居なくならなければならない   作:徒然の連れ

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9.5章のルフォ、個人的にかなり好きなんですけどダンテが「彼」って表現してるんですよね。‽⁉⁉⁉⁉!⁉⁉⁉⁉¿‽⁉!⁉⁉¿!⁉⁉⁉!(脳が破壊される音)


クジと戦場

休憩を終え、歩くこと数分。奇妙な土偶を被った職員と出会った。

 

社員証にはアレックスと書かれており、かすれた声で

 

「やあ…君もくじ引きをしに来たのかい…」

 

「ユーリ、君が引く…番だ…」

 

そう言いながら、手に握りしめた社員証を差し出してくる。

 

ユーリ曰く、ここに収容されている幻想体は定期的に生贄を必要としていたらしい。すると

 

「はっ!その幻想体ってやつ、すっげえ汚ぇんだな。出会い頭に後頭部かち割ってるみてぇだしよ」

 

ヒースクリフがそう言う。

 

「どういう…ことですか?」

 

「はっ、集団で目が狂ったのか?これは明らかに人がつけた傷だ」

 

ヒースクリフ曰く、生贄に選ばれた人がそれを回避するために殺しあったらしい。確かにその可能性が一番高いだろう。

 

アレックスはもう虫の息だ。出口が開いているのに向かう気力もなく、死を待つだけなのであろう。

 

私たちは彼女を置いていき、進むことにした。

 

「ユーリ…僕たちを置いて行くんだ…」

 

彼女の最後の言葉を聞きながら進む足取りはどこか重く、これからの旅路になにか悪い予感を感じざるを得ないものであった。

 

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週末カレンダーという幻想体と戦い、道を進んでいると。

 

「待ってくれ…何か音がしないか?」

 

「音って…ロージャさんの腹の音ですか?」

 

イシュメールの言葉にロージャが反論していると。

 

「違う…これはまるで…」

 

そう言いながらグレゴールがふらふらとしながら扉に手をかける。

 

「待って、そこは幻想体収容室でs…」

 

ユーリが言い終わる前に溢れんばかりの黄金の光に包まれ、目を開けるとそこは戦場。

 

あの忌々しい煙戦争の真っ只中であった。

 

「これは…」

 

何だというのか、なぜ私たちは戦場にいるのか?思わず見渡すと、他の囚人たちも私と同様に混乱しているようだ。

 

「こ、これは…夢?悪夢?ど…どうしてまた…」

 

「どうして戦場のど真ん中にいるんだ!?罠にでも嵌められたのか!」

 

他の囚人もグレゴールやヒースクリフのように困惑するか、驚きを口にしている。するとファウストが

 

「正しい道へ進めたようですね」

 

と言った。ファウスト曰く、ここはグレゴールの心の中らしい。

 

黄金の枝についてよく知らなかったが、エネルギー源以外にこのような力を持っているとは。これほどすさまじい物品ならば私たちのように、これを狙っている組織もいるはずだ。遭遇していないのは運がいいだけなのだろうか。

 

しかし煙がひどいな…少し気分が悪くなってきた。

 

「グレゴール課長!前線にいると思っていたのですが後方にいたのですね」

 

そう言うと片目を包帯で覆った兵士が私たちに話しかけてきた。彼の名前はトーマ。G社の社員のようだ。

 

彼が言うには、老化爆弾が使用されているので逃げるように伝えに来たらしい。

 

これ以上老化したら逃げる以前に即死してしまいそうだな。なんて考えていると。

 

 

私たちはまた同じ戦場の真ん中にいた。

 

「…さっきと同じ場所ですね。少し変わりましたけど」

 

「私も訳が分からないよ。一体私たちは何を求めていたのか、考えるだけで背筋が凍りそうだよ」

 

ユーリやアヤもほかの囚人も訳が分からないといった様子で周りを見ている。

 

再びトーマが話しかけてきて爆弾の警告をする。そうしてしばらくしたらまた戦場の真ん中へ戻る。

 

段々とグロテスクさが増すトーマに何度も話しかけられていくうちに管理人も脱出を決意したらしい。

 

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走る。走る。ただひたすらに走る。理由など言うまでもない。

 

空から腕が落ち、下の兵士たちを潰しているからだ。

 

爪はきれいに整えられ、ネイルもしていることから女性の腕か。手首から考えると少し年を取っていると考えられっ!っと危ない。というか明らかに狙われた気がするが気のせいか?

 

「おい!天才っていうなら何か打開策とかないのか!!賢いあねさん!」

 

私の体力はともかく、シンクレアやイサンがすごい顔になっている。

 

それを置いておいても打開策がなければジリ貧になるのは必然だ。

 

すると先頭を走っていたグレゴールが、何かを覚悟したような表情で立ち止まった。

 

「…わかった気がする。ここが俺の世界なら…」

 

そして空を見上げると、

 

「俺たちはあの手を避けちゃ駄目だ」

 

「俺は今まで何一つ自分の意思で生きてきたことなんてなかった。ここは抵抗自体が無駄な空間なんだろう」

 

「それなら…抵抗を止めるのが答えかもしれない…」

 

「正気か?」

 

私たちの心はおそらくそのヒースクリフの一声に集約されるだろう。しかし他に手段がないのも事実だ。

 

「まぁ…なるようになれだ…」

 

だからこのヒースクリフの一声も私たちの声を代弁しているのだろう。

 

腕が落ち私たちの頭上を覆う、潰されるかと思いきやその手は優しく包み込む。

 

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手が開かれると思うとそこは元居た旧L社跡地であった。

 

その後はロージャがうるさかったが、ゴキブリが蠢く廊下を歩き、いくつかの戦闘を挟んだのち

 

ファウスト曰く、どこか違うらしい収容室にたどり着いた。

 

「ここが最深部ですかね?」

 

「あ~ほんとに疲れたよ~」

 

他の囚人たちも安堵の表情を浮かべる。

 

「グレゴールさん…帰ったらカロンに地図の読み方を教えてもいいですか?」

 

「あぁ!きっとカロンも喜ぶさ!」

 

「私にもそのカロンって人紹介してよ~」

 

この3人はいつの間にか仲良くなっていたらしい。私が死んでいた頃だろうか。

 

「ふふっ、帰る場所があるっていいですね」

 

「ほんとだよ~私もそう思うよ~」

 

『談笑もいいけどそろそろ先に行こうか』

 

管理人の掛け声とともに扉を開けると、そこには黄金に輝く林檎が鎮座していた。

 




ちょっと間延びしすぎやねこれは…ボニャテッリ家はお前から愛を取り上げる。
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