【カオ転三次】怠惰を求めて   作:茅薙

17 / 18
昼下がりの戦場

★【どんな女が】理想の嫁式神相談板【好みだ?】part〇〇

 

490:名無しの黒札

たまに前世のキャラそっくりな現地民いるじゃん

 

491:名無しの黒札

そういうのは俺らのほうが率高いと思うんだけど

 

492:名無しの黒札

エミヤなんてバリエーション含めれば何人いると思ってんだ

 

493:名無しの黒札

俺らはいいんだよ。大体元ネタ知ってるし。

 

494:名無しの黒札

それ嫁式神と何の関係が

 

497:名無しの黒札

この前名古屋に観光がてら依頼受けに行ったらさ

 

いたんだよ

嫁式神と同じ顔

バンビエッタ・バスター・バイン

 

498:名無しの黒札

字余り過ぎだろww

季語は?(豹変)

 

500:名無しの黒札

バンビちゃんは夏の季語だから

 

502:名無しの黒札

現代俳句やめろ

 

503:名無しの黒札

>>497

それで?

 

504:名無しの黒札

現地民のバンビちゃんにこれから死ぬみたいな反応されてめっちゃ怯えられてさ

それに俺って盛るペコだったんだなって突きつけられた

 

505:名無しの黒札

>>盛るペコだったんだな

ショック受けたのこっちがメインだろ

 

506:名無しの黒札

性癖は仕方ない

俺もうすほその探求者だ

 

508:名無しの黒札

>>506

盛るペコだって言ってんだろ

 

509:名無しの黒札

キャラ顔見つけると変な汗出るよな

 

511:名無しの黒札

分かる

「俺こんな解釈してたんだ」ってなる

 

512:名無しの黒札

嫁式神は特にな

 

515:名無しの黒札

資料見ながら作っても脳内補正かかるから

 

518:名無しの黒札

人間の記憶なんてそんなもん

 

521:名無しの黒札

でも盛り過ぎると元ネタ顔に会った時ダメージヤバそう

 

522:名無しの黒札

現地民「誰?」

式神「誰?」

俺ら「アッ」

 

523:名無しの黒札

三者全員困惑案件

 

524:名無しの黒札

本人だけ一番ダメージ受けてるの草

 

527:名無しの黒札

逆に削り過ぎた奴いる?

 

528:名無しの黒札

胸より太もも派だから削らなかった

 

530:名無しの黒札

結局盛ってんじゃねーか

 

533:名無しの黒札

顔は原作通りなのに体型だけ癖が出る

 

535:名無しの黒札

無意識だからタチ悪い

 

537:名無しの黒札

「原作準拠です」

↑信用できない

 

538:名無しの黒札

資料見ながら作っても盛る時は盛る

 

541:名無しの黒札

嫁式神って性癖診断装置では?

 

544:名無しの黒札

「でかすぎ」じゃないよ、それは

それはまだでかくない

お前への心ない「でかすぎ」はすべて俺が受け止めてやるから

もっと本気で、でかく描いてみろ

俺のと比べてみろ、まだまだ大丈夫だ

お前のでかさへの挑戦は、まだはじまったばかりだ

 

うぉ…それは流石にでかすぎ……

 

 

547:名無しの黒札

俺らにはメロンがいる

 

547:名無しの黒札

急に外されるはしご

 

548:名無しの黒札

俺「太くないです」

製造斑「太ぇって!」

俺「太くねぇって!」

 

551:名無しの黒札

聞き慣れたやり取り

 

553:名無しの黒札

そっくりさんに会って初めて自分の性癖を知るゲーム

 

556:名無しの黒札

精神ダメージ高すぎる

 

559:名無しの黒札

本人より製作者の方がショック受けてるの笑う

 

560:名無しの黒札

「俺こんな目で見てたんだ……」

 

561:名無しの黒札

でもバンビエッタなら盛るだろ

 

564:名無しの黒札

それはそう

 

566:名無しの黒札

異論なし

 

567:名無しの黒札

いいや俺は削る

 

568:名無しの黒札

出た逆張りオタク

 

571:名無しの黒札

>>567

同志!

