火計。
やけに頭の切れる軍師とやらが、その手で来る可能性は十分に考えられた。ネルーケもかつて、フィレネ侵攻の折に果樹園を同じように焼き払ったことがあるのだから。
だが、それは火矢や魔法による『遠距離からの着火』だろうと考えていたのが甘かった。敵がこちらに進軍を気付かれるのを嫌い、死角から遠巻きに火を放とうとするならば、どうしても森の入り口を完全に塞ぐような形にはならないと踏んでいたのだ。
そのため、火を放たれたことに感づいた時点でローダンに多少無茶をさせて大量の異形兵を召喚し、彼らを肉の盾として前進させ、開けた場所へ陣取ろうと考えていた。
それがまさか、辺境伯の息子が単身で陣のど真ん中へ訪れるとは。
あんな極大の炎を至近距離で放ち、あまつさえ逃げ去ってしまうとは。
向こうもまた『レスキューの杖』の使い手を用意しているという可能性を、完全に度外視していたことが最大の敗因であった。
「どうなっている……。仲間とともに来たのではなかったのか!」
「いや、そうじゃなかったみてェだぜ! クソッ、完全に騙されちまった!」
先程、木々が不自然に揺れたのを『伏兵の人影』と誤認したのも間違いであった。冷静になって考えてみれば、足音らしきものも、息遣いや気配らしきものも一切なかった。
となるとあれは、辺境伯の息子が風魔法で木々を揺らし、大軍が潜んでいるように見せかけていただけなのだろう。空中浮遊すら
そして、今回に限っては困ったことに、異形兵たちは死を恐れない。森の出入り口に炎の壁が立ち塞がっていようがお構いなしに、その身を焼き焦がしながら目標へと突っ込もうとしていく。
「! 待て……待つんだ!」
一度攻撃命令を下されてしまった異形兵は、生あるものを求めて勝手に殺戮へ向かってしまう。
村の入り口付近で陣取っている三名の騎兵たちを目掛け、奇声を上げて突撃していく異形兵の群れ。敵を殲滅するのに適したその
たとえ自然現象で発生した通常の火であったとしても、無理矢理に突破しようとすれば多くの異形兵が耐えきれずに灰と化してしまう。
ましてや今回彼らの前に立ち塞がったのは、『異形兵を滅ぼす』という明確な意志と殺意が込められた魔力の業火であったのが致命的だった。突撃していった百近い異形兵たちは炎の壁に触れた端から次々に焼け焦げ、自殺するような形で跡形もなく消滅していく。
「な……なんということだ……また、火に……魔道の炎にやられて、しまうのか」
ローダンには、フィレネ王女セリーヌが紋章士の力を用いて放った強烈な炎に焼かれたトラウマがある。そのため、四方を逃げ場のない炎に囲まれるこの状況は、彼の底知れぬ恐怖心を激しくフラッシュバックさせた。
「オイ、諦めんじゃねえよ! たかだか百近く失っただけだろうが! まだまだ残弾が残ってんだろ! 俺たちはまだ負けちゃいねえよ!」
「……最初から私の身体が砕け散ろうとも、全異形兵を召喚すれば良かったんだろうな。共食いなど知らん。今からでも遅くないからそうするか。森の外に待機している異形兵の全軍をもって、砦を圧殺しよう」
「ヤケになるんじゃねえって! チッ、どうすりゃいいんだよ……!」
力なく
ここでローダンが自滅し、無統制な異形兵の全軍が解き放たれることのリスクは容易に想像できる。
砦の敵軍は、完全に
統率を失った異形兵たちは目先の動くものを食らおうとするだけで、すでに遠くへ離脱した避難民たちを追いかけようとはしない。
数で圧殺しようにも、砦の入り口にあの堅牢な重騎士を置かれてしまえば、渋滞を起こした異形兵たちは前へ進めなくなる。
そして、足止めを食らっている間に、砦の屋上から敵の遠距離部隊にいとも簡単に狙い撃たれ、殲滅されてしまう。
裏口も、精鋭を回されて同じことだ。
故に、ローダンという指揮官をここで失うわけには絶対にいかなかった。
「わかっている……すまん。少し、冷静になったようだ……」
ローダンは立ち上がり、その瞳に再び
異形の身体と成り果てた今、こんなところで適当に焼け死んでも、もう誰も気にも留めないのではないかと自暴自棄になりかけたが。
一人だけ、今自分が死ねば嘆き悲しむであろう者の顔を思い出したのだ。
──妹分のアビュームだ。
同じ故郷を失った者同士。深い情がある。
きっと彼女も同じ情を抱いてくれているのだろうと、そう思ったことがある。
でなければ、女性の少ない重騎士団へとわざわざ自分を追って入隊してくるはずがないのだから。
今は「その方が都合がいいので」というヴェイルの気まぐれにより、誇りである鎧を身に着けることを許可されず、有事の際は
今頃、どんな思いで戦っているのだろうか──この死の淵でふとよぎった彼女の現状。そう考えると、こんな場所で無様に焼け死ぬわけにはいかなかった。
