知り合いがIS小説を書いているのに感化されて私も書きます、6巻までは確保したぞ承太郎
基本的に本編の生徒メンバーとはあまり絡みません、気分によっては路線変更で絡むかもしれない
とりあえずそのようなわけで本編、どうぞ
ザァァァァァァァァァァァァァァ
冷たい雨が降る、だが体は濡れず寒くもない。体の表面にあるエネルギーの"膜"が守ってくれているのだ
だがそんな事はどうでもよかった、その"少女"にとっては…
『君はあの子の血で濡れたその手であの子に触れられるのかな?』
頭の中でその言葉が響き続けている、だがその言葉を発した者はもう居ない…
何も言い返せなかった、ただ立ち去る姿を見ていくしかなかった…
廃墟と化した建物の中で空から振る雨を見上げるしか、今の少女には出来なかった………
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「…」
(ベッドの上で目を覚ます、外は既に日が昇っていた
「またあの夢、か…」
(飽きるほど見てきた夢、だがその光景を彼女は忘れなかった…否、《忘れられなかった》
「ん…」
(ふと時間を確認する為に枕元にある時計を見る…土曜日の朝7時であった
「土曜日…休み、か…」
(と呟きつつ隣のベッドを見る、そこには未だ気持ちよさそうに鼻ちょうちんを作りながら寝ているルームメイトの姿があった
「…おはよう、メグ」
(よく寝ているルームメイトにそう言った後に布団の中で少しモゾモゾとするとゆっくり起き上がりお風呂と着替えを済ます
「これでよし」
(黒く長い髪をドライヤーで乾かし風呂上がりの軽装からきちんとした服に着替える
「…行ってきます」
(寝ているルームメイトにそう言った後部屋を出る
ここはIS操縦者を育成する機関「IS学園」
その校内を私服で歩いている黒く長い髪の内側に青色のメッシュと青色の瞳を持つ少女である少女の名は
今日は予定が無く暇な為校内を散歩している………が
「高宮、ここで何をしている?」
(と、クールな女性の声が聞こえた。そちらを見ると黒い髪を首あたりでひとつに纏めたスーツ姿の女性が居た、この世で名を知らぬものは居ないであろうその女性の名は織斑千冬。1年1組の担任で先程までいた1年生寮の寮長であり第1回IS世界大会「モンド・グロッソ」で優勝し世界最強の証であるブリュンヒルデの名を受けたことのある女性だ
「織斑先生、おはようございます。予定が無いので散歩をしていました」
「散歩をするのは良いが校内を歩くなら制服を着ろ、怪しまれても仕方ないぞ」
「分かりました」
(怒られてしまった、しかし制服を来ていない方が悪いので致し方ない
「他の先生方にも怒られる前に退散します」
(と言い会釈した後立ち去…ろうとした時、千冬に呼び止められる
「…高宮」
「はい」
「………たまには蘭華に会ってやれ」
(千冬のその言葉に千遥は凍り付いた…『蘭華』、その名前は千遥にとってとても重いものであるのだ。
「…善処します」
(千遥は千冬にそう言うとそそくさと退散した、これ以上追求される事を嫌ったのだ…その背中を千冬は見送った後
「…背負いすぎだ、馬鹿者」
(と、1人呟くのだった…
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(場所は変わって校外の商店街、土曜という事もあり活気に溢れている。その中を千遥は歩きながら店を見て回っていた。
「(今日は何をしよう…)」
(最近はやる事が無く暇を持て余しているのでこうして外に出る事が多くなった、今朝の夢を見た時は特に気分転換のつもりで外に出ている。
「(本でも読もうかな…)」
(そうと決まれば近くの本屋に寄って気になる本を探し始める、小説やマンガ等気になったものは見境なく読む…立ち読みはあまり良いマナーとは言えないので皆はやらないようにね
「…?」
(ふと、視線を感じ周りを見回す…しかし誰もいない。不思議に思い首を傾げた直後
「千遥ー!」
(後ろから飛び掛る者がいた、明るく活発で耳にタコが出来るくらいによく聞いた声、日焼けした肌にポニーテールと赤い瞳…ルームメイトの
「メグ、どうしたのよ」
「いやぁ起きたら千遥が居なかったから探しに来たんだよ〜」
「今日は何処かに出かける予定は無いはずだけれど」
「そんなんじゃないよ、ただちょっかいをかけに来ただけ」
(芽紅はそう言うと人差し指で千遥の右頬をツンっとつく
「やめてちょうだい、あと重い」
「ぶー、けち…あ、ごめん」
(やめろと言われれば子供のように頬を膨らませそう言ったがその後に重いと言われれば素直に降りて横に立つ
「なーに読んでるの?」
「ゲッ(自主規制音)」
「なんてものを読んでるのよ…」
(芽紅にジト目でそう言われた、酷い
「なんでもいいでしょう…気になったんだし」
