ここからは、AI作成の本文で投稿します。私は関与していないので、文体や口調などが大きく変わると思います。
カイが脱兎を表に出し、『呪術』について言及した。
その場にいる、カイ以外全員が動きをビタッと止め、脱兎を黙って見つめている。
無垢の巨人でも、超大型や鎧でも、エレンのような巨人化可能な存在でも無い、完全なるイレギュラー。
そのイレギュラーを目の当たりにし、思考が完全に止まってしまったのだ。
そして気分はさながら、壁外調査に出ているようだった。
何とも言えない、しかし絶妙な空気が漂う。両者共に、殺意や害意は無い。
最初に言葉を発したのはハンジだった。
「……は……ぅへぇ……それは……何、『巨人』って奴かな」
「ハンジさん、どっからどう見ても『兎』でしょ」
そう言うとカイは、目の前にあるテーブルや床に溢れる脱兎の内一匹を両手で抱え、彼らに見えるようグッと突き出した。
ハンジは、ピクピクと動く兎の耳を見て、やはり自分の認識は正しいと悟った。
「ん……と、そっかぁ……だよねぇ〜……」
言葉を何とか絞り出すハンジは、その実、脳内で現状を分析していた。黙らなかった理由は、生来の性格から故というのもあるが、『取り敢えず何か言葉を発さなければいけない』という、謎の予感があったのも原因だ。
「……それ、でだ」
そして、次に言葉を紡いだのはエルヴィンだった。
「『それ』は、巨人の力とは……違うのか?」
「ええ、違います」
カイは術式を解除し、脱兎を影へと戻す。
(さて、何処まで明かすかな。御厨子や領域展開、反転術式とかに関しては一応伏せておくか。『術式』の基本と、『呪力』、後は『結界術』位に留めよう)
「何処から説明した方が良いですかね?」
自分は明かす範囲を定めるに抑え、何を聞きたいかは相手に委ねる。『一方的に』話すのではなく、『双方的に』話すことで、協力姿勢を示すと同時に信頼も得るのが狙いだった。
「聞くべきことが一つあるだろ」
そこに、カイを睨みつけていたリヴァイが声を出した。
「何故、『今』言った?」
『どのような力か』『何ができるか』は、これから見て、そして判断すれば良い。今聞くことではない。
リヴァイは、『どうして今話したか』を聞くことで、確認したいことがあった。
「エレン」
「……なるほど、『単に馬鹿なガキ』って訳じゃ無さそうだな。少なくともマシだ」
リヴァイ含めた皆は、カイの一言を聞いて一粒の安心を得た。信頼でも信用でも無かったが、取り敢えずは、それで十分だった。
「エルヴィン、コイツをどうするかは、『それ』が何かを詳しく知ってから決める。それで良いだろ?」
「……ああ、そうだな」
エルヴィンは、僅かな緊張から解放されるのを感じた。
「詳しくは、また後で聞こう。実際に見ながら聞いたほうが、分かりやすいだろうから。調査兵団の制服は、後ほど渡す」
その言葉に、カイは内心安堵した。
「はっ」
カイが扉を閉め、気配と部屋の外から聞こえる足音から一定の距離歩いたことを察したエルヴィンたちは、肩の重みを再び感じていた。
「ミケ」
そんな空気の中、エルヴィンが後ろに控えるミケへと声を掛けた。
「敵意があると思うか?」
「いーや」
鼻をスッと鳴らしてそう答えた。そして、ミケの次にリヴァイを見たエルヴィン。
「俺も同じだ、エルヴィン」
「私もだよ」
リヴァイとハンジから帰ってくる言葉は、自分の認識とも同じであった。
「彼がエレンと同じく人類側だとすれば、少なくとも、我々を信用している。エレンを受け入れたことで、信用に足る集団だと確信するに至ったのだろう」
「だが、信用されたからといって、こちらが無条件に信用する理由にはならない」
リヴァイが、机に置かれたカップへと視線を落としながら言う。
その声音に、怒りは無い。警戒も、敵意も、露骨には無い。ただ、当たり前のことを当たり前に言っただけだった。
「その通りだ」
エルヴィンは頷く。
カイが敵ではない可能性は高い。少なくとも、今のところ敵意は感じられない。自分たちを害するつもりがあるなら、先ほどの場で、あの『兎』を見せる必要は無い。
だが、だからと言って、完全に味方だと断じるのは早計である。
「問題は二つある。一つは、彼の力が何なのか。もう一つは、その力を誰に知らせるべきかだ」
「王政に言うつもり?」
ハンジが、先ほどまでカイが座っていた椅子を見ながら尋ねた。
その声は、先ほど『脱兎』を目にした時とは違い、落ち着いている。瞳には強い好奇心が残っているが、巨人を前にした時のような熱狂ではない。
