もし未来悟飯がシャーレの先生だったら 作:ひーくんmark2
投稿が遅れてしまった原因は色々とありますが、それを長々と話しても、ただの言い訳になってしまうので、私からは、一言だけ言っておきます。
投稿が遅れてしまって、申し訳ありません。
これからは出来る限り投稿していくつもりですので、良ければ温かい目で読んで行ってくだされば幸いです。
というわけで、第十一話、お楽しみください。
その後、アル達が向かったのは、傭兵バイト、約60名が待機している場所。
傭兵バイトA「…ん?あ、やっと来たんだ。遅かったじゃん、随分と。」
アル「ふふふ。ちょっとした野暮用よ。…それよりも、準備は出来てるのよね?」
傭兵バイトA「もちろん。こっちは準備完了だよ。ただ、残業は無しだからね。時給きっかりしか働かないよ。」
アル「…ええ。理解しているわ。じゃあ、行きましょう!アビドスの襲撃へ!」
ムツキ「出動~!」
カヨコ「…はあ…。」
ハルカ「…アル様の敵は…全て、私が、血祭りにあげてみせます。」
――一方、アビドス高校の校庭にて。
セリカ「…はあああ…!」
セリカの気が、少しずつセリカの全身に纏われていく。
シロコ「…ん。その調子。後は、気を全身に纏う感じで…確か、お風呂に浸かった時と同じ感じだって、先生は言ってた。」
ノノミ「落ち着いて、ゆーっくりとですよ、セリカちゃん。」
ノノミとシロコの二人曰く、教えられることは自分たちでやりたい、とのことなので、悟飯はアヤネと共に資料の整理に勤しんでいたのだが…
悟飯「!」
怪しい気が、幾つかこちらに近づいてくるのを悟飯は感じ取った。
アヤネも、カメラの映像を利用して、敵を補足していた。
アヤネ「校舎より南15km地点付近で兵力を確認!」
アヤネは、急いで校庭にいた三人と、寝ていたホシノを起こし、状況を伝えた。
シロコ「…もしかして、またヘルメット団?」
セリカ「あーもう!折角修行中だったのに!ホンットにしつこい奴らね!」
悟飯「…いや、さっき感じ取ったけど、ヘルメット団の気じゃない。」
アヤネ「恐らく、日雇いの傭兵です。いったい誰がこんなことを…」
ホシノ「なーんか、ついさっき感じたような気の気配もするね~。」
悟飯「…確かに。けど、今はそんなこと考えてる場合じゃない。行こう!皆!出動だ!」
アビドスの生徒たち「「「「「おー!」」」」」
その後、全員が迎撃態勢を取っていると、数々の傭兵を連れ、どこか見覚えが…いや、ついさっき会ったばかりの人物がいた。
ノノミ「…あれ?ついさっきの、紫関ラーメンにいた…」
アル「…うぐぐ。」
気まずそうな顔をしているアルの表情には、まだ迷いが見えた。
セリカ「…誰かと思ったら、あんた達だったのね!ラーメン無料で特盛にしてあげたのに! この恩知らず!」
ムツキ「あっはは!その件はどうも!けど、それはそれ、これはこれ。こっちも仕事なんだよねー。」
カヨコ「残念だけど、公私はハッキリ区別しないと。受けた仕事はキッチリこなす。」
ノノミ「もう!他のアルバイトとか無かったんですか?こんなことにまで手を出して!」
アル「アルバイトじゃ無いわよ!れっきとしたビジネス!肩書だってあるんだから!」
アル「私こそが、便利屋68の社長!…あっちの方は、室長で、こっちは課長!…こっちが平社員!」
ウキウキな顔をして、アルがメンバーを紹介しだす。
アル「…とにかく! もう戦うしか道は無いって事よ!便利屋68の力、見せてあげる!」
シロコ「…便利屋ってことは、誰かに雇われたってことだよね。…だったら、力づくでも聞き出してみせる。」
シロコは、一度深呼吸をして、気を集中させていく。
ノノミ「…食後の運動、ってやつでしょうか。」
ホシノ「うへ~。やるしかないか~。」
セリカ「…丁度いいわ。まだ不慣れだけど、修業して身に付いた気の力、実戦で試してやる!」
グゴゴゴゴ…!
