時を超えるエージェント&探偵   作:ムツヒロ

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エクレール変身者投票始まったね!俺はくれあさんに一票入れるぜ!


mission6入る(part3)

「ちょっといいですか?」

 

 

「んあ?無理、電話してんだけど」

 

 

俺たちは電話中の女子高生に話しかける。女子高生は露骨に面倒そうな顔をしているが話を続ける。

 

 

「だからこそです」

 

 

「はぁ?」

 

 

 

「「ペンを盗んだ犯人は、あなたです!」」

 

 

「は!?」

 

 

「なにぃ!?」

 

 

 

突然の告発に女子高生は目を見開き動揺して朝賀刑事も驚いた。

 

 

「あなたは電話をしているフリをしていますね?」

 

 

「電話をしているフリ?」

 

 

「今、電話を使えるはずがない。通信障害だから!」

 

 

「……っ!!」

 

 

しまったと顔をして女子高生の表情が崩れた。

 

 

「そういえばそうだった!怪盗を追って忘れていた!!」

 

 

「周囲の人達を見てわかったんですよ」

 

 

公園内にいる人達を見ると携帯が繋がらないことに困っている会社員、電話が繋がらないと困っている彼女とそれでも自分たちは繋がっているといちゃついているカップルが公園を出て行くのを見る。

そして唯一普通に電話しているのがこの女子高生だけだった。

 

 

 

「あなたは逃げてたから気づかなかったんだ」

 

 

 

「電話をする女子高生の変装は完璧だった。だからこそ失敗に繋がった」

 

 

 

「‥‥…‥‥お見事!」

 

 

 

女子高生は携帯電話を閉じてにやりと笑い拍手する。

 

 

「いかにもボクがニジーさ、ベイビー!」

 

 

女子高生は制服を脱ぐとそこには怪盗団ファントムのニジーが姿を現した。

 

 

「ボクの変装を二度も見破るなんて、ご褒美をあげよう!」

 

 

「それは!!」

 

 

 

ニジーの手にはエリザさんのペンに宿っていたマコトジュエルだった。

まさか、またあれを呼ぶつもりか!?

 

 

「ウソよ覆え!出でよ、ハンニンダー!」

 

 

 

投げ放たれたバラがペンへ突き刺さり徐々に宝石が闇色へと染まっていく。

 

 

 

「ハンニンダー!!」

 

 

ガラスペンを思わせる細長い胴体を持つ怪物、ハンニンダーが姿を現した。

 

 

「なんだこいつは!?」

 

 

「か、怪物!?」

 

 

ジェット君と朝賀刑事がハンニンダーを見て驚きの声を上げた。

 

 

「ファントムが新たに開発した存在らしい……ニジーがそう話してたけど、私たちにも詳しくはわからない!」

 

 

「ファントムが……?」

 

 

「そんな恐ろしいものを‥‥‥‥!」

 

 

「朝賀刑事!?」

 

 

朝賀刑事はハンニンダーの前に立ち塞がった。

 

 

「君たちは逃げるんだ!」

 

 

「えっ!?」

 

 

「き、危険ですよ!!」

 

 

「心配するな!俺はこう見えて頑丈で強い!」

 

 

「いや、そういうことじゃなくて‥‥‥」

 

 

生身で俺も戦ったけど普通の人間が勝てる強さじゃないぞそいつは。

 

 

「怪”盗”団”フ”ァ”ン”ト”ム”!!まことみらい警察の権限において‥‥‥実”力”を”行”使”す”る”っ”!!!」

 

 

またしても濁点付きのセリフを吐くと懐から拳銃を取り出し銃口をハンニンダーへ向けた。

 

 

「うおおおおおおっっ!!」

 

 

朝賀刑事は拳銃を発砲する。が・‥‥

 

 

「ハンニンダー!!」

 

 

「なに!?」

 

 

銃の弾はガラスの体に弾き飛ばされ効いてなかった。

銃も効かないのか・‥‥やっぱりプリキュアやゼッツじゃないと倒せないのか。

 

 

「ハンニンダー!!」

 

 

「うぐぉっ!?」

 

 

「朝賀刑事!!」

 

 

朝賀刑事はハンニンダーの体当たりをくらって吹き飛ばされた。

 

