もし未来悟飯がシャーレの先生だったら   作:ひーくんmark2

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またやってしまった…
投稿が遅れて申し訳ありません。
今後はまた一週間ごとに投稿していく予定なので、どうか何卒…

それでは、第六話、お楽しみください。


アビドス編
第六話「ようこそアビドスへ」


カタカタカタカタ…

 

悟飯「…ふう。少し休憩しようかな。」

 

悟飯がキヴォトスに来てから、数日が過ぎた。初めて触るパソコンに苦戦しながらも、仕事の山を少しづつ片付け、シャーレの先生としての業務をこなしていた。その間、何人かの生徒に気の使い方を教えた甲斐もあり、教えた生徒たちは、気を扱えるようにはなり、暴発事故も少しだが少なくなってきた。

 

アロナ『おはようございます!先生!』

 

悟飯「おはよう、アロナ。今日も元気そうだね。」

 

アロナ『当然です!先生を全力でサポートするためですから!』

 

そう言ってアロナは、ふふん、とでも言うようなドヤ顔を見せる。その後、何かを思い出し、シャーレに届いている手紙の山から、一通の手紙を取り出した。

 

アロナ『この手紙、緊急性が高いかもしれない事案です。ちょっと不穏な内容でして。先生に読んでもらったほうがいいかなと。』

 

悟飯は、アロナから渡された手紙を読んだ。そこには、こんなことが書いてあった。

 

――――――

 

連邦捜査部の先生へ。こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。

 

今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、こうしてお手紙を書きました。

 

単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。

 

それも、地域の暴力組織によってです。

 

こうなってしまった事情はかなり複雑なのですが…。

 

どうやら、私たちの校舎が狙われているようです。今はどうにか食い止めていますが、そろそろ弾薬などの補給が底を尽いてしまいます…。

 

このままでは、暴力組織に学校を占拠されてしまいそうな状況です。それで、今回先生にお願いできればと思いました。先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?

 

――――――

 

悟飯「これは…なるほど、確かにこれは、急いで行ってあげた方がいいかもね。」

 

アロナ『そうですね。しかし、アビドス高校ですか…あそこは昔、かなり大きい自治区でしたが…気候の変化で街が厳しい状況になっているのだとか。どれほど大きいのかと言うと、街のど真ん中で遭難する人がいる程だとか!』

 

悟飯「…そんなに広いのか。行くなら、俺も気を付けないとだな。よし、アロナ。準備が出来たら、すぐに出発しよう。」

 

アロナ『了解です!私の方も、色々と準備してきますね!』

 

そうして、準備を済ませ、悟飯はアビドス自治区に着いた。そこまではよかったのだが…

 

―――三日後。

 

悟飯「…ここ、どこだろう。」

 

悟飯は、アビドス高等学校に着けずに、既に三日が過ぎていた。悟飯は、道の真ん中で座り込み、少し休憩していた。

 

悟飯「…流石に、そろそろ飛んだ方がいいかな。」

 

悟飯は、キヴォトスでは舞空術を使わずに過ごしていた。いくら気の概念が広まっているといえど、空を飛ぶ人間がいたりすれば、生徒達を怖がらせてしまうと思い、今まで使わないようにしていたのだ。

 

だが、流石に三日も遭難している以上、なりふり構ってはいられない。そう思い、悟飯は、ゆっくりと立ち上がり、飛ぼうとしていると…

 

キキーッ

 

自転車が止まる音が聞こえ、悟飯はその音の方を振り向いた。そこにいたのは、特徴的な銀髪と、狼の獣耳を揺らした少女だった。白いアサルトライフルを背負ってロードバイクに乗っていた少女が、サドルから降りて、自転車を転がしながら悟飯の方へ向かってきた。

 

???「…あの。」

 

悟飯「…ん?君は…。」

 

???「…さっきまで、道の真ん中で座り込んでいたから、心配になって。大丈夫?」

 

悟飯は、自分に話しかけてくれたその少女の服装を見て、彼女が学生であることを何となく理解した。

 

悟飯「…もしかして、君はアビドス高等学校について、何か知ってるのかい?」

 

そう質問すると、その少女は驚いた表情を見せる。

 

???「…アビドス高校のこと、知ってるの?」

 

悟飯「少し用事があって、アビドス高校に向かってたんだ。…ただ、その途中で迷って、遭難しちゃったみたいで。」

 

???「そうだったんだ。ここの辺りは、店も閉まってるし、人もほとんど住んでないの。郊外なら、人もかなりいるんだけど…。」

 

そう言った後、彼女は、思い出したかのように、自己紹介を始める。

 

シロコ「…私の名前を言うの忘れてたね。私、アビドス高等学校二年生の、砂狼シロコ。」

 

