ウェイウェイしてる電気とオラオラしてる電気 作:じんらいポケモン
異形型の個性差別ってのは、どれだけ時代が経っても終わらない。超人社会、人類の八割が何らかの特異体質『個性』を宿した時代になっても、それは変わらない。
俺……
鋭い鉤爪や放電する時に蒼い角が光って伸びたり……兎に角、一般的に人が言う人間からは大きくはぐれていた。
ただ、俺の姿を見た医者が俺を見てとある言葉を呟いた『うおっ!?ゼラオラじゃん!?』……そんなキャラクターは知らないし、友達に聞いても首を横に振ったけど、その名前がしっくりきて個性名も『ゼラオラ』にした。父さんにに話を聞くと大昔あったゲームのキャラらしい。調べたら確かに似てた。
まぁ、そんな俺だから子供の頃はその見た目でイジメみたいな目にあってさ。
石投げつけられたり虫アミで追い回されたり……そんで折れってば逃げ足早いからビュビュンと逃げて『逃げ足だけ早いやつ』みたいな言われ方もされてさ。
そしたらある人でっかい犬をけしかけられてさ……さすがに怖くて動けなかったのを助けてくれた人がいるんだ。
「待てよ!!コイツが何したってんだよ!!」
そう言って止めてくれたのは、金色の髪を持つ拘ってそうな派手そうな服を着た一人の同年代の子供。
「!!バフッ!!!」
その子は突然現れた金色の子供の動きに興奮して襲いかかってきた大型犬に驚いてとっさに『個性』を使用した……放電しちゃったんだ。
「ちょっ!?まっウェェェェェェェイ!?」
ほんの静電気が強まった程度の電気だけど、思いっきり相手の子達は痺れて……そのまま驚いてどっか行っちゃった。この時のことをあとで責められたけど、金色の子が証言して俺はさして怒られずに喧嘩両成敗で終わったんだ。
「だ、大丈夫?」
「うぇ……うぇえぇえぇい!」
「ふぁっ!?」
あとで知った事だが……この子は電気を使いすぎると頭がショートして馬鹿になってしまうらしい。今もアホ面で変な棘をしてる……服もボロボロだ。そんな彼を見て僕は思わず……クスリと笑ってしまった。
「……あはっ!」
「ウェイ?ウェイアウェイ!!」
そんな僕を見て喜ぶようにまたテンションを上げて叫ぶ彼……彼の名前は上鳴電気。
俺の一生の友達で、一生の相棒で、一生のサイドキック。俺と上鳴はその日から友達になり一緒に過ごすようになった……個性の相性も良くて、夢も同じ。
俺らは共に競い合うライバルになれた………そう……ライバル!!それは、高校入試目前となった今も変わらない……!そう!!雄英高校ヒーロー科!人々をヴィランから救い守る秩序を守るヒーローを目指し始めたんだ!!!
「喰らえや上鳴ィィィ!!!プラズマフィストォォォォォッッッッ!!!!!!!」
「ウェェェェェェェェェェッッッッ!!!!???」
青い雷光を腕に宿し地面を叩きつけると、二つの稲妻の柱が纏めて目の前の上鳴へと襲いかかる。これが俺の必殺……プラズマフィスト……!!
だが、悔しいかなこの技は電気系……その関係の技は上鳴には通用しない。現に、上鳴に直撃したプラズマフィストは時間をかけて上鳴の元に避雷針のように吸収される。
「ぜぇはぁ……おい雷禅殺す気か!?」
「このくらいじゃ死なねぇだろ。それに帯電量を増やすための訓練打を加減してどうする……もう一発いくぞ!」
「行くな!?行くんじゃないよ馬鹿ッ!?ったく……中学からなんでこんな不良みたいな……」
上鳴はそう言って頭を抱える……確かに、小学生時代は俺はよくいじめられるチェリーボーイだったが……今は違う!悪党を殴る蹴り飛ばすひん曲げるもぎ取る!!その覚悟をしてきたからな!!それに……
「お前みたいなチャラオボーイには言われたくねぇよ。エロ同人のNTR竿役みてぇなノリしやがって」
「痺れさすぞお前!?」
「俺は蓄電だ!お前の電撃ならセーフだね!」
ちなみに俺にも上鳴と同じように電気を蓄電してエネルギーに変換できる能力がある……代わりに俺は自分で発電ができない!上鳴とは真逆だ!つまり!俺と上鳴なら最強の雷ヒーローになれるって事よ!!!あはははは!!!永久機関が艦載しちまったなぁっ!?
「アーハッハッハッハッハ完ぺきな理論計算だぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!!!やはり電気!雷の速さこそ至高だぜぇぇぇぇぇぇぇ」
「おおい雷禅!?勝手にハイテンションになんなよ!?」
……これは、そんな俺と上鳴が最強の電気系ヒーローになるまでの物語だ。
上鳴電気:あんまり原作と変わらず、ただ雷禅と居ると半強制的にツッコミに回る。雷禅の頭がおかしいから。