 

572:名無しの黒札

増えるな

 

574:名無しの黒札

結局性癖暴露大会じゃねーか

 

576:名無しの黒札

このスレ毎回そうだろ

 

577:名無しの黒札

内なるメロンに従うのです

 

578:名無しの黒札

メロン「イイネ!」

 

 

 

 

 

 

 

『統率個体発生中

 個体名︰ノブナガ

 銃撃対策推奨』

 

「今日に限って厄介ね。矢避けの護符で良かったっけ?」

 

 部屋の中空、そのあちこちに投影されるホログラム掲示板の一つに記された情報を見て、彼女──判場美絵はつぶやく。

 耐性装備は生死を左右し得る物だ、忘れましたではすまない。確か、効果は低いが飛び道具全般に効くものがあったはずと、小物入れを探る。そろそろ銃弾専門のを買おうか迷いながら。

 

 嫌なことがあって八つ当たりをしに来たのに、これでは真面目に働かなければならない。いつもなら、疎らに襲い来る悪魔にありったけ爆撃を叩き込めばいいというのに。

 

 役所の受付を思わせるようなこの部屋には、彼女と同じように支度を進める者が数人。いずれも決死の覚悟ではなく、リスクとリターンを天秤にかける商売人の顔つき。

 

 それらを気にせず、美絵は受付へと向かい、アンティークドールを思わせる少女へと登録証を差し出す。

 

「合戦場に行くわ。登録をお願い」

 

「承知しました。蘇生及び治療保険はどうされますか?」

 

「もちろん付けて」

 

 出撃登録と共に、差し出された保険加入者識別用のドッグタグを首にかける。保険は報酬からの天引きの上に安くはないが、こちらも命には替えられない。

 

「掲示板にある通り、統率個体が発生しています。

 統率個体及びそれに伴う特殊個体討伐には手当(ボーナス)があります。現在優先討伐権は行使されていないため、奮ってご参加ください」

 

「参加するつもりは無いわ」

 

「そうですか。統率個体の指揮によって砦への襲撃数が増加しています。お気をつけください」

 

 絶え間なく湧いてくる悪魔を倒すだけでも、十分な収入になる。何故わざわざ大物を狙わなければならないのか。

 受付に背を向け、異界への入り口へ向かいながら、美絵はそう自分に言い聞かせる。

 

「銃持ち一体で、護符代くらいにはなるのよね……」

 

 霊能関係の品は、とにかく値が張る。霊能の世界に入って以来、普段の買い物に困ることはなくなった。しかし、消耗品はまだしも、装備を新調するとなれば、贅沢はしばらく我慢しなければならない。

 

「……だめか」

 

 少しだけ心は揺れた。だが、護符を買うために護符が必要な相手へ挑むなど、本末転倒もいいところだ。

 美絵は贅沢を我慢する覚悟を決め、銃弾用の護符を買う決意を固めた。

 

 

 

 地を震わせる重低音に、無数の雄叫びがコーラスのように重なる。

 異界の入り口を囲むように建てられた要塞を出れば、戦場の熱気が不快さを煽る前線へとたどり着く。

 

「【ギガ】!【ギガ】!

 何でこっちばっかり来んのよ!」

 

 前衛をすり抜け、【気合い】と共に【突撃】してきたモムノフをまた爆風で吹き飛ばし、半ば以上ヤケになりながらそう叫ぶ。

 

 何故かは彼女も分かっている。目立ち過ぎたのだ。

 彼女の得意とする爆発魔法(ギガ)をストレス発散とばかりに景気良く乱発していれば、当然のように注目を浴びる。ましてや今は、押し寄せる敵の数が多い。前衛が取りこぼすのも無理は無かった。

 

「あぁ!もう!」

 

 いざという時のために持っていた霊力回復の霊薬を飲み干し、次の魔法を発動しようとする。標的は受け身を取り、すぐさま立ち上がって再び美絵へと【突撃】してくるモムノフ。しかし、美絵とモムノフの間に青白い()を携えた男が立ち塞がる。

 

「すまんな嬢ちゃん!

 後は任せとけ!」

 

「じゃあ近づけさせないで!」

 

「それは保証できない!」

 

 戦場の騒音に負けぬよう、二人とも声を張り上げる。

 

「何でこんなに忙しいのよ!」

 

「武将が湧いたらこんなもんだ!」

 

 ここは尾張揺籃合戦場。

 徳川と豊臣、二人の天下人が覇を争った土地に生じた、合戦再演の異界である。決着を忘れた武者たちは、今なお二つの陣営に分かれ、絶えず殺し合いを続けている。

 

 本来ならば、土地に残った記憶が地脈のMAGで活性化しただけの、やがて泡沫のように消えるはずの異界だった。

 それを優羽が儀式場として固定し、武者たちの争いそのものを蠱毒として機能させ、霊的リソースが煮詰まっていくよう整備(改造)した。

 

