ことり「(リハーサルはその後も続いた。 『やぎさんゆうびん』、『アイアイ』、『ちょうちょう』。 一般的に知られている童謡から、春の訪れを感じさせる童謡まで。梨子さんの優しい音色に合わせて、千砂都ちゃんと一緒に歌った。 気づけばもう、夜7時になっていた)」
(BGM:一番大切なもの)
果南「さてと、いい時間だし、今日はここまでにしようか!」
彼方「そうだね。 今日は初日だけど、2人ともいっぱい頑張ったし」
ことり、千砂都「あ、はい」
きな子「2人の歌声、ホントに可愛かったっすよ!」
エマ「うんうん!」
曜「バッチリだね!」
善子「フッ……。完璧な神聖なる歌声、早く封じ込めたいわ!」
花丸「善子ちゃんが、『早くカメラで本番を撮影したい』って言ってるずら」
善子「だからずら丸! そういう解説いらないから!」
ことり、千砂都「ふふっ」
梨子がそっとピアノの蓋を閉じる。
梨子「ホント2人の歌、早く子どもたちに届けたいわね」
マルガレーテも機材のチェックを終え、手を腰に当てる。
マルガレーテ「…まあ、そうね」
恋「ことりさん、千砂都さん。 初日からいろいろとお疲れ様でした。 今日は帰ったら、ゆっくりお休みになってください」
ことり「はい、ありがとうございました」
千砂都「ありがとうございました」
果南「気を付けて帰ってね」
2人はスタジオの出口へ行き、しっかり振り返って。
ことり、千砂都「お疲れ様でした!」ペコッ
スタッフたち「お疲れ様!」
ことりと千砂都はスタジオをあとにする。
◇ことりと千砂都の楽屋
ことりは鞄を手に取り、千砂都も横で軽く伸びをする。
千砂都「ねぇ、ことりちゃんって、一人暮らし?」
ことり「ううん、実家だよ」
千砂都「そっか。じゃ私と一緒だね」
ことり「あ…! そうだ!」
千砂都「…?」
ことりは鞄からスマホを取り出す。
ことり「ねぇ、連絡先交換しない?」
千砂都「あっ、そうだね! いいよ!」
お互いにスマホを差し出し合って、ぽん、と軽快な音と共に連絡先が交換された。
千砂都「送れたかな…? あっ、来た来た!」
スマホの画面を見つめていたことりは、思わず声を上げて吹き出す。
ことり「ふふっ。 千砂都ちゃん、たこ焼きがアイコンなんだね!」
千砂都「ことりちゃんこそ、チーズケーキじゃん!」
ことり「ホントに好きなんだね、たこ焼き!」
千砂都「うん! ことりちゃんのチーズケーキは、これどこの?」
ことり「東京駅の近くにあるケーキ屋さんのだよ。濃厚ですごく美味しいの」
千砂都「へぇ〜、食べてみたいな〜」
ことり「じゃ今度、一緒に食べに行こ? 私も、千砂都ちゃんのオススメのたこ焼き屋にも、連れてってほしい!」
千砂都「もちろんいいよ!」
ことり、千砂都「ふふふっ」
ことり「今日初めて千砂都ちゃんと会ったはずなのに、なんか昔からの友達みたいに感じてきたよ」
千砂都「私も! 私たち、いいコンビになれそうだね!」
ことり「うん! 一緒に頑張ろうね!」
千砂都「うぃっす〜!」
そして楽屋を出て、廊下を歩くと、曲がり角でちょうど絵里とかのんに出会った。
絵里「あら? 2人とも今帰り?」
ことり「あっ、絵里ちゃん。うん、今から帰るところ」
千砂都「かのんちゃんと、絵里さんは?」
かのん「私は作詞がなかなか終わらなくて…。 今、絵里さんから少しアドバイスもらってたところ。 まだ帰れそうにないかな」
絵里「でも、かのんもいい感じにできてきたわよ」
かのん「そうですか?」
千砂都「そっか。無理しないでね」
かのん「うん、それはもちろん! ちぃちゃんたちにぴったりの曲、必ず作るから。楽しみにしてて!」
千砂都「うん、楽しみにしてる!」