悟飯「…君は、アビドス高校の子だったのか。だったら、話が早いや。」

 

そう言った後、悟飯は、自分が自己紹介をしていなかったことを思い出し、自己紹介を始める。

 

悟飯「初めまして。俺は、シャーレの先生の、孫悟飯だ。よろしくな。」

 

シロコ「…そうだったんだ。ここから学校はすぐ近くだから、私が案内するね。」

 

そう言われ、悟飯はシロコと共に、アビドス高校へと歩き出した。

 

そうして、歩いているうちに、シロコは、彼が来ているカッターシャツの片方の部分が、ひらひらと風で動いているのが気になった。

 

シロコ「…もしかして、片腕が無いの?」

 

悟飯「え?ああ、これか。…ちょっと、キヴォトスに来る前に、色々あってね。何を着てもこうなっちゃうんだ。」

 

シロコ「…そっか。」

 

本当に悟飯が片腕なことを知り、シロコは、何か彼を可哀そうだと思った。片腕では、満足に銃も扱えないし、自分の身も守れないと思ったからだ。…その気持ちが、数時間後に、別のものに変わるとは、思いもしなかったが。

 

―――数分後。

 

シロコの案内を受け、悟飯はアビドス高校に辿り着いた。

 

悟飯が校内に入ってから最初に目についたのは、学び舎には似合わない、至る所にある砂の汚れだった。 廊下を含め、壁や床にはこびりついた砂埃の黄ばみがはっきりと見えて、柱や階段の門には吹き溜まった砂が残り、まるで荒廃した世界の校舎のような気さえした。それを見て、悟飯は、何となく、人造人間によって破壊された街の学校を見た時と同じ気持ちになり、アビドスの生徒たちを助けたい、と言う気持ちがより強くなった。

 

シロコ「ただいま。」

 

セリカ「おかえり、シロコせんぱ………い?」

 

セリカ含め、そこにいたアビドスの生徒たちの目に入ったのは、シロコと共に入ってきた、明らかに筋肉質の大男だった。。見ただけでも、只者ではない事が彼女らにも分かった。

 

セリカ「…シロコ先輩、いつの間にボディーガードを雇ったの?」

 

ノノミ「ふむふむ…。確かに、なかなか強そうですね。見る目あるじゃないですか、シロコちゃん。」

 

アヤネ「…シロコ先輩。こんな強そうな人を雇うお金なんて、いったいどこから…。」

 

他の生徒たちが、色々と勘違いをしている中、シロコが説明する。

 

シロコ「…いや、そういうのじゃなくて。この人、シャーレの先生だって。」

 

そう言われ、アヤネが真っ先に反応する。

 

アヤネ「シャーレの先生!?この人がですか!?」

 

悟飯「初めまして。『シャーレ』の顧問先生の、孫悟飯です。よろしくね。」

 

悟飯が自己紹介すると、セリカとノノミが、何か話し始めた。

 

セリカ「シャーレの先生って、戦車群を、一撃で消し飛ばしたっていう、あのシャーレの先生…?」

 

ノノミ「私は、不良集団を素手だけで壊滅させたって噂を聞きましたね~。」

 

悟飯「…。」

 

どうやら、シャーレの先生に対して、あらぬ誤解も広まっているようだった。

 

アヤネ「シャ、シャーレの先生が来られたということは…支援要請が、受理されたということですね!よかったです…。」

 

アヤネ「あ、そうだ。早くホシノ先輩に知らせに行かないと…あれ?ホシノ先輩は?」

 

セリカ「ホシノ先輩なら、今、隣の教室で寝てるわよ。起こしてくるわね。」

 

そう言った後、セリカは教室から出て、ホシノを起こしに行った。

 

アヤネ「…改めまして、シャーレに手紙を送らせていただいた、アビドス高校一年生の、奥空アヤネです。」

 

エルフの様に、尖った特徴的な耳の赤縁眼鏡と黒髪の生徒であるアヤネが、悟飯に自己紹介をした。

 

ノノミ「アビドス高校二年生、十六夜ノノミと言います~。よろしくです、先生。」

 

金髪で、かなり柔らかい雰囲気を纏っているその生徒は、ノノミと言うらしい。

 

その後、隣の教室から、「早く起きて!」と言う声が聞こえ、数十秒も経たずに、教室の扉を開け、セリカが、ホシノ、と言う名前の少女を連れてきた。

 

ホシノ「…ふわ~。何かあったの?まだ寝てたいのに…。」

 

そう言って、眠そうにしている少女は、かなり背丈が小さく、腰よりも低い位置まで伸びた、ピンク色の髪と、特徴的なアホ毛が立ったいて、右目は金、左は蒼のオッドアイだった。

