【聖杯戦争】
──万能の願望機を作り、7騎の英霊を燃料として焚べ、座に至るという魔術儀式。冬木で失敗し拡散したそれは、世界中の魔術師に衝撃を与えた。
しかし、亜種聖杯戦争と呼ばれる、数多の失敗の末に極稀に儀式として成立したものの聖杯の格の不足により『英霊の数が足りない』という片手落ちの状態で世界各地で行われる極小の聖杯戦争が幾度か行われた辺りで、魔術師たちの間で奇妙な噂が流れ始めた。
──曰く、特定条件を満たす聖杯戦争において、マスター不在の野良サーヴァントが召喚される場合がある。
聖杯に焚べるサーヴァントの数が不足している問題を解決するための補充手段として、多くの魔術師たちがその条件を満たすべく動いた。
──曰く、その野良サーヴァントは
多くの魔術師たちにとって、その野良サーヴァントは自らの悲願を叶えるため聖杯を魔力で満たすための追加燃料でしかない。聖杯戦争を監督される筋合いなどないのだ。
しかし、そんな魔術師たちの私欲に満ちた考えとは裏腹に、聖杯は彼等の手に渡る事は無かった。
──曰く、その野良サーヴァントは……召喚されたサーヴァント達を全て打倒して聖杯戦争を破壊し、極稀に降臨した聖杯も持ち去っていく。
魔術師たちはその野良サーヴァントを討ち取るため、敵同士で手を組み、正体を、弱点を、対策を探っていった。その結果としてわかった事は……その野良サーヴァントの正体は【ジャンヌ・ダルク】である事だった。
──曰く、
──曰く、
──曰く、
──曰く、
これらの事案を受け、ユグドミレニア一族の長、ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアは、ある方法を提案する。
「聖杯降臨の魔力を確保するために呼び出された【
「今までの聖杯戦争では召喚できるサーヴァントの数は、大半が二~三騎。多くて五騎までだった。その結果として、【
「だが、本来の聖杯戦争ならば召喚されるサーヴァントは七騎。それが聖杯大戦となる事で倍の十四騎となれば、さすがに【
かくして、ルーマニアのトゥリファスの地で、聖杯大戦の幕が上がる──
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「見ましたか、見ましたねぇ!? あれこそが! かつてフランスを手中に収めんとした百年戦争最悪の魔女! バビロンのの大淫婦の再来! あの毒婦は、世界を破滅へ導こうとしているのです! 故に……黒の陣営と赤の陣営の双方は戦闘を停止し、
「おぉ、圧政者にして世界より圧政を受けし者よ! 汝を抱擁せん!」
「……そっか、お姉さんはとっくに地獄を見たんだね」
「そうか、それが貴様の本質か」
「でも俺は……あの人が悪い魔女だなんて思えない」
「ジークに指一本触れてみろ! 僕が相手になってやる!」
「貴様が! あの子を! 誑かした上に地獄へ突き落したんだ!」
混沌とする聖杯大戦。黒の陣営と赤の陣営、そして教会の思惑が絡み合う。
「おい、詐欺師。俺の知ってる【
「そうか、汝も余と同じ……」
「
「ジャンヌ・ダルクは、絶対悪でなければならんのだ! 今までも、これからも! そうでなければ!
「そもそも吾輩、かつてとある【魔女】の脚本を書いたことがあるのですが……その時まぁ色々と調べまして……ふと疑問に湧いたのです。【何故かの魔女は、ここまで悪辣に語られているのかな】とね」
教会による
「ジャンヌ・ダルク。どうか私の手を取ってほしい。貴方は、救われるべき存在だ。そして共に人類の救済を──」
「──聖杯は、破壊させていただきます。それが私、ジャンヌ・ダルクとしての使命です」
それは、誰からも理解されなかった
「
Apocrypha原作からの大きな改変ポイントは、この世界におけるジャンヌ・ダルクの後世における扱いとそれによる影響
それに伴って、オリキャラも追加されています