286:名無しの転生者
で、何かわかったん?
287:名無しの転生者
いやまだ全然、柳都女学館に直接連絡なんて取れんし
288:名無しの転生者
あの男の情報何もわからんのだが
289:名無しの転生者
黒衣のフード野郎のことか
290:名無しの転生者
アールヴヘイムと一緒にいたなら百合ヶ丘の関係者か?
291:名無しの転生者
それにしてもおかしいだろ、戦場までアールヴヘイムが連れてくるとは思えんし
292:名無しの転生者
顔が見えんから判別もできん
293:名無しの転生者
あとなんか変なモノの目撃情報もあるし、色々なにか起こってそうなんだよな
294:名無しの転生者
まーたゲヘナかー?
295:名無しの転生者
こんな大規模な戦いのなかで、さらに行動っていうとゲヘナくらいしか思い浮かばんしな
296:名無しの転生者
ロネスネスやセインツ、アールヴヘイムまで揃ってるからそこで何かするつもりなのか?
297:名無しの転生者
全然情報足りんから考察でしかないけど
298:名無しの転生者
柳都女学館の転生者リリィとは連絡取れんの?
299:名無しの転生者
あの人いま大怪我負ってるから、多分返事ができん
300:名無しの転生者
防衛戦でヤバいことになってたからな
301:名無しの転生者
危うく死ぬところだったみたいだし
302:名無しの転生者
そっかー、あの人に連絡取れれば楽なんだけどな
色々事情知ってそうだし
303:名無しの転生者
生徒会だもんね
304:名無しの転生者
今はこっちでどうにかするしかなさそうだな
305:名無しの転生者
どうすんの?援軍おくるん?
306:名無しの転生者
俺等が今行っても足手まといになるだけだろ
307:名無しの転生者
防衛軍の補給線くらいならなんとかできるかもしれんが
308:名無しの転生者
戦力的な意味ではトップリリィに一歩劣るもんな
309:名無しの転生者
ん?これどんな掲示板なん?
310:名無しの転生者
>>309
うん?新入りか?
311:名無しの転生者
>>309
珍しいね、この掲示板で新入りなんて
312:名無しの転生者
大体は元からいる戦術に詳しい奴らばっかだもんな
313:名無しの転生者
>>309
309はどうやってもここにたどり着いたん?
314:309
新潟奪還戦を探ってたらここに来たんだ、情報を集めておきたくて
315:名無しの転生者
>>314
そっかー、まあいま一番大きな戦いだもんな
316:名無しの転生者
>>314
そりゃ気になるよね
317:名無しの転生者
309はどこに住んでるん?
318:名無しの転生者
新潟とかの近くならやばいから避難したほうがいいぞ
319:名無しの転生者
考えたくないけど、アールヴヘイムが敗北したら日本ごと終わりだけど、近いとこが一番やばいからな
320:名無しの転生者
つまりはファーヴニルが野放しってことになるからな
321:名無しの転生者
まじで考えたくねぇな……
322:309
>>317
今は新潟にいるな
323:名無しの転生者
>>322
おいおいおい待て待て待て!!
324:名無しの転生者
>>322
思いっきり渦中じゃねえか!!
325:名無しの転生者
>>322
こんな掲示板してないでさっさと避難しなさいよ!!!
326:名無しの転生者
>>322
遊んでる場合ちゃうぞ死ぬで?
327:名無しの転生者
>>322
もしかしてヒュージを舐めてらっしゃる?
328:名無しの転生者
>>327
そんなことはないと信じたいけど、どうだろな
329:309
大丈夫、安全なとこにはいるから
330:名無しの転生者
ホントかぁ?
331:名無しの転生者
安全な場所(安全とは言ってない)
332:名無しの転生者
詰みや、死ぬで?君
333:名無しの転生者
そこら中ヒュージが闊歩してるからな
334:名無しの転生者
因みにどこいるの?
335:309
>>334
柳都女学館
336:名無しの転生者
はあ!?