 

「大丈夫ですか!?」

 

 

「ううっ…‥‥‥」

 

 

「気を失ったようだ」

 

 

ジェット君が安否を確認した。よし、これなら変身できるぞ。

 

 

「とりあえず俺は朝賀刑事を安全なところに避難させておくよ」

 

 

「お願いします!」

 

 

朝賀刑事を背負い少し離れた草むらに隠しておく。

 

 

「ペンは私たちが……」

 

 

「「取り返す!!」」

 

 

「ポチ!」

 

 

ポチタンの声と共に二人の周囲がまばゆい光に包まれ溢れる輝きが弾け姿が変わった。

 

 

「どんな謎でも、はなまる解決!名探偵『キュアアンサー』!」

 

 

「重ねた推理で、笑顔にジャンプ!名探偵『キュアミスティック』!」

 

 

 

「「名探偵プリキュア!」」

 

 

 

華やかな衣装に身を包んだアンサーとミスティック。再び現れた名探偵プリキュアだ。

 

 

 

「俺も!」

 

 

俺もドライバーを胸に装着させカプセルをセットする。

 

 

『IMPACT!』

 

 

『メツァメロ!メツァメロ!』

 

 

「変身!」

 

 

その声と同時にカプセルを回転させ俺の姿はゼッツへと変えた。

 

 

『GOOD MORNING RIDER! Z・Z・ZEZTZ!IMPACT!!』

 

 

「mission…‥‥start!」

 

 

俺は二人と合流し戦闘態勢に入った。

 

 

「これが名探偵プリキュア!?それにゼッツ!?」

 

 

「ポチ!

 

 

ジェット君は変身した俺たちの姿をみて驚きっぱなしでポチタンと共に戦いを見守っている。

 

 

「自分の心の中にあるマコトジュエルでプリキュアになるとは聞いてたけど……本当だったんだ!」

 

 

ジェット君の言葉からするとマコトジュエルは人の心の中に宿るものみたいだ。

ほんと不思議なものだな。

 

 

「行け、ハンニンダー!」

 

 

「ハンニンダー!!」

 

 

 

振り下ろされた拳が地面を叩き割る。

 

 

「はっ!」

 

 

「よっと!」

 

 

「とおっ!」

 

 

俺たちは左右へ飛び退き回避する。

そして着地と同時に一気に踏み込みをいれて

 

 

「「たぁっ!!」」

 

 

「おらっ!!」

 

 

力強い蹴りが炸裂しハンニンダーの巨体が吹き飛んだ。

 

 

「ハンっ!?ニンダー!!!」

 

 

 

しかし倒れずすぐさま跳ね起き、ペン先を俺たちへ向けると黒いインクが放水のように放たれた。

 

 

 

「っ!?」

 

 

「ふっ!!」

 

 

「あぶなっ!」

 

 

 

俺は避け反応が遅れたアンサーはミスティックが抱き寄せて回避した。

そしてインクはそのまま後方の木へ直撃し緑だった木は、禍々しい闇に侵食されていった。

 

 

「強力なマコトジュエルをウソで覆えば、誰にも止められない強力な力になるんだよ!」

 

 

誇らしげに胸を張るニジー。その隣ではハンニンダーも喜んでいる。

 

 

「エリザさんのペンで……!!」

 

 

「何てことするの!!」

 

 

「違うよ。もうボクのペンさ!ファンと偽り近づき、ゲッチュ!ウソを使えば容易いものさ!」

 

 

途中でお婆さんの顔に変わり俺たちを煽るように言うニジ―。

 

 

 

『あなたのファンです、握手してください!って、とっても嬉しくて!』

 

 

 

エリザさんのあの言葉が頭に蘇る。

嬉しい気持ちを踏みにじり純粋な心を利用して奪うこいつらを許せないと怒りが沸き上がってくる。

 

 

「ほしい物はなーんでも、ウソで手に入る!」

 

 

「ハンニンダー!」

 

 

 

「!?」

 

 

「しまっ!!」

 

 

 

隙を突かれてハンニンダーの先端が開きペンでできた弾丸が撃ち出された。

これは回避できない!!