 

悟飯「…!」

 

その時、悟飯は、キヴォトスに来てから始めて、自分の気を探られる感覚がした。悟飯の気を探っているのは恐らく、目の前のホシノと言う少女だろう。

 

気を探れるほどに、気の使い方に慣れているのが分かり、悟飯は、この少女が只者ではない事を確信した。

 

ホシノ「…うへ~。普通の人じゃなさそうだね。何者?」

 

悟飯「俺は、孫悟飯。シャーレの先生だ。よろしくな。」

 

ホシノ「…あ~。そう言えば、アヤネちゃんが、連邦生徒会に救援要請を要請してたんだったっけ。それを受けて、シャーレの方から来てくれたんだね。」

 

そのホシノと言う少女は、悟飯に対して、何の感情もこもっていないような目を向ける。そこからは、悟飯を信頼していないことが見て取れた。

 

ホシノ「それじゃ、自己紹介しとくね。私は小鳥遊ホシノ。ホシノでいいよ~。」

 

セリカ「…あ、そういや、私も自己紹介がまだでしたね。私は、黒見セリカって言います。」

 

ちょっとぎこちない敬語で、猫耳が生えた黒いツインテールの生徒は自己紹介をした。

 

ホシノ「いや~。救援要請が受理されて、助かったよ~。おじさんも、弾が無いと流石にしんどくなってきたからね~。」

 

悟飯「…おじさん?」

 

どう見ても少女に見える子が、自分のことを、おじさん、と言ったことを、悟飯は疑問に思う。

 

ノノミ「あ、おじさん、って言うのはホシノ先輩の一人称みたいなものですから、気にしなくていいですよ。」

 

悟飯「…なるほど。そういうことだったのか。」

 

そんな風に、ある程度の交流を深め、話し合いを始めよう…としたその時だった。

 

ダダダダダダダダッ!!

 

悟飯「!」

 

外から銃声が響き、悟飯は警戒し、外の様子を見る。

 

すると、外にいたのは、ヘルメットをかぶった武装集団で、以前のサンクトゥムタワーを襲撃してきた不良たちによく似ていた。

 

アヤネ「わわっ!?カタカタヘルメット団が襲撃してきています!」

 

シロコ「…あいつら、性懲りもなく…!」

 

セリカ「あーもう…!ホントにめんどくさいわね!アイツら!」

 

ノノミ「取り敢えず、戦闘の準備を始めましょうか。これ以上進ませるわけにも行きませんし。」

 

悟飯「…皆、待ってくれ。しばらくここで待機しててくれないか。俺が最初に出て隙を作るから、タイミングを見て、攻撃をして欲しいんだ。」

 

悟飯の提案に、一同は驚きの表情を見せる。

 

アヤネ「な、何言ってるんですか!?先生!一人で行くなんて、危険すぎます!」

 

悟飯「…君たちの貴重な銃弾を、易々と使わせるわけにはいかないからね。隙が出来た時は、頼んだよ、皆。」

 

ピシュン

 

悟飯がそう言った後、彼女らの目の前から、悟飯の姿は、ほぼ一瞬で消えた。

 

シロコ「…!?消え、た…?」

 

セリカ「先輩!窓の外見て!既に悟飯って人がアイツらの前にいる!」

 

そう言われて、シロコが窓の外を見ると、カタカタヘルメット団の前に、悟飯が立っているのが見えた。

 

―――アビドス高校、校庭にて。

 

カタカタヘルメット団員A「…なんだ。てめえは?いきなり現れやがって。」

 

カタカタヘルメット団員B「怪我したくなかったら、そこをどきな!」

 

カタカタヘルメット団員C「…おい、よく見たら、こいつヘイローすらないじゃねえか。外の人間か?」

 

キヴォトスの中でも、有名な不良集団がある。それがヘルメット団である。基本的には、学校に通っていない不良集団で、裏社会の傭兵をしていたり、危ないバイトで生計を立てている。今アビドスに襲撃してきたのは、カタカタヘルメット団という集団だった。

 

悟飯(サンクトゥムタワーの時にも、似たような集団がいたな…もしかして、キヴォトスでは有名な組織なのか?)

 

無言でカタカタヘルメット団の前に立つ悟飯に苛立ったのか、団員の一人が悟飯に銃口を向ける。

 

カタカタヘルメット団員B「おい!どけって言ったのが聞こえなかったか!?どかねえとマジに脳天をぶち抜いちまうぞ!」

 

すると、一人で出ていった悟飯がシロコたちが学校の入り口から出て、校庭に出た。

 

シロコ「…よかった。間に合った。」

 

アヤネ「先生!すぐにその人たちから離れてください!危険です!」

 

しかし、悟飯は忠告に耳を貸さず、カタカタヘルメット団Bの方へ近づく。

 

カタカタヘルメット団員B「…バカが。だったら鉛玉食らわせてやらあ!」

 

バァン!

