シャドウロード   作:POLO ()

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4話

ドラウディロン・オーリウクルス side

 

「うーむ、なかなか強情じゃのう旬は・・・」

 

本日何度目かの謁見を終え一人王城でため息をついていたドラウディロンは書類を片付けながら考えていた。

 

ここ数ヶ月水篠旬が現れてからビーストマンによる襲撃の被害は劇的に減っており、それが水篠旬のおかげだと言うのは誰の目から見ても明らかだった。

 

故に王女はあの手この手でと水篠旬をこの国に取り込もうと金品、女性、地位などをチラつかせてみたがどれも効果がなかった。

 

 

もはや出せるものが無くなったこの国に水篠旬が滞在するのは少しの時間だろうと思っていた王女は他になにか策はないかと悩んでいた。

 

 

 

「もういっそう、全て話してしまうのもてか・・・」

 

竜王国の現状を盾に少しでも同情させて気を引こうという作戦を考えた王女は次にくる時、できるだけ気を引けるように幼女の体型のまま鏡の前で練習しだした。

 

 

 

 

 

「〜〜〜〜〜というわけなんじゃが旬よこの国に留まってはくれぬか?

 

 

もう何度目かもわからぬ謁見、既に自分たち以外は人払いを済ませ幼い体でこちらにすがってくる王女を見ながら水篠は少し困っていた。

 

(これ、どうするか。正直もうそろそろ他の国へ度に行こうとは思っていたし。メアリーから常識や冒険者についてのこともある程度教わった。あとはビーストマンの方をどうしようかと思っていたが、これは困ったな)

 

 

水篠が内心困り果てていると王女はさらに畳み掛ける

 

「もし無理そうなら旬の持っている要らない魔道具などを買い取らせて欲しいそれだけでもだいぶ良くなるのじゃ」

 

その言葉にピーン!ときた表情で表を上げた水篠は懐を探り出すと、ある魔石を取り出した。

 

「これは?」

 

「これは俺のとっておきの魔道具です。まあ見ていてください」

 

すると魔石に魔力を込めるように見せる水篠。

瞬間魔石の影からゾワゾワとした物体がはいでてきた

 

「な、なんだこれは!?」

 

「影のドラゴンですよ。しかもこれだけじゃない、こい。」

 

その後も続々と出てくる影のドラゴンに王女はペタンと尻もちを着いて目を見開いていた。

 

「これでどうです?」

 

「え・・・?」

 

「この魔道具竜王国に売りますよ」

 

「い、いいのか?こんな強そうなドラゴンを召喚できる魔道具、明らかに国宝級の魔道具ではないか!そ、それに今の竜王国にはそれを払える国財など・・・・」

 

「じゃあ貸出ってことでいいですか?とりあえず2年間貸してあげます。その間にこの国をもっと豊かにしてください。」

 

そう言うとゆっくりと王女に魔石を渡す水篠。

 

受け取った王女はキラキラと虹色の光を放つ魔石に目を奪われながら頷くのであった。

 

 

 

 

 

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