

麻依亜「そうだと良いのですが」

 

海桐花「それでも、八幡を止めるためには対処しなくてはならん。市民に危険が及ばぬように」

 

麻依亜「…はい」

 

 

 

 

そして、その後九番組は急いで現世へ行きドーパントが現れた場所へ向かうと、そこにはまだドーパントの姿が見える。

 

誉「なんだあれ?」

 

麻依亜「見た目は蜂のような姿をしていますわね」

 

麻依亜の言う通り、そこには蜂のような姿をしたドーパントが暴れていた。

 

風舞希「そのようね」

 

蜂のドーパントは空を飛びながら針のようなものを飛ばして街を攻撃している。そして手には槍のような物も持っている。

 

風舞希「麻依亜と母様は逃げ遅れた人達を、誉は私と一緒にドーパントの対応」

 

「「了解」」

 

海桐花「任せい」

 

 

風舞希の指示により麻依亜と海桐花は、現地にいた警察と一緒に市民の避難誘導を行い、風舞希と誉はドーパントの目の前に立ち塞がる。

 

『なんだてめぇら!?俺の邪魔するんじゃねぇ!』

 

誉「そういう訳にはいかねぇな!」

 

風舞希「市民に危害を加えようとしている者を放っておけないわ」

 

『うるせぇ!』

 

ドーパントはそう叫んだ後、2人向けて無数の針を飛ばす。2人はすぐに反応しそれぞれ左右に素早く移動し避ける。そして、左右に避けられたドーパントは戸惑ってしまい、どっちから先に攻撃をするか迷っている間に風舞希の太陽を穿つ槍を伸ばしドーパントに攻撃しようとしたが、ドーパントはそれを間一髪避けることができたが、バランスを崩した瞬間、誉が行雲流水を使い飛び上がりドーパントを地面に叩き落とした。

 

『ガハッ!』

 

叩き落とされても少しよろけながらも立ち上がり槍をかまえる

 

誉「ったくやっぱりタフだなドーパントってやつはよぉ」

 

風舞希「ええ、でも相手は人よ。間違っても殺してはダメよ誉」

 

誉「わかってますよ隊長」

 

そう、ドーパントは普通より身体能力が比較的に上がる。防御力も高くなっており、ちょっとやそっとじゃ倒れない。だからと言って醜鬼と同じような力を出してしまったら、相手を殺めてしまう可能性もある為、力加減が非常に難しい。

 

『くっそぅ…あとちょっとでアイツにやり返しができたのに……邪魔しやがって…!』

 

その言葉を聞いた2人はやっぱりと思った表情を浮かべる。

 

風舞希「やっぱり、あなたは女性に何かしらの恨みがあるのね」

 

『当たり前だろ!アイツは女だから優遇されるからって好き放題やりやがって!俺や他の男の手柄は横取りするわ!仕事を押し付けてくるわ!言い返したら暴力を振るわれるわ!しかもそれを周りは見て見ぬふり!労基や警察に言っても全く対応してくれない!だったら自分の手でやるしかないだろ!』

 

誉「だからってそんなもんに手を出しやがって」

 

『お前に俺ら男の気持ちの何がわかる!こうでもしないと俺ら男は生きていけねぇんだよ!』

 

そう言って低空飛行のように誉に向かって羽を羽ばたかせながら近づいていき、持っていた槍を振り下ろす。だが、それを誉は持っていた短剣で簡単に受け止める。

 

誉「確かに私はお前の気持ちは分からねぇよ。だけどな…わかるのはこんな事してもなんも意味がねえってことだけだ!」

 

『いや…意味はあったぜぇ』

 

誉「何?」

 

『この姿でアイツを襲った時、アイツは手も足も出せやしなかった。一生懸命やめてって言っていたが、アイツは俺がやめてくださいって言ってもやめなかった。だから、同じような目にあわせてやったんだよ!』

 

誉「お前ぇ…!」

 

『アイツの泣き顔は傑作だったよ。アイツの顔が涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔は、今も思い出しても笑えてぐぼぉわ!?』

 

ドーパントが喋っている途中で、横に吹っ飛ばされる。ドーパントを攻撃したのは風舞希だった。風舞希は太陽を穿つ槍で身体能力を上げ、渾身の蹴りを食らわせたのだ。

 

『ぐは……くっそぅなんだよ今のは…』

 

風舞希「もう黙りなさい」

 

『っ!?』

 

ドーパントは風舞希の剣幕に怯んでしまう。そんなドーパントを見ながら風舞希は太陽を穿つ槍を持ちかまえる。

 

風舞希「あなたがどんな仕打ちを受けたか私は知らないわ。けれどこんな事してしまったら、あなたはもう犯罪者と同じよ」

 

『そんなのわかってんだよ!俺はわかったうえでやってんだよ!それとも何か?俺らは泣き寝入りしろって言うのか!?』

 

風舞希「そうは言ってないわ。けれど『うるせぇ!』」

 

ドーパントは風舞希の言葉を遮り叫ぶ。

 

『もう俺は後戻りはできねぇんだよ!』

 

そう叫び再び低空飛行で今度は風舞希へと向かっていく。さっきより速いスピードで槍を持ち突進してくる。そんなドーパントに対し風舞希は太陽を穿つ槍で身体能力を上げ槍をかまえる。そして激突する時、風舞希は1歩踏み出し、太陽を穿つ槍を水平へ動かす。太陽を穿つ槍はドーパントが持っていた槍を粉砕しドーパントの土手っ腹を直撃する。ドーパントは嗚咽を吐くが風舞希はそのまま太陽を穿つ槍振り抜く。ドーパントは吹き飛ばされ後ろの壁へ激突する。大きな音が響き渡り、粉塵のような煙が巻き起こる。ドーパントがどうなったのか分からない。煙が収まるまで待つしかなかった。そして煙は思ったより早く収まってきており、だんだんと見えてくる。

