スリザリンの末裔 ~Silver-Haired Wizard’s Legacy~   作:如月斎

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第2章 第22話 呪文の個人指導/第23話 予兆の夢

 

呪文の個人指導

 

「実技を教えてもらえませんか?」

 

休日の穏やかな朝。大広間に響く話し声も、平日より幾分和やかだった。セリクスは紅茶を一口含み、窓から差し込む柔らかな光を眺めていたところだった。

 

突然ブレッチリーがそんなことを言いながら真剣な表情で立っていた。普段の敬語口調が、今日は少し硬い。

 

「何故私が?」

「新学期の初めに一緒に勉強してくれるって約束しましたよね」

 

(……そういえばしたな、そんなこと)

 

セリクスの表情に、微かな記憶の片鱗が浮かんだ。隣でコーウェンがハラハラと様子を(うかが)っているのが見える。

 

「……仕方ない。約束だからな」

「ありがとうございます!」

 

ブレッチリーの顔がぱっと明るくなった瞬間、横からおずおずと声がかかった。

 

「あー……、僕もいい?」

 

ヒッグスだった。普段の優等生らしい落ち着きはどこへやら、申し訳なさそうに手をもじもじと動かしている。

 

「僕も実技のせいで点数が伸びないんだ。多分精神的な問題もあるかもしれないけど、何回も練習すれば克服できるかもって……」

 

セリクスは小さく息を吐いた。

 

「……1人も2人も手間は同じだ」

「えっ、いいの!?  君って結構面倒見がいいんだね。ちょっと意外───」

 

ヒッグスの何気ない一言に、セリクスの眉がぴくりと動いた。

 

「……やめてもいいんだぞ」

「うそうそ! ごめん! 本気で頼ってる!」

 

慌てて謝るヒッグスを見て、セリクスは小さく溜息をついた。こうして、セリクスと3人の特訓が始まることになった。

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

ホグワーツ城の廊下を歩きながら、セリクスは適当な空き部屋を探していた。石造りの壁に足音が響く中、程よく日当たりの良い部屋を見つける。

 

扉を開けると、暖炉のある落ち着いた部屋が広がっていた。

 

「雰囲気のいい部屋ですね。でも呪文の練習をするにはちょっと狭くないですか?」

 

ブレッチリーが周囲を見回すと、セリクスが無言で杖を抜き、部屋の中心に立った。

 

「こうすればいいだろう。《カペイシャス・エクストレミス(空間よ拡張せよ)》」

 

杖を軽く振ると、部屋全体がゆっくりと広がっていく。壁が後退し、天井が高くなり、暖炉までもが大きくなった。元の3倍ほどの空間が、あっという間に出来上がった。

 

「え……!?」

「うそ……。検知不可能拡大呪文……!?」

 

3人は揃って絶句する。最初に我を取り戻したのはヒッグスだった。

 

「君、この魔法は違法じゃなかったか!?」

「バレなければ合法だ」

 

さらりと答えるセリクスに、ヒッグスは口を開けたまま固まった。

 

「テレンス、ゴーント君に常識なんて通用しませんよ。慣れましょう」

 

ブレッチリーが諦めたような口調で言うと、コーウェンが引き()った笑みを浮かべる。

 

「じ、時間もあんまりないし、練習しよ? ね?」

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

セリクスはローブの下で斜め掛けしている鞄から、白いシルクのハンカチを取り出した。陽光に透けて、繊細な刺繍が浮かび上がる。

 

「これを大きくしろ。サイズは問わない」

「はい。《エンゴージオ(肥大せよ)》!」

 

ブレッチリーが意気込んで呪文を放つが、杖の動きがやや大振りだ。ハンカチは僅かに膨らんだが、すぐに元に戻ってしまった。

 

「杖の振り方が大袈裟だ。そこまでしなくていい」

 

セリクスが手本を見せる。彼の杖の動きは最小限で、無駄がない。

 

「……このくらいだ」

「はい……。《エンゴージオ》!」

 

今度はハンカチがスカーフ大になった。

 

「そう、そのくらい」

「一回りしか大きくなりませんでした」

 