「……ひとまずは、ここを脱出するか。幸い、我々の後ろの方は燃えていないようだからな」
「後ろの方って、お前……」
ローダンたちの背後に広がるのは、険しい山道へとつながる道だ。
その先の山は一年中雪が降り積もっており、猛吹雪になることも珍しくない。動物すらろくに棲みつかず、木々の一本も生えていないため、
「我々は既に死んでいる。ずっと眠らずにいられる。人間の持つ自然な感情や体感するものを、一切かなぐり捨てているわけだ。当然、暑いも寒いもな」
事実、彼らは目の前で燃え盛る炎の熱を、温度として感じているわけではない。雪道を歩いていた時も、寒いと凍えたわけではない。
これこそが、今ローダンが見出した、人間には決して真似できない
純粋な魔力によって焼き払われることだけを避けさえすれば、極寒の地だろうと踏み破れる。
「カ……カカカカッ! さすがは騎士サマ、ローダンサマ! 雪山なら奴らは追って来れねえ! 崖から見下ろしゃ、『叫び』も届く! こんな簡単なこと、さっさと気づけば良かったなァ!」
「まったくだ。さっさと行くぞ」
燃え盛る森を背に、極寒の
深夜の雪山は、しんしんと雪が降り積もる、命を拒むような世界であったが、すでに死に絶えている彼らには何の関係もなかった。
*****
「ボク、だいぶ頑張ったんだよー? だからさあ、ライラちゃん、アデルファちゃん! ボクと結婚してよー。みんなボクのお嫁さんになって欲しいんだ。怖かったんだよー、異形兵がウジャウジャでさあ。リフレクサ殿の杖が遅れてたら、ボクは今頃ヤツらの腹の中だったんだからさあ。ん? あいつら、人を食うわけじゃないんだっけ。慰めてよー、あ、アザレア君でも構わないよ。さっき撫でてくれようとしたよね? 今やってくれる? もちろんその役は美少年でもいい。それにね、男の子にも穴はぐひゃあああああッ!」
吟遊詩人が救護班の老人の『レスキューの杖』により帰還してきて
いつまでもふざけた態度でいる吟遊詩人を容赦なく殴り飛ばしたのは、男装の麗人だった。
村と森が見渡せる砦の正面にて、妖精の大部隊を除く戦闘員たちが集い、激しく燃え上がる森の様子を見つめている。
救護班の老人は、今回、吟遊詩人が森への転移に用いた杖の残骸を見て、ひどく残念そうにしていた。度重なる酷使と限界を超えた魔力に耐え切れず、杖は真ん中からぽっきりと折れてしまっている。
「リワープの杖……うまく補修すれば、再利用できないものですかな」
「んー、ムリだろうねえ。ただのリワープじゃないんだ。ヴェイルの闇の魔力が注ぎ込まれた、特注品だったからね」
それまで雪に埋もれて悶えていた吟遊詩人がすっくと立ちあがり、肩を竦めてみせた。
リワープの杖は、
普通は転移できる範囲に制限があるのだが、ヴェイルにより闇の魔力を限界まで注ぎ込まれたそれは、使用回数も増えており、人間の足で八刻は離れている場所にすらも、一瞬で瞬間移動できる恐るべきものだった。
「我々の村に訪れる際、迷いの森の付近に仮拠点を立てず、わざわざ離れた砦と行き来していたことが疑問だったのだが……なるほど、そんな杖があったのなら納得だな」
男装の麗人が感心したように呟いた。
「そろそろ壊れるだろうと思っていたから、使用を控えていたんだけどねえ。見立て通りだったよ。レスキューがなければ、アイツらの前に飛んだ時点でボクの命は終わりだったねえ」
本来、この杖は片道で三、四回使用して砦付近から港を偵察し、フィレネや神竜の軍勢が反撃を仕掛けたと判断した時点で、砦の屋上で三属性融合魔法による花火を放ち合図を送ってから、この杖を用いて父の下へ帰還する算段で使われるはずのものだったという。
神竜たちが港の異形兵で足止めされている間に、辺境伯が全騎馬部隊をもって進軍し、疲弊した神竜の軍勢を皆殺しにするという恐るべき計画の要だったのだと。
しかし吟遊詩人は、杖を受け取るだけ受け取って、父やヴェイルの意向に完全に背いてみせたわけだ。そんな彼の気高き精神に、すべてを聞かされた少年も、そして周りの仲間たちもみな深く感服していた。
「でも……本当に良かったんでしょうか」
吟遊詩人が放った火は延焼し、木々を伝って、無人の村の建物までも燃やそうとしているところであった。彼の操る高度な魔法なら水を生み出して消火することもきっと容易だろうが、森の奥の奴らを確実に焼死させるためには、今火を消すわけにはいかなかった。
すっかり時刻は日を跨ぎ、雪がちらつき始めているが、雨と違って雪がこの規模の火をすぐに消してくれるわけではない。しばらく燃え広がり続けるだろう。規模からして、三日は燃え続けていてもおかしくはない。
「さっきも言っただろう? 異形兵の仕業にすればいい。万が一バレても、ボクが勝手にやったんだ。キミのせいじゃないよ」
吟遊詩人の不器用な慰め。