未知の現象を前にしている。だが、それは巨人ではない。ハンジにとって、それは大きな違いだった。
「現時点では、そのつもりは無い」
エルヴィンは即答した。
「王政に報告すれば、彼は間違いなく拘束される。良くて監視下での研究対象。悪ければ、利用価値を測られた後に処分されるだろう」
「だろうな。あのガキが見せたもんは、エレンの巨人化とは別物だ。巨人の力ですらねぇなら、連中は余計に扱い方を間違える」
リヴァイは、僅かに目を細める。
「それに、あいつが『今』言った理由が『エレン』なら、王政に渡すのは最悪だ。エレンを渡さねぇ俺たちを見て口を開いた。そこで俺たちが王政に売れば、二度と口を開かねぇだろうよ」
「信用を失うだけでは済まないかもしれない」
エルヴィンは、窓の外へ視線を向ける。
「彼が本当に、巨人とは異なる力を持っているなら、それを敵に回すことは避けるべきだ。味方として扱える可能性がある以上、我々の手で管理する」
「管理、ね」
ハンジが呟く。
「言い方は悪いけど、必要なことだよね。彼本人がどういうつもりでも、あれを好き勝手に使われたら困る。逆に、何も知らないまま前線に出して、いきなり妙なことをされても困る」
「ああ」
エルヴィンは頷いた。
「だから、まずは知る必要がある。彼の力の性質、範囲、制限、危険性。そして、本人がどこまで制御できるのかを」
「見た限りでは、あの兎は勝手に暴れている訳では無かった」
ミケが短く言う。
「匂いはした。獣の匂いに近い。だが、普通の獣とは違う。……上手くは言えんが、妙な感じがした」
「妙な感じ、か」
ハンジは、ミケの言葉を反芻するように呟いた。
「ミケがそう言うなら、単なる手品や幻覚じゃない。少なくとも、こちらの感覚に引っ掛かる『何か』があるってことだね」
「幻覚なら、俺たち全員が同じように見た説明がつかねぇ」
リヴァイは淡々と告げる。
「それに、あのガキは自分から手の内を全部見せる気はねぇ。何処まで出すかを考えていた顔だ」
「それは、こちらも同じだろう」
エルヴィンが言う。
「我々も、彼に全てを明かしている訳ではない。互いに全てを晒す段階ではない。今必要なのは、最低限の信頼と、運用可能な範囲の把握だ」
「なら、明日かな」
ハンジは机の上に指を置き、軽く叩く。
「言葉だけじゃ足りない。あの兎が何なのか、他に何ができるのか、どこまで巨人戦に使えるのか、実際に見た方が早い」
「そのつもりだ」
エルヴィンは、静かに答える。
「明日、人払いした訓練場で彼の力を見よう。立ち会うのは、この場にいる四人だけにする。記録も、当面は外に出さない」
「私の記録は?」
ハンジが尋ねる。
その声には、興味があった。だが、抑えている。目の前の未知に飛びつくのではなく、どう扱うべきかを理解しようとしている目だった。
「必要最低限なら許可する。ただし、彼の言う『呪術』という言葉や、詳細な名称は残さない。記録は私の管理下に置く」
「了解。じゃあ、隠語か曖昧な表現で書くよ。……正直、今すぐにでも質問したいことは山ほどあるけどね」
「明日だ」
リヴァイが短く切る。
「今は、あいつが何を隠してるかより、何を見せる気があるかを見ればいい」
「その通りだ」
エルヴィンは頷いた。
彼らが今見たものは、白い兎だけである。だが、それだけで十分だった。
巨人とは異なる力。人間の身体から生まれ、影から形を持って現れる不可解な存在。それを扱う訓練兵。
カイ・シュナイダーは、エレン・イェーガーとは別種の異常だった。
そして、その異常は、自ら調査兵団を選んで扉を開いた。
ならば、調査兵団もまた、その扉の先に何があるのかを見極めなければならない。
王政へは報告しない。
憲兵団にも渡さない。
カイ・シュナイダーの力は、調査兵団の管理下で秘匿する。
その方針が、静かな部屋の中で固まった。
翌日、彼らは再びカイを呼ぶことになる。
今度は言葉ではなく、その力そのものを見るために。
アンケート第2回です。見た感じ、半分程度の方が、「私に委任する」という立場のようで……。この様子だと、3回目は不必要ぽいかな?取り敢えず、また好きな所に投票してください。後、恋愛要素って要ります?「作者に展開は委任する」立場の方は、①と②に投票してください。原作の展開的に、ヒロインはユミルやクリスタになるかも。
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