ブレッチリーが俯いてしょんぼりと呟く。セリクスは何気ない口調でフォローの言葉を掛ける。

 

「悪くない。何度も練習して、レジャーシートくらいまで拡大できれば十分だ。……《レデュシオ(縮め)》」

 

ハンカチが元のサイズに戻った。

 

「もう一度だ」

「はい! 《エンゴージオ》!」

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

一方、ヒッグスは手に持ったマグカップを見つめていた。青い花柄の、どこにでもあるような陶器のカップ。

 

「《アヴィフォース(鳥になれ)》!」

 

杖を振ると、マグカップの取っ手部分だけが羽に変わった。小さな翼がパタパタと空を切るが、当然飛ぶことはできない。奇妙な生き物がテーブルの上でもがいている。ヒッグスの顔から血の気が引き、喉から引き攣った声が出た。

 

「……ひぃ」

「《レパリファージ(戻れ)》」

 

セリクスの冷静な声と共に、マグカップは元の姿に戻った。

 

ヒッグスの肩が落ちる。

 

「変身術の中でも無生物を生物に変えるのは難易度が高い。羽に変わって動いているだけでも評価に値する」

「もしかして慰めてくれてる?」

「事実だ」

 

短い間があって、セリクスが続ける。

 

「……もう一度」

「う、うん。……《アヴィフォース》!」

 

今度は取っ手が羽になっただけでなく、カップの表面に薄い羽毛が生えていた。触ると柔らかそうに見える。

 

「《レパリファージ》」

 

再び元に戻すと、セリクスは僅かに頷いた。

 

「先程よりも進歩している。この調子でやれば学期末試験には間に合うだろう」

「ほんとかい!? 頑張るよ!」

「次は失敗したら《レパリファージ》も自分でやってみろ。試験でも失敗をリカバリー出来れば加点対象だ」

「分かった!」

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

練習に熱中する2人を横目に、コーウェンがおずおずと近付いてきた。

 

「セリクス、僕ともやってくれない? 僕、《ステューピファイ(麻痺呪文)》が全然出来なくて……」

「試験は《エクスペリアームス(武装解除呪文)》だろう?」

「うん。でも……僕も追加点欲しくて。《エクスペリアームス》は大体出来るようになったから。……無理かな?」

 

セリクスは少し考えてから答えた。

 

「別に無理ではない。杖の振り方は分かっているな? 掛けてみろ」

 

「うん。……《ステューピファイ(麻痺せよ)》!」

 

コーウェンの杖がセリクスに向けられるが、何も起こらない。

 

「……コーウェン、魔法を私に向けてこないと」

「分かってるし、向けてるつもり……。《ステューピファイ》! ……ダメだ、やっぱり出ない……。なんで……?」

 

コーウェンの声に落胆が混じる。セリクスは腕を組んで考えた。

 

「おそらく、闘志が足りないんだ。私相手では敵意が湧かないのかもしれないな。ブレッチリーと交代するか?」

「僕ですか? まだ《プロテゴ(盾の呪文)》完璧じゃないんですけど……。分かりました」

 

ブレッチリーが構えると、コーウェンの表情が僅かに変わった。優しげな目元が少しだけきつくなる。

 

「ごめんね。……《ステューピファイ》!」

 

赤い光がブレッチリーに向かって飛ぶ。

 

「《プロ(まも)》……いった!! ちゃんと出てるじゃないですか!」

 

防御呪文が間に合わず、少しよろめいたブレッチリーが怒ったように言う。

 

コーウェン自身が一番驚いていた。

 

「……出来た……? でも、相手気絶してないね……?」

「やはり敵意が必要なんだろうな。試験当日は、相手がグリフィンドールであることを祈るんだな」

「僕、別にグリフィンドールの人たち嫌いな訳じゃないけど!?」

「セルウィン君って嫌いな人とかいなさそうですもんねぇ……」

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

気が付くと、窓の外の光は傾いていた。昼食を取るのも忘れて、4人は夕方まで練習に没頭していたのだ。

 

