もし未来悟飯がシャーレの先生だったら   作:ひーくんmark2

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というわけで、第七話です。

この辺りのストーリーとか、もはや懐かしすぎますよね。

セリカの信用しないパートとか、今のセリカからは想像出来ませんよね。

果たして悟飯は、セリカから信頼を勝ち取れるのか。


第七話「信用できる人…?」

カタカタヘルメット団を撃退した悟飯とアビドスの生徒たちは、委員会室に戻り、今後の話…をしようとなるはずが、アビドスの生徒達は、先程のことについて、悟飯に質問攻めするのだった。

 

アヤネ「…先生は、何者なんですか?キヴォトスの外から来た人が、あそこまで気を使えるだなんて。」

 

セリカ「そうよ!しかも、銃弾を体で弾いてたし。キヴォトスに元からいる人ならともかく、外から来た人にそんな力があるだなんて、聞いたことが無いわ!」

 

悟飯「…ちょっと、理由があってね。気の使い方も身体も、修業して磨かないといけなかったんだ。」

 

シロコ「…修業しただけで、手榴弾を蹴り飛ばせるようになるとは思えないんだけど…。」

 

ノノミ「しかも、その後気弾を撃って、空中で爆発させてましたからね。そんなの、相当に戦闘慣れしてないとできない事ですし。」

 

ホシノ「その後の作戦も含めて、普通の経験をしてきた人じゃなさそうだね~。」

 

生徒達から疑問を投げかけられ続け、悟飯は困った顔をする。

 

ホシノ「…でもまあ、ここらで私たちの質問タイムは終わりにしておこっか。先生にも、いっぱい聞きたいことがあるだろうし。」

 

ホシノがそう言ったおかげで、ようやく本題に入ることができそうで、悟飯はほっと息をつき、少し姿勢を正す。

 

悟飯「…それじゃ、聞きたいことがあるんだけど、いいかな。アビドス高校の生徒は、君達で全員なのかい?」

 

シロコ「…ん。この5人で全員。」

 

ホシノ「砂漠化の影響で、学校自体が回らなくなってね~。ほとんどの生徒が、退学したり、転校したりで、もうほとんど残ってないんだ~。」

 

セリカ「…そのせいで、完全に舐められてて、さっきみたいにカタカタヘルメット団や不良集団が定期的に襲撃してくるんです。ったく、鬱陶しいったらありゃしない。」

 

アヤネ「そんな状況を打開するために、有志が集められて作られた部活が、私たち『アビドス廃校対策委員会』です。」

 

ノノミ「全校生徒で構成されている、唯一の部活なんですよ~。と言っても、全校生徒は私たちだけですが。」

 

悟飯「…成程。どうにかして、皆でこのアビドス高校を復興させようとしているんだね。」

 

そう言われて、アビドスの生徒達の顔が、少しだけ曇る。

 

アヤネ「…それを優先できたら、一番良かったんですが…。」

 

ホシノ「のっぴきならない問題があるんだよね、これが。」

 

セリカ「ちょ、ちょっと待ってよ、ホシノ先輩!それ言っちゃうの?」

 

ホシノ「別にいいでしょ?隠すことでもないんだし。」

 

悟飯「…?何か別の問題でもあるのかい?」

 

ホシノ「借金があるんだ。アビドス高校には。」

 

ホシノの思いがけない返答に、悟飯は少し驚く。

 

シロコ「…問題は、その額。アビドス高校には、9億円位の借金があるの。」

 

アヤネ「…正確には、9億6235万円です。」

 

悟飯「…………。」

 

具体的な数値を聞かされ、悟飯は少しの間固まってしまった。少なくても、悟飯には全く想像できない額だった。ただ、少なくても高校生が背負うべき借金ではないこと位は分かった。

 

セリカ「まあ、普通は驚くわよね。あり得ない額の借金だもん。」

 

悟飯「…返し終えなかったら、当然…。」

 

アヤネ「…はい。アビドス高校は廃校になります。銀行に権利が渡って、そのまま廃校手続きをしないといけません。しかも、私たちの口座は学校と紐づけられているので、もし廃校になったら、その日の生活すら危うくなります。」

 

