逮捕しちゃうぞ2026   作:マブラマ

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FILE.17 足立署のギャル婦警

2026年、夏の午後。

タイトーFステーション オリナス錦糸町店。

 

アーケードゲームの喧騒が響く店内で、突然明るい声が響いた。

「やっほ~。小早川先輩、辻本先輩!」

振り向くと、元気いっぱいの笑顔で手を振っているのは、足立警察署のカリナ・ジェンティーレ(日本名:佐野香里奈)だった。

金髪ロングヘアで制服姿のままサボり気味にゲームセンターにいる。

美幸は眼鏡を軽く押し上げ、呆れたように微笑んだ。

「カリナちゃん、あなた……またサボり?」

夏実は両手を腰に当て、仁王立ちになった。

「コラー、サボっちゃダメでしょ! カリナちゃんの管轄外よね?」

カリナはにこにこしながら、自分の胸に手を当てて自己紹介した。

「足立警察署のカリナ・ジェンティーレ。日本名は佐野香里奈で通ってるよ。階級は巡査」

夏実は頭を抱えて大げさに嘆いた。

「こりゃ前代未聞だわ……」

美幸は小さくため息をつきながら聞いた。

「ここに来たって事は何か目的あるの?」

カリナは首を傾げて、のんびり答えた。

「ん~? 目的なしって感じ?」

夏実は一瞬目を細め、すぐにニヤリと笑った。

「……レースゲームで勝負しない? 頭文字Dのアーケードゲーム」

カリナの目がパッと輝いた。

「いいね~。ウチ、負けないよ~」

夏実は筐体に向かいながら、自信満々に言った。

「じゃあ、あたしはエボⅢね」

カリナはハンドルを握り、明るく返した。

「んじゃウチはエボⅩで行くよ~」

美幸は少し離れたところで腕を組み、くすりと笑った。

「夏実……まあ、偶には良いよね」

夏実は筐体に乗り込みながら、挑戦的に言った。

「ギャル婦警には負けないよ?」

カリナも筐体に座り、にこやかに返した。

「そっちこそベテラン婦警の辻本夏実巡査部長には負けられないよ~」

レースが始まろうとしたそのとき、店内に別の声が響いた。

「こんなところにいたのね!」

足立警察署の大賀真桜巡査長が、息を切らしながら駆け込んできた。

美幸は眼鏡を軽く押し上げ、穏やかに応じた。

「あら? あなたも来てたのね」

真桜はカリナの後ろに立ち、慌てて頭を下げた。

「足立警察署の大賀真桜巡査長です。すみません。私の部下が……」

美幸は優しく手を振った。

「いいのいいの。気にしないで」

夏実はすでにゲーム画面に集中しながら、片手で真桜に軽く手を振った。

「真桜ちゃんも一緒にどう? 今からエボⅢ vs エボⅩの熱いバトルよ!」

カリナは画面を見つめたまま、明るく笑った。

「真桜先輩も見てる? ウチ、頑張るよ~」

真桜はため息をつきながらも、どこか諦めたように微笑んだ。

「……もう、好きにしてください。でも、サボりはほどほどにね、カリナ」

アーケードのBGMとエンジン音が響く中、墨東署のベテラン婦警コンビと、足立署の若手ギャル婦警の予想外のレース対決が始まろうとしていた。

夏実はコントローラーを握りしめ、闘志を燃やした。

「よし、始めるぞ!ベテラン vs 若手、どっちが勝つか……楽しみだね!」

カリナはにこにこしながら、しかし本気モードでアクセルを踏んだ。

「いくよ~! エボⅩ、全開!」

美幸は少し離れたところで、眼鏡の奥で静かに微笑んだ。

「ふふ……今日も平和ではなさそうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭文字Dのアーケード筐体が並ぶコーナーで、夏実とカリナがハンドルを握り、画面に向き合っていた。

