星殺しの英雄   作:Castella

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四話目です、よろしくお願いします。


【質問】この世界のことおせーて【頼んます】

 

昔々、あるところにある少女がいました。

その少女は兄と父親と平凡に暮らしており、争いなどとも無縁な人物でした。

少女はこれからも、この家族と楽しく暮らしていけるとそう思っていました。

 

しかし、そんな日々も終わりを告げます。

ある魔術師がやってきたのです。

 

彼の魔術師は言いました。

「貴女は王になるべき人」だと。

少女はそれから紆余曲折ありながらも、この島の王として立つことを決意します。

 

それからは修行の日々であり、苛烈な稽古は続いていきました。叩かれ、倒され、のされた回数は数知れず。

時には恐ろしい怪物とも戦い実戦をつんで、王としてふさわしいようになるため努力しました。

そして、魔術師から自身はこの島────ブリテン島を治めていたウーサー王の直系だと聞かされます。

 

そうして少女は、次代の王を決める選定の儀に行くこととなりました。

数多の力自慢が抜けずに終わったその剣を少女は抜こうというのです。

 

少女は、選定の剣が突き刺さる岩の前に立ちます。

 

そして魔術師が言います。

「それを抜けば、君は人では居られない」と。

 

少女が告げます。

「多くの人々が笑っている景色が、間違いではない」と。

 

そうして、少女は選定の剣を引き抜き─────

 

 

 

 

そこに、ある少年が通りがかったのです。

 

 

◆◆───────────◆◆

 

 

1:イッチ

というわけで頼んます皆様

 

3:名無しの転生者

えー……なんかやる気でない

 

5:名無しの転生者

なんで俺達がお前の為に骨を折らなきゃならんのだ

 

6:名無しの転生者

そうださっさと去ね去ね

 

8:名無しの転生者

塩対応すぎて草

 

10:名無しの転生者

まあこれがメインじゃない掲示板の常よな

 

11:名無しの転生者

基本的に塩対応だからな

 

12:イッチ

頼みますよー先輩ー!

 

14:名無しの転生者

………しかたねえなー、おらさっさとメモ取る準備しろや

 

15:名無しの転生者

この俺に御高説を賜われることを光栄に思うがいい!!

 

16:名無しの転生者

クソほど偉そう

 

17:名無しの転生者

多分自力で調べたほうがいいと思うけどな

 

18:イッチ

まああんまり信用もされてないのはわかってるけど、そのままじゃいかんから交流でも深めるついでにさ、教えてよ

 

19:名無しの転生者

あーあんまり信用されてないのはわかってたのか

 

21:名無しの転生者

まあ急に現れた転移者ならまだ見極めも必要だしな

 

23:名無しの転生者

百合の間に挟まる時点で気に食わん

 

24:名無しの転生者

まじでうらしゃっしー!!

 

25:型月解説役

まあイッチは信頼がないからな、もともと大体倫理観が終わってる魔術関係者となれば尚更

 

26:名無しの転生者

おっ解説ネキだ

 

27:名無しの転生者

前の掲示板でコテハンついたからな

 

29:名無しの転生者

ていうか型月の出身ってマジだったのか

 

30:イッチ

マジです

 

31:名無しの転生者

型月世界ってどんなとこなの?

 

32:名無しの転生者

あ、それ気になる

結局は物語だけでしか知らんしな

 

34:名無しの転生者

さっさと教えてクレメンス

 

36:イッチ

俺が質問してたのに………まあいいか

まあ一言で言うと過酷だな

 

38:名無しの転生者

ほうほう?例えばどんなふうに?

 

39:イッチ

普通に魔術世界に関わると魔術師に会うわけだけど、俺が転生した頃はまだそんなに魔術師はドブカスじゃなかったから

 

41:イッチ

修行も過酷だが、それ以上に変わり者が多いし上位層はまじで強かったぞ

あと不思議生物も結構いたな

 

42:名無しの転生者

へー、やっぱり上位層は強いん?

 

44:イッチ

魔術戦では俺じゃ手も足も出ないくらいには

 

45:名無しの転生者

イッチの力量がわからんからなんとも言えん

 

46:名無しの転生者

まあ魔境だってことはわかったわ

 

48:名無しの転生者

倫理観ドブカスじゃないってそんな時代あったんだあいつらに

 

49:名無しの転生者

確かに外道なイメージしかないかも、一般魔術師って

 

50:型月解説役

まあ基本的に神代に近しいほど外道なことせずとも根源に近づきやすいからな、イッチは比較的神代に近しい年代に生まれたんだな

 

52:名無しの転生者

なーるほどね

 

53:イッチ

そろそろ俺の質問に答えもらっていい?

 

55:名無しの転生者

あっ忘れたすまん

 

57:名無しの転生者

まあこの前完全記憶能力ネキが言った通り、大まかなあらすじはその通りだ

まあなにが知りたいかにもよるが、まずは主要武器のCHARMから言おうか

 

58:イッチ

よろしくお願いしまーす!

 

59:57

じゃあまずCHARMの正式名称から

Counter Huge ARMSの略称がCHARMであり、魔法<マギ>の宝玉であるマギクリスタルコアによって制御されている

これを通じることでリリィ達はマギの恩恵に預かることができ、ヒュージとも戦えるようになる

 

61:イッチ

ほうほう、ちなみに俺の世界の魔力とマギの違いってある?

 

63:名無しの転生者

わからん、違いなんてあったっけ?

 

65:型月解説役

まあ簡単に言えば神秘の密度が違うかもしれん

 

66:名無しの転生者

どゆこと?

 

67:名無しの転生者

密度?