シロコ・ノノミ・ホシノ・セリカ「「「「はあっ!!!!」」」」
ブワッ
四人の周りに爆風が吹き、気が膨れ上がっていた。
傭兵バイトB「突撃!」
ダッダッダッ…
シロコ「…私から行く。」
ギュオッ
シロコが傭兵バイト達の大群に突っ込む。
シロコ「…これでも、くらえっ!」
ドギュオオオン
傭兵バイト達「「「「うわあああ!!??」」」」
気の爆発で、まとめて傭兵バイト達が吹き飛ばされていく。
シャッ シャッ
ノノミ「ほらほら、そんな攻撃じゃ当たらないですよ~?」
気で強化した身体能力によって、ノノミは攻撃を避け続けていた。
傭兵バイトC「くそお…なんでこんなに当たらないんだ…!」
そして、別のところでは…
傭兵バイトD「一人ずつ潰すんだ! あのピンク髪の奴からやるぞ!」
多くの傭兵バイト達が、ホシノに向かって突っ込んでくる。
ホシノ「…よ~し。ぶっつけ本番だけど、やってみようかな。」
すると、ホシノは、手のひらを額の前に掲げ、気を溜め始めた。
バチバチ…!
ホシノ「…魔閃光!」
ズオッ
傭兵バイト達「「「…!?」」」
ドオン
ホシノの、やや不安定な魔閃光を受け、傭兵バイト達が吹っ飛ぶ。
ホシノ「…ありゃ~。やっぱり先生に比べたら、おじさんもまだまだだねえ。」
一方、セリカは気の使い方に苦戦していたようだった。
傭兵バイトE「アイツは気を使いこなせてなさそうだ!先に狙うぞ!」
バキュン ダダダダダダ…
セリカ「…っ!」
カツン
セリカは、弾を上手く気で防ぎきれなかった。
セリカ「痛っ…!あーもう! やっぱ、気の力って、簡単には慣れないわね…!」
悟飯「セリカ。ゆっくりと、深呼吸してみて。意識を張り詰めすぎない様にするんだ。」
セリカ「…分かったわ。やってみる。」
セリカ「すー…はー…。」
悟飯のアドバイスを聞いて、セリカは、気持ちを少しずつ落ち着けていく。
傭兵バイトE「アイツ、止まってるぞ!今の内に撃てー!」
セリカ(…余計に力を使っちゃ駄目。全身に気を巡らせて、纏う。…お風呂に浸かった時みたいな感じで…。)
ダダダダダ…!
矢継ぎ早に撃ち込まれた銃弾が、セリカに向かっていく。
セリカ「…はあっ!」
ブワッ
ビュウン
セリカの気の開放により、向かっていた銃弾が吹き飛ぶ。
傭兵バイトE「…はあっ!?」
ブウウ…ン
セリカは、気を身体に纏えていた。
セリカ「…出来た!これが、気の開放ってやつね!」
ホシノ「お~。バッチリじゃん、セリカちゃん!」
シロコ「…ん。流石はセリカ。」
悟飯「良い感じだよ、セリカ。その調子でいけば、もっともっと強くなれるぞ。」
セリカ「ありがと!皆!」
セリカは、傭兵バイト達に向き直る。
セリカ「…さーて。覚悟しなさいよ。アンタら。さっさと、アビドスから追い出してやるわ!」
ドーーン! ドッカアアン!
カヨコ「…社長。どうするの?もう半分近く傭兵バイトがやられてるけど。」
ムツキ「しかも…えいっ!」
ブンッ
悟飯「…はっ!」
ボオン
悟飯は、ムツキが投げた気弾を相殺した。
ムツキ「アビドスの方に攻撃しようにも、あの大人が気弾で相殺しちゃうから、このままじゃ勝てないよね~。」
ハルカ「や、やっぱり、私が隙を見て自爆でもしに行った方が…。」
アル「…ふっふっふ…。仕方ないわね。≪アレ≫をやるわよ!」
カヨコ「…またやるの?アレ。」
ムツキ「あ~。あれね。よーし、やろっか!」
ハルカ「ア、アレですね。分かりました!」
そして、アルがシロコ達の前に一歩踏み出す。
アル「ここまでやるのは想定外だったわ。アビドス。…けれど、私たちと出会ってしまったのが運の尽きよ!」
アル「…行くわよ!」
ムツキ「はいは~い。」 カヨコ「…はいはい。」 ハルカ「は、はい…!」
ピロロロ…
三人は、アルの背中に手を置き、アルに気を送っていく。
ノノミ「…!あれは…!まさか…!」
悟飯「…やっぱりだ。あの子達は、もう気を使えるんだ。」
グゴゴゴゴ…
アルの気が膨れ上がり、手のひらに集中していく。
アル「光栄に思うがいいわ!これを見せたのは…貴方たちで20人目よ!」
悟飯「…結構多いんだね。」
ブオン…ブオン…
アル「…はあっ!」
バチ…バチ…
アルの手のひらの前に、バスケットボールより少し大きいくらいの、巨大な気弾が生成された。
アル「ふっふっふ…。この気弾が当たったら、ただじゃ済まないわよ。学校も、勿論貴方たちもね!」
出来る限りの悪い笑顔を浮かべ、アルは自信たっぷりにそう言った。
アル(…決まったわ!この気弾を見せれば、あの先生って人もビビるはず!その人が逃げ出して、アビドスの生徒たちが焦った所を一網打尽!我ながら、完璧な作戦だわ!)