夏実はエボⅢを選択し、シートに深く腰を下ろしてニヤリと笑った。

「よし、始めるぞ!ベテラン婦警のエボⅢ、ガチでいくからな!」

カリナはエボⅩを選択し、金髪を揺らしながら明るく応じた。

「ウチも本気出すよ~!エボⅩ、フルパワーで勝負だね!」

スタートボタンが押され、画面が夜の峠道に切り替わった。

エンジン音が店内に響き渡る。夏実のエボⅢが先行し、鋭い加速で最初のコーナーへ飛び込んだ。

長年の経験から来るライン取りは安定感抜群で、夏実の怪力のような力強いハンドル捌きが光る。

カリナのエボⅩは少し遅れて発進したが、すぐに追いつき、インを狙って並走を試みた。カリナの声が弾んだ。「先輩、速いね~! でもウチのエボⅩも負けないよ!」

夏実は笑いながらアクセルを踏み込んだ。

「ははっ! 若手が生意気言うんじゃないよ!このエボⅢは墨東署の誇りよ!」

二台は夜のワインディングを激しく競り合い、バックファイアを響かせながらコーナーを攻め続けた。

美幸は少し離れたところで腕を組み、眼鏡の奥で静かに観戦していた。

「ふふ……夏実、本気ね。カリナちゃんも意外と上手いわ」

真桜はカリナの後ろで頭を抱えながら、小声で呟いた。

「……またサボってレースしてる……」

レースは中盤を過ぎ、後半の高速セクションへ突入。

夏実のエボⅢがリードを広げようとした瞬間、カリナのエボⅩが美しいラインで並び、最後の直線でわずかに前に出た。

しかし——夏実は最後のコーナーで完璧なブレーキングとアクセルワークを組み合わせ、エボⅢのポテンシャルを最大限に引き出して逆転!

ゴールラインを先頭で通過したのは、夏実のエボⅢだった。

画面に「WINNER」の文字が表示され、夏実はコントローラーを置いてガッツポーズを取った。

「やったー! 勝ったぜ!どうだ、ギャル婦警! ベテランの底力、見せたろ!」

カリナは画面を見つめ、しばらく固まっていたが、すぐに明るく笑い飛ばした。

「うわー、負けちゃった~!さすが先輩! エボⅢ、めっちゃ上手かったよ!ウチももっと練習しないとだね~」夏実はカリナの肩を軽く叩き、ニヤリと笑った。

「次はもっと本気で来いよ!また勝負しようぜ!」

美幸は眼鏡を押し上げ、くすりと微笑んだ。

「ふふ……いい勝負だったわね。カリナちゃんもなかなかやるじゃない」

真桜はため息をつきながら、カリナの後ろから手を伸ばして耳を引っ張った。

「カリナ……サボりながら勝負して、負けたら素直に反省しなさい」

カリナは耳を押さえながらも、にこにこ笑っていた。

「えへへ……でも楽しかったよ~!またやろうね、先輩!」

 

