第17話
その日は風がとても強かった
「いやぁ…こういう日はスカートだと大変っすね」
「普段からミニスカートなお前が言うか?」
ひかりとあかねの会話に苦笑いするしずく
と、その時、しずくは何かの悪意を感じ取る
周りに雪を降らせ、警戒をする
すると突風が巻き起こりしずく、ひかり、そしてあかねのスカートが捲れそうになるが雪に纏わせた力で風の強さを弱め、それもあって何とかスカート部分を押さえることに成功する3人
「び、びっくりしたっす」
「あとちょっとでこの小説がスケベ小説になるところだったね…」
「そんな小説になったら出演お断りだろ…」
と話していると、緑のショートサイドポニーの巫女が風に乗って現れた
本人は緑の巫女服とスパッツを着こなしている
「おしいなぁ、あとちょっとだったんだけど…風が弱まっちゃったかも…?」
「風って…さっきのお前の仕業か!?」
あかねがキレ気味に言うと緑の巫女は「そうだよ」と答える
「私は風の巫女、風月つむじ! 巫女のパンチラが大好物なのさ!」
「はぁ!?」
その言葉にしずくとひかりは反射的にスカートを押さえる
一方のあかねは身体から熱気を放ち始める
「てめぇ…ボクらにケンカ売ったと言うことは燃えてもいいってことだよな!?」
そう聞くとつむじは手を胸の前に持ってくると誤解だと言わんばかりのポーズをとる。そして…
「いや、スパッツとかはノーセンキューだからあんたは対象外」
しかし、そのひと言があかねの怒りに完全に火をつけた
「燃やす! ゼッテー燃やす!!!」
「うわ、そんな怒らなくても!?」
逃げ出すつむじとそれを追うあかね
それを見たしずくは呆れ顔をする
「ひかりちゃん…とりあえず二人でお昼行こっか?」
「は、はいっす…」
巫女寺子屋は今日も平和です
続く
第18話
神子寺子屋のグラウンドが土で出来た人形たちに整備されている
人形は明らかな土偶のような物や、今風の美少女風フィギュア、どこかの町のゆるキャラなのではないかと思う見た目のものまで様々だった
「あれも全部式神なのかな?」
しずくが何気なく呟くと彼女の頭の上に氷狐が乗る
「うんにゃ、あれは式神とは違うね。たぶん誰かに操られてる人形だよ」
「違うわよ」
「わっ!?」
突然後ろから声をかけられたしずく達は同時に声を上げた
そこにいたのは茶髪のセミロングボブカットの巫女
両目は前髪に隠れて見えていないため表情が読めない
「ワタシは土月ねんど…土の巫女。そしてあの子達はワタシの家族よ」
土人形を指さしながらねんどが言うと氷狐は首を傾げる
「あの子らって、自分の術で動かしてるのに、変わった奴だね」
「違うわ。あの子達は家族なの」
「家族って言ってもただの土人形でしょ?」
氷狐の言葉に巫女の力が溢れ出すのを感じたしずくは氷狐をそっと頭から降ろす
「な、なに、しずく…」
「あの子達は人形じゃないわ! 今からその証拠を見せてあげる!!」
土人形達は一斉に氷狐に飛びかかる
「うわぁ!?」
もちろん慌てて逃げ出す氷狐
しずくは二度とあの人形達のことは話題に出さないと決めるのだった
続く