 戦いが激しくなるほど異界は肥え、蓄えられた力と戦場の性質が、英傑の名を持つ悪魔の発生を促す。

 今では名古屋支部にとって、戦闘員を鍛える練兵場であり、霊装や術式に用いる霊的素材を供給する、重要な生産拠点でもあった。

 

 普段なら、武者たちは互いを殺すことに忙しい。砦へ押し寄せてくるのは、生き残った一部だけだ。

 しかし、武将が湧けば話は変わる。個体によって変化は異なるが、ノブナガの時は特に攻勢が激しい。

 

 なんとか怪我もなく捌き切り、やってきた後続と最前線を交代した二人は、休憩に入りながらもそのまま流れで会話を続ける。

 

「今日のボスはデートって本当?」

 

「あいにくそんな名前の悪魔は知らないな」

 

「そっちじゃなくてあっち」

 

 美絵が砦を指差し訂正すれば、男は「あぁ」と納得する。

 

「当主は神事のリハだ。

 確かに支部長と一緒に居るが、あれをデートと言うのは

 ……世のカップルに失礼だろう」

 

 これだけ圧力があれば出てくるだろう戦力が来ないのは、単純に留守だかららしい。

 

 ────ドドドドンッ!

 

「キャッ!」

 

 火縄銃の一斉射が重く轟き、美絵は反射的に伏せる。

 しかし、一瞬の後に自分の挙げた悲鳴を認識して顔を上げ、そして隣で同じく伏せる男の、揶揄うようなニヤケ面を睨みつける。

 

「何よ!」

 

「いや、可愛らしい声が聞こえたもんで」

 

「チッ。今日は私が突撃してやろうかしら!」

 

「あー……今日はやめといたほうがいい」

 

 ────キュオォォォ

 

「──空から片付けるとよ」

 

 いくらかの装備はあれど、生身で空を飛ぶ小隊(4人)が銃声の元をお返しとばかりに銃撃する。着弾地点は爆炎を上げ、銃を構えたモムノフは致命傷とはならないものの、反撃もできずに方々に散らばる。

 

 さながら落ち武者を狩る猛禽類のような姿を見ながら、顔に疑問符を浮かべて美絵は聞いた。

 

「あれ、何?」

 

「こいつがありゃ飛べるのに、飛ぶ奴が全然いないからって、支部長殿がお作りなさった新兵器だとよ」

 

 手元の滅却十字を見せながら言う男。

 

「使ったことないけど、そんなに難しいの?」

 

「ここに居てこれを使ったことないやつは久しぶりに見るな。

 使いこなせる奴は簡単だっていうが、俺は刀持って戦うのがせいぜいだ」

 

「そういう物なのね」

 

「戦いながらは無理だが、移動には便利に使ってるさ」

 

 美絵の疑問に、男は補足を加えながら水をあおる。

 

 滅却師システムは確かに優秀な兵装だが、いかんせん使いこなす難易度が高すぎる。

 武器の形成、足場の形成、足場の操作、属性の付与。生来の物でないその能力の中から、最適解を戦場で遅延なく選ぶには相当の処理能力か習熟がいる。優羽はレベルを上げればその程度どうにでもなると考えていたが、この世界でどうにでもなるレベルに至れるのはごくひと握り。

 

 しかし、空を飛ぶというのがどれだけのアドバンテージなのかは、人類の歴史が証明している。故にこれは作られた。

 

 空に気を取られたモムノフ達の前線を、ハンマーを持った人形や青白い武器を握る集団が押し返していく。

 

「そろそろ戻るわ。

 大盤振る舞いしちゃったから補填しなきゃ」

 

「頑張れよ。

 その辺の戦功はヘルタさんが見てるだろ」

 

 

 ────ドンッ! パリィィン

 

「「あ」」

 

 

「落ちたんだけど?! 新兵器じゃないの?!」

 

「落ちる前に拾え! あんな敵まみれの中から回収出来ないぞ!」

 

 どんな兵装にも、習熟は必要なのだ。




判場美絵
見た目バンビエッタな現地民。大体学パロ絵。
バイト感覚で霊能の世界に入り、バイト感覚で続けられた才能の持ち主。
非常に珍しい爆発系統の魔法を覚醒と同時に習得し、現在でも愛用している。爆発系統は火炎と衝撃の複合(独自解釈)だが、習熟していないとどちらの耐性にも引っかかる難物。逆に習熟すれば耐性の低い方で殴れる。
非常にビビりだが後には引かず、大体逆ギレや八つ当たりで解消したり、そのうちにケロッと忘れていたりする。

後半書き直しました。
新兵器については幼女のやつです。詳しくは多分次話で。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。