巫女寺子屋〜雪の巫女の学園生活〜   作:holly2026

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第19話氷月しずくと双月姉妹 第20話氷月しずくと芋月さつま

第19話

 

 

 

「は? ドッペルゲンガー?」

 

あかねの部屋でその話題が上がったのはしずく、ひかりの3人でたこ焼きパーティーをしている時であった

 

「そうなんすよ、最近噂らしいっすよ。巫女寺子屋の中で瓜二つの巫女を見かけるって」

 

「こ、怖い話やめてよ〜…」

 

「何だよしずく、怖いのか?」

 

たこ焼きをひっくり返しながら言うあかねにひかりが続ける

 

「実際にこの間みらい先輩も見たらしいっす」

 

「どうせ見間違いだろ。この寺子屋にいるってことは妖怪の類じゃないわけだし」

 

「そうなると幽霊とか?」

 

ひかりはたこ焼きを口に入れながら言う

その言葉にしずくは顔を青くする

 

「ゆ、幽霊は嫌だ…幽霊は凍らないし…」

 

「怖がる基準そこなんすね」

 

「しずく〜、夜中にトイレ行けなくなってボクに泣きつくなよ?」

 

「さ、流石にそれは大丈夫だから!」

 

そんな話をした翌日

寮の廊下にて、しずくといろはが話しているところに黒と銀の混ざったような髪を持つサイドポニーの巫女が階段を降りながら挨拶をしてきた

 

「おはよーございま〜す!」

 

「あ、おはよう!」

 

「うつつ様、おはようございます」

 

しずくが反射的に挨拶し、続くようにいろはが挨拶をする

うつつと呼ばれた巫女はそのまま階段を駆け下りていった

 

「知り合い?」

 

「はい、同期の…」

 

といろはが言いかけたところでほとんど同じ姿の巫女が階段をゆっくり降りてくる

 

「…ぁ…いろは…おはよ…」

 

「!?」

 

「はい、おはようございます」

 

その巫女はペコリと頭を下げるとそのまま階段を降りていく

しずくが目を点にして驚いているといろはが不思議そうな顔をしたあと「あ」と声を漏らす

 

「今のはうつつ様の双子の姉のかがみ様ですよ。双月家の鏡の巫女は代々双子なんだそうです」

 

「双子なの!? そう言えば髪型も左右逆だったような…」

 

「右のサイドポニーがうつつ様、左がかがみ様ですね。私も初めてお会いしたときは驚きました。鏡を使って戦うんですよ。うつつ様がいつも先に行ってしまってかがみ様が追いかけるのが大変と言ってましたね」

 

「なるほどね…それでいい感じの時間差で目撃されて噂になっちゃったわけか…」

 

しずくはドッペルゲンガーの噂の真相を知る。そしてその夜のこと

 

「し、しずく〜! で、出たんだよ、ドッペルゲンガー! 頼むから今日は一緒に寝てくれ〜!」

 

「え、う、うん…」

 

二人を目撃したらしいあかねが涙目で泊まりに来るのだった

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

第20話

 

 

 

「え、相談?」

 

「はい、同期の子で、しずく様に相談したいことがあると」

 

「なんで私!?」

 

「そ、それはその、あはは…」

 

笑ってごまかしているのは音月いろは

しずくの仲良くなった歌の巫女である

そんな彼女はしずくが好きだった。色んな意味で

その為、同期にしずく様LOVEアピールに加え、しずく様すごいアピールをしていた結果、そんなすごい人なら是非相談に乗ってほしいと言い出した同期がいたのである

まさか、しずくの事ばかり話しているなんて言えないいろはは必死に苦笑いして誤魔化す

そんないろはにしずくはため息を吐く

 

「そんな、相談に乗れるかわからないよ?」

 

「と、とにかくお願いします! 話を聞くだけでもいいので!」

 

そんな訳で、自分を慕ってくれる可愛い巫女を見捨てられずいろはの同期の巫女に会うことになったしずく

翌日、食堂にて話をすることになった

 

「と言うことで、同期の芋月さつま様です。苗字のうげつは芋に月と書いて芋月です」

 

「ど、どうも…」

 

(す、すごい名前の巫女が来たー!?)

 

紫色のロングヘアで前髪も長く顔が隠れているその巫女、芋月さつまにツッコミを入れたくなる気持ちを必死に抑えるしずく

 

「ちなみにさつま様は根野菜の巫女で芋を操ったり、特別な根野菜を仲間に食べさせることでパワーアップさせたり出来るんですよ」

 

(何その限定的すぎる巫女!? そんな巫女いるの!?)

 

いろはは当然のようにさつまの能力を教えてくれるがしずくはもう頭からツッコミがはみ出しそうになっている

 

「それで、今回の相談なのですけれど…」

 

「さ、最近…食べてパワーアップするポテトを食べやすいようにしてる料理のバリエーションが…その、同じのばかりで…皆が飽きてるんじゃないかって…」

 

(知らないよ、流石に! 氷月に料理のこと聞くのは絶対おかしいよね!?」

 

「し、しずく様、途中辛口に出てますよ…」

 

とうとうツッコミが出てしまうしずく

そしてオロオロするいろはと「やっぱり、難しい相談ですよね…」と落ち込むさつま

そんなさつまを見ながらしずくはぽんと手を叩く

 

「…で、でも料理ならあかねさんがいい意見くれるかも」

 

そして、しずくはあかねにさつまを紹介するのであった

それから数日後

 

「…氷月しずくさん…」

 

「わっ!? び、びっくりした」

 

食堂でさつまに後ろから声をかけられたしずくは驚き声を上げる

さつまは「すいません…」と言ったあとに話を続ける

 

「…炎月あかねさんに良いアイデアを頂いて、お陰で悩みが解決しました…。ありがとうございます…」

 

「そっか…よかった。ちなみにどんな料理を作ったの?」

 

「石焼き芋、です…」

 

「え?」

 

逆に今までどんな料理を作っていたのか気になったが聞くに聞けないしずくなのであった

 

 

 

 

続く

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