うたって☆メロディランド♪   作:あいライス

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最後、ほんのちょっぴり、ようりこ。


第5話「鬼の理詰めスポンサー」⑫〈終〉

◇応接室

 

冬毬「梨子さん。話とは何ですか? 契約については、先ほど継続すると明言したはずですが?」

 

梨子「…冬毬さん。 ことりちゃんと千砂都ちゃんにテストしていただき、ありがとうございました!」

 

冬毬「……?   梨子さん、今、何とおっしゃいました? 私が今回、本番直前の現場を混乱させ、新人お姉さん2人に、どれだけ精神的苦痛とプレッシャーを与えたか理解した上での発言ですか? あれは嫌がらせの粋を超えた、ただのいじめです」

 

梨子「えぇ、分かっています。ことりちゃんも千砂都ちゃんも、一時は本当に心が折れて、壊れてしまうんじゃないかと思うほど、追い詰められていました」

 

 

(BGM:花陽の決意)

 

 

梨子「でもね、冬毬さん。あなたが今回、あの言葉を投げかけてくれなかったら、彼女たちは、まだどこかお姉さんのフリをしていたはずなんです。 ただ優しく接していればいい、ただ笑顔で歌っていればいい。そんな2人に、プロとして現場を預かることの、本当の重さと責任を突きつけたのは、冬毬さん、あなたです」

 

冬毬「……」

 

梨子「3年前、私もしずくちゃんと一緒に、あなたの洗礼を受けましたよね? あの時は、ただ怖くて、なんて冷たい人なんだろうって恨んだこともあります。……だけど、あなたが妥協を許さず、どこまでも完璧を求めるからこそ、私たちは自分たちの未熟さに気づき、本当の子供たちの笑顔を見つけることができたんです」

 

冬毬「……私は、ただ自分の投資に対するリスクを排除し、リターンを最適化しようとしただけです」

 

梨子「ふふっ、そうですね。あなたはいつだってそう言います。 だけど、本当に価値がないと判断して切り捨てるつもりなら、わざわざお忙しい時間を割いて、現場に足を運んだり、2人のプライベートで接触したりしませんよね?……冬毬さん、あなた本当は、この番組が、みんなで創り上げる『うたって☆メロディランド♪』が、大好きなんですよね?」

 

冬毬「っ!///」

 

梨子「あなたが今回、あえて嫌われ役を買って出てくれたおかげで、ことりちゃんと千砂都ちゃんは、本当の意味でこのステージの主役になれました。 理屈じゃない信頼、歌の力。 それを引き出したのは、他ならぬ鬼塚冬毬という、世界一厳しくて、世界一愛情深いスポンサーなんです。 だから、お礼を言わせてください」

 

 

梨子は深々と頭を下げた。

 

 

梨子「私たちと一緒に、大切なうたメロを守ってくれて、本当にありがとうございます!」

 

冬毬「……」

 

梨子「今日のことで、私はやっと、ことりちゃんと千砂都ちゃんを、ただの可愛い後輩ではなく、同じ舞台に立つ対等な出演者として見ることができそうです。 それは、あなたがあそこまで現実を突きつけてくれたからです」

 

冬毬「………買い被りすぎです」

 

梨子「…?」

 

冬毬「梨子さん。あなたは3年前から、何一つ変わっていませんね?   一見おっとりしているように見えて、頑固なまでの負けん気の強さを秘めた瞳。私の合理的な挑発に対していちいち過剰に反応し、感情を剥き出しにして噛みついてくる。……そうかと思えば、しずくさんの後ろに隠れ、収録が終われば、美術担当の幼馴染の渡辺さんの胸を借りて、人目も憚らず泣きじゃくっていた」

 

梨子「っ///」

 

冬毬「脆くて、非論理的で、理想ばかりを追い求めるただの子供好きの偽善者で、ピアノが上手いだけが取り柄の、あまりに危うい存在の一般人!」

 

梨子「……」

 

冬毬「何一つ変わっていません。 それだけでも十分に厄介でしたのに……、今日は一段と厄介でした」

 

梨子「っ!?」

 

