「「犯人は…あなたです!」」
再び関係者たちを集めティアラを盗んだ犯人がわかったと伝えあんなちゃんとみくるちゃんはとある人物に犯人だと指を指した。
その人物は……‥‥
「や、やだなぁ、ティアラはポーチに入らなかったでしょ! 外に持ち出せるはずがないよ!」
犯人はまりさんの友人であるともかさんだった。
「ええ、ティアラはまだこの部屋にあるんです。あなたは自分にブーケを投げてほしいと、まりさんに頼んでティアラをブーケの中に入れた」
「そして、まりさんからブーケを受け取ったあとに、ティアラをぬき取るつもりだったんだ」
「あっ!」
「ティアラだ!」
あんなちゃんがブーケからティアラを取り出した。そんなところに隠していたのか!まさに灯台下暗し!
「ともかさん、なんでこんなことを!?」
「……‥‥‥」
「ともかさん?」
あれ、なんか様子がおかしいぞ?
「‥‥‥‥フフフ…やるじゃない。でも、1つだけ、大きな間違いをしているよ」
「えっ?」
「ボクは、ともかではないんだ!」
ともかさんはそう言うと着ていた服を掴み脱ぎ捨てるとそこには薄緑のロングヘアーでシルクハットを被りタキシードを着てマスクもつけた怪盗風の男だった。
「僕はニジー、怪盗団ファントムの⋯怪盗さ」
「怪盗団⋯ファントム?」
「本物の藤井さんはどうした!?」
「さぁね。それより惚れ惚れする変装だったろう?それじゃあ⋯頂くよ」
ニジーと名乗る怪盗はこの控え室から逃げ去っていった。
「あっ!ティアラが!」
「いつの間に!?」
あの一瞬でティアラを奪って逃げ去ったのか!?あの男、只者じゃない!!
「くっ!追いかけよう!」
「はい!」
「あっ、待って!」
俺たちはニジーを追いかけようと外に出る。
「あっ、いた!」
探し回っていると逃げるニジーの後ろ姿を見つけそのまま追いかける。
「くそっ!なんて足の早いやつだ!」
「はぁ、はぁ、もう無理です~!」
「みくるちゃん頑張って!」
「ここであいつを逃がしたらまりさんの結婚式が!」
絶対にティアラを取り戻して見せる!
「あんなちゃん!高速移動だ!」
「えっ?」
「うおおおおおおっっっ!!」
「はや!?」
俺は全速力で走り出しニジーを追跡する。
「やるね、僕を捕まえられるかな?」
ニジーは嘲笑うかのように微笑みを浮かべ俺を見つめ逃走を続ける。
「ポチ~!!」
「わあああああ!?」
「きゃあああああ!!」
「うわっ!?」
ポチタンの謎の力で引っ張られながら俺を追い越しそのまま空を飛ぶあんなちゃんとみくるちゃん。
「そんなのありかよ‥‥‥‥」
俺もついでに連れて行ってくれよ‥‥…‥‥
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ‥‥‥‥やっと追いついたぜ」
二人の後を追いなんとか追いつき視線の先にはニジーがいた。
「困ったベイビーだね⋯君達は」
「ティアラを返して!」
「それはまりさんがお母さんの代から大事にしてる大事なものなの!」
「それはできない相談だな~だってこれにはマコトジュエルが宿っているんだもの⋯…」
「「「マコトジュエル?」」」
聞いたことのないワードを聞き首を傾げる俺たち。マコトジュエルとは一体何なのか⋯?
「花嫁がティアラを大切にする思いがマコトジュエルを引きよせたのさ。このジュエルをいただくのが、ボクたちの目的」
ニジーはティアラについている宝石とは別の色の宝石を取り出した。あれがマコトジュエルなのか?
「そうだ、ティアラの代わりに素敵なショーをお見せするよ!嘘よ覆え、出でよハンニンダー!」
ニジーはティアラに向けてバラを投げ刺した。すると、マコトジュエルが黒く染まりティアラが手と足を生やしシルクハットとマントを身に着けた怪物へと変貌した!