「まあそれはそうだねぇ…あ、そういえば」
(突然芽紅が何かを思い出したように言う
「クラスの代表、どうするの?まだ決まってなかったよね」
「しらないわ」
(と肩をすくめる、3組はクラス代表になる人がおらず決まらなかった為延期となったのた
「千遥はならないの?」
「柄じゃない、そういう芽紅は?」
「めんどくさい」
「だと思った」
(ため息を吐きながら千遥はそう言う
「ちなみに1組は決まったらしいよ」
「流石に知ってるわよ………例の唯一男性でISを動かせる彼でしょ」
「そうそう、代表候補生になったら戦えるかもよ?」
「戦う気はないわよ」
(千遥はそう言い話を強引に切ると本を元に戻し本屋から出る、千遥はいつもそうだった。ISで戦う事を嫌う為そういう話になると毎回強引に話を切る
「ちょっと千遥、拗ねないでよ〜」
「拗ねてない」
「ホントにぃ?まあいいや…千遥、そんなんじゃISの成績でいい点取れないよ?いつかは戦わなきゃ行けないんだs」
「それでもいいわ…本当はここにも来たくなかったんだもの」
(そう言うと歩くスピードを早めて立ち去った
「………千遥」
(芽紅はその背中を不安そうに見送るのだった
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「…ふーん」
(何処かからそんな光景を見ながら呟く者がいた、だがその者を感知できるものは居なかった………
数分後
「……………」
(カツカツと早歩きで千遥は街中を歩く、芽紅との会話で少し苛立ってしまったので頭を冷やす為に宛もなく歩いて1人になれる場所を探していた…が
「…しまった」
(裏路地に迷い込んでしまった、仕方なく大通りに抜け出す為に歩き前へ前へと進む
「うーん…」
(しかし、中々抜け出せない。やはり闇雲に動くのはダメか…と思っていると
「お困りかなー?はーちゃん」
(と呑気な声が聞こえた、千遥はその声に一瞬驚くもはぁ…とため息を吐く
「…何の用ですか、『束博士』」
(機械のウサミミにアリスのような服装、ナニとは言わないがご立派ァ!なものをお持ちな女性…先程千遥を観測していた者の正体、ISの開発者にして国際指名手配者の篠ノ之束であった
「やっほー、はーちゃん。元気じゃなさそうだねぇ」
「誰のせいだと………」
(相も変わらずテンションの高い束に片手で額に手を当て頭を痛そうにそう言う
「それで…何の用ですか?ISには…」
「分かってるよ〜、お困りのはーちゃんに道案内をしてあげようと思ってねぇ」
「胡散臭い…」
「ひっどいなぁ〜」
「自業自得です」
「まあいっか、道案内をしてあげるのは本音だからね」
(と呑気に言うと束は道案内をしているつもりなのか先に歩き始めた、無視してもいいが迷子なので千遥は仕方なくついて行くことにした
「…本当に何の用なんですか?」
「着いたら分かるよ」
「大通りに返してくれないんですね…」
「"道案内をする"とは言ったけど"分かる道に返す"とは言ってないからねぇ」
「もしもし千冬先生ですか」
「ちーちゃん呼ぶのは反則だよぉ!?」
(携帯を取り出し電話で呼ぶふりをして束にささやかな反撃をする千遥とわざとらしく束は慌てふためく、その束の姿につい千遥はふふっと笑った
「はーちゃん、やっと笑ったね」
「…」
「はーちゃん、"あの時"からずっと笑ってなかったよね」
「………ずっと見ていたんですか」
「今は暇だからね〜」
「…本当に何が目的なんですか」
「はーちゃんがまたISに乗ること」
(束のその言葉に、千遥は頭に血が登った。束の胸ぐらを掴んで近くの壁に叩きつけ迫る、束は確実に避けられたその行動をあえて受け止めた
「誰のせいだと!」
「私のせいだよ」
(激昂する千遥に冷徹に束は返した
「だから、私がまたはーちゃんがISに乗れるようにするんだよ」
「今更何を!」
「今だからだよ、
「っ!」
(その言葉に千遥は返す言葉が詰まる
「あの子がどんな子か、はーちゃんが1番よく知ってるはずだよ…あの子がどんな被害に遭うのかも、よく知ってるはずだよ」
「………
「あの子を守れるのははーちゃんだけだよ」
「…でも、守ろうした結果がどうなったのかは貴方も知っているでしょう」
「だからその対策を施す場所に今から向かうんだよ」
「対策…?」
「まあまあ、着いてきてよ」
(先程まで冷徹な声で話していた束は突然いつもの呑気な声で着いてこいと言うと自身の胸ぐらを掴む手を下ろさせてまた歩き出した、千遥はそれに静かについて行く………
これから待つのは千遥が己の罪と向き合う物語
傷付いた瑠璃色の翼が再び羽ばたくまでの、長くも短いお話
どうでしょうか、また失踪するとは思いますが更新していこうと思います
誤字脱字報告と感想、お待ちしております
また次回お会いしましょう