冬毬「信頼などという非科学的な要素を持ち出して、私の計算を狂わせたのですから」

 

梨子「……」

 

 

冬毬は応接室の扉へと手をかけた。

 

 

冬毬「……本日の収録、お疲れ様でした。 次回の収録では、今回以上のクオリティを期待しています。 期待を裏切れば、その時は分かっていますね…?」

 

 

ニヤリと挑戦的な笑みを残して、冬毬は応接室を出て行った。

 

 

梨子「……ふふふっ…。 本当に…、一言どころか三言多いんだから。 冬毬さんは」

 

 

廊下で聞き耳を立てていたことりと千砂都は、扉が開く気配に慌てて物陰に隠れた。

 

冬毬がエレベーターへと向かう足音を聞きながら、2人は顔を見合わせる。

 

 

ことり「梨子さん…! やっぱり私たちの先輩だね♪」

 

千砂都「うん! 私たちも梨子さんの期待に応えられるように、これからもっと頑張ろう!」

 

ことり「うん!」

 

 

◇1階 エントランス

 

冬毬「姉者、かすみ、お待たせしました」

 

夏美「やっと来たですの、とま――」

 

かすみ「あ…、とまりん」

 

冬毬「………帰りましょう」

 

 

(主題歌:追いかける夢の先で〈前奏〉)

 

 

夏美「冬毬!?」

 

 

テレビ局を出る、冬毬。

 

夏美とかすみも追いかける。

 

 

かすみ「はははっ!   とまりん、ニコニコだ!」

 

夏美「あんな顔、久しぶり見ましたの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬毬「ミッションコンプリートです」ニコッ

 

 

(主題歌:追いかける夢の先で)

 

 

 

 

南ことり

内田彩

 

 

 

 

嵐千砂都

岬なこ

 

 

 

 

澁谷かのん

伊達さゆり

 

 

 

 

桜小路きな子

鈴原希実

 

 

 

 

近江彼方

鬼頭明里

 

 

 

 

平安名すみれ

ペイトン尚未

 

 

 

 

唐可可

Liyuu

 

 

 

 

桜内梨子

逢田梨香子

 

 

 

 

渡辺曜

斉藤朱夏

 

 

 

 

国木田花丸

高槻かなこ

 

 

 

 

津島善子

小林愛香

 

 

 

 

ウィーン・マルガレーテ

結那

 

 

 

 

エマ・ヴェルデ

指出毬亜

 

 

 

 

高咲侑

矢野妃菜喜

 

 

 

 

優木せつ菜

楠木ともり

 

 

 

 

高坂穂乃果

新田恵海

 

 

 

 

園田海未

三森すずこ

 

 

 

 

松浦果南

諏訪ななか

 

 

 

 

葉月恋

青山なぎさ

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

〈第5話ゲスト〉

 

 

 

 

鬼塚冬毬

坂倉花

 

 

 

 

鬼塚夏美

絵森彩

 

 

 

 

中須かすみ

相良茉優

 

 

 

 

佐藤こはく

M・A・O

 

 

 

 

たっくんママ

折笠富美子

 

 

 

 

お爺さん

島田敏

 

 

 

 

ゆうか

Machico

 

 

 

 

ゆうか母

慶長佑香

 

 

 

 

♪ ♪ ♪

 

 

 

 

脚本

ハヤシライス(あいライス)

X「@hayasi0121」

 

 

 

 

表紙イラスト

はの

X「@Hazuki__x_x」

 

 

 

 

音楽

藤澤慶昌

加藤達也

 

 

 

 

オープニング曲

「NEO SKY, NEO MAP!」

作詞:畑亜貴

作曲:小高光太郎・UiNA

編曲:小高光太郎・谷ナオキ・藤井亮太

歌:南ことり(CV.内田彩)、嵐千砂都(CV.岬なこ)

 

 

 

 

主題歌

「追いかける夢の先で」

作詞:畑亜貴

作曲:石黒剛、常楽寺澪

編曲:久保田真悟(Jazzin’park)

弦編曲:兼松衆

歌:南ことり(CV.内田彩)、嵐千砂都(CV.岬なこ)、桜内梨子(CV.逢田梨香子)