「ハンニンダー!」
「な、なにあれ!?」
「ファントムが開発したハンニンダーさ!さあ、ショータイムだよベイベー!」
「ハンニンダー!」
ハンニンダーはニジーの指示を聞き周囲の木々をなぎ倒していく。
「ハンニンダー!」
「二人とも危ない!!」
ハンニンダーが二人に襲いかかろうとして俺は二人を守ろうと飛び出し庇った。
「いてて‥‥‥大丈夫か?」
「は、はい」
「なんとか‥‥…」
「そうか、よかった‥‥‥‥よし!」
俺は二人の安否を確認し近くに落ちていた木の棒を拾い上げ構える。
「俺があいつと戦っているうちに二人は逃げるんだ!」
「えっ!?」
「き、危険ですよ!!」
「大丈夫!これでも中学生の頃は剣道部に入ってたから!半年だけど!」
俺はそう言って木の棒を強く握りハンニンダーに立ち向かった。
「うおおおおおおっ!!」
俺は雄叫びを上げ木の棒を思いっきり降り下ろし攻撃する‥‥…‥‥が
<バキッ!!>
「なっ!?」
木の棒はあっさりとへし折れてしまった。
「折れたぁ!?」
「おや?もう終わりかい?」
「な、なんの!まだまだ!!」
俺は折れた木の棒を捨て今度は素手でハンニンダーに挑んだ。
「おおおおおっっ!!」
俺は右手に力を込めてハンニンダーにパンチを食らわせた。
「悪いな、本気出させちまって‥‥‥‥」
「……‥‥ハンニンダー!!」
「なに!?」
俺の渾身の一撃を受けてダメージ0だと!?
「ふふっ、かかってくるなら如何ともし難い力の差を少しは埋めてからかかってきたほうがいいよ?まぁ、ただの人間じゃ一生勝てないと思うけどね‥‥‥やれ!」
「ハンニンダー!!」
「なっ!ふおぉっ!?」
俺はハンニンダーに殴り飛ばされ木に激突した。
「がはっ!!」
背中に痛みが走り口から血が少し出た。
「ぐっ‥‥‥‥」
「ハンニンダー!」
ハンニンダーが俺にトドメをさそうと近づいてくる。
俺は痛みで体が動けず逃げることができない。
「やめて!!」
「!?」
ハンニンダーと俺の間にあんなちゃんが立ちはだかった。
「これ以上、翻人さんにひどいことしないで!!」
「あんなちゃん…‥‥‥」
なんて勇敢な子なんだ。あんなおっかい怪物を前に怯えずに立ち向かえるなんて‥‥……‥‥
「何とかしないと…‥‥」
みくるちゃんは身体が震え怯えながら俺たちのこと見ている。
「探偵ごっこはおしまいだよ?怯える瞳が全てを物語っている。君は探偵じゃない、探偵気取りの真っ赤な偽者だ」
「‥‥‥‥」
「そんなことはない!」
「!?」
「あんなちゃん!?」
「本物だよ! みくるちゃんは名探偵になるんだ!」
あんなちゃんはニジ―対してそう言い返した。
「フフッ、名探偵? さすがにありえないよ」
「なれる! 助けたいって気持ちがあるから!」
「強がっているけど、君も本当は怖いんだろう?」
「そうだよ、怖い⋯怖いけど、ティアラを取り返したい!困ってるまりさんを私も助けたい!翻人さんも!みくるちゃんと一緒に!!」
「‥‥‥‥」
「みくるちゃん」
みくるちゃんはあんなちゃんに手を差し伸べる。あんなちゃんから勇気をもらい一緒に立ち向かおうと決意したようだ。
「一歩の勇気が⋯答えになる!」
「見せてもらおうかな。その答えとやらを!」
「ハンニンダー!」
再びハンニンダーが動きだし襲い掛かろうとした。
「「私達で‥‥‥‥取り返す!」」
あんなちゃんとみくるちゃんが手を握ると突然光が生まれブローチが出現した。
「私のと⋯」
「同じ?」
「ぷぃきゅあ〜!」
「ぐっ⋯」
ぽちたんがそう叫ぶとあんなちゃんとみくるちゃんのブローチが光り出しては妖精が叫ぶと辺りが光に包まれる。
「「オープン⋯ジュエルキュアウォッチ!」」
二人は時計のようなアイテムにハートの宝石をセットする。あんなちゃんは紫色でみくるちゃんのはピンク色のやつが見える。
「「プリキュア・ウェイクアップタイム!3!」」
「見つける!」
「「6!」」
「向き合う!」
「「9!奇跡の2人!」」
「くるっと回して⋯」
「キュートに決めるよ!」
時計の針を回していき時刻を変えると二人の髪型や服装が変わりさっきとは別人のように変わっていった。
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵キュアアンサー!」
「重ねた推理で笑顔にジャンプ!名探偵キュアミスティック!」
「「名探偵プリキュア!」」
「私の答え、見せてあげる!」
2人は名探偵プリキュアと名乗りポーズを決める。い、一体なにが起こっているんだ‥‥‥‥?
