ミソラの父って公式ではどんな扱いなんだろう?なんか設定あったっけ??知らないんだよなぁ…
なのでこの作品では家族思いの素晴らしき父にしてます。そのお陰でワタルがミソラの兄たらしめる呪いになったんですね。
へけっ。
「ほら見て!コレが雪だよー!」
世界で一番かわいい我が妹こと響ミソラは腕につけたトランサーを少しだけ高く上げることでゲレンデの頂上から見渡せる雪原を見せる。
なにせ、そのトランサーには…
「メトォ!」
「メッメ!」
メットリオ_______いや、違う。
正しくこのウィルスを称するなら。
___ メットールが入っているからだ。
「メ……ト…」
「冬眠のつもりか?この子は」
そして俺のトランサーにも残り一体の青色メットールが入っている。てか寒冷地だろうとお構いなしに寝ている。まあウィルスに寒さとかあまり関係なさそうだけど。しかしその代わり…
『キュー!』
『キューン!』
寒冷地ならではのウィルスはいる。
スケートのウサギか。
見たことないな。新種か?
全く、ウィルスは入れ替わりが激しいな!
「お兄ちゃん!仕事してないで滑ろうよ!」
「俺はスキー板も何も付けてないぞ。ゲレンデの山頂まで来たのはウィルスを調べるためだ」
「えー、私だけつまらないよー」
「俺は今仕事だからスキーは明日やるよ。代わりに腕の中のメットールは楽しげだぞ?俺の代わりに3人で滑ってこいよ」
「あ、そっか!じゃあ行ってくるね!」
と、歌だけじゃなく実は運動神経も抜群なミソラは初心者とは思えない軽快な滑りで下の方に姿を消していく。わんぱく娘め。
さて、俺はいつも通りウィルスの存在を裸眼で視認するために周波数を合わせ、視えるように切り替えている。仕事として必要だからな。
一応設定すればトランサーの画面にウィルスの存在を映せるが、コレが結構時間が掛かるし太陽光では補えない速度で電気の消費量も多くなってしまう。トランサーがウィルスの存在を認知するために容量を多く使ってしまうからだ。
じゃあどうするか?
俺の強みを活かすだけ。
裸眼でウィルスの存在と種類を100パーセント捉えて、それで対策する。
だから俺には大きなお得意様がいる。
対応するべきウィルスの情報が正確だから。
対策範囲を広めるためイタズラに性能を搭載して容量をバカ食いさせるレベルで重たくなったバスティングシステムよりも、俺が開発するバスティングシステムはその生息地のウィルスに合わせた的確なバスティングを用意できるため容量はとても軽く、空いた分のリソースは攻撃密度を高く設定できるためウィルスの撃ち漏らしが全くない。
だからここ『ヤエバリゾートホテル』は俺こと響ワタルにウィルスバスティングの設定を任せてくれる。アマケンとかいう大きな研究所も任されている理由がここにある。あとコダマタウンにある高級マンションとかもな。
うーん、そう考えると肉眼でウィルスを判別出来てしまうこの力はやはりすごいな。
何気に同業者泣かせのチート能力だもん。
「この辺は全部で6種類か。寒冷地だけあってやはり限定的だな。これなら設定も今日中に終わりそうだ」
ウィルスの行動パターンを把握し、その都度動きを読んで的確な対処、それをバスティングシステムに覚えさせてあとは広範囲に設置。
トランサーの画面角っこで勝手に寝ている青色のメットールを横目にメモ帳を開き、カタカタと出現ウィルスと、それら対策のために当確させるバトルカードの種類を入力し、考える。
すると…
「あれ?もしかして…ワタルさん?」
「んぁ?…おお、アイちゃんか!久しぶり」
「こんにちは!今日来てたんですね!」
「ああ。先週オーナーの滑田さんから依頼のメッセージが届いてね。近々大型のバーベキュー大会があるから安全のため定期よりも早めに来て調整して欲しいと頼まれてな。なので今日にした流れよ。あ、ミソラは下に流れたぞ」
「横で見たよー!綺麗に滑ってたね!ミソラちゃんもスキー選手になればいいのに!」
「歌に飽きたら勧めるさ。まあ飽きることなく続けそうだけど」
「そうだね!じゃ、また夜にね!時間あったらミソラちゃんと3人でトランプして遊ぼう!」
「分かった。また後で会おう」
ヤエバリゾートホテルのオーナー滑田イサムの娘こと滑田アイは綺麗なフォームでゲレンデを滑っていく。乱れ一つない滑り。アレが世界ジュニアチャンピオンの実力ってやつか。まあこれほど手入れされたスキー場があるんだ。実力も伸ばしやすいだろう。まあだからこそ…
「俺がこの環境をウィルスから守ってやることが重要ってわけだ。世界ジュニアチャンピオンの滑りを守る。結構なことじゃないか」
仕事のやる気をもう1段階上げながら俺は周波数を戻し、ベルトコンベアで動く椅子ことクワッドリフトに乗ってゲレンデを降りていく。
スキー板は……まぁ、流石に仕事中はな?
