学籍不明者   作:月山 白影

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先生と呼ばれる大人

 

 

 

 

 

俺はいつものようにただ、ゴミ箱を漁る。

生き延びるために。

俺は家も無ければ頼れる人もいない。

おまけにヴァルキューレにも追われる毎日。

そして、最近はとある「大人」にも追われている。

 

大人は嫌いだ。

俺から全てを奪ったから嫌い。

家も、金も…

だから、俺は人を頼らない。いや、信用しない。

 

俺はゴミ箱を漁っていたら、廃棄弁当を見つけた。

今日はこれを3回に分けて食べれば飢えを凌げる。

俺はこの生活に適応したのか、俺は少量の飯だけでも生きて行けるようになった。

昔の俺はこんな生活なんて想像もしていなかっただろう。

あの頃は裕福だったからな。

けど、今じゃお笑いもんだ。

クソが。

 

 『居たぞ!動くな!ヴァルキューレだ!』

 「チッ…!そもそも、俺はなんもしてねぇ!!」

 『なにもしてなくても学籍が不明だと矯正局に入れる決まりがある!』

 「そんなもん必要ないだろ!」

 『必要に決まってるだろ!ヘルメット団と同じ扱いだ!お前は!』

 「チッ…!!」

 

俺は逃げ出す。

 

最悪だ。

なんで狂犬が来やがるんだよ。

クソが。

俺じゃなくてもそこら辺にヘルメット団とかちらほら居るだろ!

なんで!!

クッソ!踏んだり蹴ったりだ!!

廃棄弁当もあそこに置いて来ちまった!

生活拠点を変えるし――

 

 『――止まって!!!』

 「っ!?」

 

一瞬、目の前の大人がカイザーの野郎に見えた。

その瞬間、吐き気が俺を襲った。

クソが。

 

 『君の状況は分かってる!だから助けた――』

 「――お前みたいな大人は信用しねぇ!!」

 『信用しなくてもいい!ただ、私は君を助けたい!』

 「知らねぇよ!!お前の自己満のエゴに付き合ってるほど暇じゃねぇ!!」

 『っ……確かにそうかもしれない。けど……でもやっぱり私は君を助けたい!』

 「うるせぇ!!そこを退け!!」

 『退かない!』

 

この…!!

大人の癖にガキみたいに変な意地張りがって……!

ぶっ殺してやろ――

 

 『――居たぞ!全員!あいつを囲め!』

 「チッ!!」

 

気付いたときには遅かった。

俺は多数のヴァルキューレの奴に地面に組み伏せられ、他の奴らには銃口を向けられていた。

 

 「クソが……!」

 

俺は手錠と足枷をかけられ、身動きができなくなった。

俺はただ、大人を睨む。

忌々しいクソ野郎を。

 

 「お前だけは殺してやる……いつかな……」

 『黙っていろ!先生、ご協力ありがとうございました。』

 

政府の犬風情が……

まるで、これじゃ俺が犯罪者みてぇじゃねぇか。

最悪だ。

ただ、ゴミ箱を漁って生活してただけなのに……

こんな仕打ち、ありなのかよ……

そっか……

こいつらは俺を不幸にして、嘲笑いたいんだ……

クズ共が……

 

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