少しおかしな艦娘達と提督が生きるために   作:大和

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第2話-黒幕は-

残骸調査――要塞艦の秘密

 

夜が明けた。

鎮守府は半壊し、海岸線は抉れ、

艦娘たちは全員限界に近かった。

 

だが――

海岸には“異様なもの”が打ち上げられていた。

 

黒い金属片。

深海棲艦の装甲のようでありながら、

どこか“人工的”な加工痕がある。

 

暁が震える声で言う。

 

「て、提督……

 これ……深海棲艦の破片じゃ……ない……?」

 

雪風は破片に触れ、息を呑んだ。

 

「雪風……わかります……

 これ……“人間の金属”です……」

 

冬月は破片を持ち上げ、静かに言った。

 

「……溶接痕。

 深海棲艦の装甲を……

 “人間の技術”で加工している」

 

島風は目を見開いた。

 

「じゃあ……やっぱり……

 あの要塞艦って……!」

 

玲奈は破片を見つめ、拳を握りしめた。

 

(深海棲艦の装甲……

 人間の技術……

 そして艦橋の“人影”……

 全部つながってる……)

 

その時――

青葉が叫んだ。

 

「提督!!

 破片の裏に……“識別番号”があります!!」

 

玲奈は息を呑んだ。

 

「識別番号……?

 軍艦の……?」

 

青葉は震える声で言った。

 

「はい……

 “BB-50”……

 これは……

 旧海軍の極秘計画番号です!!」

 

暁が絶句する。

 

「旧海軍……!?

 そんな……!」

 

雪風は震えながら言う。

 

「雪風……信じたくない……

 でも……」

 

冬月は静かに言った。

 

「……敵は“人間”」

 

島風は涙をこぼしながら叫ぶ。

 

「なんで……!?

 なんで人間が……私たちを……!!」

 

玲奈は拳を握りしめた。

 

(司令部は……

 この番号を知っているはず……

 なのに……何も言わなかった……

 隠している……)

 

玲奈は通信機を掴んだ。

 

「司令部に報告するわ。

 これは……重大な情報よ」

 

だが――

返ってきたのは冷たい声だった。

 

『その情報は機密だ。

 以後、調査を中止せよ。

 破片はすべて破棄しろ。

 以上』

 

玲奈は震える声で言った。

 

「……破棄?

 ふざけないで……!」

 

大和が玲奈の肩に手を置いた。

 

「玲奈さん……

 司令部は……何かを知っています」

 

鳳翔も静かに言った。

 

「提督……

 これは……“隠蔽”です」

 

玲奈は歯を食いしばった。

 

(司令部……

 あなたたちは……何を隠しているの……?

 この戦争の真実は……

 どこにあるの……?)

 

青葉が震える声で言った。

 

「提督……

 旧資料庫に……

 “封印された記録”があります……

 そこに……何かが……」

 

玲奈は深く息を吸った。

 

「行くわ。

 この戦争の真実を……暴く」

 

 

禁忌の記録――戦争の始まり

 

鎮守府の地下深く。

普段は誰も近づかない、古い資料庫。

 

埃の匂いと、湿った空気。

そして――

封印された扉。

 

青葉が鍵を差し込みながら言った。

 

「提督……

 本当に開けますか……?

 ここは……“立入禁止区域”です」

 

玲奈は迷わず頷いた。

 

「司令部が隠しているなら……

 なおさら開ける必要があるわ」

 

大和は玲奈の隣に立ち、静かに言った。

 

「玲奈さん……

 何があっても……私が守ります」

 

鳳翔も頷いた。

 

「提督……

 真実を知る覚悟があるのなら……

 私たちは共にあります」

 

青葉が扉を開ける。

 

ギィィィィ……

 

冷たい空気が流れ出した。

 

---

 

◆ 封印された記録

 

資料庫の奥には、

古びた金属ケースが積まれていた。

 

青葉が一つを開ける。

 

中には――

極秘文書

黒塗りの報告書

破損した映像データ

旧海軍の識別番号

がぎっしり詰まっていた。

 

暁が震える声で言う。

 

「て、提督……

 これ……軍の……極秘資料……?」

 

雪風は不安そうに言う。

 

「雪風……嫌な予感がします……」

 

冬月は静かに言った。

 

「……真実がある」

 

島風は唇を噛んだ。

 

「島風……怖いけど……知りたい……!」

 

玲奈は一つのファイルを開いた。

 

---

 

◆ “深海棲艦出現”の真実

 

そこには、こう書かれていた。

 

> 『深海棲艦は、自然発生ではない。

>  人類が行った“海底実験”の失敗により誕生した。』

 

玲奈は息を呑んだ。

 

「……深海棲艦は……

 自然に生まれたんじゃない……?」

 

青葉は震える声で続けた。

 

「提督……

 これ……“人間が作った”って……」

 

雪風は涙をこぼした。

 

「雪風……そんなの……嫌です……!」

 

冬月は静かに言った。

 

「……戦争は“事故”ではない。

 “人間の責任”」

 

島風は叫んだ。

 

「なんで……!?

 なんでそんなことしたの……!!」

 

玲奈は拳を握りしめた。

 

(深海棲艦は……

 人間が生み出した……?

 じゃあ……この戦争は……

 “人間が始めた”……?)

 

---

 

◆ “要塞艦計画”の記録

 

玲奈は別のファイルを開いた。

 

そこには――

要塞艦の設計図

深海棲艦の装甲を利用した兵器計画

人工深海兵器の試験記録

が残されていた。

 

暁が絶句する。

 

「これ……

 あの要塞艦……!?

 人間が……作ったの……?」

 

雪風は震えながら言う。

 

「雪風……信じたくない……

 でも……」

 

冬月は静かに言った。

 

「……敵は“人間”」

 

島風は涙をこぼしながら叫ぶ。

 

「なんで……!?

 なんで人間が……私たちを……!!」

 

玲奈は震える声で呟いた。

 

「……司令部は……

 これを知っていた……?」

 

鳳翔は静かに言った。

 

「提督……

 これは……“隠蔽”です」

 

大和は玲奈の肩に手を置いた。

 

「玲奈さん……

 あなたは……真実に近づいています」

 

---

 

◆ そして――“黒幕の名前”

 

青葉が震える声で言った。

 

「提督……

 このファイル……

 “要塞艦計画責任者”の名前が……」

 

玲奈は息を呑んだ。

 

「誰……?」

 

青葉はゆっくりと読み上げた。

 

> 『要塞艦計画総責任者:

>   ――― 大本営本部長』

 

暁が絶叫する。

 

「……!?

 大本営本部長……!?」

 

雪風は震える。

 

「雪風……信じられません……!」

 

冬月は静かに言った。

 

「……黒幕は“大本営”」

 

島風は涙をこぼしながら叫ぶ。

 

「なんで……!?

 なんで大本営が……!!」

 

玲奈は拳を握りしめた。

 

(大本営本部長……

 あなたが……

 この戦争の黒幕……?

 深海棲艦を利用し……

 要塞艦を作り……

 私たちを……殺そうとしている……?)

 

玲奈は静かに言った。

 

「――本部長を追うわよ」

 

大和は頷いた。

 

「玲奈さん……

 あなたが進むなら……

 私は盾になります」

 

鳳翔も微笑んだ。

 

「提督……

 真実を暴きましょう」

 

玲奈は深く息を吸い、宣言した。

 

「この戦争を……終わらせる」

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