もし未来悟飯がシャーレの先生だったら   作:ひーくんmark2

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というわけで、第五話です。

ようやくチュートリアルの部分が終わり、本格的に悟飯のシャーレの先生としての仕事が始まる時がやってきましたね。

私としても、これからも誠心誠意、投稿を続けてまいりますので、どうかよろしくお願いします。

それでは、第五話、お楽しみください。


第五話「先生として」

地下からの階段を上がり、二人はシャーレの部室の前に辿り着いた。

 

リン「こちらが、シャーレのメインロビーです。長い間空っぽでしたが、ようやく主人を迎えることになりましたね。」

 

そうして、扉を開け、悟飯をシャーレの部室に招待した。シャーレの部室は、広々としていて、先生の作業用の机やタンスが置かれており、すぐにでも仕事を始められるものは揃っていた。

 

悟飯「そう言えば、聞き忘れたんだけど、俺はこれから何をすればいいんだい?」

 

リン「…シャーレには、権限だけはありますが、目標のない組織なので、特に何かをやらなきゃいけない…と言う強制力は存在しません。」

 

リン「キヴォトスのどの自治区にも自由に出入りでき、所属に関係なく、先生が希望する生徒たちを部員として加入させることも可能です。」

 

悟飯「…なんか、自由なんだね、色々と。」

 

リン「…確かに、割と自由が利きますよね。捜査部と呼んでいますが、その部分に関しては、連邦生徒会長も特に触れていませんでした。」

 

リン「…つまり、何でも先生がやりたいことをやって良い……ということですね。」

 

そう言った後、リンは少し黙り込んだ後、ため息をついた。

 

リン「…本人に聞いてみたくても、連邦生徒会長は、相変わらず行方不明なまま。」

 

リン「私たちは彼女を探すのに全力を尽くしているため、キヴォトスのあちこちで起きる問題に対応できるほどの余力がありません。その間でも、連邦生徒会に寄せられてくるあらゆる苦情…。支援物資の要請、環境改善、落第生の特例授業、部の支援要請などなど……。」

 

リン「…もしかしたら、時間が有り余っている『シャーレ』なら、この面倒な苦情の数々を解決できるかもしれませんね。」

 

リン「…そのあたりに関する書類は、先生の机に置いておきました。気が向いたら、お読みください。…全ては、先生の自由ですので。」

 

リン「…それと、先生。ここからは、個人的な相談になるのですが…聞いていただけますか。」

 

悟飯「構わないよ。どうしたんだい?」

 

リン「…ありがとうございます。先生。ですが、その前に、キヴォトスに最近発生した『気』について、もう少し詳しく説明させてもらいます。」

 

リン「キヴォトスにおいて、気弾を作れる生徒は、全体の四割ほどしかいません。更に、気を操れる生徒に限れば、一割にも満たないのです。残りの六割ほどは、気について知っているだけで、自分では使えない、といった生徒なのです。」

 

リン「しかし、使えないだけで、気を持っていないわけではありありません。なので、ふとした弾みで、暴発してしまい、それが事故や事件を大きくするケースが増加し続けているのです。」

 

リン「…そうしたケースの厄介なところは、暴発を起こした本人には、悪意がないことがほとんどであることです。その場合、我々も対応が困難になりますし、連邦生徒会長が行方不明になった今の連邦生徒会では、そうした場合への法令を作っても、聞き入れてはくれないでしょう。」

 

リン「…そこで、先生にお願いがあるのです。生徒たちに、気の使い方を、教えていただけませんか。」

 

悟飯「分かった。やってみるよ。」

 

二つ返事でそう答える悟飯に、リンは少し動揺する。

 

リン「…私が言っておいてなんですが、よろしいんですか?そんなにすぐに決めてしまって。先生としての業務をこなしながら、数千人はいる生徒に気を操る技術を教えていくとなれば、かなりの激務となると思うのですが。」

 

悟飯「でも、気の使い方を皆に教えてあげれば、暴発したりすることも少なくなって、リン達も少しは対応が楽になるんだろ?」

 