レースゲームの筐体が並ぶコーナーで、夏実がを置いて満足げにハンドルから離し息を吐いたばかりのタイミングだった。

そこへ、聞き覚えのある声が響いた。

「何してるの? 美幸、夏実」

二階堂頼子が眼鏡を光らせながら小走りに近づいてきた。

その後ろには、葵双葉が優雅に微笑みながらついてきている。

夏実は筐体から立ち上がり、豪快に笑った。

「頼子! 葵ちゃんまで来てたのね!」

葵は長身を少し屈めて、いつもの柔らかい笑顔で答えた。

「巡回中で偶然夏実さん達を見かけただけです。楽しそうですね」

美幸は眼鏡を軽く押し上げ、穏やかに微笑んだ。

「ちょうどカリナちゃんと真桜ちゃんとレースで遊んでいたところよ」

頼子は眼鏡の奥で目を丸くし、カリナと真桜に視線を移した。

「あれ? この人は……?」

美幸が二人を紹介した。

「足立警察署のカリナちゃんと真桜ちゃんよ」カリナは金髪を揺らして、明るく手を挙げた。

「よっす~! 足立警察署のカリナ・ジェンティーレです!日本名は佐野香里奈で通ってるよ~」

真桜は少し緊張した面持ちで、きちんと頭を下げた。

「大賀真桜巡査長です。うちの部下がいつもお世話になっております……」

夏実は頼子と葵の肩をそれぞれ軽く叩きながら、ニヤリと笑った。

「ちょうどいいタイミングね!今、エボⅢ vs エボⅩの熱い勝負が終わったところなのよ。頼子も葵ちゃんも、一緒に次のレースやらない?」

頼子は眼鏡を輝かせて即座に反応した。

「え、いいの!? 私もやりたい!でも……私、ATミニカしか乗ってないけど……」

葵は優雅に微笑みながら、頼子の横で小さく頷いた。

「楽しそうですね。私も参加してもよろしいですか?ただし……あまり派手な運転は控えめに」

カリナは両手を広げて大歓迎のポーズを取った。

「大歓迎だよ~!みんなでワイワイやろうよ!ウチ、エボⅩでリベンジするね!」

真桜は少し困った顔をしながらも、諦めたように微笑んだ。

「……もう、好きにしてください。でも、サボりはほどほどにね、カリナ」

美幸はみんなの顔を見回し、静かに微笑んだ。

「ふふ……今日はますます賑やかになりそうね。せっかくだから、みんなで何レースかやってみましょうか」

夏実はハンドルを握り直し、闘志を燃やした。

「よし! 墨東署 vs 足立署、チーム対抗戦だ!負けたらファミマで奢りな!」

頼子が眼鏡を光らせて拳を握った。

「わー! 私も頑張る!」

葵は優しく微笑みながら、筐体に近づいた。

「では、失礼して……」

ゲームセンターのBGMとエンジン音が混じり合う中、

墨東署のベテラン婦警コンビと、足立署の若手コンビが加わり、アーケードレースの輪がさらに大きくなった。

カリナは画面に向かいながら、明るく叫んだ。

「いくよ~! 今度こそ勝つからね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトーFステーション オリナス錦糸町店、頭文字Dアーケード筐体前。

 

夏実はコントローラーを握ったまま、みんなに明るく呼びかけた。

「実装されてる車両を選んでね~!どれでもいいから、好きなの乗っちゃって!」

頼子は眼鏡をくいっと押し上げ、画面をじっくり眺めながら言った。

「じゃあ私はカプチーノにしようかな? 可愛いし」

葵は長身を少し屈めて画面を見ながら、穏やかに答えた。

「私はキャリィで」

その瞬間、夏実と美幸が同時に声を揃えた。

「え?」

真桜が目を丸くして聞き返した。

「キャリィって軽トラックですよね……実装されてるのですか?」

カリナは金髪を揺らしながら、明るく笑った。

「お、新鮮味があるねえ。軽トラは速いよ~。弄り放題だし」

夏実はコントローラーを握ったまま、呆れた顔で葵を見た。

「葵ちゃん……キャリィって、あの荷台がある軽トラだよね?頭文字Dにそんな車あったっけ?」

美幸は眼鏡を押し上げ、冷静に画面を確認しながら言った。

「実装されているのは確かだけど……キャリィを選ぶ人は初めて見たわ。葵ちゃんらしい選択ね」

葵は優雅に微笑みながら、筐体のシートに座った。

「軽トラでもちゃんと走れますよ。荷台に重りでも積めば安定するかもしれませんし……ふふ」

頼子はカプチーノを選択し、にこにこしながら言った。

「私は可愛い車がいいの!カプチーノなら軽快で楽しそうでしょ?」

カリナはエボⅩを選択したまま、楽しげに手を振った。

「ウチはエボⅩでいくよ~。みんなバラバラで面白いね!」

夏実は自分の筐体に座り直し、エボⅢを選択しながら笑った。

「ははっ! カプチーノとキャリィか!頼子は可愛い系、葵ちゃんは実用系……墨東署の面子も個性的だね!」

美幸は少し離れたところで腕を組み、くすりと微笑んだ。

「ふふ……今日のレースは、予想外の展開になりそうね。キャリィがどれだけ粘るか、ちょっと見てみたいわ」

真桜はカリナの後ろで小さくため息をつきながらも、微笑んだ。

「……皆さん、本当に楽しそうで何よりです。でも、サボりはほどほどに……」

夏実はスタートボタンを押す直前、みんなに向かって叫んだ。

「よし! 全員車両決定!カプチーノ、キャリィ、エボⅩ、そしてあたしのエボⅢ……妙義山コースでガチ勝負だ!」

頼子が筐体のシートで小さくガッツポーズを取った。

「わー! 楽しみ!」

葵はキャリィを選択した画面を見つめ、静かに微笑んだ。

「軽トラでも、頑張りますね」

カリナはエボⅩのエンジン音を楽しみながら、明るく言った。

「いくよ~! みんな、よろしくね!」

ゲームセンターのBGMと、4台の仮想エンジン音が一斉に高まった。墨東署のベテランコンビと、足立署の若手コンビが織りなす、予想外の車両チョイスによる熱いレースが、今始まろうとしていた。

夏実はハンドルを握りしめ、闘志を燃やした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトーFステーション オリナス錦糸町店、頭文字Dアーケードコーナー。