 

 

 

 

挿入歌

「おもちゃのチャチャチャ」

作詞:野坂昭如

作曲:越部信義

歌:南ことり(CV.内田彩)、嵐千砂都(CV.岬なこ)、桜内梨子(CV.逢田梨香子)

 

 

 

 

監督

南泉英一

 

 

 

 

製作

あいライス

X「@airaisuPOKELIVE」

 

 

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

 

(BGM:友情Diary)

 

 

中野

 

曜と梨子が暮らしてるアパート

 

 

◇メゾン・ド・ショパン202号室

 

曜、梨子「ただいま~」

 

 

曜はキッチンへ向かい、冷蔵庫から麦茶を取り出し、コップを2つ並べる。

 

 

曜「いや〜、今日も冬毬さんは厳しかったね。 収録中、本当にハラハラだったよ。ことりちゃんも千砂都ちゃんも、最後はあんないい笑顔で帰ってったけど。 梨子ちゃん、あの子たち、これから大丈夫かな?」

 

梨子「大丈夫よ」

 

曜「即答だね」

 

梨子「ふふっ、冬毬さんは、あの子たちの甘さを正確に突いてきたわ。でもね、曜ちゃん。あの子たちは今日、自分たちの足で、プロの土俵に飛び込んだのよ」

 

 

梨子はコップをテーブルに置き、ソファに深く腰を下ろした。

 

 

梨子「これまでは、私たちが作った場所で、お姉さんを演じていただけだった。 でも今日は、冬毬さんという理不尽な壁にぶつかって、自分たちの無力さを知っちゃったけど、それでも、子供たちのために歌うことを選んだ。 それって、私が3年前、しずくちゃんに教えてもらったことと同じだと思わない?」

 

曜「……そっか。梨子ちゃんがそう言うなら、大丈夫だね! あの子たちの素の良さが、いつか冬毬さんの理想を完全に追い越す日が来るかな?」

 

梨子「ええ。きっと来るわ。千砂都ちゃんのあの負けず嫌いも、ことりちゃんの包み込むような優しさも、立派な武器になるわ。  それにね曜ちゃん。私、今日、改めて思ったの」

 

曜「んっ?」

 

梨子「しずくちゃんが残してくれたこの場所を、あの子たちと一緒に守っていけることが、すごく幸せだって。 これから何かあっても、私が彼女たちの盾になって、時には背中をそっと押す風になってあげたい」

 

曜「うん、なれるよ。  よし! じゃ、盾になる梨子ちゃんを支えるのは、私の役目だね! 美術担当としても、これからも最高のセットを用意するよ!」

 

梨子「えぇ。ありがとう、曜ちゃん。  さてと、今日の料理当番は私ね!」

 

曜「今日は盛大に飲んじゃおうよ!」

 

梨子「曜ちゃん、飲みすぎ注意」

 

 

 

 

~~~~~~

 

 

(BGM:前回のラブライブ!スーパースター!!)

 

 

[次回予告]

 

 

鞠莉「とってもシャイニーなお姉さんね♪」

 

 

---

 

 

ミア「こんな幼稚みたいなこと、やってられないよ」

 

 

---

 

 

ことり「♪ ド~は ドーナツのド~」

 

 

---

 

 

梨子「あの時、曜ちゃんから誘われたのが、始まりね」

 

 

---

 

 

歩夢「2人とも、梨子ちゃんのこと、これからお願いね!」

 

 

---

※スポンサー紹介

 

 

果南「ごめん、海斗を迎えに行かないといけないから、先に帰るね!」

 

恋「お疲れ様でした」

 

ことり「海斗さん?」

 

 

---

 

 

かのん「英語が学べる歌詞って言われても…」

 

ことり「♪ A・B・C・D・E・F・G」

 

 

※スポンサー紹介終了

---

 

 

千砂都「♪ H・I・J・K・L・エ~……どっちだっけ?」

 

かのん「これだもん!!」

 

 

この物語はフィクションです。

 





次回、第6話の前に、サイドストーリー投稿!

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