セリクスは疲れた様子もなく杖をしまいながら、3人の成長ぶりを静かに見つめていた。教えることが思いのほか悪くないことに、彼自身が一番驚いていた。

 

「やった! コップに足生えたよ!」

「見てください。ハンカチをこんなに大きく出来ましたよ」

「ダメだ〜……。全然出ないよ〜」

 

3人の賑やかな声を聞きながら、セリクスは静かに口の端を上げたのだった。

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

予兆の夢

 

試験当日の明け方、薄闇に包まれた寮室で、セリクスは隣のベッドから聞こえる小さな呻き声に気付いた。

 

「……うぅ……。ダメ……あぶない……」

 

コーウェンが眉をひそめ、冷や汗をかきながら寝返りを打っている。苦痛に歪んだ表情が、薄明かりの中で微かに浮かび上がった。

 

セリクスは無言で起き上がると、ベッドの縁に腰を掛けてその肩にそっと手を置いた。

 

「コーウェン……。起きろ、コーウェン」

 

セリクスの声は普段より柔らかく、優しく肩を揺すった。

 

「……はっ!」

 

コーウェンが勢いよく起き上がる。シーツが汗で湿り、荒い息が静寂を破った。

 

(うな)されていた。どうした?」

「なんか……変な夢見た……。ごめん、起こして」

「気にするな」

 

セリクスは空に向かって呟いた。

 

「……ホットミルクを」

 

どこからともなく、湯気の立つマグカップが現れる。蜂蜜の温かな甘い香りが部屋に漂った。

 

コーウェンは震える手でカップを受け取り、一口含む。肩の緊張がほぐれ、ほっと息をついた。

 

「ありがとう」

「どんな夢だった?」

「ただの夢だよ?」

「それでも構わない。悪夢は人に話すことで落ち着くこともある」

 

その声音は、いつになく柔らかく響いた。コーウェンは少しだけ躊躇(ちゅうちょ)した後、ぽつりぽつりと語り始めた。

 

「……今日の試験、DADAの様子が見えたんだ。ペアは去年の成績順だよね? それで、ブレッチリーはロジャー・デイビースと組むんだ。ブレッチリーはデイビースを酷く睨んでて……。実演が終わった後教授に延長を頼んで、それで《ステューピファイ(麻痺呪文)》を打つんだ。だけど……《プロテゴ(盾の呪文)》で防がれて……」

「それで?」

「弾かれた魔法が……そのままブレッチリーに直撃して……後ろに吹っ飛んで……柱に頭を打って倒れるの。……血が……流れて……。ブレッチリーは意識が戻らなくて、そのまま……!」

 

コーウェンの息が荒くなる。カップを持つ手が小刻みに震えた。過換気症候群の前兆だ。

 

「落ち着け。深く呼吸しろ。大丈夫だから」

 

セリクスの手がコーウェンの背中をそっと撫でる。その温もりに、コーウェンの呼吸が次第に整った。

 

「うん……。ごめん、ただの夢だよね」

「ああ、ただの夢だ。まだ起床時間まで2時間ほどある。もう一度寝ろ」

 

安心したのか、コーウェンはそのまま深い眠りに落ちた。セリクスはコーウェンの安らかな寝顔を眺め、人知れず安堵の溜息をつく。

 

セリクスは暗がりの向こうを見つめながら、何かを考えていた。静寂の中で、時計の針だけが規則正しく時を刻んでいる。

 

夜明けはまだ遠い───

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

試験当日の午後。

 

闇の魔術に対する防衛術の教室に緊張した空気が漂っていた。生徒たちは成績順に並び、ペアでの実技試験を待っている。

 

「試験を始める。まず、ゴーント君とディゴリー君」

 

教授の声に、セリクスとセドリックが前に出た。

 

二人は向かい合い、軽く一礼する。セドリックの瞳には緊張と期待が入り混じっていた。

 

「《エクスペリアームス(武器よ去れ)》!」

「《プロテゴ(護れ)》!」

「《ステューピファイ(麻痺せよ)》!」

 