「ハンニンダー!」
ハンニンダーが二人をターゲットに絞りパンチを食らわせようとするが…‥‥
「「ハァーッ!」」
二人のキックがハンニンダーに直撃しハンニンダーは吹っ飛んだ。
「私、プリキュアって…‥‥?」
「名探偵!私がなりたかった名探偵プリキュア!」
「ええっ!?これが!?」
プリキュアというものになって喜ぶみくるちゃんと驚いてるあんなちゃん。
「プリキュア⋯やつとは違う新手か?だが、変身したばかりの君達如きじゃ勝てないよ!ハンニンダー!」
「ハンニンダー!」
ハンニンダーは体当たりをする。あ、危ない!!
「「ふんんんんんnっっ!!」」
あんなちゃんとみくるちゃんは踏ん張って受け止める。すっげー!!あんなでかぶつのを二人で受け止めるなんて!!
「「「ハァーーッ!!」」
二人はハンニンダーをバックキックで遠くへと飛ばした。
「その程度では倒せないよ!」
「ハンニンダー!」
二人の攻撃を受けてもまだ向かってくるハンニンダー。
「ハンハンハンハンハンハンハンハンハンハンハンハンニンダー!!」
「うぐっ!?」
「うわっ!」
ハンニンダーのパンチラッシュを防ぐが全て防ぐことができずに吹き飛ばされてしまう二人。
「ま、まずい‥‥‥‥!」
このままだと二人が!でも今の俺じゃ何もできないただの足手まといだ‥‥‥‥
「一体どうすれば…‥‥‥んっ?」
ふと、胸のあたりに違和感を覚えシャツを捲ってみるとそこには小包に入っていたドライバーが胸に斜めで巻かれていた。
「いつの間に…‥‥‥」
色々あって気づかなかったぜ。
「‥‥‥‥この中央の窪み、これ入るんじゃ‥‥‥‥?」
俺はズボンのポケットから一緒に入っていたカプセルの形をした小物を取り出しドライバーの窪んでいる部分にはめ込んだ。すると‥‥‥‥‥
<ドクン!!>
「うっ!」
心臓がドクンと鳴り体全体に衝撃が走った。
「っは‥‥‥‥!!」
顔や体から汗がぽつぽつと流れ嗚咽を吐く。な、何だ今のは!?
「はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥‥よし!」
なんかよくわらないけど体の痛みが無くなった。これなら二人を助けに行ける。
「はははは!これでお終いだプリキュア!やれハンニンダー!」
「ハンニンダー!!」
「くっ‥‥‥!」
「ど、どうしよう!?」
「待ちな」
「!?」
二人にトドメ刺そうとするハンニンダーを止める。
「翻人さん!?」
「おや?無謀君がなにかご用かな?」
「ここからは俺も混ぜてもらおうか」
「えっ!?き、危険です!」
「大丈夫、今の俺は‥‥…‥‥無敵さ」
俺はドライバーの緑のレバーを押すとドライバーはカプセルと同じ赤色に発光する
『IMPACT!』
『メツァメロ!メツァメロ!』
力強さを感じる音楽が流れ俺は左手を親指だけを立てて口の右端に持っていく。
「I'm on it」
口の右端まで移動し親指を右から左へと口元をなぞるように持っていってそこから離したあとは顔の横の空間まで運ばれ指をパチンと鳴らした。
「変身」
再び親指だけを立てた状態に戻し親指でドライバーをなぞるようにカプセルにまで持っていき、赤いカプセルを勢いよく回した。
俺の体に黒いモヤのようなものが纏わり姿を変えていく。
『GOOD MORNING RIDER! Z・Z・ZEZTZ!IMPACT!!』
そんな音声が鳴ると俺の体に赤く発光したラインが走り俺は別の姿となった。
「あ、あれは‥‥‥!?」
「翻人さんも変身しちゃった‥‥‥!?」
俺の変身した姿を見て驚く二人。
「な、なんだその姿は!?君は一体なんなんだ!?」
「‥‥‥俺はコードネーム『ゼッツ』作戦開始」
脳裏になぜか浮かんだワードを口にする俺。ゼッツって一体…‥‥いや、今はそんなことより目の前にいるこいつを何とかしないとな。
「訳のわからないことを!あいつを始末しろ!」
「ハンニンダー!!」
ハンニンダーは標的を俺に変えて拳を振るうが…‥‥
「ふん!」
「ハンニンダー!?」
俺はハンニンダーの拳を軽々と受け止める。
「さっきのお返しだ!そらぁ!!」
「ハンニンダー――!!?」
俺はそのままハンニンダーを空中に投げ飛ばした。
「はぁっ!!」
投げ飛ばした直後に足に力を入れて思いっきりジャンプをする。
「おらぁぁぁ!!」
「ハンニンダーーーーー!!」
空中で静止していたハンニンダーを蹴り飛ばし地面に叩きつけた。
「よっと」
蹴り飛ばして終えて地面に着地する。なんか俺すごく強くなってないか?
