もし未来悟飯がシャーレの先生だったら   作:ひーくんmark2

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というわけで、第二話です。
投稿が遅れてしまって申し訳ないです…
言い訳にはなりますが、どうもリアルが忙しいものでして…
ただ、来週からは少し余裕が出来そうなので、これからは、一週間ごとに一話投稿できるよう、頑張っていきます。
長々と話しましたが、第二話、お楽しみください。


第二話「この世界の理」

 

悟飯は、こっぴどく生徒たちに怒られた。特にユウカに関しては、自分がどれほど心配したのか、悟飯がどれほど危険なことをしたのかを、捲し立てるように話し続け、少し泣きそうになっていた。

 

ユウカ「そもそも!指揮役の先生が前に出てどうするんですか!そういう部分は、ちゃんと私たちに頼ってください!最前線に立つなんて無茶なこと、二度としないでください!」

 

次々に放たれる言葉の節々からは、悟飯の無茶に対する怒りと、心配が伝わってきた。そのユウカの様子を見て、困ったような視線を他の生徒たちに向けるが、どうやら、ハスミやチナツ、スズミやリンも、ユウカのように言葉にこそ出さないが、心配の気持ちは同じなようだった。どうやら、助け舟は来ないらしい。

 

悟飯「…はい。反省します…。」

 

悟飯(…なんだか、母さんに怒られた時を思い出すな…。)

 

悟飯の母であるチチは、悟飯が人造人間17号と18号と闘って、ボロボロになって帰ってくる度、大騒ぎをして泣きながら悟飯に怒っていた。

 

そんな様子を見かねて、これ以上心配させないためにも、悟飯は家を去り、人造人間と闘うことを決めたのだ。人造人間を倒したら必ず帰る、という約束をして。

 

…だが、その約束は果たされなかった。悟飯は人造人間に敗れ、死亡し、そして、転生してこのキヴォトスにいる。

 

ユウカ「ホントに分かってますよね?先生。」

 

悟飯「分かってるよ。皆に心配かけちゃったみたいだし、次からは、もう少し皆を頼るようにするよ。」

 

悟飯(…まあ、戦車の弾を破壊するのは普通じゃないよな。怖がらせないためにも、今度からはなるべくしないようにしよう。)

 

悟飯の反省している様子を見て、ユウカは、気持ちを落ち着かせ、ふう、と息を吐く。

 

ユウカ「…分かってくれたなら、それでいいです。自分の体は、もう少し大切にしてくださいね。」

 

空気が少し和らいだところで、悟飯はふと思い出したように口を開いた。

 

悟飯「…そうだった。皆に聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」

 

ユウカ「…? 別にいいですけど、どうかしたんですか?」

 

悟飯「皆は、『気』について、どこまで知ってるんだい?」

 

悟飯の質問を受け、他の生徒たちも、自分が抱いていた疑問に気が付く。そして、ハスミは悟飯に質問をした。

 

ハスミ「…そういえば、先生。戦車の弾を破壊した際に撃っていたのは、気弾でしたよね?先生も、『気』が使えるのですか?」

 

その発言を聞いて、チナツも続いて言った。

 

チナツ「私の見間違いだと思っていましたが、ハスミさんも見たのなら、どうやら間違いではなかったようですね。」

 

スズミ「ですが、まさか戦車の弾を破壊するほどの気弾を撃てるなんて…。」

 

悟飯は、生徒たちの様子を見て、この世界では、『気』の概念自体は、一般的であることを理解した。そうなると、一つの疑問が浮かんでくる。

 

悟飯(…『気』の概念自体は知れ渡っているけれど、皆が使えるわけじゃない。つまり、俺以外にも、『気』を使える誰かがいたって事か…?)

 

疑問を浮かべる悟飯に、リンが話しかける。

 

リン「…私がご説明します。この世界の、『気』のことについて。」

 

―――それは、数か月前のことだった。

 

ある日、突如として、特殊なエネルギーを纏う生徒がキヴォトスに現れだしたのだ。そのエネルギーは、これまで観測されてきたエネルギーとは全くの別物で、余りにも異質なものだった。

 

そのエネルギーは、後に『気』と呼ばれ、そのエネルギーを纏う生徒は、瞬く間に増えていった。当然、それを利用しようとする生徒も現れ、キヴォトスは大混乱に陥る…と思われたが。

 

リン「…『気』は、キヴォトスにおいて、そこまで広まりませんでした。原因としてはやはり、こんな風に――

 

そう言い終わった後、リンが両手を胸の前に掲げ、力を籠めると、

 

ポワ…ン

 

小さいが、気弾が出来上がった。

 

リン「…ッ!」

 

しかし、すぐにその気弾は消え、リンは、思わず倒れそうになった。

 