ことり「私も楽しみ!」
かのん「ありがとう。 よし、あともう一捻り、頑張ろうかな」
絵里「じゃ2人とも。また明日ね。 練習着持ってくるの忘れないでよ?」
ことり、千砂都「はい!」
絵里「うん。 それじゃ」
かのん「また明日」
ことり、千砂都「うん!」
絵里とかのんの背中を見送り、再び歩き出す。
次に立ち寄ったのは編集室。
ノックして中を覗き込むと、栞子、メイ、四季、璃奈がそれぞれのモニターに向かって作業をしていた。
ことり、千砂都「お疲れ様でした」
二人が声をかけると、四人はそれぞれ手を止めて顔を上げる。
栞子「あ、お疲れ様でした」
メイ「お疲れ〜」
四季「お疲れ様」
璃奈「お疲れ様……」
ことりと千砂都は、丁寧に頭を下げて、そっとドアを閉めた。
編集室隣の衣装室のドアが開いて、可可とすみれが現れる。
すみれ「あ、帰り?」
千砂都「はい!」
すみれ「どうだったかしら? 初日の感想は」
ことり「正直、ずっと緊張してました…」
千砂都「私も…」
可可「最初は誰だって初めての場所はそうデスよ。 少しずつ慣れていくデス」
ことり「ありがとうございます。 あ、どうですか? 衣装は」
可可「バッチリデス! ちゃんとMV本番までには完成します! 首を洗って待ってろデス!」
すみれ「それ、意味が全然違うわよ」
ことり、千砂都「クスッ…」
すみれ「それじゃ」
可可「お疲れ様デス!」
ことり、千砂都「お疲れ様です」
可可とすみれは、二人に手を振り、給湯室のほうへ曲がっていった。
ことり「(不安もあったけど、今日一日で、たくさんの人と関わって、笑い合って、歌って、すごく楽しかった!)」
ことりと千砂都は、エレベーターに乗って、うたって☆メロディランド♪のフロアを後にした。
* * *
テレビ局のエントランスを出た瞬間、夜の風がふわりと頬を撫でた。
千砂都「はぁ…ちょっと肌寒いね…」
ことり「来週からは暖かくなるって天気予報は言ってたよ」
今朝の賑やかさはどこへやら、夜の渋谷は少し落ち着いていて、歩道には会社帰りの人たちや、カップル、観光客の姿が点々と見える。
街のネオンがきらめき、ビルの窓に反射して夜景をより鮮やかに彩っていた。
ことり「私は秋葉原で降りるけど、千砂都ちゃんは?」
千砂都「私は原宿からバスに乗り換えだよ」
ことり「じゃ、山手線は逆だね」
千砂都「そっか〜。残念」
やがて、渋谷駅に到着した。
(BGM:答えはとても簡単)
◇渋谷駅
駅構内の活気が耳に届く。
(SE:改札誘導音)
照明の明るい改札口の前で、二人は立ち止まる。
千砂都「じゃ、ことりちゃん、また明日!」
千砂都が元気に手を振った。
ことり「うん! 千砂都ちゃん、また明日!」
ことりも笑顔で応え、手を振り返す。
そして二人は、それぞれの改札へと足を向けた。
ことりは改札を抜けて、ホームへと続く階段を上る。
山手線の乗り場に着くと、電車を待ちながら、ふっと小さく息を吐いた。
ことり「……」
静かな時間が流れる。
ふと、ことりの瞳に、ホームのガラス窓越しに映る自分の姿が映った。
ことり「…?」
そこに重なるように、彼女の脳裏に懐かしい映像が浮かび上がる。
μ’sとして駆け抜けたあの日々。
ライブで輝いたステージ、舞い上がる紙吹雪、客席に溢れた歓声。
歌を届けることの楽しさ、人と心が繋がることの温かさ。
そして、その中心にいつもあった、笑顔という存在。
あの日の想いは、今も変わらず胸の奥に息づいていた。
ことり「ふふっ」
ことり「(早く本番で、子どもたちに歌を届けたい!笑顔にしたい!)」
それは確かに、新しい一歩への決意でもあった。
電車がまだ来ないホームの片隅で、ことりはこぶしを軽く握り、そっと胸の前で構える。