リン「…それは…。まあ、そうですが。ですが、私としても、余り先生に負担をかけすぎるのは…。」

 

悟飯「心配しなくてもいいよ。こう見えて、結構我慢強い方だからね。それくらいの事ならこなしてみせるさ。」

 

悟飯「…それに、困っている皆を、放ってはおけないからね。」

 

そう言い切る悟飯を見て、リンは安心したように少し微笑んだ。

 

リン「…ありがとうございます、先生。助かります。」

 

その後、リンは、少し肩の荷が下りたような足取りで、シャーレのオフィスの出口の方へ歩いて行った。

 

リン「それではごゆっくり。必要な時には、また電話いたします。」

 

そう言った後、リンはそのまま連邦生徒会の本部へと戻っていった。

 

悟飯「…さて、これから、どうしようかな。」

 

そう言った後、悟飯はここまで自分を護衛してくれた四人に、お礼を言うのを忘れていたことを思い出した。そして、四人に会うためにシャーレのロビーを出ると、そこにはユウカ、ハスミ、チナツ、スズミがいた。ユウカは、どこかに電話をしているようだった。

 

ユウカ「ええ。サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会が取り戻したことを確認したわ。」

 

ユウカは、そうやって誰かに電話越しで報告した後、通話を切った。

 

ハスミ「ワカモは自治区に逃げてしまったのですけど…すぐ捕まるでしょう。私たちはここまで。あとは、担当者に任せます。」

 

ユウカ「お疲れさまでした、先生。先生の活躍は、すぐにSNSで話題になってしまうかもしれませんね?」

 

ハスミ「これでお別れですが、近いうちにぜひ、トリニティ学園に立ち寄ってください。先生。」

 

スズミも、ハスミに同意するようにお辞儀をした。

 

チナツ「私も、今日のことを風紀委員長に報告しに戻ります。ゲヘナ学園にいらしたときは、ぜひ訪ねてください。」

 

ユウカ「ミレニアムサイエンススクールに来ていただければ、またお会いできるかも?先生、ではまた!」

 

悟飯「ああ。今日はありがとうね、皆。皆にまた会える時を楽しみにしておくよ。」

 

そうして、生徒達へのお礼を終えた悟飯は、シャーレのオフィスへと戻った。

 

アロナ『あはは…なんだか、慌ただしい感じでしたが……ある程度、落ち着いたみたいですね。お疲れさまでした。』

 

悟飯「…そうだね。色々あったけど、アロナも、お疲れさま。」

 

アロナ『はい!でも、本当に大変なのは、ここからですよ?これから、先生と一緒に、キヴォトスの生徒さんたちが抱えている問題を解決していくんです…!』

 

アロナ『単純なようで、決して簡単ではない…とっても重要なことです。』

 

アロナ『それでは、キヴォトスを、シャーレをよろしくお願いします、先生。』

 

悟飯「ああ。これからよろしくな、アロナ。」

 

アロナ『はい!それではこれより、連邦捜査部『シャーレ』として、最初の公認任務を始めましょう!』

 

―――かくして、人造人間に殺され、キヴォトスに転生した悟飯は、シャーレの先生として働くことになった。これから先、どんな物語が、彼と生徒達に待ち受けているのだろうか。

 

悟飯(…前の世界のことを、トランクスに任せてしまったのは、心残りだけど…きっと、トランクスなら大丈夫だろう。俺はこれから、シャーレの先生として、皆を助けていくんだ。)

 

そうして、前の世界に思いを馳せた後、自分の気合を入れるようにして、大きく深呼吸をして、叫んだ。

 

悟飯「…この世界の未来は、俺が守ってみせる!」

 




次回からは、遂にアビドス編がスタートします。

果たして、悟飯はどんな活躍をしてくれるのか…

関係ない話ですが、ようやくswitch2が買えたので、ようやくスパゼロをプレイできそうです。
長かった…本当に…

ソフトを買えるお金が溜まる時が楽しみです。

それでは、また次回。


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