しかし、アビドスの生徒たちや悟飯の反応は、アルが思い浮かべていたものとは違っていた。
ノノミ「お~。中々の大きさの気弾ですね。」
ホシノ「あのサイズの気弾を生成するのは、そこそこ慣れが必要だよね~。」
シロコ「…ん。でも、今のセリカなら、あれくらいのサイズの気弾なら作れるんじゃない?」
セリカ「え!? 私!? で、出来るかなあ…。」
ムツキ「アルちゃん?なんか、向こうも同じサイズの気弾を作れちゃうみたいだけど?」
アル「…ふっふっふ。追い詰められた人は、最後につまらない冗談を言うものよ。私が一か月かかって編み出した必殺技を、そう簡単に習得できるわけが…」
しかし、シロコ達から気を送られたセリカは、確実に大きな気弾を生成しようとしていた。
セリカ「…ふぬぬぬぬ…!」
ブオン…ブオン…
セリカ「…やああ!!」
バチ…バチ…。
アル「………。」
セリカの手のひらの前に、アルの気弾とほぼ同サイズの気弾が生成されていた。
アル「…ふ、ふふ、ふっふ…。」
アル(嘘でしょー!?私だって、このサイズの気弾を生成するために、何回も事務所を爆発させて、何回も依頼が失敗しちゃったのよ!?そ、それを一発で…!?)
アル「ふふ、ふふ、ふっふ…。 」
カヨコ「社長。落ち着いて。」
アル「…はっ!」
何とか正気に戻ったアルは、また悪そうな笑みを浮かべて、セリカに向き直る。
アル「…た、多少はやるようね。けれど、即席で作った様な気弾じゃ、私と同じ威力なんて出せないわ!」
セリカ「そんなの、やってみなきゃ分かんないでしょ!」
ホシノ「そうだそうだー!うちのセリカちゃんは最強なんだぞー!」
ノノミ「セリカちゃんなら、これ位はちょちょいのちょいなんですから!」
セリカ「先輩達うるさい!一旦黙ってて!」
セリカとアルは、向き直り、睨み合った。
アル「…撃ち合いってわけね。いいわよ。やってあげるわ!」
しかし、ビシッとセリフを言ったは良いものの、アルは内心焦っていた。
アル(…ど、どうすれば…!このサイズの気弾なんて、当たったら凄く痛いだろうし、人に向けて撃ったこと無いわよ!?あくまでも脅したり、交渉のために使ってただけで…!)
そう。アルは、このサイズの気弾を人に向けて気弾を撃ったことはなかった。
アル「撃つわよ。ホントに撃つわよ。当たったら痛いわよ!ホントに痛いわよ!引くなら今よ!?」
セリカ「…なんでアンタが私たちの心配してんのよ。」
アル「…っ!そ、そんなんじゃないわよ!…分かったわ。ホントのホントに撃つわよ!」
アル「…はあっ!」
ドビュウン
アルの手のひらから気弾が放たれ、セリカの方へ向かっていく。
セリカ「…やあっ!」
ドビュウン
ドンッ
アル「…………。」
シュウウゥゥ…
セリカとアルの気弾が相殺され、搔き消えてしまった。
アル「くぁwせdrftgyふじこlp 」
ムツキ「アルちゃん、動揺して文章おかしくなっちゃってるよ!面白~い。」
アル「わ…私の切り札が…相殺されちゃうなんて…。」
悟飯「凄いじゃないかセリカ!もう気弾の方もバッチリだな!」
セリカ「そ、そう?え、えへへ…。」
シロコ「ん。先生に褒められて、嬉しそうだね、セリカ。」
セリカは、シロコにそう言われてハッとする。
セリカ「…そ、そんな事ない!別に先生に褒められても、嬉しくもなんともないから!」
ホシノ「はいはい。セリカちゃんは素直じゃないね~。」
セリカ「だーっ!違うってー!」
一方、傭兵バイト達と便利屋68は、完全に黙りこくってしまっていた。
アル「…ま、まだよ!ここから数で押していけば、まだ何とか…!」
キーンコーンカーンコーン
傭兵バイトA「…あ。定時だ。もう給料分は働いたな。」
アル「えぇ!?もうそんな時間!?」
傭兵バイトB「今日の日当だとこれまでね。それじゃ、皆帰るわよ。」
傭兵バイトC「疲れたー。にしても、気弾を撃ってくるのは驚きだったなぁ。」