任されてる以上はそっち優先だ。
どうせ明日空くんだ、その時に楽しむさ。
…
…
…
「へー、ウィルス飼ってんだ!」
「ウィルスじゃないよ!
「PETぉ?……なる、ほど?」
「おいミソラ、何勝手に見せてんだよ。一応仕事名目上としてはウィルスをトランサーに飼い慣らしてる事実は隠していたいんだが??」
「でもこの子達は安全だよ??」
「そいつらがメットリオじゃない旧式のメットール系だとしても根本はウィルス扱いなの。あまり見せびらかせるモノじゃない。ま…そんなわけでアイちゃん!悪いけどこれ内緒で!一応暴れてもトランサー内部で完結できるように処置はしてあるから!」
「う、うん。分かった。内緒だね!」
ミソラがテヘッと言う顔をしているが後で軽くお説教である。本来メットール達は俺のトランサーに入れておく予定だったが、ミソラがいつの間にかメットール二体を引き連れていた。
敵意が全くない無害なウィルスであることはこの数日で理解したのでメットールから被害は出ないと考えて、あとミソラのトランサーからメットールを取り返すことが面倒になったので仕事に集中することにした。
で、後になってミソラのトランサーにそのまま入れてたことを思い出すも手遅れだった。
トランサーに話しかけていたミソラの姿にアイが首を傾げながら中身を問い、それでミソラが自慢するようにメットールの正体を明かしてしまう。
やれやれ。少しヒヤッとしたわ。
「そいつらはもう預かるぞ」
「んー。何かそっちに行きたくないって」
『メトォ!』
『メトト!』
「まさかの反抗期?えぇぇ…」
「へー、ウィルスにもこんなのがいるんだ」
それなりに感情があることは理解していたがここまで意思表示するとは思わなかったので俺は少しショックを受け、その一連の流れを見ていたアイは興味深そうにする。
ミソラにも随分懐いたな。
まぁ、でも…
「さ!遊んだし、そろそろ寝よっか!」
『メトォ』
『メンッ』
姉妹……って訳でもないが、しかし通信制で勉強しているミソラは小学生にしては中々閉鎖的な生き方である。9割以上は家の中。
配信中は多くのリスナーに囲まれているが、しかしそれは画面外の話。身肌に近しい者同士のやり取りではない。つまりミソラは俺としか触れ合わない。そんな閉鎖的な生活だ。
でも、メットール達との生活が始まってからはこの子達が無害であることがわかると、観賞用の熱帯魚のように隔離部屋の中で眺めるような扱いはせずに、トランサーの中に招いては一緒に時間を共有するようになった。
そしてミソラの積極的なアクションにメットール達も嬉しがったのか今ではすっかりと懐いてしまった。お陰で先ほどの反抗期である。
まあだからかな、俺は少しホッとしてる。
閉鎖的に過ごしていたミソラにも近しい者が俺以外にも生まれたことにホッとしている。
「おやすみなさい!アイちゃん!」
「うん!じゃあね!ミソラちゃん!」
ま、ミソラはアイとも友人なので別に友達一人もいない訳じゃないが。ただ友人として時間を共有する機会があまりないだけで。
でも今はメットール達がいる。
話し相手にもなっている。
だから寂しさは___
「あ、あの、その…お、おにぃちゃん…?」
「?」
寝る準備を終えたミソラは急にしおらしくなると何か言いたげモジモジとしながら視線を右上に左上に動かし、最後は上目遣いになる。
ああ……なるほどな。
ならば___やはり訂正。
まだまだミソラは子供ってことだ。
「ダブルとはいえ、サイズはセミだよ?」