「「翻人さん!」」
「あっ、二人とも」
二人がこっちに駆け寄ってくる。
「すごく強いですね!でもその姿は一体!?」
「いや、俺にもよくわからなくて…‥‥‥それより今はあいつを倒そう!」
「そうですね!」
「決めよう!」
「うん!」
二人はお互いに見つめ呟き時計型のアイテムの針を回した。
「俺も!」
俺はレバーを三回押し腰を低く落として脚部に力を集中させる。
「「これが私達の⋯アンサーだぁ!!」」
「くらえ!!」
あんなちゃんとみくるちゃんは構えると体が粒子化しハンニンダー向かってに体当たりしていき俺はカプセルを回す。
『IMPACT!!VANISH !!』
「はあああああああ!!」
俺も二人の後に続きキックをしてハンニンダーの体に当てた。
「ハンニン‥‥‥‥ダーーーーーー!!!」
俺たちの必殺技を耐え切れずハンニンダーの体は貫かれその背後に赤いスリーセブンの数字が浮かんだ。
「「キュアっと解決!」」
「Mission Complete…‥‥‥」
「ハン⋯ニン⋯ダー⋯」
ハンニンダーの体は徐々に消滅していきティアラとマコトジュエルがでてきてあんなちゃんの手元に戻った。
「やったー!マコトジュエルとティアラを取り戻したー!」
「これでまりさんも喜んでくれる!」
無事にティアラもマコトジュエルも取り戻すことができて喜ぶ二人。よかったな、二人とも……‥‥‥
「くっ、今日は幕を下ろしておこう!」
ニジ―は煙玉のようなものを地面に叩きつけて煙を巻いてどこかへ逃げてしまった。
「逃げられたか…‥‥‥」
けど、目的は達成できたし良しとしよう。
「二人とも、よく頑張ったね」
「い、いえ!翻人さんが助けてくれたおかげですよ!」
「いや、俺はそこまでのことは……‥‥それより、ティアラはまりさんに届けようか」
「あっ、そうですね!」
「急ごう!結婚式始まっちゃう!」
俺たちは急いで式場に戻りティアラをまりさんに返却し予定通りに結婚式が行われた。
「良かった⋯式に間に合って」
「そうだね」
まりさんも新郎さんもとても幸せそうな表情だ。二人とも末永くお幸せに。
「あっ、怪盗!」
「あれは本物のともかさんですよ」
参列者列の先頭にいる本物のともかさんを見つけた。
まりさんが投げたブーケを見事にキャッチして喜んでいるのが見える。
「あっ! わたし帰らないと! 誕生日パーティーが!」
「あっ!俺も帰って部屋の掃除の続きしなきゃ!」
俺とあんなちゃんはそれぞれの用事を思い出した。あっ、あんなちゃんお誕生日おめでとうね。
「あの⋯…プリキュアになれたってことはテスト合格ですよね?1999年4月、とうとう私もキュアット探偵事務所の名探偵になったんだぁ!」
「「1999年?」」
みくるちゃんが名探偵プリキュアになれたことを喜んでいる一方俺とあんなちゃんは首を傾げた。今、1999年って言った?
「1999年? また訳分からないことを」
「そうだよ、みくるちゃん。今は2027年の1月27日だろ?」
「いやいや、今日は1999年4月2日春です!ほら⋯」
みくるちゃんの指差す方を確認する。そこには満開の桜が咲いていた。
「えっ!?」
「冬じゃなくて春だと‥‥‥!?」
「私がいたのは、2027年1月、冬……」
「も、もしかして・‥‥!?」
「「俺(私)、タイムスリップしちゃった(の)〜!?」」
「ほえ?」
「ポチ?」
過去の世界にタイムスリップして驚愕する俺とあんなちゃん、一方何がなんだかわかっていない様子で首を傾げるみくるちゃんとポチタンだった。
写真の白るるかちゃん美少女過ぎてそのシーンをループして見てます。
どうして今の感じになっちまったんだ‥‥‥‥(まぁ、今の雰囲気も嫌いじゃないわ!!)