Unique Tale Online ~竜人少女(?)の珍道中~   作:姫河ハヅキ

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連続投稿ですぜー


第二話 ログイン! からの異常事態発生!?

 気が付くと、ボクはエントランスのような場所にいた。でも、周りは青一色でこんな場所は現実には絶対にないだろうと感じる。

 ゲームだしやっぱりこういうとこは非現実的なのかな?

 そんなことを考えながらぼんやりしていると、どこからともなく何かの画面が出てきて、それと一緒に声が聞こえてきた。

 

『情報の入力をして下さい』

 

 声の通りに事前に決めておいたIDやパスワードを入力し、次の指示を待つ。

 

『身体情報のスキャンを開始します。少しの間動かないで下さい』

 

 さっきと同じように指示に従い、動かずに静かにしておく。

 

『スキャンが完了しました。名前、種族、カラーリング、初期スキルを決めて下さい』

 

 名前は何にしようか···本名を英訳した【スノウ】でいいだろう。種族は···多くて決められないから、ランダムでいいかな。

 ランダムで決めた結果、ボクの種族は【竜人(魔竜)】になった。よく分からないけど、詳しい情報はログインしてから見ればいっか。

 次はカラーリングだ。これは事前に決めていた通り銀髪紅眼でいいかな。かっこいいし······って髪の色細かっ!?

 いや、ここまで細かくされても面倒くさくなるだけなんだけど。まあ、せっかくここまで細かく設定できるなら、名前に寄せて白みがかった銀髪にしておこう。

 あ、眼はそこまでじゃないのね。なら予定通り紅眼にしておこう。

 最後は初期スキルね。ふむふむ、初期スキルは十個まで···って、あれ?追加で魔法を四種?どゆこと?

 ······なーる。魔竜の種族特典ね。

 あ、あとノーコストで種族スキルがいくつかもらえるらしい。これはもらえるスキルは種族によって違うみたい。

【竜人】の場合は、竜鱗、竜言語理解、竜魔法、竜眼、飛行、威圧がもらえるって。

 さて、初期スキルはどうしようか。魔法に関してはかっこよさそうなのを選ぶとして、十個······悩むなぁ。

 まずは、せっかく爪があるので【爪術】、次に、昔父さんから武術を習っていたので【格闘術】、これで近距離は大丈夫かな。

 次は、魔法も使うのでMP上昇のために【魔力】。このスキルはLv×10のMP補正がかかるみたい。あとは生産もしたいので【調合】、【錬金術】、【鍛冶】。作ったアイテムに追加効果を付けるために【付与】。そして、このゲームは給水度と満腹度があるらしいので【料理】。

 ·········節操なく取りすぎたかな?まあ、他に取りたいスキルないし、大丈夫。というか、これでも十個には届かないのね。それなら無難にステータス上昇系を取ろうかな。そういうわけで【敏捷上昇】と【器用上昇】。これらは、Lv×10の数値がステータスに加算されるらしい。

 最後に、魔法は適当に選んだ【火属性魔法】、【雷属性魔法】、【風属性魔法】、【回復魔法】。

 これでキャラメイクは終了。ということで完了ボタンをぽちっ。

 

『キャラメイクが完了しました。ゲームを開始します』

 

 

 気がつくと、ボクはゲームの中にいた。サービス開始初日ではないがさすがソフトとハードが両方数分で完売した代物。数日経ってもたくさんの人がいて、景色が全然見えない。これ、柊和姉との待ち合わせ場所に行けるのかな?

 そんなことを考えながらぼーっとしていると、あることに気付く。周りの人ほぼ全員がボクを見て何かこそこそ話している。

 ······何か変な格好してたっけ?少し不安になったのでセルフボディチェック。

 頭部の左右から一本ずつ角が生えていて、腰の少し下からは尻尾が生えている。それ以外は人間と同じである。翼や爪が無いのはおかしいことではなく、普段は仕舞われていて、プレイヤーの意思で自由に出し入れできるとのことだ。

 そうして確認していると、ふと思った。

 

 

 ボクの髪はここまで長かっただろうか。

 ボクの体はここまで丸みがあっただろうか。

 

 嫌な予感がして股間を触る。

 無い。あるはずのものが無い。

 ボクのアレがない。

 

 

 半ば確信しながらも一縷の希望をかけて胸を触る。そして触った瞬間に希望は砕け散った。ある。無いはずのものがある。ボクにおっぱいがある。しかもかなり大きい。

 

 ボクは急いでステータス画面を開く。

 

 

名前 スノウ  性別 女

種族 竜人(魔竜)

称号 《□□ノ娘》

    効果:??? INT+200 MP+2500

    状態:封印状態 弱体化中 

   《■■ノ娘》

    効果:??? STR+200 AGI+100 VIT-50

    状態:封印状態 弱体化中

 

ステータス

 

レベル 1

 

HP 300 MP 2810

 

STR 300      VIT 50

AGI 210      DEX 110

INT 300      MND 100

 

 

武器

右手:新米冒険者の篭手

左手:新米冒険者の篭手

 

装備       アクセサリー      

頭:        : なし  :なし

腕:        : なし  :なし

胴:新米冒険者の服 : なし  :なし    

腰:新米冒険者の服 : なし  :なし

足:        : なし  :なし

 

 

SP 0 LP 0

種族スキル

竜鱗

竜言語理解

竜魔法

竜眼

飛行

威圧

 

 

汎用スキル

爪術Lv1

格闘術Lv1

魔力Lv1

調合Lv1

錬金術Lv1

鍛冶Lv1

料理Lv1

付与Lv1

敏捷上昇Lv1

器用上昇Lv1

火属性魔法Lv1

雷属性魔法Lv1

風属性魔法Lv1

回復魔法Lv1

 

 

 どういうことなのこれ!?性別が女になっているし、変な称号も付いているんだけど!?

 さらに、ステータスのバランスがおかしいことになってるし······訳がわかんない。

 自分の姿を確認しようと近くにあった鏡で自分の姿を見てみると、そこには現実のボクとかけ離れた姿のボクがいた。

 輝く白銀色の長い髪、一片の穢れもない純白の一対の角、紅玉のように透き通る瞳、雪のように白い肌、触るとすぐに折れそうなとても細い手足、愛らしさのある華奢な見た目、服を着ていても激しく自己主張するメロンのようにたわわに実ったおっp···げふん。あまりの出来事に動揺してしまったが、とにかく緊急事態なのは確かだ。

 種族スキルの詳細も気になるけど、今はそれよりこのアバターの問題の方が重要だ。

 ボクは柊和姉に相談しようと歩く速度を上げたのだった。

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