ことり「よぉ~し!」
(主題歌:追いかける夢の先で〈前奏〉)
ことり「ことり、頑張るよ〜っ!」
拳を突き上げる。
周囲の人々の視線が、一斉にことりに集まった。
ことり「あっ……///」
ことりは、しまった!と顔を真っ赤にして口を押さえた。
恥ずかしさに身をすくめつつも、どこかくすぐったくて、思わず笑みがこぼれる。
ことり「えへへ…♪」
山手線のライトが遠くから近づいてくる。
(主題歌:追いかける夢の先で)
南ことり
内田彩
嵐千砂都
岬なこ
澁谷かのん
伊達さゆり
桜小路きな子
鈴原希実
絢瀬絵里
南條愛乃
近江彼方
鬼頭明里
平安名すみれ
ペイトン尚未
唐可可
Liyuu
桜内梨子
逢田梨香子
渡辺曜
斉藤朱夏
国木田花丸
高槻かなこ
津島善子
小林愛香
ウィーン・マルガレーテ
結那
エマ・ヴェルデ
指出毬亜
米女メイ
薮島朱音
若菜四季
大熊和奏
天王寺璃奈
田中ちえ美
高坂穂乃果
新田恵海
園田海未
三森すずこ
矢澤にこ
徳井青空
西木野真姫
Pile
星空凛
飯田里穂
小泉花陽
久保ユリカ
東條希
楠田亜衣奈
南飛鳥
日髙のり子
南鷹夫
高木渉
桜坂しずく
前田佳織里
三船栞子
小泉萌香
松浦果南
諏訪ななか
葉月恋
青山なぎさ
☆ ☆ ☆
〈第2話ゲスト〉
受付:佐藤こはく
M・A・O
♪ ♪ ♪
脚本
ハヤシライス(あいライス)
X「@hayasi0121」
表紙イラスト
はの
X「@Hazuki__x_x」
音楽
藤澤慶昌
加藤達也
オープニング曲
「NEO SKY, NEO MAP!」
作詞:畑亜貴
作曲:小高光太郎・UiNA
編曲:小高光太郎・谷ナオキ・藤井亮太
歌:南ことり(CV.内田彩)、嵐千砂都(CV.岬なこ)
主題歌
「追いかける夢の先で」
作詞:畑亜貴
作曲:石黒剛、常楽寺澪
編曲:久保田真悟(Jazzin’park)
弦編曲:兼松衆
歌:南ことり(CV.内田彩)、嵐千砂都(CV.岬なこ)
挿入歌
「ラジオ体操のうた」
作詞:藤浦洸
作曲:藤山一郎
歌:藤山一郎
「はじめまして」
作詞:名村宏
作曲:福田和禾子
歌:桜内梨子(CV.逢田梨香子)
「いぬのおまわりさん」
作詞:佐藤義美
作曲:大中恩
歌:南ことり(CV.内田彩)、嵐千砂都(CV.岬なこ)
「アンパンマンのマーチ」
作詞:やなせたかし
作曲:三木たかし
編曲:大谷和夫
歌:ドリーミング
監督
南泉英一
製作
あいライス
X「@airaisuPOKELIVE」
(BGM:前回のラブライブ!スーパースター!!)
[次回予告]
ことり、千砂都「しずくさん?」
すみれ「あんたたちより一つ前の歌のお姉さんよ」
---
ことり「桜坂しずくさん…ここの歌のお姉さんだったんだね」
---
侑「今日から南ことりさんのマネージャーを務めることになりました、高咲侑です!」
せつ菜「同じく今日から嵐千砂都さんのマネージャーを務めます、優木せつ菜です!」
---
※スポンサー紹介
絵里「明日から大勢の子どもたちの前で踊る子が、たった三人に恥ずかしがってどうするのよ…」
---
可可「お二人の衣装が出来上がったデス~!!」
---
恋「すみません。彼方さんと打ち合わせがあったのを忘れていました」
---
ことり「うたって☆メロディランド♪って公式チャンネルないんだね」
※スポンサー紹介終了
---
可可「グソクムシ」ボソッ
すみれ「…」ゴツンッ!
可可「アイテッ!」
この物語はフィクションです。
実際これが本当に放送されていたら、30分拡大スペシャルだw
1話じゃなくて、2話が拡大スペシャルってどういうことや!?は、どうか見逃してくださいw