頭ではわかってはいた。だが、火計など、少年が人生上で最も嫌悪する非道ではないか。
数日前も、城のアーチ門を火で塞いでいる。ただ、同じ火を放つ作戦でも、あれはまだ割り切れた。
設置されていた油樽は、万が一の事態に備えて敵の侵入を阻むために設置されていたものだし、そのときの襲撃は城の内側からだったという特殊な事態ではあるが、ほぼ想定通りの使用法だったからだ。
あの火は直に消え、位置関係から城に燃え移ることはあり得ない。付近に木々はあるが、そこまでの延焼経路もないはずだ。そう設計されていると小耳に挟んだことがある。木々も、落雷で火事を起こさない程度には火に強いと。
だが、今しがた行われた火計は違う。村人が避難して無人だからといって、他者の生活の痕跡を平然と火を放って焼き払うなど、身勝手の極みでしかない。
少年が復讐を誓ったあの日。愚王ハイアシンスは部下たちに命じて村を魔法や火矢で焼き払わせ、住民のほとんどを無惨に殺して回った。神竜を崇める報いだ、と、故郷にありもしなかった信仰を嗤っていたあの男を、死ぬほど毛嫌いしていたはずなのに。
変心する前のハイアシンスが、果たしてかつてどのような男だったか知りたい──そう考えたせいで、とうとう自分の性質まで彼と同じに成り果ててしまったのか。
『貴様も、愚王のようになる』
一度だけ見た、自分自身の声が反響するあの不吉な夢。
この短い間に何度も「やはりそうなのかもしれない」と思わせられる出来事があったが、こうして安全圏から自らが放たせた炎を眺めている今の状況は、決定的だった。
──あの予知夢は、正しく僕の醜悪さを分析できていたんだ。
好色がどうのと言っていたのもそう。オルテンシアという心に決めた最愛の女の子がいながら、あろうことか異母姉のアイビーとの情事に、夢の中で二度も焦がれる始末なのだから。
「だが、ローダン。それと……ネルーケが傍にいたということだが。奴ら、この炎で死ぬのだろうか?」
無骨な重騎士がぼそりとこぼした言葉で、少年の意識は強制的に現実に引き戻された。いつまでも自己嫌悪の底に沈んでいる場合ではない。目の前の事態に集中しなくては、と小さく首を振って気を引き締める。
「純粋な魔力で死ぬかと言えば、そのまま森に残っていればそうでしょうね。突撃してこようとした異形兵は、全て焼き払われたのでしょう?」
「ああ。マジでびっくりしたからな。何の前触れもなく、いきなり森が炎上しやがるからよ」
少年の確認に、赤髪の兵士が肩を竦めて返答する。
最前線で敵を待ち伏せていた彼ら三人の騎兵には、今回の『火攻め』の作戦を事前に伝える余裕はまるでなかった。
何の前触れもなく大量の異形兵が金切り声を上げて突撃してきたかと思えば、その直後に森が大炎上し、異形兵たちが次々に火だるまになって焼失していくのを見て、三人とも自分の目を疑ったのだそうだ。
慌てた老騎士の判断で砦の正門へ
「……しかし、敵将の二名が、このまま大人しく焼け死んでくれるとは思えないね。やけにしぶとい感じがするし」
「ええ、僕もそう思います」
緑髪の兵士の冷静な推察に、少年は迷いなく同調した。
村の入り口でローダンが鎮座していたとき、吟遊詩人の火炎の奇襲を受けても尚、レスキューの杖で救助したネルーケの判断力。そして、こちらの嫌がる遅滞戦術を的確に突いてくる冷静なローダンの指揮能力は曲者である。
自暴自棄になって、千を超えるであろう残る全軍を一気に差し向けてくれれば、砦の防衛力を活かしてやりようはいくらでもあるのだが、そう簡単にはこちらの思い通りにはさせてくれなかった。
出来れば、第二陣が出発する前、戦力が潤沢に残っている間に敵の数を大幅に削り取るか、戦闘そのものが終了してくれれば楽なのだが、それも難しそうだ。
「でも、あんな炎に囲まれて、逃げ場などありまして?」
この辺りの地理に疎い薄赤髪の剣士が疑問を口にすると、ここまで猟で足を運んだことのあるという薄緑髪の弓使いが答えた。
「森の奥は、山に繋がっているはずです。僕も足を踏み入れたことはないんですけどね。父が『花や木も一切生えず、熊や狼も棲み付かない死の山だ』と言っていましたので」
「……なるほど」
少年は、二人の逃走経路について瞬時に理解した。
「ローダンとネルーケは、間違いなくその雪山に逃げると思われます」
「深夜の雪山に、ですか? いくらなんでも、とても生き延びられるとは……火で焼かれるよりは幾分マシということでしょうか」
老騎士が突拍子もない発想に驚いたが、少年は静かに首を横に振った。
「ゼラさんの御父上は、肩を大きく抉られていても生きて動いているんです。痛覚は残っているみたいですが、普通の人間と同じ感覚ではないのでしょう。……意志のある異形兵は、まともな身体感覚ではない。そうではありませんか?」
