王女との謁見が終わりぐっと背伸びした水篠は王都をぶらりと観光していた。
最初に来た時はメアリーと一緒にあれこれ質問しながら回っていた街並みも最近では見慣れた街並みに変わり看板に書いてある字も読めるようになっていた。
ここ数ヶ月メアリーのおかげもあって書きや世界の情勢もある程度教わった水篠はメアリーにお礼の品として何かいいものはないかと繁華街を歩いていた
この世界の武器や魔道具は面白いものも多く水篠は面白い魔道具を探すのが趣味になっていた。
「これなんか良さそうだ」
軒先で見つけた櫛とお香をメアリーのプレゼントとして購入した水篠は用事を済ませたついでに昼飯も食べて帰路についた。
街から遠く離れた野原。
ふと振り返った水篠は何もない空間に向かいしゃべりかける。
「それであんたは誰だ?朝からジロジロと俺を付け回しててよな?いい加減出てきたらどうだ?」
そう言うと短剣を前方へ向け投げる
キン!
金属の弾けれた音がし、そこからプラチナの全身鎧の人物が現れた。
「そうか、気づいていたか。なら率直に問う。お前は〈ぷれいやー〉か?」
そういい武器を浮遊させた白金の人物はこちらを真っ直ぐ見つめる。
(プレイヤー?なんだそれは、ゲームかなんかのことか?)
疑問を浮かべながらもゆっくりと短剣を両手に持ちいつでも動けるようにする
「いや、俺はそのプレイヤーではない。」
「・・・・そうか、ならその強さ。お前何者だ?」
「ただの冒険者だ。それ以上でもそれ以下でもない」
「答える気はないか。なら確かめるまで! 世界断絶障壁」
ブオーンと何かが広がった感覚がした
それと同時に浮遊していた武器たちを一斉に水篠に向け放った
両手の短剣で武器を弾いたり逸らしながら水篠は1人考えていた。
(浮遊する武器にそれほど威力はない、この速度なら簡単に対応できる。問題は相手の言っていることがさっぱりなこととさっきの世界断絶障壁の効果が分からないことか、今は一旦ゲートでどこか遠くに行くか)
武器を捌きながら一瞬の隙をついてゲートを出し転移する水篠。
だが不可侵の壁により転移は防がれた。
「無駄だよ、君は逃げられない。」
(さっきのはこのためのか、厄介だこいつを説得か倒すしか無くなったみたいだな。)
後ろから飛来する武器を避けながら今度は逆に鎧に近づき一気に斬りかかる。
キキキキン!
激しい金属音がなるだけであまり聞いていない様子。
(となると、打撃か。)
短剣をひとつしまい右手を軽く握ると再度鎧に近付き今度は胴体をぶん殴る
ドコ!
そのまま吹っ飛んだ鎧は派手に転んだとたん1回転をし体制を立て直す。
(拳はまずまずって感じか、)
サイドステップを踏みながら様子を伺う水篠
鎧の人物は何か確かめるようにこちらを見ている。
「世界移動」
瞬間背後にまわられた水篠はすぐさま短剣で防ぐ
キン!
振り向きと同時に蹴りを放ち距離を稼ぐと同時に自身の影の中の収納に入っている《岩ゴーレムのハンマー》を担ぐ
今度はこちらからと向かってくる武器をハンマーで吹き飛ばし鎧目掛け振り下ろす
ドン!
大地に陥没ができる程の威力が鎧の一部を凹ませる。
すると突如として動かなくなった鎧の人物
(?なんだ攻撃してこない?)
水篠もゆっくりと武器を下げ様子を伺う。
その間も鎧の人物はピクリともせず立ったままだ
「君、本当にぷれいやーじゃない?」
「さっきも言ったがなんのことかさっぱりだ。」
「そうか・・・」
「それはすまないことをしたね、まずは謝罪をしよう」
いきなり人が変わったかのように謝罪をしだす鎧の人物
水篠は混乱しながらも敵意がないとわかるとゆっくりと武器をしまう。
「ああ、いやそれはいいんだけど結局プレイヤーってなんなんだ?なんでそういつらに敵意を持ってるんだ?」
「そうだね、いずれ君の力も借りるかもしれない話しておこう。僕たちの過去の大罪を。」
色々と鎧の人物から聞き終わりプレイヤーの脅威について理解した水篠だがここで何故自分がプレイヤーと間違えられたか疑問が残った。
「最近竜王国での被害が格段に減ってね、みんなに誰のおかげか聞いて回ったらみな口を揃えて水篠旬のおかげと言うから君が新たに来たプレイヤーだと思ったんだ」
なるほどと理解はした。
水篠は王女からの報酬に今後役立つと思い冒険者の飛び級をお願いしたのだがそれがかえって目立ってしまったようである。
「最後にいいか?君の名前は?」
「ツァインドルクス=ヴァイシオン。ツアーと呼んでくれてもいいよ」
そして水篠旬とツアーの奇妙な顔合わせは幕を閉じたのであった
岩ゴーレムのハンマー
そのまんま両端に岩がついてる大きいハンマー
風属性ダメージ
魔石
そのまんま水篠世界の魔石
魔石の影にオーバーロードで言うレベル20-60の竜がいるよ