シロコ「だから、借金を返済できないと悟った生徒や住人たちはそのままアビドスから離れていったの。もう残っているのはほぼ私たちだけ。」

 

悟飯「なんでそんな借金を背負うことになったんだい?」

 

アヤネ「それは…。」

 

アヤネが言うには、こういうことだった。数十年前、アビドスの学区の郊外の砂漠で砂嵐が起きたのだ。しかし、それだけならよくあることだった。だが、その時の砂嵐は、想像を絶する規模で、学区内を砂で埋め尽くしてしまい、砂嵐が去った後も、砂は溜まり続け、それを解決するためには、莫大な資金が必要だった。しかし、アビドスの様な片田舎の学校に融資をしてくれるような銀行は中々見つからず、窮地に陥った。そのため、悪徳金融業者から借りるしか手段が無くなり、その間も砂嵐は起こり続け、学校はその対処に手が回らなくなっていった。遂には、アビドス地区の半分が砂に埋もれ、砂漠となった。

結果として、借金だけが残った。だが、今いる生徒だけでは、毎月の利息を返すだけで精いっぱいなのだ…。

 

悟飯「…成程。おおよその事情は分かったよ。説明ありがとうね、アヤネ。」

 

アヤネ「い、いえ。こちらこそ、こんな話を真剣に聞いてくれて、ありがとうございます。」

 

ノノミ「でも、先生が来てくれて助かりました。シャーレの協力があれば、銃弾や装備の不足の問題は何とかなりそうですし。」

 

シロコ「さっきのカタカタヘルメット団の襲撃の時も助かった。無駄に銃弾を使わずに済んだから。」

 

ホシノ「ま、つまんない話だったよね。別に先生は気にしなくていいよ。」

 

悟飯「…いや、こんな話を聞いておいて、放っておくわけにはいかないよ。俺にも協力させてくれないか。」

 

悟飯の返答に、アビドスの生徒達は、驚きを隠せなかった。

 

アヤネ「…え?それって…。あ、いえ!ありがとうございます!先生。『シャーレ』が力になってくれるなんて、心強いです!」

 

ホシノ「…物好きだね、先生。こんな問題に協力するなんて。」

 

ノノミ「うんうん。先生の助力があると、色々と助かります~。」

 

シロコ「ん。ちょっとだけど、希望が見えてきた。」

 

四人は悟飯の協力宣言に好意的だったが、セリカだけは、明らかに信頼していない、鋭い目を向けていた。

 

セリカ「…何よ、それ。いきなり来て、協力させてくれ、って。」

 

セリカは、勢いそのままに、悟飯に向けて言葉を浴びせる。

 

セリカ「今まで来た大人たちは、この学校がどんなことになってるかなんて、気にも留めなかった。だから、私たちだけでこの学校の問題は解決してきた!…なのに、今更来た大人を、信頼できると思う?」

 

セリカ「それに、さっき見た異様な強さの理由も、外の世界の人なのに、気が使える理由も、分かってない…そんな人を信頼できるわけないでしょ!」

 

セリカがそう言うのも無理はなかった。彼女にとって悟飯は、本当に突然現れた大人であるし、銃弾を体で弾くところを見せつけられては、信用できるわけもない。

 

アヤネ「ちょ、ちょっとセリカちゃん。いくら何でも、そんな言い方は…」

 

悟飯「いや。別にいいよ、アヤネ。俺がまだ信頼できないのは当然さ。まだ会ってすぐだからね。」

 

そう言って、悟飯は穏やかに手で制し、セリカの方へ向き直る。

 

悟飯「別に、俺のことを信頼してくれなくてもいい。けど、これだけは覚えておいてくれ。俺は、いつだって君の…いや、君たち、アビドス廃校対策委員会の味方だよ。」

 

曇りなき眼で、はっきりと悟飯はそう言った。その眼と言葉からは、確かな決意が感じられた。アビドスの生徒達は、悟飯の方を見る。

 

シロコ「…ん。流石は先生。頼れる人だね。」

 

ノノミ「お~。そこまで言い切ってくれるなんて。」

 

アヤネ「…よ、よろしくお願いしますね、先生!」

 

