もし未来悟飯がシャーレの先生だったら   作:ひーくんmark2

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…というわけで、もう何番煎じかは分かりませんが、未来悟飯がブルーアーカイブの世界に転生したら、という物語です。
元々はあにまん掲示板で掲載していた小説なのですが、諸事情で、ハーメルンにて最初から物語を書くことに致しました。
良ければ、こちらでも読んでくださると幸いです。
なお、私はブルアカについては3.5周年からプレイしていて、ストーリーはほぼすべて見ています。とはいえ、持っていないキャラだと、エミュが雑になることがありますが、そこはご了承ください。
ドラゴンボールについては、昔から好きで、原作についても全巻読んでいて、映画についてもほぼすべての作品を見ていてよく知っていますが、それでも、解釈不一致が起こる場合は、申し訳ありません。

長々と話しましたが、楽しく読んでくだされば幸いです。それでは、どうぞ。



プロローグ「孫悟飯、シャーレの先生になる。」

ザーー…ザーー…

 

雨が降り注いでいた。街は崩壊し、人の気配はほとんどなく、雨音だけが響いていた。そんな街で、孫悟飯は打ちのめされ、倒れていた。

ブウン…

 

空中にいたのは、人造人間17号と18号。孫悟飯にとどめを刺すため、手のひらにエネルギーを溜めていた。

ドドドドドドドド…

 

直後、気弾の雨あられが、孫悟飯に降り注ぐ。

グオッ

 

しかし、悟飯は、まだ死んでたまるものかと、限界を超え、超サイヤ人に変身する。

 

孫悟飯「か…め…は…め…波ッ!!!」

ドォン

 

悟飯は、最後の力を振り絞り、かめはめ波を放った。僅かだが、17号と18号の攻撃を押し返したように見えた。…だが。

人造人間17号&18号「はあっ!!」

ドドドドドドドドド!!!

 

気弾の量も威力も段違いに跳ね上がり、一瞬で押し返されてしまった。

 

悟飯「ぐっ…ぐううう…!」

…そして、悟飯に気弾が到達し、矢継ぎ早に降り注いでいく。

ドグアァン!

 

悟飯「うわあああ…あ!」

悟飯(トランクス…生きろ!君は、最後の希望…っ…。)

 

壮絶な光の中で、トランクスにこの世界の命運を託し、孫悟飯は散った。

 

…それから、どれくらい経ったのだろうか。悟飯は、小刻みな揺れを感じながら、目を覚ました。

 

悟飯「……。」

辛うじて開ける目で、辺りを見回す。どうやら、そこは電車の中らしく、自分は座席に座っているようだった。

 

悟飯(ここは…あの世…なのか?)

そんなことを考えているうちに、目の前に人がいることに気が付いた。大怪我を負っているのか、服に血がついているのが見える。

 

悟飯「……!」

何とか声をかけようとしたが、何故か声を上げようとしても、出来なかった。

 

?????「…私の、ミスでした。」

悔しさと悲しさが混ざったな声で、少女はそう言った。

 

?????「……今さら、図々しいですが、お願いします。」

悟飯には、今の状況は呑み込めなかった。これが夢なのか、現実なのかすら分からない。

 

ただ、目の前の少女が、今際の際に、何かを自分に伝えようとしていることだけは分かった。

 

消えそうな意識の中で、目の前の少女の言葉に、全力で耳を傾ける。

 

?????「悟飯先生。きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。」

 

聞きなじみのない呼ばれ方に、悟飯は困惑する。トランクスにも、先生、なんて呼ばれたことはない。だが、何故かその響きは、妙に懐かしい感じがした。

 

「何も思い出せなくても、恐らくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから…。」

 

悟飯は、目の前の少女のことをよく知らない。だが、あちらは、自分のことをよく知っているらしい。

 

?????「ですから…大事なのは経験ではなく、選択。あなたにしかできない選択の数々。」

 

悟飯は、選択、という言葉を聞いて、なんとなく思いにふける。思えば、昔から、敵が押し寄せてきたり、自分じゃどうしようもない出来事が起きたりして、選び取る間もなかった気がする。

と、色々なことを思い出しそうにうなったが、少女の話を聞くため、慌てて耳を傾けなおす。

 

 ?????「責任を負う者について、話したことがありましたね。あの時の私には分かりませんでしたが……今なら理解できます。大人としての、責任と義務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択。それが意味する心延えも。」

 

やはり、悟飯には少女が誰なのか、見当もつかなかった。分かったのは、自分にとって、悟飯が、大切な人であったこと位だった。それは、言葉の節々から、なんとなく伝わってきた。

 

?????「ですから、先生。」

 

少女は、今にも倒れそうな怪我を負いながらも、悟飯の目をまっすぐ見て、言葉を伝えてきた。

 

?????「私が信じられる大人である、あなたになら、このねじれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を…そこへつながる選択肢は…きっと見つかるはずです。」

 

段々と、意識が薄れてくる。ああ、そろそろ限界だ。と、悟飯は心の中で呟いた。せめて、死の間際に、誰かと話せてよかった。と、そう思った。

 

?????「だから先生、どうか……」

 

消えゆく意識の中で、少女の話を聞きながら、ゆっくりと目を閉じた。

 

……それから、しばらく経った頃。

 

悟飯「……?」

ゆっくりと目を開くと、目に映ったのは、見たことのない天井だった。

 

悟飯「…ここは…。」

周りを見ると、自分はソファーで眠っていたようだった。急いで起き上がり、自分の状況を確認する。

 

悟飯(…体は、動くみたいだな。呼吸もできる。道着も、破けてない。…左腕は…。無くなったままか。)

 

一度、自分の頬をつねってみる。痛い。夢でもないようだ。

 

悟飯「…はあっ!」

ブワッ

 

僅かに気を開放すると、周りの物が少し揺れた。この分なら、超サイヤ人にも変身できるだろう。

 

悟飯「…死ななかったのか?俺は。」

 

それにしては、妙におかしい。周りに人造人間はいないし、襲撃されたはずの街に、こんなきれいな建物が残っているはずもない。

疑問に思っていると、部屋のドアが開き、誰かが入ってきた。

 

??「…お目覚めになられましたか。先生。」

そこにいたのは、腰より長く伸びた、紺色の髪をしている少女だった。白く整った服装からは、凛とした雰囲気が感じられた。

 

悟飯「…えっと、君は?」

 

リン「…ああ、自己紹介が遅れましたね。私は七神リン。学園都市『キヴォトス』の連邦生徒会所属の幹部です。」

 

どうやら、その少女は、リンと言うらしい。当然、悟飯は面識がなかったが、口ぶりによると、リンは彼女のことを知っているらしい。

 

悟飯「俺は…孫悟飯だ。よろしくね。」

 

これは、もしもの未来。悟飯と生徒たちによって紡がれる、物語の始まりである。

 




未来悟飯には幸せであってほしいよね。
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