紅い閃光と盾の閃きが交錯し、セリクスは無言呪文も交えながら次々と魔法を繰り出す。セドリックも持ち前の反射神経で応じ、攻守ともに完璧な応酬を見せた。

 

「くっ……! 《ステューピファイ》!」

「《プロテゴ》。───」

「あっ!」

 

最後はセリクスの無言による武装解除呪文が見事に決まり、セドリックの杖がセリクスの手の中に収まり終わった。

 

周囲がざわめく。無言呪文を使える2年生など、滅多にいない。高学年レベルだ。

 

「素晴らしい! 実に素晴らしい!」

 

教授は両手を大きく叩きながら歓声を上げた。騒ぎを聞きつけ、別の教授が様子を見に来る程だった。

 

「これは満点だけでは足りないな。特別加点をそれぞれに10点ずつ与える!」

 

セドリックが満面の笑みを浮かべて振り向いた。

 

「やった! 全部完璧に出来たよ! 君が《プロテゴ》のコツも教えてくれたおかげだよ」

「いや、君の素質が大きい」

「それでも。ありがとう」

 

セリクスは無言で顔を背けた。賞賛に慣れていない様子で。

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

続いてブレッチリーとロジャー・デイビースの番がやってきた。2人は礼を交わして立ち位置に就く。

 

ブレッチリーの目がロジャーを鋭く睨んだ。明らかに敵意が込められており、ロジャーは一瞬、気圧されて身を引いた。

 

「《エクスペリアームス》!」

「《プロテゴ》!」

 

ブレッチリーの呪文は完璧だった。しかしロジャーも難なく防御する。ブレッチリーはロジャーが盾の呪文を行使したことに、微かに顔を曇らせた。

 

「次は僕の番だね。《エクスペリアームス》!」

「《プロテゴ》!」

「素晴らしい! お2人とも完璧ですね! 《プロテゴ》を使える2年生が4人もいるなんて!」

 

教授の声に、ブレッチリーが手を上げた。

 

「先生、すみません。もう一度だけよろしいですか?」

「ん? 十分な出来だったと思いますが……。まぁやりたいならどうぞ」

 

ブレッチリーの瞳に、一瞬炎のような光が宿った。

 

「いきますよ、デイビース君。《ステューピファイ》!」

「うわ! 《プロテゴ》!」

 

ロジャーの張った盾に赤い光が反射し、一直線にブレッチリーへと跳ね返る。そのまま直撃し、体が後ろに吹っ飛んだ。

 

「《アレスト・モメンタム(動きよ止まれ)》!」

 

セリクスの呪文が間一髪で間に合った。ブレッチリーの体が柱にぶつかる寸前で速度が落ち、床にそっと着地する。ただし、失神呪文の効果で意識を失っていた。

 

「おお! 本当に素晴らしい反応だ! ゴーント君に更に10点差し上げます! ブレッチリー君もデイビース君も、実に優れた呪文の扱いだった! それぞれに5点ずつ追加します!」

 

教授の言葉には反応せずセリクスは杖を構え直した。

 

「《リナベイト(蘇生せよ)》」

 

セリクスの蘇生呪文で、ブレッチリーがゆっくりと目を開けた。最初は何が起こったか分からず混乱していたが、興奮した教授の説明を聞いて肩を落としながら呟いた。

 

「すみません……」

「まぁ僕はいいよ。君のおかげで追加点もらえたしね」

 

ロジャーの寛大な言葉に、ブレッチリーは俯いた。ロジャーはブレッチリーのその態度に首を傾げて不思議そうにしている。何故自分がこれ程敵意を持たれているのか、まるで心当たりがないのだろう。

 

「君の《ステューピファイ》は完璧だった。《プロテゴ》で防がれなければ効果はあっただろう」

 

セリクスのそれは敗北を告げる言葉ではなく、実力を認める者への返答だった。ブレッチリーの悲愴だった表情がふっと明るくなった。

 

ブレッチリーはよろめきながら立ち上がる。そして、ロジャーにまっすぐ向き合いながら宣言した。

 

「次は負けません!」

「……う、うん」

 