 

 

「「うわぁっ!!」」

 

 

「ぐわあっ!!」

 

 

 

衝撃で吹き飛ばされる俺たち。

 

 

 

「ボクらファントムは……ウソで溢れ覆われた、素晴らしい世界を造る!そのためには、マコトジュエルが必要なのさ!」

 

 

ニジ―がファントムの目的を誇らしげに語る。

嘘で覆われた世界?世界を偽りに変えて何をするつもりなんだ?

 

 

「ウソの世界なんて……全然素晴らしくないっ!!!」

 

 

 

アンサーが体を起こし叫んだ。

 

 

「そうかな?キミたち名探偵を倒すこんな力があるのに……」

 

 

「好き勝手に言ってくれるじゃんか!」

 

 

「ん?」

 

 

ジェット君がニジ―の前に立ち叫び、続けてこう言った。

 

 

「ボクも一つ教えてやる!キュアット探偵事務所の使命は『ウソを暴いて止める』。ファントム!お前たちからマコトジュエルを守ることだ!」

 

 

「ジェットさん‥‥‥‥」

 

 

 

「随分と威勢の良いベイビーたちだ。キュアット探偵事務所……無論、キミたちの使命は心得ているよ」

 

 

「ハンニンダー!!」

 

 

 

ハンニンダーはジェット君を見下ろすように立ちはだかる。

 

 

 

「でもこの状況でウソ……ハンニンダーをどう止める?」

 

 

「プリキュアがいる!!」

 

 

ジェット君は怯えずニジ―に言い返す。

 

 

 

「歴史上、数人しかいなかった名探偵プリキュアが今、二人もいる!!それにそこにいるゼッツもプリキュアと共にマコトジュエルを守ってくれる!僕はそう信じてる!」

 

 

「!!」

 

 

ジェット君の言葉を聞き俺の体に電流が走る。

そうだ、俺もあんなやつらからマコトジュエルを守らないと…‥‥‥!!」

 

 

「ハンニンダー!!」

 

 

「うっ!!」

 

 

ハンニンダーは拳を降り下ろしジェット君を潰そうとした。

 

 

 

<バンッ!!>

 

 

 

激しい衝突音がした。俺たちはハンニンダーの拳を受け止めている。

 

 

 

「ハンニン……!?」

 

 

「まさか再び舞台に立つとは……」

 

 

「ウソをつかれて、ペンを盗られたエリザさんは悲しんでる!」

 

 

「人を悲しませるウソなんて……」

 

 

「「プリキュアがウソを終わらせる!!」」

 

 

響き渡る二人の声。

もちろん俺も同じことを思っている。

この世界の嘘をなくすため、未来を守るために俺はゼッツとして戦う!!

 

 

 

「「これが私たちの……アンサーだあああああ!!! 」」

 

 

『IMPACT!!VANISH !!』

 

 

「だああああああっっっっ!!」

 

 

アンサーとミスティック、そして俺の必殺パンチがハンニンダーの胴体を貫いた。

 

 

「「キュアット解決!」」

 

 

「mission‥‥‥complete」

 

 

「ハン……ニン……ダー……」

 

 

浄化されたハンニンダーは弱々しく消滅して輝きを取り戻したマコトジュエルが空中へ舞い上がる。

 

 

「ポチポチ!キュアキュア!」

 

 

ポチタンの胸の宝石にマコトジュエルは吸い込まれ、わずかに力が戻ったようだった。

 

 

「次のショーでまた会おう」

 

 

今回は敗北を認めニジーは煙幕とともに姿を消した。あいかわらず逃げ足が早いやつだ。

 

 

「あっ、あの木‥‥‥‥」

 

 

 

ニジ―がいなくなった直後にインクに染まっていた木が何事もなかったかのように元へ戻る。

 

 

 

「木が戻った?証拠を残さず消え去るってわけか……」

 

 

「でもペンは取り返せた」 

 

 

俺は落ちているガラスのペンを拾い変身を解除した。

 

 

「!!やっぱりお前だったんだな‥‥‥‥」

 

 

ゼッツが俺だと知り少し驚くジェット君。

信じてなかったのか?