アル「ちょ、ちょっと…!」
ドタドタドタドタ…
アルが声をかけるより先に、傭兵バイト達は先に帰っていた。
シロコ「…ん。これで数の差は無くなった。」
アル「………。」
カヨコ「…どうするの、社長。もうさっきの気弾をやれる程の気は残ってないよ。」
ムツキ「こんなに時間がかかっちゃうなんて、想定外だったね。どうする?アルちゃん?逃げる?」
ハルカ「や、やはり、私が自爆しに行った方が…。」
アル「ぐ、ぐぬぬぬぬ…!」
アビドスの生徒たちと便利屋68の間に、緊張した空気が流れるが…
悟飯「…あの、ちょっといいかい?」
アル「…え?」
悟飯「良かったら、君達も俺たちと一緒に修行しないか?」
アル「…え!?」
アビドスの生徒たち「「「「「…!?」」」」」
セリカ「な、何言ってんのよ!先生!こいつら、アビドスを襲ってきたのよ!」
アル「そ、そうよ!私は依頼を受けて、貴方たちをここから追い出しに来たのよ!敵なのよ!?」
カヨコ「…一応聞かせて。なんで私たちを修行に誘うの。わざわざそんな事する理由が分からない。」
悟飯「君たちが強いからさ。さっき見た気の使い方も、君たちが独学で身に付けたんだろ?」
アル「え?ま、まあそうね。確かに、色々と頑張って、ようやく使えるようになって…。」
シロコ「…私たちでも、気を扱えるようになったのは、先生に教えてもらってから。」
ノノミ「それまでは、そもそも使おうとしませんでしたもんね~。」
ムツキ「へ~。そうなんだ。ってことは、私たち、相当凄いことしてるみたいだよ。アルちゃん。」
アル「そ、そう?そう…よね?」
悟飯「けど、まだ気の開放とかは出来てないみたいだし、まだまだ君たちなら伸ばせると思うんだ。だから、俺たちと修行すれば、実戦の経験も積めて、もっと強くなれるはずさ。」
シロコ「…ん。色んな人と戦った方が、良い経験が積める。」
ノノミ「私たちだけで修行してたら、同じ相手とばかり組手することになりますからね~。」
アヤネ「そう考えたら、一緒に修行するのはアリ…なんですかね…?」
セリカ「ちょっと!?アヤネちゃんまで納得しないでよ!」
悟飯「…どうかな?俺たちの修行に、付き合ってはくれないかい?」
アル「…う…うーん…?」
すると、ムツキが小声でアルに囁いた。
ムツキ「アルちゃんアルちゃん。折角だし、やってみようよ。今このまま帰ったら、何の成果も無いままだよ?」
ハルカ「…わ…私も、強くなれるのなら…や、やっておく、べきだと、思います…。」
アル「…そうよね。依頼も達成できずに、ただ帰るよりは…いいわよね。」
アルは、悟飯とアビドスの生徒たちの方に向き直った。
アル「いいわ。やりましょう、修行。貴方たちなんて、すぐに追い越してみせるわ!」
カヨコ「…はあ。なんか、めんどくさい事になった。」
ムツキ「まあいいじゃん!楽しそうだし!」
ハルカ「…アル様のお役に立つため、つ、強くなってみせます!」
こうして、色々とあったが、便利屋68とアビドスの生徒たちの修行が始まったのだった。
セリカ「…何なの!?このオチ!」
というわけで(?)、一緒に修行をすることになったアビドス組と便利屋68。
果たして、これから一体どうなってしまうのか…。
因みにですが、本編でも描かれている通り、アルは才能ある側です。
第二話でリンが説明していた通り、多くの生徒にとって「気」の力は制御が利かないものであり、そもそも「使う」という発想があまり有りません。そんな中、使おうとする発想に至り、それを実現できた時点で凄い…のですが、本人が人を傷つけるのに向いていない性格なので、『気弾を作って脅す』というやり方しか思いつかず、今まであまり伸びなかった…
というわけです。
話は変わりますが、ブルアカはそろそろ秋限定キャラが出る時期ですね。
…お互いにいい結果を残せるよう、頑張りましょう。
それでは、次回をお楽しみに。