「良い!」
「そうかい。じゃあ__今日は構わないよ」
「!、!!」
許可を得れたことでパァァァ!と表情を変えると俺の寝る予定だったダブルベッドに飛び込んでミソラは寝転ぶ。
俺は苦笑いしながら消灯し、ミソラと同じセミダブルのベッドに潜り込んでそのまま掛け布団をかける。
寒冷地だけあって夜は寒いからな。
「えへへへ、おにぃちゃんと一緒…」
「ちゃんと寝るんだよ?」
「にゅへへ〜、はぁぁい」
「まったく…」
拒まない俺が悪いところあるけど。
ま、こう言うのも小学生までだ。
甘えたい内は甘やかしてやろう。
勉強も頑張ってるし、こういうのも必要だ。
「ねぇ…おにぃちゃん」
「?」
「明日は一緒に滑りたい……ダメ?」
「!……ミソラ、仕事は終わってる。なので明日は何もない。だから帰る前に滑ろうか」
手を伸ばして頭を撫でながら楽しみは明日に取っておくように促すと、嬉しそうに表情を綻ばせながら布団の暖かな瞼を落としていく。
しばらく撫でていると隣から寝息が聞こえたので俺も目を閉ざして良く手入れされた布団の暖かさに身を任せて眠りついた。
今日は寒くない。二人一緒だから。
…
…
…
「ふぁ!?なんだこのオッサン!」
「失礼な小童め!!我はジャン・クローヌ・ヴェルモンド・ジョルジョワーヌ14世である!!」
さて、ヤエバリゾートホテルの仕事が完了してから1ヶ月後のことである。
しばらく大仕事もなく時間も空いたのでバトルカードの開発を行ったり、それを売ったりしていたある日のこと、ライブ配信中に隣の部屋から異音がしたとミソラに告げられた。
しかもリスナーからも__
>なんか聞こえね?
>ワイも聞こえたわ
>気のせいだよな?
>まさかのポルターガイスト?
>またお兄様がモニター壊したとか?
>いや、でもなんか音違くね?
>ゴッ、ゴッ、カァー!って感じだよね
>え?まさかの幽霊?
>そういや前も聞こえたような…
>あれ気のせいじゃなかったんだ…
>画面破壊お兄様じゃない…って事ぉ!?
>もしかしなくともお化けだったりする?
>こえーよ!やめてくれよ…
>わ…ァ…
>あ、泣いちゃった。
>これならまだ兄関連の方が平和だろ…
>兄がモニター破壊してた事にしろ頼む!
>兄様の人気に嫉妬。
みたいな感じにミソラの不安を煽るような状態に発展し、そのため配信を一時中断したミソラから隣部屋から音がすると告げられた。
ポルターガイスト音に関しては……まあ、実のところ初めてではない。
ココは古いアパートなため異音の一つや二つが混じることくらいはある。
異音の正体は分からないままだが、離れた部屋から響いた音がここまで届いてしまったかもしれないし、飛んでる鳥や昆虫が壁にあった音が響いたとか、色々と原因を考えていた。
しかし今回の配信で無視できない程の音が隣から響いた。
なんなら作業中の俺も聞こえてたし、演奏中ど真ん中のミソラですら聞こえてので気のせいとして判断はできなかった。
隣部屋からの異音に対して幾つかのケースを考えていたが、引っ越しの気配とかなかったことを考えると空き巣なのでは?と、警戒する。
野良猫が勝手に入ったとかならまだ平和的なんだが、この眼で確かめざるを得ない。
俺はミソラに部屋の鍵を全部閉めさせて家から出ないように告げるとクローゼットからサテラポリス___の、特殊部隊が試作型として扱っていた接近型の対電波ウィルス兵器を握りしめて隣部屋まで向かう。
握りしめる力が強くなる。
…っ、父さん!