337:名無しの転生者
マジかよ……
338:名無しの転生者
そこ最前線も最前線だと思うんですけど
339:名無しの転生者
ほらやっぱ安全とは程遠いじゃん
340:名無しの転生者
し っ て た
341:名無しの転生者
ていうかなんで柳都女学館に?あそこって避難場所になってたっけ?
342:名無しの転生者
>>341
なってないはずだけど……
343:名無しの転生者
じゃあなんでそこにいんの?
344:名無しの転生者
というか柳都女学館にいるならあのフードについて知ってるんじゃね?
345:名無しの転生者
あー!確かに!!
346:名無しの転生者
そういやそうだな
347:名無しの転生者
>>335
というわけで、なんか知ってたりしない?
348:名無しの転生者
なんでもいいから情報くれ
349:名無しの転生者
今日の晩御飯でもいいぞ
350:名無しの転生者
それは何でも良すぎだろ
351:309
>>347
フード?どんな格好か分かる?
352:名無しの転生者
あーそっか知らんのか
353:名無しの転生者
分かった今画像送るわ
354:名無しの転生者
おっサンキュー
355:名無しの転生者
俺保存してなかったわ
356:名無しの転生者
実際どうやっても保存してるかわからんから保存したくない
357:名無しの転生者
>>356
それな
358:名無しの転生者
>>356
脳に直接するってなると結構不気味だし
359:名無しの転生者
害があるって報告はないけど……まあ人それぞれか
360:名無しの転生者
ほい
【アールヴヘイムの隣を歩く黒フードの人物】
361:309
>>360
………あっ
362:名無しの転生者
おっ何か知ってんの?
363:名無しの転生者
ようやく進展が!!
364:名無しの転生者
やっぱ現地にいると情報入りやすいのかな
365:309
>>360
……俺だわそれ
366:名無しの転生者
>>365
は?
367:名無しの転生者
>>365
今なんつった?
368:名無しの転生者
えっ…おまえ?あれお前?
369:名無しの転生者
>>365
やっぱイッチかよお前
370:名無しの転生者
まてまてマテ茶!!どういうことやねん詳しく説明しろや!!
371:309
ごめん会議に呼ばれたんで行ってくるわ
372:名無しの転生者
>>371
逃げるな卑怯者ー!!逃げるなー!!!
◆◆─────────────────────◆◆
大層な装飾の施された廊下を歩く。
会議室へと向かい、色々作戦を立てるためとはいきているが、詳しいことは説明されていないのでわからん。
ただ、そろそろ決戦が近いことはよくわかった。
今までの経験から、だが。
会議室の扉を開き、中へと入る。
そこには既に、ロネスネスとヘオロットセインツ、そして柳都女学館のレギオンが待機していた。
錚々たる面子だろう、この世界に於いて最高戦力と言って何も間違いない。
恐らく男性が入ってきたことで、すこし驚いたようにこちらに視線を向けたのだろうが。
前もって聞いていたのか、視線はすぐに霧散した。
ちゃんと説明はしてくれていたらしい。
「「………」」
こちらにずっと視線を向けているロネスネスの面々は別にして。
いや面識はないはずだから何も心当たりはないのだが、何かやらかしてしまっただろうか。
強いて言えばすこし攻撃を相殺したくらいか。
まあしかし大体わかってきていた。
恐らくはあの相殺した攻撃の主が俺だと分かっているのだろう。そうでなければ全く関わりのない彼女たちにみられる理由がない。
ここに来たのは、頼まれたからだ。
俺の掲示板に集まっていた民にも、そしてアールヴヘイムの隊長である彼女にも。
後方支援でなく、直接戦い力を貸してほしいのだと。
その力をどうか、私達に使わせてほしいと。
だから俺は会議室に来たし、アールヴヘイムも命令を無視してまでここに留まった。