 

銃が撃たれ、その銃弾が、悟飯の額に向かう!

 

シロコ「危ない!」

 

しかし、その銃弾が悟飯の額に命中した瞬間、

 

カキン!

 

と音がして、銃弾が跳ね返った。

 

カタカタヘルメット団員B「…は?」

 

シロコ「…え?」

 

アビドスの生徒達と、カタカタヘルメット団の双方は、唖然としていた。

 

セリカ「…今、先生に当たってたわよね、銃弾。」

 

アヤネ「…た、確かに、カタカタヘルメット団の一人が撃った弾が、当たったはずです。」

 

ノノミ「跳ね返ってましたね。銃弾が。」

 

その間も、悟飯はカタカタヘルメット団に向かって、平然と歩いていく。

 

カタカタヘルメット団員A「な、何を怯んでんだ!もっと撃て!早く!」

 

ドパラタタ…!!

 

ヘルメット団が撃った銃弾が、次々と悟飯に当たるが、その度に、カンカンカンカン…と、ステンレスの様な跳ね返る音が響くだけで、一ミリもダメージが無い。

 

カタカタヘルメット団員C「くそっ…!だったら、これでも食らえ!」

 

ピンッ

 

カタカタヘルメット団の一人が、手榴弾を悟飯に向けて投げつけた。だが、その次の瞬間、

 

悟飯「…だっ!」

 

バコン!

 

悟飯は、すぐにその手榴弾を蹴り飛ばし、

 

ボン

 

気弾を投げ、空中で爆発させた。

 

カタカタヘルメット団員C「!?」

 

悟飯「とりゃ!」

 

ドオン!

 

そして、その驚いた隙に、悟飯は気弾を地面に撃ち、煙幕を起こした。

 

カタカタヘルメット団員A「…何だ!?クソ、煙幕か…!」

 

カタカタヘルメット団員B「慌てんな!アイツだけ警戒しとけば、何とか…!」

 

次の瞬間、団員の一人が見たのは、自分の目の前にいたホシノだった。

 

ホシノ「…残念。私もいるよ~。」

 

カタカタヘルメット団員B「!?」

 

タンッ!タンタン!

 

銃弾を至近距離で食らい、カタカタヘルメット団員Bは気絶してしまった。

 

カタカタヘルメット団員A「おい!?何が起きた!?」

 

その直後、カタカタヘルメット団員Aの前にはノノミが現れた。

 

ノノミ「えい☆」

 

ドゴォ

 

カタカタヘルメット団員Aは、そのまま彼女のリトルマシンガンでぶん殴られ、気絶した。

 

そうして、カタカタヘルメット団は全員まとめてアビドスの生徒たちによってボコられ、土煙が晴れる頃には、団員のほとんどが、かなりの痛手を負って、逃げ帰ってしまった。

 

カタカタヘルメット団員C「お、覚えてやがれよ!!!」

 

…と、分かりやすい捨てセリフを吐きながら。

 

アヤネ「カ、カタカタヘルメット団の撤退を確認しました。どうやら、その他の残党も、さっきの爆発音を聞いて、逃げ出したようです。」

 

悟飯が少し気を探ってみると、多くの人の気が、アビドス高校から遠ざかっていくのを感じた。

 

悟飯「…行ったみたいだね。皆、お疲れさま。いい連携だったよ。」

 

シロコは、カタカタヘルメット団が逃げていく姿を見届けた後、悟飯に詰め寄った。

 

シロコ「…先生って、何者なの?さっき、明らかに気弾を使ってたし…ホントに人間?」

 

他のアビドスの生徒たちは、警戒しているのか、少し離れた所から悟飯のことについて話していた。

 

セリカ「…流れてた噂も、あながち間違いじゃないらしいわね…」

 

ノノミ「なんだか、とんでもない人が来ちゃいましたね。」

 

そして、悟飯は、少し微笑んで、シロコの質問に答える。

 

悟飯「…俺は、ただちょっと強いだけの、君達を助けに来た、『先生』だよ。」

 




遂にアビドスに到着した悟飯。
ここから先のドタバタを、悟飯とシロコたちは、どうやって乗り越えていくのか、これから楽しみですね。



投稿が遅れたのはようやく手に入れたswitch2が楽し過ぎるのがいけない(言い訳)

後関係ないけど今回のドラム缶ガニのインサネがニコとかクルミが必須だと聞いて泣いた
なんで170連して出なかったの…
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