 

4台の筐体が並び、スタートのカウントダウンが始まった。

夏実はエボⅢを選択し、シートに深く腰を下ろして叫んだ。

「よし、始めるわよ!墨東署ベテランコンビ、全力で行くからね!」

頼子は筐体のシートで小さくガッツポーズを取り、眼鏡を輝かせた。

「カプチーノ、がんばってね! 可愛く走るよ~!」

葵はキャリィの筐体に座り、優雅に微笑みながら静かに言った。

「軽トラでも、ちゃんと走ります……荷台のイメージで安定させてみますね」

カリナはエボⅩを選択し、髪型を金髪ポニーテールに変えてそれを揺らしながら明るく笑った。

「ウチはエボⅩでいくよ~!みんな、よろしくね!」

画面が夜の妙義山コースに切り替わり、エンジン音が一斉に店内に響き渡った。

——スタート!

夏実のエボⅢが鋭い加速で先行し、いつもの安定したラインで最初のコーナーを攻めていく。

「ははっ! エボⅢの底力、見せてやるわよ!」

頼子のカプチーノは軽快に飛び出し、可愛らしいボディを活かしたキビキビした走りで追走。

「わー! 軽い! 楽しいよ~!」

葵のキャリィは予想外の安定感でコーナーをこなしていく。

軽トラらしい低重心と荷台のイメージで、意外と粘り強いラインを描いていた。

「ふふ……意外と悪くないですね」

カリナのエボⅩは後方から一気に加速し、派手なバックファイアを響かせながら追い上げてきた。

「エボⅩ、全開だよ~!」

レースは中盤へ突入。

夏実のエボⅢがリードを広げようとしたところで、頼子のカプチーノが軽やかな動きでインを突き、葵のキャリィが低重心を活かして安定したラインで食らいつく。

カリナはエボⅩのポテンシャルをフルに発揮し、連続した美しいドリフトで順位を上げてきた。

夏実は笑いながら叫んだ。

「みんな意外とやるじゃん!でも、ベテランのエボⅢはまだまだこんなもんじゃないわよ!」

最終セクションの高速左コーナー。

夏実のエボⅢが完璧なブレーキングとアクセルワークで最速ラインを切り、そのままトップでゴールラインを通過した。

画面に「WINNER」の文字が表示され、夏実ははハンドルから離してガッツポーズを取った。

「やったー! 勝ったわ!どうだ、みんな! 墨東署の底力、見せたでしょ!」

頼子は筐体のシートで小さく肩を落としつつも、笑顔で拍手した。

「うう……カプチーノ、頑張ったのに……でも楽しかった!」

葵はキャリィの筐体から降り、優雅に微笑んだ。

「軽トラでも意外と粘れましたね。次はもっと練習して、荷台のイメージを活かしてみます」

カリナはエボⅩのシートで悔しそうに頰を膨らませたが、すぐに明るく笑った。

「うわー、負けちゃった~!でも、めっちゃ楽しかったよ!先輩たち、ほんとに強いね~!」

真桜は後ろで小さくため息をつきながらも、微笑んだ。

「……皆さん、本当に楽しそうで何よりです」

美幸は少し離れたところで腕を組み、眼鏡の奥で優しく微笑んだ。

「ふふ……今日のレースは予想以上に面白かったわね。カプチーノとキャリィがここまで粘るとは……みんな、成長してるじゃない」

夏実はみんなに向かって拳を突き出し、豪快に宣言した。

「よし! 次はもっと本気でチーム戦やろうぜ!墨東署 vs 足立署、フルスロットルで勝負だ!」

カリナはすぐに乗り気で手を挙げた。

「いいね~! 次はウチが勝つから!」

頼子と葵も笑顔で頷き、店内に明るい笑い声が広がった。

イオン近くのゲームセンターは今日も二つの警察署の婦警たちが織りなす、賑やかで温かいレースの熱気に包まれていた。

夏実はシートから立ち上がり、満足げに言った。

「みんな、お疲れ!負けたらファミマで奢り……ってことで、今日はあたしの奢りよ!」

美幸はくすりと笑いながら、みんなを優しく見つめた。

「ええ……いい一日だったわね」

アーケードのBGMが流れ続ける中、墨東署と足立署の婦警たちの小さな絆が、また一つ深まった午後だった。フルスロットルで、逮捕しちゃうぞ——!

(カプチーノとキャリィも一緒に)

 

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