「……そう言えば、つい最近、父は火の中に落ちた食事を素手で拾い上げていたな」
少年の仮定を裏付けるように、吟遊詩人が恐ろしい証言を放った。
つまり、純粋な魔力による直接攻撃でもなければ、人間を殺すような『暑さ』や『寒さ』といった環境要因は、彼らには一切受け付けない状態であると考えていいわけだ。
「厄介ね」
子爵令嬢が雪山の方を睨みつけながら、手にした槍をぎゅっと握り締めた。
「バニラがいない以上、私たちでは空から近づけないわ。当然、ゼラの浮遊魔法でも……」
「んー、さすがにあそこまで高く飛ぶのはキツいなあ。出来たとしても、凍えて死んでしまうだろうねえ。魔法で暖を取りながら飛び続けるというのもちょっと難しいし。飛んでいる最中、ライラちゃんがボクの前から全裸で抱きしめて温めてくれたら乗り越えられるかも……あいたっ」
軽く足を踏んづけたのは子爵令嬢ではなく、薄赤髪の剣士であった。
他の者たちは、吟遊詩人のいつもの妄言を完全に無視している。
「いっそ、その特性に気づかずに、逃げ遅れて森の中で燃えていればいいんですが──」
そんな少年の希望的観測を、木っ端微塵に跳ねつけるかのように。
「キアアアアアアアアアアアアアッ!!」
それに呼応するように、森と砦の境界付近に瘴気と共に現れた異形兵の数は、目視できるだけでおおよそ三十体。
死角となる裏口側にも召喚しているとすれば、総数はもっと多いに違いない。
「覚悟はしていたけど、やっぱり寝かせてくれないみたいだね。このまま落ち着くようなら少し寝ようかなと思ってたのにな。それに、小腹空いたから夜食でも取りたかったんだけどねえ」
マイペースな空気感を漂わせながら、しかし緑髪の兵士は即座に馬に跨り、愛用の槍を構える。
赤髪の兵士と老騎士も、彼と同様に素早く愛馬に跨って戦闘態勢を整えていた。
「本気で言っているわけではあるまい? ローレル殿」
男装の麗人は手慣れた手つきで弓に矢を三本、同時に
「いや、本気だよ、アデルファ殿。眠いし」
「数日後、すべてが終わればいくらでも寝られるさ。そういう覚悟の戦いだっただろう」
馬に乗った異形兵が複数、不気味な雄叫びを上げて前進してくる。
戦闘員たちはそれを迎え撃つため、それぞれが武器を構え、態勢を万全に整えた。
「我々は死力を尽くして、己の出来ることを愚直にし続けるだけだ! 構えろ、来るぞ!」
重騎士の力強い叫びに呼応するように。
砦を守る者たちはそれぞれが持ち場につき、終わりの見えない極限の防衛戦を再び開始した。
突然ですが第1回オリキャラ人気投票・主要キャラのみ。投票期間は2026年8月中。1位のキャラは朱鷺夜が絵にしてくれるぞ!
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少年:主人公
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子爵令嬢:ライラ
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吟遊詩人:ジェラニウム
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赤髪の兵士:グラディオ
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緑髪の兵士:ローレル
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無骨な重騎士:カラバッシュ
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青髪の天馬兵:バニラ
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老騎士:ガランサス
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薄緑髪の弓使い:ナスタ
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救護班の老人:リフレクサ
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男装の麗人:アデルファ
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薄赤髪の剣士:アザレア
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幼き侍従・双子の姉:スズ
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幼き侍従・双子の姉:ラン