少しおかしな艦娘達と提督が生きるために   作:大和

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第6話-最終波-

鎮守府防衛戦――最終波

 

海が裂けた。

 

ゴォォォォォォォォォォ……

 

その音は、もはや“波”ではなかった。

大地が悲鳴を上げているような、

空気そのものが震えているような――

圧倒的な“存在”の到来を告げる音だった。

 

玲奈は司令塔から海を見下ろし、息を呑んだ。

 

(……あれが……第三波の“本命”……)

 

海面から姿を現したのは、

深海棲艦でも、人間の艦艇でもない。

 

- 巨大な艦影

- 深海棲艦の装甲を“溶接”したような外殻

- 人間の戦艦のシルエット

- だが、艦橋には“赤い眼”が複数並び

- 船体の下部には“触手のような構造物”が揺れている

- そして、動きは“人間の艦隊の戦術”そのもの

 

暁が絶叫する。

 

「な、なにあれ……!?

 深海棲艦じゃない……!!

 “怪物”よ……!!」

 

雪風は涙をこぼしながら震える。

 

「雪風……怖い……

 でも……逃げたくない……!」

 

冬月は静かに言う。

 

「……あれは“兵器”。

 誰かが……作った」

 

島風は脚を震わせながら叫ぶ。

 

「島風……走れない……

 でも……みんなを守りたい……!!」

 

鳳翔は艦載機を抱え、祈るように呟いた。

 

「提督……

 皆さんを……どうか……」

 

大和は玲奈の前に立ち、

砕けた装甲から火花を散らしながら言った。

 

「玲奈さん……

 あれは……“戦艦級”ではありません……

 もっと……別の……」

 

玲奈は震える声で呟いた。

 

「……これが……

 “黒幕の兵器”……?」

 

---

 

◆ 開戦 ――“最終波”の砲撃

 

敵の巨大艦が砲撃を放つ。

 

ドォォォォォォォォン!!

 

鎮守府の防壁が粉々に砕け、

建物が倒壊し、

地面が揺れる。

 

暁が絶叫する。

 

「な、なんなのこの威力……!?

 深海棲艦の比じゃない……!!」

 

雪風は涙をこぼしながら叫ぶ。

 

「雪風……避けられない……!!」

 

冬月は冷静に言った。

 

「……あれは“戦艦”じゃない。

 “兵器”」

 

島風は歯を食いしばる。

 

「島風より速い敵なんて……ずるいよ……!!」

 

玲奈は叫ぶ。

 

「大和、前へ!!

 あなたが盾になって!!」

 

「はい!!」

 

大和が前に出て砲撃を受け止める。

だが――

装甲が悲鳴を上げた。

 

バキィィィィィィィィン!!

 

大和の身体が大きく揺れ、

ついに――

片膝をついた。

 

暁が絶叫する。

 

「大和さんっ!!」

 

雪風は泣き叫ぶ。

 

「いやぁぁぁ!!

 大和さん……!!」

 

冬月は静かに言う。

 

「……限界」

 

島風は涙をこぼしながら叫ぶ。

 

「島風……守れない……!!」

 

大和は血のような光を散らしながら、

それでも立ち上がろうとした。

 

「玲奈さん……

 私は……まだ……戦えます……

 あなたを……守るために……」

 

玲奈は涙をこぼした。

 

「大和……!!

 もう無理よ……!!

 お願い……下がって……!!」

 

大和は首を振った。

 

「いいえ……

 私は……あなたの盾です……

あなたが……生きている限り……

 私は……立ちます……」

 

---

 

◆ 鳳翔の“最後の祈り”

 

鳳翔は震える手で、

壊れた艦載機を抱きしめていた。

 

「提督……

 もう……飛ばせません……

 でも……皆さんを……守りたい……」

 

玲奈は鳳翔の肩を抱いた。

 

「鳳翔さん……

 あなたは十分すぎるほど戦ったわ」

 

鳳翔は微笑んだ。

 

「提督……

 どうか……皆さんを……」

 

その声は、祈りのようだった。

 

---

 

◆ 駆逐艦たちの“折れそうな心”

 

玲奈は叫んだ。

 

「暁、雪風、冬月、島風!!

 敵の足を止めて!!

 大和が持たない!!」

 

暁は震える手で砲撃を放ち、

雪風は涙をこぼしながら魚雷を撃ち、

冬月は冷静に弱点を狙い、

島風は脚を引きずりながら突撃する。

 

だが――

敵はすべてを“読んでいた”。

 

玲奈は絶句した。

 

(こいつら……

 “人間の戦術”を理解している……!?

 誰が……こんなものを……)

 

青葉が絶叫する。

 

「提督!!

 敵の反応……“増えてます”!!

 最終波の中心が……

 鎮守府に向かって進んでいます!!」

 

玲奈は息を呑んだ。

 

(ここで止めなきゃ……

 鎮守府が……終わる)

 

---

 

◆ そして――“最終波の中心”が姿を現す

 

海が裂けた。

 

黒い巨大艦の後ろから、

さらに巨大な影が姿を現した。

 

暁が絶叫する。

 

「な、なにあれ……!?

 戦艦じゃない……!!

 “要塞”よ……!!」

 

雪風は涙をこぼしながら震える。

 

「雪風……もう無理……

 でも……逃げたくない……!!」

 

冬月は静かに言う。

 

「……あれが……“黒幕の兵器”」

 

島風は震えながら叫ぶ。

 

「島風……怖い……!!

 でも……みんなを守りたい……!!」

 

大和は震える声で言った。

 

「玲奈さん……

 あれは……

 “深海棲艦でも、人間でもない”

 別の……何かです……」

 

玲奈は拳を握りしめた。

 

(これが……

 この戦争の“本当の敵”……)

 

玲奈は叫んだ。

 

「――“鎮守府防衛戦――決戦”

 ここからが本当の地獄よ!!」

 

海の向こうで、

巨大な“黒い要塞艦”が鎮守府に向かって進んでいた。

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