ホシノ「いや~。そこまで言ってくれるなんてねえ。じゃ、色々と頼らせてもらうよ、先生。」

 

悟飯「ああ。俺の出来る限り、協力させてもらうよ。」

 

そんな風に、悟飯が四人からの信頼を集める中、

 

セリカ「……私は、認めないから。」

 

誰にも聞こえないくらいの声で、ボソッと呟いた。

 

―――数分後。

 

カタカタヘルメット団の問題について話し合う内に、これ以上攻め込まれないように、こちらから仕掛けに行こう、というホシノの提案で、全員で直接本拠地を潰しに行くことになった。

 

アヤネ「カタカタヘルメット団のアジトがあるエリアに入りました。ここからは、実力行使で潰していくしかありません。戦闘の準備をお願いします。皆さん。」

 

アヤネが通信越しにそう言って、全員が戦闘準備に入る。

 

悟飯「…皆。少しこっちに来てくれないかい。」

 

そう言われ、悟飯の元に生徒たちが集まると、

 

悟飯「…ふっ!」

 

ポワ…ン

 

悟飯は、以前のシャーレ奪還作戦の時の様に、アビドスの生徒達に気を送った。

 

シロコ「…!?何、これ…!?」

 

ノノミ「…何だか、力が溢れてきますね。悪くない気分です~。」

 

ホシノ「おお~。気を使うと、こんな事も出来るんだね~。」

 

セリカ「…体が、何か軽い気がする!」

 

悟飯「それじゃ、皆はここで待機しててくれ。俺がここまで、カタカタヘルメット団を誘い出すから。」

 

プシュン!

 

また目にもとまらぬ速度で移動し、悟飯は本拠地へと向かった。そして、数分が経った頃…

 

カタカタヘルメット団A、B、C、D、その他諸々「「「「「「た、助けてくれぇ-!!」」」」」」

 

ドタドタドタ…

 

大勢のカタカタヘルメット団員が、蜘蛛の子を散らす様に逃げ出してきた。シロコたちが逃げた方向にいることも忘れ、全力で逃げている。

 

カタカタヘルメット団員A「なんだよあの大人!?片手で戦車持ち上げられるかよ、普通の大人が!?」

 

そして、逃げ切ったと思い、安堵した所に、シロコたちが飛び出した。

 

カタカタヘルメット団員B「はっ…!?」

 

ボコォ

ドカンッ

バキッ

ドドドドド…

 

悟飯から気を分けて貰えたアビドスの生徒たちによって、速攻でボコられ、カタカタヘルメット団は、もう二度とアビドス高校に喧嘩を売らないことを誓うのだった…

 

悟飯「お疲れさま、皆。いい連携だったね。」

 

悟飯が、穏やかに笑いながら戻ってきた。その背中には、アビドス高校から盗られた弾薬や物資が入ったバッグを背負っていた。

 

シロコ「…先生って、やっぱり普通の人じゃないんだね。私たち、今回はただここで待ち伏せてただけだし。」

 

ホシノ「ま、そのお陰で弾薬を節約できたし、結果オーライってやつだね。」

 

ノノミ「そうですね~。先生がおびき寄せてくれたお陰です。」

 

セリカ「…さっきのカタカタヘルメット団、脇目も降らずに逃げてたけど、何したのよ、ホントに…。」

 

悟飯「…それは、内緒ってことで、お願いできるかな。」

 

そう言った後、悟飯はアビドス高校がある方向へ向きなおす。

 

悟飯「さて、用事も済んだし、そろそろ戻ろうか。アビドス高校へ。」

 

そう言ってから歩き出す悟飯に、アビドスの生徒たちはついていく。そして、勝利を悟飯と一緒に喜んでいた。

 

セリカ「…やっぱり、怪しい。」

 

唯一、セリカを除いて。




アビドスでの初日を終え、ある程度の信頼を得た孫悟飯。

しかし、セリカからはあまり信頼されていないようで…

という所で、今回はここまで。

ちょっとリアルが忙しいので、投稿頻度がバラバラになりがちですが、
俺が死なない限りは絶対に投稿は続けていくので、良ければ読んでいってください。



ドレスサオリ50連で引けたぜ イェイ
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