どうか力を貸してくれ…!
ある日まで握りしめていただろう、父の手のひらを柄越しに感じながら隣部屋まで立ち会い、そして…
『戦の香りッッ!!いざ参ら___!!』
『うおっ!!?』
と、いきなり扉からすり抜けて出てきた不審者に驚きながらも武器を振り下ろす。
そして叩き伏せた___変な幽霊を。
__と、まぁこれが10分前の流れ。
とりあえず回想終了。
「なかなかの攻撃だったぞ、小童」
「結構強く叩いたんだけど…」
もう一度言う、俺は幽霊と話している。
一応見えるようにしてくれているらしい。
「はい、ジャンさん!お茶です!」
「うむ、感謝する」
「幽霊なのに飲めるのか?」
「茶葉の香りだけ頂こう!」
ミソラからお出しされたお茶に感謝しながら茶葉の香りを楽しむジャン・クローヌ・ヴェルモンド・ジョルジョワーヌ14。
名前が長いのでジャンさんにしてある。
あとミソラに知らせたら「なーんだ幽霊か」と気にしないご様子。
ウィルスのメットールとの出会いが経験となったのか、すっかりと異質な存在に慣れてしまったご様子。妹の逞しい成長は兄として嬉しいが同時に浮世離れしないか心配でございます。
「てか何で隣の部屋に居たんだ?」
「音に惹かれたのだ。心の籠った音だ…」
「なるほど、ミソラか」
「わたし…?」
「我は闘いの日々に身を置き続けた。最後は長きに渡る好敵手と刺し違えた事で生を終えた。戦い抜けた事はこの上ない幸運。そこに満足していた筈が、しかし戦士の心の奥底にはまだ一欠片分の欲求があったのだ。我は霊となって蘇った。この一欠片を満たすために彷徨い、そしてある場所にたどり着いた」
「隣の部屋にか。この不法侵入め」
「辿り着いた場所で足りえなかったこの満たしは幾月と繰り返し心に響く届いた。ある日の戦場を思い出すように。しばらく昂りもした」
やっぱポルターガイストの正体じゃねぇか!
コイツ、ホンマに迷惑な奴だなぁ!
もう一撃くらい叩いておくか!?
オオン!?
「そしてとうとう終わりが近づいた。闘いだけが満たしと思っていた心にはいと高き歌が充した。そして理解したのだ。私は時代に置いていかれた亡霊だと」
「ジャンさん…」
「去るべきタイミングを逃していた。しかし闘いの日々と同じほどに満たされた今ならばこの身は地から離れることができる。やっと闘いの鞘に収めることができる。しかしだ。私の近くには未練を残していることに気づいた。それは戦士として握りしめていた3つの神器がこの身を掴んで離さぬからだ。まだ戦が地に残っていると告げる」
ジャンの様子を見る限り落ち着いている。
てか先ほどのエンカウントで俺に叩き伏せられた事でジャン的に死亡判定らしい。まあ既に死んでるけど。それでもあの脈略のない出会いが闘志を満たすとどめになったようだ。なのでそろそろ成仏しようと考えていたらしい。
だがジャンを掴んで離さない別の要素があるようだ。
それが『3つの神器』だとか。
「小童、お主は闘いを知る者だな?」
「はい??…ええと…まぁ、バトルカードに理解があるとするならば闘いを知る者ではある…か?」
「あとゴミ漁りだね」
「宝探しと言え。アレは金になるんだよ!」
「スカベンジャーも知る者か。なるほど確かに適性はあるな。先ほどの一撃も見事だった」
「あ、はい、どうも」
「故に地を離れぬこの闘志はお主に託そう」
「いや、何故に!?」
「我は死んだ。そして貴様の見事な袈裟斬りにより二度も死んだ!故に神器は貴様の物だ!生き残った者の使命とし!我が闘志の証と共に戦い続けるが良い!」