 

 

「それじゃあ、そのペンをエリザさんに届けてあげよう!」

 

 

「そうだね」

 

 

俺たちはペンをエリザさんの元へ届けた。

彼女は笑顔を取り戻し俺たちにお礼をし次の新作の執筆も頑張ると宣言しこの事件は幕を閉じたのであった。

あっ、朝賀刑事は幸いかすり傷程度ですんだよ。丈夫だな、あの刑事さんは……‥‥

 

 

 

 

 

 

 

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「それ、やるよ。『プリキットブック』名探偵の証だ」

 

 

「「?」」

 

 

 

事務所に戻ると、ジェット君は派手な装丁の本を二冊取り出しあんなちゃんとみくるちゃんへ手渡した。

受け取った二人は顔を見合わせてハテナマークを浮かばせている。

 

 

「勘が悪いな……認めてやるって言ってるんだ。事務所も好きに使えよ」

 

 

「!!ありがとう!」

 

 

「やったねみくる!」

 

 

 

無邪気に喜ぶ二人。よかったね、二人とも。

 

 

 

「おい、お前も事務所使っても良いぞ」

 

 

「え?俺もいいの?」

 

 

予想外の言葉に俺は間抜けた声で返事してしまう。

 

 

「名探偵プリキュアの仲間なんだろ?一緒にここで活動した方が便利だろ?」

 

 

「そ、そうだね。あありがとう」

 

 

「ポチ!」

 

 

ジェット君から許可をもらった途端、胸の奥が少しだけ軽くなった気がした。

これで住むところには困らなくなった。あとは仕事探さなきゃ‥‥‥‥

 

 

「私たちで困った人たちを助ける!マコトジュエルを守って、ポチタンも元に戻して、そしたらあんなと翻人さんも元の時代に!」

 

 

「うん、でも私決めちゃったんだ。みーんなを助けるって!!」

 

 

「うん?」

 

 

「ウソで覆われた世界なんて嫌だから。私、みくると一緒に名探偵プリキュアとしてがんばる!戻るのはその後!」

 

 

あんなちゃんはサンルームへ進みみくるちゃんの前に立った。

 

 

「あんな……」

 

 

「俺もだ。ファントムからマコトジェルを守って世界を嘘まみれにさせない。それが俺のミッションだ」

 

 

「翻人さん‥‥‥うん!頑張ろう!!」

 

 

「「「おおーっ!!」」」

 

 

こうして俺たちは結束しこの時代でやるべきことが決まった。

これから忙しくなりそうだ。

 

 

「よしお前ら、名探偵プリキュアとしての証をプリキットブックに書け」

 

 

 

ジェット君は大きなペンの形をした不思議な道具をあんなちゃんとみくるちゃんに渡した。

二人は試しに本の模様に沿って走らせると白紙だったページに二人の顔写真と本名が浮かび上がった。

名探偵プリキュアとしての証が確かに刻まれたようだ。

 

 

「よし、じゃあ改めて。ようこそ、キュアット探偵事務所へ。名探偵プリキュア!そしてゼッツ!」

 

 

ジェット君が俺たちと向き合い正式に迎え入れてくれた。

 

 

「よろしくね、ジェットさん!」

 

 

「ジェットさん??」

 

 

さん呼びに少し不満げな表情を浮かべるジェット君。

 

 

「もっと先輩にふさわしい呼び方があるだろ?」

 

 

「あ、先輩!」

 

 

「ジェット先輩!よろしくお願いします!」

 

 

「ああ!」

 

 

「俺も!よろしくな!ジェット君!」

 

 

「いや、お前も先輩と‥‥‥まぁ、いいか」

 

 

 

 

仕方ないと表情をしたジェット君は俺たちと握手を交わした。

これからよろしくな!みんな!

 

 

 

 

 

 

 () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () () ()                                                                              

 

 

 

 

 

探偵事務所の外、そこに一台のカメラ付きドローンが飛行し四人が握手しているところを撮っていた。

そしてその映像をどこかで見ているスーツを着た男がいた。

 

 

「It's finally begun・‥‥‥‥(ついに始まったか…‥‥)」

 

 

そう呟きモニターに映し出されている四人の映像を見続けていた。




次回、オリ日常回入れようかな~?あの子も登場させたいし‥‥‥‥
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