 

風舞希「誉、まだ油断しないように」

 

誉「了解」

 

油断しないよう注意をするが、その必要はもうないようだ。なぜなら、そこには変身が解除されたのか1人の男性がその場に倒れていたのだから。その男性の近くにはガイアメモリが落ちていた。

 

誉「…あの人大丈夫ですよね」

 

風舞希「もちろんよ。手加減したもの」

 

誉は男性へと近づいていて容態を確認する。どうやら気絶しているようで生きている。それを確認するとホッとする。いくら、ガイアメモリに手を出した犯罪者でも、殺してしまったらダメだからだ。そして、ガイアメモリを見てみると粉々に砕け散っていた。

 

誉「しっかし、本当にガイアメモリってのは不思議な物ですね」

 

風舞希「ええ、そうね」

 

まだまだガイアメモリについては知らない事だらけ、調べても謎は解明できないまま。その間にもこの男性のようにガイアメモリが次々と出回って行く。こんな危険な物を出回るのを早く止めなくてはいけない。だが、その為には八幡達を倒さなくてはいけない。対話が出来れば1番良いのだが、その雰囲気は前に会った時に無いと感じている。

 

誉「あの組長」

 

風舞希「なにかしら?」

 

誉「組長は息子さんの事、どうするつもりですか?」

 

風舞希「八幡の事?その事は決まっているわ。必ず私が八幡を止めてみせる。元はと言えば息子を守れなかった私にも原因がある。そのせいで息子が誤った道に行ってしまった。そんな息子を正すのも母親としての役目なのだから」

 

誉「そうですか。麻依亜にも言ったんですが、組長の息子さんとは面識はありませんが、私に手伝えることがあればなんでも言ってください。私もこんな危険な物を現世に流通させてはおけませんから」

 

風舞希「!……ありがとう誉。その時がきたら手伝ってもらうわ」

 

誉「はい」

 

その後、警察に男の身柄を引渡し、ガイアメモリは魔防隊が回収し、調べるための研究施設へと送った。そしてその後、男の女上司は適切な審議の結果、これまでしてきた悪行が明るみになり、会社をクビになったという。この人だけでなく過去にも女性の好き勝手な言動のせいで重い処罰された者もいる。これだけ女性も罰を受けているというのに、未だに女の好き勝手な言動は収まることはなかった。そのせいでガイアメモリに手を出す者が沢山出てきているのが現実である。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

材木座「八幡よ。どうやら横浜市内で次々と行方不明になっている女性がいるようだぞ」

 

八幡「あ?行方不明だ?」

 

一体何故材木座はその事を知らせに来たのだろうか。そんなもの警察に任せればいいだろうと思っていた。

 

材木座「うむ、能力犯罪かと思って警察が調査していたようだが、監視カメラに奇妙な奴が写っておってな」

 

八幡「奇妙な奴?」

 

戸塚「一体どんなのが写っていたの?」

 

材木座「それがこの映像だ」

 

材木座がわざわざ知らせに来るほどのやつなのか?一体どんな奴なんだ?と思い材木座が見せてきた映像を見ると、そこには巫女服のような服を着ており、水色のロングヘアだが、所々に赤の差し色が入った髪をした女が写っていた。

 

葉山「これは?一体…」

 

材木座「うむ、分からぬが魔防隊が言っていた八雷神、とかいう奴ではないかと思っておる」

 

八幡「こいつが八雷神?前に見た奴らとはちょっと違うように見えるが」

 

材木座「うむ……どうやらコイツは建物の隙間に潜行して姿を消したようだ」

 

八幡「その能力を使って誘拐しているのか?」

 

材木座「多分な」

 

戸塚「どうするの?八雷神ということは警察や魔防隊が横浜に調査しにくるよ。そうなったら横浜で商売できなくなってしまうよ」

 

八幡「そうだな…この件が片付くまで横浜で商売はやめるか。もう横浜で商売をするのをやめるかだな」

 

葉山「だが、放っておいたら横浜だけじゃなくて、範囲を広げてくる可能性だってある」

 

八幡「そうなんだよな〜……」

 

戸塚「こうなったら僕達も横浜に行く?」

 

八幡「行ってもいいが、俺は魔防隊に顔が割れてるしな〜」

 

戸塚「そこは変装すれば大丈夫じゃない?」

 

八幡「え〜、行かないとダメか?」

 

戸塚「これも八雷神がどういう奴なのか調べる為だよ」

 

葉山「そうだぞ比企谷」

 

八幡「はぁ〜……確かに魔防隊はほとんど知っているが、八雷神の事については全く知らねぇからな。これで八雷神の事ちょっとでも分かれば良いのだが」

 

戸塚「でも行かないと何も分からないよ」

 

八幡「だよな〜……はぁ…わかったよ。行くよ横浜」

 

戸塚「うん、そう来なくちゃ」

 

葉山「今回は俺も行こう。相手は未知の相手だからね」

 

材木座「ならばわれも行こう!」

 

こうして俺達は横浜へ行くことになってしまった。はぁ…どうか魔防隊とは鉢合わせしませんように。

 

 

 

 




いかがでしたか?ではまたお会いしましょう。
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