彼女たちが戦うならば、ここで逃げるわけにはいかない。
そんなことを考えていたら、ロネスネスの一人が近づいてくる。
確か船田純という人だったか。
「………貴方ですわね、あの攻撃を打ち払ったのは」
「いかにも」
そう言葉を掛けてきたため、当然に返した。
ここで嘘をつく理由もなければ、誤魔化す理由もない。
それを聞いた彼女は、こちらに対してその双眸を強く向ける。
「……感謝はしておきますわ」
「あまり気にしないでいい、戦うものとして仲間を助けるのは当然だ」
円卓の時代と同じような口調で話す。
今一般人を装う必要はない、慣れた口調で話せるわけだ。
「ふん……もうそちらの手は借りませんわ」
「了解した、俺もそのように扱おう」
それだけ言いにきたのか、彼女は仲間たちの方へと戻っていく。プライドにでも障っただろうか。
それだったら申し訳ないが、あの場で介入しなければ確実に全滅するためだ許してほしい。
その後、ほんの数分が経ってからアールヴヘイムが入室してきた。
「おまたせ」
「遅いですわよ、天葉」
「ごめんよ、純」
かくして、作戦会議がスタートする。
あの竜を討ち、新潟を取り戻すための戦いが始まるのだ。
まさに歴史に残る聖戦だろう。
相手が竜というのもあって、ヴォーティガンとの戦を思いだす。あれも二三を争う激闘だった。
「ただいまよりファーヴニル及び、キヴァタテオ討滅作戦を発表いたします」
生徒会長、白蓮がそう切り出す。
会議室は沈黙に包まれ、まさに今か今かと時を待っている。
そうして、その口が開かられる。
巨大なモニターにその文字が映し出されていく。
「作戦名は、『
その名の意味は、竜殺し。
これから殺すものに対しては、うってつけと言えるだろう。
それから、担当する対象を発表する。
アールヴヘイムと選抜隊がファーヴニルを、ロネスネスとヘオロットセインツがキヴァタテオを担当するということだ。
たった二隊で相手できるのかと思わなくもないが、そこは彼女たちを信用しよう。
そして、俺の担当だが。
「貴方には、キヴァタテオ戦をロネスネスとセインツと共に戦闘をしてもらいます」
「了解した」
「あなたの力、ぜひ見せてください」
全力を尽くそうと、そう思う。
恐らくただでは終わらないだろうが、アルトラ級一体ならばすぐさま殺れるだろう。
侮っていると言われるかもしれないが、それでもこれは事実だ。さっさと片付けてしまおう。
そうして、着々と作戦準備は進んでいく。
嫌な予感は相変わらずだが、それでも守りきってみせる。
一人の死者を出さず、この戦いを終えてみせようとも。
円卓の騎士の誇りにかけて。
◆◆◆
「よろしくお願いしますね!」
「ああ、よろしく」
少したち、ロネスネスとヘオロットセインツのメンバーと共にキヴァタテオの出現場所を目指していた。
河鍋薺さんにそう挨拶されて、走りながら返したところだ。
明るい表情に雰囲気、そして少し幼気な顔をした少女である。
「天葉が言ってたよ、すごい強いんだって?」
次に話しかけてきたのは、川村楪さんだ。
快活なイケメン少女といった感じで、相方の月岡椛さんとは正反対に見える。
しかしコンビネーションは抜群らしい。
「誇ることではないかもだが、信じてもらって問題ない」
「了解、背中は任せたよ!」
そう言って、彼女たちは目的地へと走る。
どうやらスタンスはこれで固定らしい。ありがたいことに疑ったりはしていないようだ。
こちらも楽に接せれる。
「精々足を引っ張らないようにお願いしますね?お二人とも」
「ちょっと誰に言ってんのさ!」
唐突に声をかけてきたのは、船田純さんだ。
先ほどのことを根に持っているのだろうか、いや楪さんに対しては素だろうなこれ。
そんな返答が来ることは分かっていた、そしてそれに対して言うことは一つだろう。
「行動で示そう」
「ふん……物わかりがよくて助かりますわ」