悟飯「!」

 

パシッ

 

倒れそうになったリンを、悟飯が急いで支える。

 

リン「…ありがとうございます、先生。」

 

そして、リンはそのままゆっくりと立ち上がる。

 

リン「…このように、気弾を作るだけで、凄まじい体力を消費するんです。」

 

それだけでなく、生徒が作り出した気弾は、銃の弾よりも更に弱い威力しかなく、当たったところでダメージにすらならなかった。体力切れを起こしてその程度の威力しか出ないと来れば、使う意味がない。

そうして、気に関する騒動は、ひっそりと幕を閉じた。ただ、気の概念はキヴォトス中に広まり、もはや浸透したものになった……。

 

リン「―――と、これが、キヴォトスにおける『気』についての話です。」

 

悟飯「…なるほど。皆が気について知っていたのは、そういうことだったのか。」

 

リン「…しかし、『気』がキヴォトスに入ってきたことで、様々な問題が起きているのも事実です。」

 

ユウカ「そうなんですよ。ミレニアムだと、気の暴発で薬品に引火して、研究所が吹き飛んでしまいましたから。」

 

チナツ「ゲヘナでも、気の暴発が起きて、爆弾に引火したことで、被害が拡大したケースもあります。」

 

スズミ「トリニティでも、同様に気に関する問題が、多く発生しています。」

 

ハスミ「ですので、そうした事態についてどう考え、連邦生徒会はどう対策するのかについて、連邦生徒会長から話を聞きたかったのですが…」

 

悟飯「…その、連邦生徒会長っていう人が、行方不明になっていたと。」

 

悟飯は、ようやく生徒たちの一通りの状況を理解した。

 

リン「………はぁ。」

 

リンは、大きなため息をついた。その様子からは、疲労と困惑が感じられた。

 

リン「…その話は、後でにしましょう。今は、シャーレの部室に向かうことが優先です。」

 

リンは、少し疲れた様子で、シャーレの方へと向かおうとする。他の生徒も、同様に着いていこうとする。

 

悟飯「…待って。皆。ちょっと集まってくれないか。」

 

ユウカ「…?どうかしたんですか、先生。」

 

悟飯「…ふっ!」

 

ポワァ…ン

 

悟飯は、生徒たちに向けて手をかざし、気を送った。すると、一瞬にして生徒たちの体力が全快した。

 

ユウカ「…!?」

 

チナツ「体力が、元に戻った…!?」

 

ハスミ「むしろ、それ以上です。この、力があふれてくるような感覚は…!」

 

スズミ「…気をコントロールできるようになれば、このような事も出来るのですね。」

 

悟飯「はは。そんなに難しいことでもないさ。君たちは筋がいい。これくらいなら、すぐに出来るようになるさ。」

 

リン「…なぜ急に、私たちを回復させたのですか?」

 

悟飯「君たちが言ったんだろ?私たちに頼ってくれ、ってさ。君達がヘトヘトなままじゃ、俺も君達を頼れないからね。」

 

その発言を聞いて、生徒たちはハッとしたような表情をする。そして、納得したように頷いた。

 

ユウカ「…はい!私たちで、先生をサポートさせてもらいます!」

 

チナツ「応急処置は、私にお任せを。」

 

ハスミ「先生にかすり傷すら負わせないことを、約束します。」

 

スズミ「前線は、私たちにお任せください。」

 

悟飯「…頼もしいな、皆。それじゃ、よろしく頼むよ。」

 

ユウカ、チナツ、ハスミ、スズミ「「「「はい!」」」」

 

悟飯を守る、という一つの目的に対し、一致団結している生徒たちの様子を、リンは少し離れた位置から眺めていた。

 

リン(…この短時間で、それぞれの学園の温厚派とは言え、学園も所属も違う生徒をまとめ上げてしまうとは…連邦生徒会長が連れてきただけあって、強さだけでなく、そうした意味でも頼もしい存在なのは、確かなようですね。)

 

悟飯「リン?どうかしたのかい?」

 

リン「…なんでもありませんよ。それでは、シャーレに向かいましょう。」

 

そうして、悟飯達は、シャーレへと歩き出した。

 

悟飯(…正直、まだ全部を理解しきれたわけじゃないけど…この世界の皆を、守っていかなきゃな。)

 

悟飯は、心の中で、そう呟いた。

 

 




と、いう感じで、この世界にも、『気』が明確に存在することが分かりましたね。
そして、当然っちゃ当然ですが、ここから先の戦いでは、気が多く出てくることになります。
さて、そんな世界で、悟飯はせんせいとして、どうしていくのか。これからが楽しみですね。
では、次回もお楽しみに。



ニコのガチャ170連引いて出なかったの許せん…
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