ロジャーは明らかに引いている。その横でセリクスとDADAの教授は、不思議そうに首を傾げていた。おそらくこの場でブレッチリーの気持ちを正確に推し量れるのはコーウェンだけだろうが、残念ながら今この場に彼はいなかった。

 

ロジャーはしばらく何事か考えていたが、すぐに爽やかな笑顔を浮かべ、ブレッチリーに歩み寄る。

 

「分かった。じゃあ来学期のDADAか呪文学の授業で、スリザリンと被ったら僕たちペアを組もう」

「えっ」

「君は僕に負けたくないんだろ? 僕だってそうさ。ただでさえ筆記では負けてるのに、更に実技まで負けたら最悪だよ。だったらペアを組んで切磋琢磨すればいいと思わないかい? 幸いなことに実技の実力はそんなに変わらなさそうだし」

 

そこまでロジャーが説明すると、ブレッチリーも顎に手を当てて考え込んだ。

 

「……なるほど、確かに……。では、デイビース君。次の試験では絶対に負けませんからね!」

「うん。望むところだよ。僕も次の試験までには今より進歩してるしね」

「……素晴らしい友情です! マーベラス!」

 

突然横から熱烈な拍手が起こり2人は驚いたように振り返った。そこには感涙しているDADAの教授がいた。ちなみにセリクスはとっくに試験場を出て、コーウェンのところへ行っている。

 

「私の任期中にスリザリンとレイブンクローの絆が見れることになるとは……! 感動しました! 君たちに更にそれぞれ5点ずつ差し上げます!!」

「はあ……」

「あ、ありがとう、ございます……。……友情ではありませんけどね……?」

 

感動中の教授には、ブレッチリーの言葉はまるで聞こえていないようだった。

 

こうして無事に闇の魔術に対する防衛術の試験は終わったのだった。

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

全ての試験が終わると、2年生たちはぐったりと疲れ果てていた。緊張の糸が切れ、廊下にへたり込む者もいる。

 

セリクスは1人、静かに中庭へ向かった。夕日が石畳を温かく照らし、そよ風が頬を撫でていく。

 

(やはり、コーウェンには……占いの才能があるようだ。本人はまだ気付いていないようだが)

 

セリクスは瞳を細めながら、木々のざわめきを見つめていた。

 

もうすぐ夏休みがやってくる。それが終われば、3年生の生活が始まる。

 

セリクスは空を見上げながら、静かに考え続けていた。

 

 

 

 

 

 




【あとがき】
作中に登場する呪文は、出来る限り創作せず、ほとんど公式設定に存在するものを使用しています。
「検知不可能拡大呪文」は原作にも登場する魔法ですが、実際に唱える呪文句については原作中に明確な記述が見当たらなかったため、ハリー・ポッター・ウィキを参考にしました。
現時点で唯一のオリジナル呪文は、防寒魔法《カレファシオ》です。便利そうですよね。正直、冬の時期は私が使いたいくらいです。
もっと後の章でオリジナル呪文が出てきますが、スリ末の世界観の中にはこんなのもあるのね~くらいに受け止めてくださいませ。

今回、ピュシー・モンタギュー・ワリントンの3人は登場していませんが、仲間外れというわけではありません。
単にその場に同席していなかったため、個人指導に参加出来なかっただけです。
きっと後から知って「ずるい!」と言い出しそうですよね。
ちなみに、個人指導が一番切実に必要そうなのは、モンタギューとワリントンです( ̄▽ ̄;)

23話の冒頭でセリクスがホットミルクを要求していますが、あれは実はホグワーツの屋敷しもべ妖精に話し掛けています。
屋敷しもべ妖精は生徒からの要望があれば嬉々として請け負います。ただ、それを知っている生徒は少なく、セリクスが魔法で出していると勘違いされがちです。

コーウェンの予知能力は、最初は本人も自覚のないごく軽いものですが、これから徐々に精度が上がっていく予定です。
コーウェンは心根が優しく、少し脆いところがあるので、今後苦しむ場面も出てくるかもしれませんが、どうか見守ってあげてください。
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