まず、生物学的種概念とは何か——それは、生物の種を定義する考え方の一つであり、交配を行わせたときに繁殖能力を持つ次世代の子供を作ることができるなら、それは同じ種であり、これができないのであれば違う種であると考えるものである。
以上のことを踏まえて、時は2040年、めちゃ頑張り彩葉の……帰宅後のお話。
かぐや「ねえいろは、何このメール」
彩葉「勝手に見ないでって何回言えば……あぁこれ? かぐやを人間にするプロジェクトの一環」
かぐや「いや、そうは言っても私も女だよ? 人間は女同士じゃ子供できないじゃん」
彩葉「それぐらいすぐに解決できるよ、具体的にはあと論文書き上げて発表するだけ」
かぐや「なんだこの天才暴走科学者は……」
彩葉「これに関しては、お兄ちゃんの要望もあったしね」
かぐや「え、帝の?」
彩葉「そ、まあ出資してもらってるしこれくらいなら片手間でできるし」
かぐや「いやいや、これが片手間でできるのはおかしいって」
彩葉「まあなんにせよ、これがうまくいけばかぐやはまた一歩人間に近づくの」
ヤチヨ『で、ヤチヨが生まれたってわけ』
彩葉「そこ、悪ノリしないの」
ヤチヨ『えー、でもぉ、かぐやと彩葉の愛の結晶という意味ではヤッチョは二人の子供みたいなモノアラガイ』
かぐや「私も8000歳の子供は嫌かな……」
彩葉「大丈夫、二人とも私の可愛い娘(みたいなもの)だよ」
かぐや「ゔぇー、娘なの!?」
彩葉「そりゃーかぐやのおしめを変えたことだってあるんだから」
かぐや「やだやだ、それじゃいろはの恋人になれないー!」
彩葉「こっ……!? 一体どこでそんなことを……」
ヤチヨ『彩葉は罪な女だねぇ〜』
彩葉「ヤチヨまで……」
ヤチヨ『でも大丈夫、ツクヨミでなら親娘間での婚姻だってできちゃう!なぜなら今実装するから!』
彩葉「絶対ただの思い付きでしょ、やめなさい」
ヤチヨ『ヨヨヨ〜。……んー、でもそれじゃあヤッチョも彩葉の恋人にはなれないのかぁ……』
彩葉「そんな寂しそうな声出さないでよ……私が悪いみたいじゃん」
かぐヤチ「『いやこれはいろはが悪いとおもうよ?』」
彩葉「ぐっ……」
ヤチヨ『彩葉は罪な女だねぇ~』
彩葉「それさっきも聞いた!」
ヤチヨ『それで、女たらしな彩葉さんは、わざわざそんな機能つくってかぐやちゃんをどうするのかにゃ~?』
彩葉「いや、別にどうもしないけど」
かぐヤチ「『え?』」
彩葉「え?」
かぐや「ここまでしておいて何もしないの!? それでも男!?」
彩葉「女だよ」
かぐや「彩葉はかぐやとの子供欲しくないの!?」
彩葉「いや、それはそもそもできないよ。だってかぐやの遺伝情報私ので代替してるんだから」
かぐや「それはそれでだいぶ歪んでない?」
彩葉「だってかぐやのゲノムデータなんて残ってなかったんだもん、かぐやと一緒にいたころはそんなこと考えもしなかったし、ツクヨミにそんなデータはないし……」
ヤチヨ『あるよ?』
彩葉「あるの!?」
ヤチヨ『だって私たち、そもそも思念体だしね』
かぐや「まあ月の世界で子供を作ることなんてないんだけどね」
ヤチヨ『そんなわけで~、月の超技術を使えば私たちの情報をゲノムデータに置き換えることは出来ちゃうのです』
彩葉「……マジか」
かぐや「それにしても、子供……子供かぁ。いろはとの子供……えへへ」
ヤチヨ『8000年の間に子供はたくさん見てきたけど、自分の子供っていうのは経験したことないからねえ。ヤッチョも楽しみ』
彩葉「…………い、いや~、とりあえずかぐやとヤチヨの義体が完成してからでいいんじゃないかな、うん。ほら、私も忙しいし、義体の故障で赤ちゃんに何かあっても困るし」
かぐや「え~、もう待てないよぉ」
彩葉「いやどのみちすぐにはできんて」
ヤチヨ『ヤッチョは待つのには慣れてるから、ゆっくりで大丈夫だよ』
彩葉「な、なるべく早くするね……!」
彩葉(どうしよう、これはあくまで人間に近づけるためであって子供を作る気はなかったのに……。私はかぐやとヤチヨがいてくれればそれでいいのに……!)
かぐや「えへへへ、楽しみだなぁ。あ! 名前! 名前考えよう!」
ヤチヨ『ツクヨミにも呼べるかにゃ。スマコンって何歳から使えるんだっけ』
彩葉(この幸せそうな笑顔を裏切ることなんてできないよ……っ!)
数年後、彩葉と朝日は孫をでろでろに甘やかす紅葉に唖然とすることになるのだが……それはまた、別のお話
超かぐや姫!のちゃんとした(?)SSはそのうち投稿すると思います