うたって☆メロディランド♪   作:あいライス

14 / 26
第2話「ドキドキ☆初出勤」⑧

昼休み

 

◇廊下

 

ことりと千砂都は、スタジオから出た。

 

その瞬間、ふわりと漂ってくる香ばしい香りに、千砂都がぴくりと反応する。

 

 

千砂都「んっ? なんかいい匂い」

 

ことり「え?」

 

 

二人の視線の先で、編集チームの栞子、メイ、四季、璃奈が昼食の準備をしていた。

 

 

(BGM:ゆったりお昼休み)

 

 

白い紙袋から取り出したお弁当箱を、ずらりと長テーブルの上に並べて、その横にお茶のペットボトルや、色とりどりの小袋に包まれたお菓子たちも並べる。

 

栞子はことりと千砂都に気づき、微笑む。

 

 

栞子「お疲れ様です」

 

ことり、千砂都「お疲れ様です」

 

栞子「どうぞ。もう準備はできております」

 

ことり「あの、これって…?」

 

千砂都「誰のお弁当ですか?」

 

栞子「あれ?聞いてませんか?  こちらは今日の皆さんのお昼ですよ」

 

ことり「私たちのですか?」

 

栞子「はい。 毎日、近くのお弁当屋さんに届けてもらっているんです」

 

千砂都「毎日ですか!?」

 

栞子「ええ。私たち編集チームの誰かが、朝の内に人数分を発注するんです」

 

メイ「毎日違うバリエーションのお弁当を食べれて、意外と飽きが来ないぞ」

 

ことり「そうなんですねぇ」

 

千砂都「あ…、じゃ、お財布取ってこないと」

 

栞子「ご心配なく」

 

ことり、千砂都「えっ?」

 

栞子「これは番組の経費で支払っているので、皆さんから料金はいただいておりません」

 

千砂都「えっ!? 本当ですか!?」

 

璃奈「うん。だから二人も…遠慮しないで、食べて……」

 

ことり「あぁ~…では、お言葉に甘えて」

 

 

四季は小袋のお菓子たちを指さす。

 

 

四季「ちなみにこっちは、番組に届いた差し入れのお菓子。 好きなのいつでも持ってっていい」

 

千砂都「へぇ~、たくさんあるんですね!」

 

 

千砂都が目を輝かせながら、お菓子コーナーを見回す。

 

 

四季「ちなみに私のおすすめは、これ」

 

 

四季はモンブラン味のクリームサンドを一つ取り出し、千砂都に渡した。

 

 

千砂都「あっ!これ、今ネットで有名なお菓子ですよね?」

 

四季「え…? 知ってるの?」

 

千砂都「食べてみたかったんです!ありがとうございます!」ペコッ

 

四季「うん。  ことりちゃんも」

 

 

ことりにも同じお菓子を差し出す。

 

 

ことり「ありがとうございます♪」ペコッ

 

メイ「あと、そこの突き当たりを右に曲がったら、給湯室があるから、そこの電子レンジや冷蔵庫も自由に使っていいぞ」

 

ことり「わかりました」

 

栞子「冷蔵庫へ入れる際は、自分の名前の記入をお忘れなく」

 

千砂都「はい。  それじゃ~」

 

 

ことりと千砂都は、お弁当とお茶を手に取る。

 

その時、スタジオから他のスタッフたちも、ぞろぞろと廊下に集まってきた。

 

 

曜「ふんふんふ~ん♪ 今日のお昼は、なっにかなぁ~♪」

 

 

曜が鼻歌を交えながら、楽しそうにやって来た。

 

 

きな子「曜先輩、ご機嫌っすね~」

 

 

曜はことりたちに気づいた。

 

 

曜「あっ、二人はここのお弁当初めてだよね。 ここのお弁当、本当に美味しいから期待してていいよ!」

 

きな子「栄養バランスもバッチリっす♪」

 

ことり「楽しみにしてます」

 

千砂都「早速楽屋行って食べようか」

 

ことり「うん!」

 

 

(BGM:ん???)

 

 

◇ことり・千砂都の楽屋

 

お弁当をテーブルに並べ、二人はすぐに手を洗った。

 

 

千砂都「お腹空いた~」

 

ことり「ふふっ」

 

 

お弁当の包装紙を取ると、透明な蓋の上に『今日のメニュー』と書かれた紙が置かれていた。

 

 

ことり、千砂都「…?」

 

ことり「(だし巻き卵、かまぼこ、煮物はにんじんとかぼちゃ、きんぴらごぼう、千切りキャベツ、メンチカツ、ナポリタン、ブロッコリーの天ぷら、プチトマト。 ご飯には黒ゴマと梅干し。 定番なおかずから、ブロッコリーの天ぷらって変わった物も入ってて面白いかも)」

 

ことり「美味しそう!」

 

千砂都「ホントだ! じゃ、食べようか!」

 

ことり「うん。それじゃ」

 

ことり、千砂都「いただきます!」

 

 

2人は手を合わせて、丁寧にお辞儀をしてから、割り箸を割り、箸を伸ばした。

 

ことりは玉子焼きを一口、千砂都はメンチカツを一口食べる。

 

 

ことり「ん! この玉子焼き、すごく美味しいよ!」

 

千砂都「このメンチカツもジューシーだよ! 衣がサクサクしてて最高!」

 

ことり「これがブロッコリーの天ぷら?」

 

千砂都「なんか初めてみた。 美味しいのかな?」

 

 

食べてみる。

 

 

ことり「あ、意外と美味しいかも」

 

千砂都「確かに。  こんなたくさんおかずが入ってて、しかも美味しい」

 

ことり「これ食べたら、午後からの練習も頑張れそうだよ」

 

千砂都「だねっ!」

 

 

昼食を終えたことりと千砂都は、少しゆっくりできた。




ブロッコリーの天ぷら、世にも奇妙な物語の作者が大好きな「夜汽車の男」の大杉漣さんの話に出て来た。
代わったおかずといえば、これだった。

作者は、ブロッコリーが食べれないから、どんな味か知らんけどw
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。