 

69:型月解説役

まあ型月世界って基本的に近代になるほど神秘───まあファンタジー的な力が薄まるんだよ

これが自分が神秘の密度って呼んでるもの

で、リリィやヒュージが扱う神秘は現代の型月魔術師が使う神秘よりも格段に強いと考えられる

実際この世界にいた小規模な魔術師とか異能者とかはヒュージに勝てなかったし

 

70:名無しの転生者

あっこの世界異能者とか魔術師とかいたんだ

 

72:名無しの転生者

初めて知った

 

74:名無しの転生者

まあもともとCHARMも魔術的な技術と科学的な技術の合わせ技みたいな感じだし

 

76:名無しの転生者

なるほどね、そういうこと

 

77:名無しの転生者

もともとからあったらあんなに早くCHARMが作れたわけか

 

78:名無しの転生者

一から魔術的なものを構築するのってけっこう掛かりそうだし、あって良かったかもね

 

80:57

話を戻してヒュージの説明だ

この世界に生きるものなら大体が知ってることだが、ヒュージは50年前に突如として発生した人類の敵でありリリィが現在も激闘を繰り広げている相手

なぜ人を襲うのかもわからず、そしてどうやって発生したのかも分からないから多分開戦して五十年経った今でも研究が続けられてるぞ

ついでにめちゃクソ学習能力が高い

 

82:名無しの転生者

ついでで済ませるにはちょっと学習能力異常すぎるけどな

 

84:名無しの転生者

昔はアルトラ級やギガント級、果てはラージ級もいなかったらしいし、あいつらの成長速度早すぎだろ

 

86:名無しの転生者

居なかったんだ昔

 

87:名無しの転生者

まあほんとに昔、南極戦役があった頃までだな

そのころはまだ男性のCHARMユーザーが活躍してたぞ

 

89:名無しの転生者

ほんとに昔じゃん

 

90:名無しの転生者

今はもう戦力外なの悲しいな……

 

91:57

最後に要注意団体の説明だ

これはイッチにとっても重要だから必ずみるように

 

93:名無しの転生者

あーあの団体か

 

94:名無しの転生者

まーじであんのクソゲヘナがよ

 

95:名無しの転生者

くたばれマジで

 

96:名無しの転生者

友達を改造したこと忘れてねえからな

 

98:名無しの転生者

いつか絶対罪償わせてやる

 

100:イッチ

どうやら相当厄介みたいだな、それ

 

102:名無しの転生者

厄介なんてもんじゃないけどな、いなかったら人類詰むとはいえ

 

104:57

簡単に言えば研究者の組織なんだが

この前話題に出てたように人体実験上等の狂ったマッドサイエンティストの集まりでな

一応穏健派もいるがまあ過激派のほうが勢力は強い

 

そしてこれまた厄介なのがその行動原理は人類の勝利のためなんだ

どんなことをしてでも人類を勝たせる、家族や恋人の仇をって言う感じに

 

106:イッチ

なるほどね、つまりこの戦争が続く限りゲヘナは滅びないと

 

108:57

そう、後から憎しみに支配された者たちや思想が変わった者たちも見境なく取り込んでいくためいくら削っても埒が明かない

そして奴等は必要とあらば自爆も辞さないくらいに覚悟ガンギマリが多いから何時までたっても中央までたどり着けない

 

奴等にとって人体実験は手段に過ぎず、もし自分の身体で代用できるなら躊躇なく行うというくらいだ

 

110:名無しの転生者

改めて見ても厄介すぎるな

 

111:名無しの転生者

まあでも、いくら終わりの見えない戦争で狂ったからといって人体実験が許される行為ではないことは変わらない

 

113:名無しの転生者

俺達が作ったガーデンも、そんな少女たちの保護も行っていたりするぜ

 

114:名無しの転生者

まあ百合ヶ丘に比べると救出したリリィの数は少ないけどな

 

115:イッチ

わかった、色々ありがとう先輩方

 

117:名無しの転生者

あと間違ってもゲヘナと戦おうとか思うなよ、あいつら独自の戦力とかあるからな

 

118:名無しの転生者

さっきも型月解説役がいってた通り、基本魔術師はリリィに勝てないからな

 

120:名無しの転生者

肝に銘じとけ

 

 

 

◆◆──────────◆◆

 

 

「GEHENNA………ねえ」

 

そう朝の自室で呟きながら思うのは、先ほど忠告されたその存在────GEHENNAについて。

相当厄介な組織であり、そして痛々しさも感じさせる集まりだった。つまりは彼らは何かを失ってそこにいるということなのだろうから。

 

まあだからといって同情はあまりできないが。

人体実験はいくらなんでもない。

 

すると、ようやく支給された携帯(スマホではないのはこの世界では貴重なため)に通知が届く。

内容は、新たな依頼だった。

簡単に言えば極秘の依頼であり、あるレギオンと合同で任務にあたってほしいらしい。

 

そのレギオンにはすでに自身の特異性は話してあるため、気にせず力を振るってよいとのこと。

ついでにお目付け役として、あの白髪の子────たしか名前は神楽幸という少女───が付くらしい。

 

まあ、信用されていないのはわかったが。

もうちょっとオブラートに包んでくれてもいいのではないかと思うのだ。

 

「さて、行くか」

 

まあそんな思考は打ち切り、槍と装備を身につけ依頼へと赴く。そのレギオンという集団の子たちは、仲良くとまでは行かなくともギスギスしないといいが。

 

そう望み薄なことを考えながら、部屋を出た。

 




多分次回は掲示板なしになると思います。
最後に出てきてレギオンとの、そしてある転生者リリィとの共闘です。
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