あー、話が勝手に進むタイプか。
とてもロックマンらしい展開ですね。
本当にありがとうございます。
ふざけんな。
「それに__お主は死人に託されし
「!!」
「何を驚く。我には分かる。その眼に秘められた全てを賭けんとする守人の意識、そして紡がれた魂。そこにあるのは約束との闘い。有らん限りに満ちておる。ならば貴様こそがこの場に相応しい」
「お前…」
どうやらただの戦狂いじゃないらしい。百戦錬磨に身を投じていたからこそ得ている知見の広さと経験の深さ。人を見る眼を持った老兵だ。
コイツは……俺が死んだ両親に託されたからこその想いを遠回しに理解している。
だから守人と称したのか。
ミソラの兄たらしめようとする俺の姿を。
「じゃあ、そう言う事で貴様に渡すぞ」
「いや、最後軽っ!?」
「あ、もう体が消え…る!では!さらばだ…!」
「ちょちょちょ!?コイツ!!はぃぃぃ!?」
そう言って成仏してしまったジャンさん。
ワンクッションも与えずに消えやがった。
まじでなんだよこの幽霊。
ミソラの歌に惹かれて満ちてしまったからちょっとポルターガイストしちゃったけどまあなんとか成仏出来そうな条件は揃ったが戦に使っていた3つの神器が戦を求めてしまうから戦いに理解がある長けた者に押し付けたいと考えてたら丁度目の前にいるからコレ全部託しちゃうからねそれではほなさよならー、って…えぇ(困惑)
「ジャンさん、成仏しちゃったね…」
「置き土産残して消えたけどな。いやマジでどうするんや、コレ…」
すこし現実逃避したくてジャンさん意外に視線を合わせなかったけど、実はテーブルの上には魂が3つの浮いている。
魂となって大人しく浮いているコレはジャンさんの言ってた3つの神器だろう。ちゃんと残して消えやがった。一緒に連れて行ってもろて。
「あー、とりあえず。ポルターガイストの原因だったジャンさんは無事成仏したのでもう隣の住まいからは音はならないだろう、うん。多分いわく付き物件扱いもこの日に収まると思う」
「じゃあ配信もいつも通り出来るんだね?異音も解決したし。でもリスナーになんて説明しようかな…」
「野良猫が勝手に未住居侵入して暴れてたとかで良いよ。で、お兄さんが管理人にお願いして対策しましたって感じに流れ締めとけ。流石に百戦錬磨の幽霊がミソラの曲に惹かれてみなぎってポルターガイストをしてましたとか、ウラインターネットの掲示板に投げる程度でしか語れないし。いや語るな。疲れる」
「とりあえず今回のシナリオはそう言うことにするね。お兄ちゃんありがとう」
ミソラの配信環境の不安点として、数ヶ月続いてた謎のポルターガイストの原因も解決できた事でドッと疲れが出てきた。いやそれでもまだ問題全てが終わったわけじゃないが。テーブルの上に禍々しく鎮座する3つの神器だ。
とりあえずキッチンの引き出し棚からトングを引っ張り出し、テーブルに置いてある魂化した3つの神器をトングで摘み上げるとそのままスーパーの袋に詰め込んで袋を閉じる。
明日の燃えないゴミに出すか、もしくはゴミ集積所で引き取って貰えないか聞くとしよう。
「はぁぁぁ…疲れた。もう今日は外食しない?」
「賛成!」
外食の二文字に心躍らせてくれる年相応なミソラの反応に俺は少しだけ心癒されながら神器の入ったスーパーの袋を自室に持って行き、適当な壁フックに引っ掛ける。それから外出用の上着をひったくってミソラと廊下で合流。そのまま計画もなく適当なファミレスまで足を運ぶことにした。
つづく
クラウンサンダーとかいねーから。
じゃぁな!