すこしその返答が気に入らない様子だったが、こちらの言いたいことはわかってくれたようだ。
そう、結局は行動で示すしかないのだ。
信じてもらおうとするなら、それ相応の積み重ねがいるのだから。
そうして、俺たちはキヴァタテオの反応が確認された場所の付近に到着した。
そこに居たのは、悍ましい怪物の長─────
ではなく、何も居なかった。
「……なにも、居ない?」
「ちょっと純、ここで合ってるの?」
そうやって声が響くが、何かが反応する気配もなく、ただ虚しくその空間に音の振動を伝えるのみ。
ひたすらに静寂が広まり、ただ風だけが何かを伝えているような気がして。
俺は、何かに突き動かされるようにして、槍を構える。
目を閉じて、感覚を研ぎ澄ませる。
そうして、なにかが迫る音を聞いた。
異常な速度で、こちらを向かってきている。
生物の音ではない、これは違う、この世界にいてはいけないものが迫ってきているような。
その時、建物を玉砕し、何かが飛び出した。
それは、黒い泥だ。人が本能から拒絶し嫌悪する誕生を祝福する生命の源。
それがこちらを飲み込まんと、大挙して覆いかぶさった。
「「「「なっ!??」」」」
突如として現れたるはその黒い津波に、彼女たちは目を見開く。しかしそんな時間は残されていない。
直ちに逃げなければ、死ぬ。
いや、死ぬよりも悍ましいこととなる。
命を冒涜されて、生命としての命を辱められ、自分ではなくなってしまう。
そんなことを彼女たちは知る由もないが、それでも津波は待ってくれない。
そうして、訳も分からず彼女たちは泥に接触してしまう。
「はあぁっ!!!」
槍を振り被って、その津波を両断した。
光の斬撃となった槍の軌跡は、容易くその泥を相殺する。
「この泥に触れるな!!存在ごと書き換わるぞ!!」
「「「「「!!」」」」」
そう叫んで伝える。
そうだ、俺には覚えがある。
この泥に、いや生命の原初に。
まだ英雄の末席にも満たない、転生者でもなかった頃に見た。
絶望を振りまき、多くのプレイヤーを恐怖させた新たな生命の源。生物に対する特効要素。
あの女神が、移動した軌跡にばら撒いていたそれは───
(ケイオスタイド……!!なぜここに!?)
神代の女神ティアマト、その代物だ。
本来ならばこの世界にあるはずのない代物であり、あってはいけない異物そのもの。
多大な危険を秘めた、泥のようなものだ。
その間にも、意地を持つかのようにその泥は俺たちに向ってくる。獲物を逃がすまいと、こちらに向けて大津波のようにただ迫ってくる。
「くそっ!!!」
それを槍の連撃によって捌く。
万が一にも彼女たちの方へ飛ばないように気をつけながら。
ここに留まるのは危険だ。
一度退いて体勢を立て直す他ない。
「月岡さん!船田さん!撤退を!!!」
「ッ!?総員撤退!!」
「皆さん急いで!!」
衝撃波によって、泥を弾きながら思考する。
ここで素直に撤退させれくれれば御の字だが、さてどうなるかと。
俺だったら絶対に逃がさんからな。
すると、泥の津波の奥の方で異変が起こる。
平坦になり海のようになっていたその場所から、ボコボコと音を立てながら何かが浮き上がってくる。
それは、黒かった。
生命を拒絶するようなその色は、異物と例えられる。
泥を巨大な全身から滴らせながらも、こちらを睨むその瞳は空虚に赤く染まっている。
そのシルエットは、見たことがある。
いや、先ほどの見たばかりといったほうが正しい。
なぜなら、それは………
「馬鹿な!あれは!!」
「
「えっ!?黒くなってる?!」
思い思いの感想を吐き出しながら、その怪物を見る。
黒く染まったその体躯をみても、異常はあれど間違いない。
それは─────
キヴァタテオとヒュージの大群だった。
「……これは、少しまずいかもな」
嫌な予感は、まだ続いている。
恐らくここからが本番です。
因みにアールヴヘイムの方も異変は起こってます。