~釣公師団・グランセル本部
ヨシュアとリシャールは釣公師団の扉を開けた。目の前に広がるのは釣り竿やリール、生餌やら色々とおいてあった。2人は、額縁に入れられた魚拓を見て、『釣り師達の誇り』が何かを理解した。
「『誇り』って、これのことか……。」
「たぶん、そうですね。」
ヨシュアが額縁を下ろし、その裏を見た。すると、2人の予想通り紙が貼ってあった。
『太陽の娘に尋ねよ』
これが第四のヒントらしい。
「太陽の娘というと…。」
「エステルのことではないかと。」
「しかし…。」
エステルはすでに脱落し、現在どこにいるか分からない。
リシャールが言った時、ビーコンが鳴った。
《諸君、非常に残念だが、制限時間の10分を過ぎてしまった。心苦しくはあるが、ハンターを6人放出させていただこう。それでは、健闘を祈る!》
「「「「「「「「「何が『健闘を祈る』だああああ!!」」」」」」」」」
グランセルに逃走者全員の叫びが響いた。
新たなハンターを紹介しよう。
R&Aリサーチのリシャール所長の秘書、カノーネ・アマルティア。
「ふふ、リシャール所長はわたくしが捕まえてみせますわ…!」
リベール王国軍王室親衛隊大隊長、ユリア・シュバルツ大尉。
「よく分からないが、やるからには全力を尽くさせてもらう!」
遊撃士協会のA級遊撃士、《nice boat》もとい《方術使い》クルツ・ナルダン。
「…………………(ずーん)」
《導力革命の父》アルバート・ラッセルの孫娘、ティータ・ラッセル。
「えとえと、がんばりますっ!!」
どうやってグランセルに来たかは分からないが、《赤毛のアドル》に《壁壊しのドギ》。
「ヒャッハー、シャバだあああ!!」
「落ち着け、アドル。」
「おっと、失敬失敬☆」
新たなハンター達は思い思いの方向――内2名は目当てがいるが――に向かった。
~南街区・大通り
第二のヒントの意味が分からないまま、とりあえず大通りに出てきたアガットとレーヴェのビーコンが鳴った。
《諸君、非常に残念だが、制限時間の10分を過ぎてしまった。心苦しくはあるが、ハンターを6人放出させていただこう。それでは、健闘を祈る!》
と書いてあり、新たなハンターの名前も書いてある。
「カノーネにユリア大尉、クルツさんに……ティータ!?」
「ふえっ!?誰か呼び……あ、アガットさん!見つけました☆」
アガットがティータの名を見て驚くと、ちょうどいい、いや悪いタイミングでティータが現われた。ティータはアガットを見ると、早速ぶっぱなした。
「アガットさん、ごめんなさい!やああああああああっ!」
ティータのSクラフトの1つ、カノンインパルスだ。火薬式の銃から放たれる弾丸のスピードは、人の身で避けられるものではない。が、レーヴェが慌てて駆動させたガイアシールドで防がれた。
「あっ、あなたは……!」
「やっと気付いた「白騎士さんですね!」ネタバレ禁止!しかも白ではなく黒だ!」
「ロマンス少尉!」
ティータはことごとくレーヴェの名前を間違え続けた。
「それも違う!」
「分かった、レオナルドですね!」
「俺は画家じゃねえええええ!」
レーヴェはティータによる怒涛のボケに息を切らせた。
「えー……それじゃあ、何でもいいので大人しく捕まってください!」
「「だが断る!」」
アガットとレーヴェは命の危険を感じて2人同時に走り出した。ティータはパソコン型の導力器を出すと、カタカタと何かを打ち始めた。
「まずい、あれは……。」
そう、ティータはサテライトビームを使う準備をしているのだ。アガットとレーヴェは猛ダッシュで走る。しかし、上空から発せられたビームから避けられるはずがなく。
「……って、あれ?」
「あ、ガイアシールドの効果がまだ残っていたのか。」
ガイアシールドの効果がまだ残っていたようで、周りがすごいことになっている割に、アガット達は無事だった。
「よし、逃げるぞ!」
2人は走り出した。目的地は、地下水路。ヴァレリア湖ではないから、セーフだろという理由で。
「あーあ、逃がしちゃった~……。うーん、ま、そのうち捕まえられるから大丈夫だよね。」
ティータは楽観的だった。
~地下水路
無事にティータから逃げ切ったアガット達は、地下水路を歩き回っていた。
「ところで……ここはどこだ?」
「地下水路だ。」
「それは分かってる。」
「うるさい気が散る黙ってろ。」
「………………」
状況を手っ取り早く説明すると、2人は地下水路で迷子になっていた。アガットが実は方向音痴だったのに加え、アガットが頼りにならないと判断したレーヴェがカンで選ぶ道がことごとく外れていたため、どんどん奥まで来てしまったのだ。
「さすがは幸運い「黙れ余計な声優ネタを披露するな。」……幸運E「鬼炎斬!」うおっ!?」
アガットは慌てて避けた。
それから更に進むと、壁があった。東水路と西水路を分ける壁のようだ。
「行き止まりか……俺は少し休むとするか。」
「はあ!?……って、寝つきよすぎだろ!」
レーヴェは壁に背を預けると、すぐに寝てしまった。アガットはというと、やることもないのでこちらも寝始めた。人のことを言えない寝つきのよさである。
しばらくすると、壁からガンガンと音がし始めた。アガットもレーヴェもその音で起きた。行き止まりになっている壁の向こうから聞こえる。
「な、なんだあ?」
2人は自分の武器――どちらも大剣だが――を構え、壁を見据える。
やがてミシッという音も加わったかと思うと、壁はあっけなく崩れた。そこにいたのは、ハンターのアドルとドギだった。
「よっしゃアドル、道を開いたぜ!」
「いつもありがとう、ドギ。しかも、逃走者もいるみたいだよ。」
アガットとレーヴェは、怒りに震えていた。
「貴様ら、よくも…」
「俺たちの道しるべを壊してくれたなあ……?」
「「え?」」
アガット、レーヴェはSクラフトを放った。CPはもちろん200だ。
「燃え盛る(中略)滅!!」
「これで(中略)ドラゴオォォォンダアァァァイブ!!!!」
「「うわああああああああああ!!!!」」
――ハンターアドル、ドギ 戦闘不能。――
その後アガット達はちゃんと地上に出られた。らしい。
声優ネタが入っています。